日経平均株価、1万5千円割る!
このニュースに「茫然自失」の文字が重なります、勿論株には縁のなkaeruのことではありませんが。
さて、天正十年六月一日・1582年6月21日夜(何時頃だった?)、明智光秀から信長を射つ、と知らされた四人の部下は……、
【 一同は茫然自失したようになり、一方、この企画の重大さと危険の切迫を知り、他面、話が終ると、彼を思い留まらせることも、まさにまた、彼に従うのを拒否することももはや不可能であるのを見、感じている焦慮の色をありありと浮べ、返答に先立って、互いに顔を見合わせるばかりであったが、そこは果敢で勇気のある日本人のことなので、すでに彼がこの企てを決行する意志をあれほどまでに固めているからには、それに従うほかはなく、全員挙げて彼への忠誠をしめし生命を捧げる決意である、と答えた。
ところで、明智はきわめて注意深く、聡明だったので、もし彼らのうちの誰かが先手をうって信長に密告するようなことがあれば、自分の企ては失敗するばかりか、いかなる場合でも死を免れないことを承知していたので、彼はただちに自らの面前で全員を武装せしめ、騎乗するように命じて真夜中に出発し、暁光が差し込む頃にはすでに都に到着していた。
さらに明智は、自らの諸国と坂本の城塞を固め、よく修理するように命じ、不在中、なんらの騒動も生じないように城内を絶えず監視するように言いつけた。そして都に入る前に兵士たちに対し、彼はいかに立派に軍勢を率いて毛利との戦争に出陣するかを信長に見せたいからとて、全軍に火縄銃(エスピンガルダ)にセルべ*を置いたまま待機しているようにと命じた。】
セルべ=訳注より【 昔の火器の部品。フロイスの書簡によると、火縄銃に点火して引き金に挟んだ状態で発射の命令を待たせたことが明らかである。】
このような状況ですから、当然兵士達は訝りはじめます。そこで、光秀は兵士に向けて「敵は本能寺にあり!」と言うのか? その辺をフロイスがどう記しているか、興味があるところです、明日に。