KADOMIUMTANK ソフビブログ

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ギガラメカオス×ブロッパス

2010年03月20日 | インディーズソフビ



この月曜日が祭日に当たり仕事の締め切りが早まったので
いまだバタバタしてます。天気がいいのは何よりだけど。




またまたタコがよく撮影に使う、「終局の浜辺」で。
海の怪獣ウミゴンなんてカラーも昔ありましたが
タコのモンスターにはふさわしい場所ではないかと。
カオスも野菜の超人ですが、ある意味フナムシ風でもある
キャラですしね。

新年にリアルヘッドさんのカイジュウブルー展示で
発売されたギガラメタイプのカオス。
ふんだんにPVC材料にラメは盛り込まれたことで
光に当たると赤、青、緑の箔がキラキラしてて
得もいえぬゴージャス感の漂うアイテムとなっています。



このギガラメカオス、こうして見ると
パチ怪人ソフビとしての元ネタ?
フランケルゲのフナムシ的な見立てがより
強くイメージできそうなカラーです。
ギガラメは甲殻類とか表面のヌラッとした
タコやイカのような軟体動物系怪獣ソフビの
成型色にぴったりですね。もちろんウアモウさんの
ウアモウのような、ファンシーなイメージを持つソフビを
際立たせる成型色としてもミリキを放つし、
元のソフビがキュートでも、不気味でも
イメージを拡張できる成型法といえるでしょう。
そうそう、やたらに何周年とか創立記念みたいな
「お祝い感」もかもし出されますしね。




これまでもリアルヘッドさんではラメ仕様のアイテムを
出しているものの、このギガラメカオスはラメの混入度
MAXと以前聞いたことがあります。

先日BLObPUSさんの5周年福袋に封入されていたブロッパスが
このギガラメ仕様でさらに森氏が塗装考案
(塗装は後藤彩色所さんが担当)すると聞いて
気にはなっていた。福袋はすでに他のカラーで
もっているアイテムばかりだったので
とくに申し込んでいなかったのだけど、
その後運良く単品で見かけ、
現物でギガラメの導入も効果として生きていると思い入手。

数年前は怪獣軒さんのアントラーやSKULL HEAD BUTTさんの
トルエンマンなどでも登場した「REAL HEADカラー」
BLObPUSってヤツですね。
でもREAL HEADカラーってどんな色?って言ってもメタリック
グリーンだったりメタリックレッドだったり、特定の色調という
のは別に存在していないのだった。
なんだろう、作り手の気迫とか気力みたいなものを体現した
渋さ、鈍みを漂わせた色とか思っています。



インディーズ怪獣ソフビムーブメントの黎明期に登場した
REAL HEADとBLObPUS(当時はムニェーニェ・マデーリと
名乗っていた)はメーカーとしてスタート当時も
一度イービルとブロッパスで
パーツ変えをしてコラボレーションしたことがあり、
今回はたぶんそれ以来の共同作業ということになりますね。
当時のこれからどんなアイテムが出てくるかわからない
ムーブメントそのものが持っていた
心地よい混沌の頃を思い出します。

この森さんによるカラーのブロッパスはよく
BLObPUSさんがヘッダーでCG表現している、
海の底に潜むブロッパスのあのどよんとした水の中の
淀みやあぶくを身にまとっているかのような
カラーを立体として再現した、キャラクターイメージを
よくとらえた指定になっていると思います。

ギガラメって実は単体でも十分強烈なインパクトを
放っており、ギガラメカオスの未塗装段階のものも
見せてもらったことがあるんだけど、それを見て
思ったのは猛烈に成型時点での
自己主張が強く、ともすれば塗装は邪魔になりかねない
ということ。今回、森さんはそれもおそらく考慮に入れた上で
ギガラメブロッパスの表面にふき取り塗装で
最小限に色を載せることでアクセントをつけ
軟体生物としての質感を付与し、工夫どころがしのばれます。



初期のブロッパス、メタリックブルーと
パープルで腕のドクロが張り付いたマーダーブロップはクリア。
このカラーはいわばブロッパスのスタンダードカラー的に
位置づけられると思う「GEM」との邂逅。




撮影してハッと気づくと上、構図がライオン(笑)。



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2 コメント

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Unknown (メガたぬき)
2010-03-20 23:10:32
岩の苔むした感じが
良いですね~
このブロッパスは、
ドクロの腕の部分が白く
塗られていて、なんか、
そこだけ煙のようにフワフワ
しているように見えたりして、
おもしろいですね。
なぜか、塗装の雰囲気で自分は
バッカルコーン的なイメージでも見てしまいます(笑)

前々回の記事の
Miss Mysteriousというソフビ。
ちょっと前に黄色成型色?のものが、
販売されていたような気がします。
後になってみて気になるソフビですね。
疲れた感じが実に良いです(笑)
映画「肉弾」のラストシーンみたいな
誰に知られることもなく海にぷかぷか
浮かんでるようなメランコリーな場面
が思い浮かびました。
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Unknown (タコペッティ)
2010-03-21 00:11:02
>メガたぬきさん

こんばんわ。
もう何回もこの岩場使ってるんですけど
ソフビ撮ってるのか岩とかコケ
撮ってるんだかわかりませんねえ(苦笑)

怪獣の肌みたいなこういう場所好きなん
ですよ。持ち主が最近この近くのモルタルを
少し修繕しちゃって綺麗になってるので
この辺りの岩肌も消されないか不安です。
近所の人が怪しい人形をもってきて、並べて
儀式みたいなのをやってる!とか言って
手を入れないといいなあ。
そうそう、ドクロの部分のポワーンとした
感じがコミカルでおかしいですよね。
この辺は森さんのお茶目なセンスだと
思います。ドクロがあるならそこは白く
塗らないと、みたいなポリシーというか。

「肉弾」ってすごい昔の映画知ってますね!
勉強してんだなあ。実相寺さんが
同じ頃にATGで撮った同時代の映画も皆、
いいですね。「曼荼羅」とか「うた」
(あ、字が出ない)とか。
あの頃のニューシネマ系映画って学生
映画に毛が生えたみたいな、庵野くんの
実写映画とか岩井俊二監督の映画とか
好きな人にはすごく映画的栄養価の高い
作品ばかりだと思います。
でも自分も肉弾を見たのは
90年代に入ってCSとかでですよ。

>Miss Mysterious 

そう、黄色のが
今SECRET BASEで売ってます。
元々このソフビは黒髪のをリリースしたときに
自由に自分の好きな長さに髪の毛を
カットしてカスタマイズして遊んでください
という意向が書いてあったので、今回の
イエローヘアはあちらで調整した
ショートカットという感じですね。
まああれはロングヘアーだからこそ、あの
おどろおどろしさが出ていたと思うんですが。
今回のは少し外バネになっていて
イエローという成型色・ヘアカラーと
あいまってPOPな快活さが漂っています。
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