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JCFinとしまえん進撃の巨人スペシャル兵長の扉と審議所

2013年12月26日 | コミック・アニメーション





きょうはリヴァイ兵長の誕生日なので「進撃の巨人」関係でもコアどころの記事を。

JCFin としまえんで朝、お掃除兵長とエレンを撮影させてもらったFACTさん(エレン)と
そのお友達に、としまえんの呼び物となっている施設「兵長の扉」と「審議所」の場所を
伝えた。


























午後遅くなり外の撮影もレイヤーさんが寒さで早めに撤収を始めポツポツと
見かける姿も減ってくるころ、
2人はどうしたろうと思い、遊びにいってみたら例の「兵長の扉」で
2人が楽しそうに撮影していたのでツーショ撮影を引き受けた。
FACTさんのおともだちが「4時頃平気ですか?」と聞いてくれたので快諾した。

そう、審議所での撮影をするためだ。当然快く引き受けた。
長身で少年ぽい風貌のFACTさんと
目の涼しい感じのおともだちはどんな尋問風景を見せてくれるのだろう。

これは我々の共犯ライブだ。







蹴りの角度、吹き飛ばされるエレンの顔の角度にもこだわる。これぞ兵長愛の証。
黙々と続けられる撮影。







軽快なアニメソングが流れ、横には輝くホワイトクリスマスツリー。
尋問室では拷問のような兵長の責め。

堅牢な白い壁に囲まれた男子更衣室の建物内は核シェルターのようでもあり、
ゲリラのアジトのようでもある。この尋問風景は、あたかも中東かどこかの内乱の国で
おきている出来事であるかのように錯覚させる。

アニメの一場面でありながら、これは地球のどこかで今も起きているのかもしれない、
いや今ここで起きている、セカイでもっともMONDOな風景だ。






テロリストやゲリラの犯行声明、処刑や制裁等は
現代ではネットという電脳の利器をもって
メッセージ映像としてセカイの何処からでも一般人さえもその光景を
見ることができる環境になってしまった。

ドキュメント映像というものは映像の編集者が介在した
二義的なものであり、映像の持つ本来の意図は損なわれる。

犯行声明や特定勢力への敵対の意思を表すメッセージとして、
映像という存在は、現代において動画という存在に変わり
ニュースサイトやTV局などをもはや介さずとも、ネットを経て
フィルターをかけずに、直接「見たい」一般市民のセカイに
クリックひとつで流布される。

「進撃の巨人」の世界観には現代にあるような通信テクノロジーは存在しないが、
あればここに載せたような兵団内での粛清映像なども
壁の向こう側にまで飛び交うことだろう。

今回2人のレイヤーさんの協力を得て画像に撮り、
セカイに向けて発信する側の、それを見る側の快感の
根底にある意識について、タコは考える。

タコは日頃、テロの映像や政治的プロパガンダフィルムなどを観ると、
映像の撮られた図式的なことや撮影の手法や背景などについて、いろんなことを考える。

本来なら一般社会に出回らない一部地下組織などの持つ映像が
安全な生活をむさぼる市民の目に入ったときの恐怖感。
しかし見ずにいられない感じ。映像はリアルに可視化された恐怖が
フルに生かされメッセージを伝えるツールとなる。

同時にコスプレは現実社会への侵犯行為である。
個人の喪失した生きたアバターともいえる存在である
レイヤーは日常社会の中に現れえた時に、「巨人」と同様の日常への侵犯力を行使する。

「進撃の巨人」という作品は日常の中に潜む不安が、壁の向こう側にあって見えない、
未知の「巨人たち」という存在に視覚化されて描かれている。
そして壁のこちら側の人間たちの恐怖が生む葛藤こそが作品の娯楽要素として
ドラマを創出する。

登場人物たちのおそれは、我々の日常社会の中に潜むおそれと同義だ。
自分は、「進撃の巨人」は現実と地続きの日常崩壊とそこからの救済を描いた
物語だと思っている。

アニメ版はそこにシリーズ構成の小林靖子のアイデアであろう、コメディの要素が
より強まったことで恐怖と笑いの要素が上手い緩急を作り出している。

この「進撃の巨人」の語が描きたいのははたして恐怖だけであろうか。

アルミンがかつて子ども時代にエレンに聞かせた、祖父の隠していた本の
中に書かれていた、ウォールマリアの壁の向こうのセカイの果てにあるという
海の存在、平和で豊穣な営みのあるセカイへの言及を思い出すといい。
そこには巨人なる未知なるものへの「恐怖」と「生存のための戦い」の果てに
劇中の人々が希求する「希望」の寓話であることが容易に読み取れよう。

今回の撮影に話を戻すと、処刑や尋問であれば光量の少ないアジトのような場所で
無機質に撮られると思ったので、一部の画像はコンデジでフラッシュを炊いて
アップを撮り少しバックの銀色の壁にテカリなども残すことにした。

あわただしくアジトで一部の人員のみが秘匿的に記録を残したような
雰囲気を醸し出すためだ。

アニメのコスプレでこういう非日常の空間を捉えられるというのは
自分的に興味深いことだ。
2人のレイヤーさんも役に入り込んでおり、人気の「リヴァイ蹴り」シチュエーションに
新たな鮮度を与えてくれる。





FACTさんは血のりをつけての熱演。1時間のインターミッションを入れて扉→尋問室の
撮影に入ったのは念入りに傷メイクと血のりメイクをエレンに施すためだったのだ。







ディヴィッド・クローネンバーグの映画「ビデオドローム」の
スナッフ映像の撮影風景とか
中東の爆発物処理班の活躍を描いた「ハート・ロッカー」での
中東ゲリラのアジトシーンを思わせる。















自分も立会い、1時間近く撮影して、着替えの定刻が迫る中でも2人の演技が続き、
予定していたアングルを無事消化した様子。タコが撮影したFACTさんのカメラの
画像を見て、過激なパフォーマンスの連続だったが、
2人の顔にはすがすがしい笑みがこぼれていた。

アニメの歴史も長いが、昨今もてはやされるキーワード「女子力」を根底に
ここまで女の子たちのパワーを窮屈な壁の外側へと解放させてしまった作品
というのは稀有ではないかと思う。

「進撃の巨人」という作品が幅広い層に受けたのは、単に広告費のみで
達成されたことでないと思う。実は作品自体が合理的な快感原則をもって
見る側がそこにきわめてピュアに呼応していまのムーブメントの
勢いが情勢されたと断言してよさそうだ。
男の子的な嗜好で見ると人間を襲う「巨人」というキャラクターが
怪獣映画・「ウルトラマン」のようなヒーローコンテンツの要素ももっている。
(「進撃の巨人」は12月に、2015年に平成ガメラシリーズの樋口眞嗣監督によって
実写映画化が決定した)

自分のような本来、アンダーグラウンド・モンド系のサイドの人間まで
引き寄せられているということで
作品を見つめる人たちの裾野は今年以後もより広がってくることだろう。

兵長、HAPPY BIRTHDAY.


【Terminator Anthology - Terminator 3: Rise of the Machines】

http://www.youtube.com/watch?v=sN52iAacRIE

「進撃の巨人」のキャラクターイメージソースは
けっこうターミネーター関係から拾われているハズ。

兵長のビジュアル =ジョン・コナー(T2のエドワードファーロング)は
作者自身も認めており、よく言われているが、
超巨大巨人=T800(シュワちゃん)アニ= T3のクリスターナ・ローケン
が元ネタだろう。あと T4に出てくる人類の味方ターミネーターのマーカスが
エレンだと思う(自分の正体と能力を途中まで知らなかった
兵長=ジョンにマーカスがマシーンの手先と見られ尋問されるシーンもあるw)
図式まるまるターミネーターシリーズか?

こじつければT3とテレビ版サラコナークロニクルに出てきた
ジョンの嫁がミカサのプロトタイプか。
ターミネーターシリーズをじっくり観ると「進撃の巨人」のストーリー
フォーマットも浮かび上ってくると思う。


【Helloween "-Walls Of Jericho" full album.】

アニメ「進撃の巨人」の音楽プロデュース、主題歌は基本、ジャーマンメタルだよね。
このハロウィンのセカンドアルバムはアルバムジャケットで巨人が塀を壊している。
タコはハロウィン聴きだすと夜通しになってヤバイ。

【Helloween - Still I don't know (subtitulos español)】

http://www.youtube.com/watch?v=BrDTe4HGSU8


Helloween - Still I don't know (subtitulos español)

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