KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

フェチフェス2014

2014年02月01日 | モンド・トラッシュ


Happiness in Slavery.
(警告・直接的なエロはありませんが、
この記事は表現的に割と
視覚的刺激が強いほうです。あらかじめご了承ください。)


世界に名だたる変態大国・日本の、フェティッシュ・サブカル・アングラの最先端が一堂に会する「裏クールジャパン」の祭典。「フェチフェス03」。



きゅうべえ「人間ていうのはほんとうにわけがわからないよ
縛られてキモチがいいのかい?」



V&Rプランニングさんのブースにあった
「深海」ブランドのイメージイラストは漫画家・駕籠真太郎さんの筆によるもの。



世界に誇るジャパニーズ“フェチ”という共通テーマの元に、
ジャンルの境界線を超えた即売会&パフォーマンスイベント。

「フェチフェス」が開催。昨今コスプレイヤーさんのフィールドもソフトな
エロティックやフェティッシュといったキーワードで新たな表現の領域を
模索し始めた。今回のフェチフェスはその実験場といって差し支えないだろう。
萌えとエロとストレンジとビザール・モンドとが
交錯・ジャンクションを引き起こした先にあったのは!



都内で人知れず趣味人が集結し
ジャンルミックスの壮絶な化学変化が繰り返されていた。

秘密クラブを思わせる、その名も知れぬはかない隠花植物が繁茂する
隠微な森のような場所で、来場者、そしてタコも衝撃の祝祭空間を目撃する!













画像は赤松和光氏主宰、KARSWORKSさんのブース。
赤松氏は日本のドールメーカーの始祖的存在でも
ある。今回は新製品としてゾンビナースを販売。











気になっていたゾンビナースドールは26cmと大き目ながら
リーズナブルプライスなのでメディカルファンなタコは購入。
包帯やストッキングもドールの素体に張り込まれていて強度も高い
ナイス仕様。赤松氏が現場で組み立て作業を始め、スタッフさんが
「これからやるんですか!」とウケている一幕も。








いろんなフェチズムをイメージしたパフォーマンスを展開する小部屋が
いくつもあります。何か悲鳴が上がってる部屋もあり、ヤバい秘密クラブみたいで
隠微な楽しみが。会場のこのマンションもやや古めの建物で、扉がガムテ貼りされた
り、配管パイプがむき出しであったりと、どこかもともと、アングラな雰囲気出てます。

上は案内のおねいさんたち。チューブを巻いたヒトはサイバーパンクSF映画に
出てくるバーのヒトとかにいそうですね・
細部が凝っている衣装や造形など、ブース内の展示物・販売物も目が離せないです。



デザフェスでも前回出展していた、カルトシティTOKYOが誇る全身タイツフェチを
世の中に広めるマニア団体「TOKYO ZENTAI CLUB」のメンバー。
声を出すととってもキュートな声色・口調のヒトが多く、全身タイツでみんなに
見てもらえる休日のひとときを楽しんでいるみたい。



顔面騎乗のライブビデオを販売しているブースのおねいさんたち。
かなり過激に男性をぼこってました。会場で顔面騎乗のプレー体験コーナーも設置し、
お客さんでも楽しんでいる方がおられました。もちろん来場者の衆人環視でです。

「あー、(ピシン)顔面騎乗の、(ドカッ)
ビデオを、よかったら、(ブワチーン!)見ていって、
あー!!ください!」


















「あー!(ギュー)ぜひ顔面騎乗の、(ペシャッ)
ビデオを、うわー!(ボコッ ガスッ ゲシゲシ)
そこの撮影しているヒト、ぜひ!!あー」

ウチのブログでもときどきやってるけど、
こんどは「進撃の巨人」のコスでビデオ作ると、イイかもネ!





下着にビザール系のキュートなイラストを描くコーナー。







カルトAVの雄、V&Rプランニングさんのブース。
伝説の女優・水野礼子さんが復活、出演新作の試写会を2月28日午後5時より
実施(手書きのチラシで案内、しかし場所を見ると「新宿某所」としか書いてないw)。








リアルな吸血鬼の歯をフルオーダーメイドする、FANG SHOPさん。
メディカルアーチストによる歯科材料を使用した着脱繰り返し使用も可能なあなたに
合う牙をオーダーメイド。



自分的に作ってもらうなら「レッド・ドラゴン」の赤き竜の絵に魅せられた
ダラハイドの歯とか作ってホシス。
ダラハイドはかつて奇形だった自分の顔にコンプレックスのある殺人犯だけど
自分を好きになってくれた目の見えない女の子を命がけで守る純情さがとっても好き。



「ジャイアントロボ」のBF団最高幹部ミスターゴールドも登場(ウソ)・














「グロ似顔絵描きます」のブース。スペースにすごくキュートな
女子高生の方が座っていて、撮影禁だったけど異様な存在感を放ってました。
画伯(女性です)の気分だし用?











インディーズアイドルのごろりざこねなんてライブでなかなか見れません。
相棒のヒトが髪の毛を直してあげてるのがやさしいネ☆







拘束具をとりつけてのプレー体験コーナーも。
前の記事で紹介したなのあんさんがチャレンジャーにもエンジョイしてました(凄)。









コスプレ一番勝負さんのブース。
ボディライブペインティングのコーナー。描く方も、描かれてるほうも楽しそう。










残酷かつ不条理でコミカル&キュートな作風から
この分野では第一人者の漫画家、カゴシンさんこと
駕籠真太郎さんのブース。人体崩壊似顔絵のサービスを実施。
でも、普通に似顔絵を頼んでたヒトも結構いた模様。長蛇の列ができてました。





アキバ激戦区で戦うおとなのコンビニ最大手チェーン、ラブメルシーさんのブース。



海外老舗ボンデージ雑誌のイイところが揃っている洋書ブース。
カラーグラビアがキレイです。







漫画家・小本田絵舞さんのブース。80年代の萌え黎明期から活躍している
美少女コミックアーチストの繊細で円熟味を醸し出した筆致を見よ!



小本田絵舞さんはツイッターやピクシブもやってるよ。



パフォーマンスの観覧や体験で一息つく方には、フェチ汁を提供。









プロの縄師も使用しているという、本格派の縄の作り方。













カルトマーケットのロングランナー、三和出版さんのブース、
上手い女装子メイクの仕方をカラーで懇切丁寧に紹介したブース。
去年年末のコミケの女装子さんは皆メイクが上手かったな。この本を参考にした
ヒトも多いのかも。
「ここまで可愛くなる男の娘メイク」
本を持っている女装子さんがモデルで本に登場しています。





六本木のナンバー1熟女ニューハーフ「まどか」さんのブース。
裏技を使い、まどかさんに一度食われたら社会復帰できないという
必殺男喰いビデオを販売。



まどかさんの2014年賀正を告げるお年賀状。キレイですね。
















来場者さんいらっしゃいシリーズその1.
とっても明るいハードコア系ガスマスクのアンちゃん。



来場者さんいらっしゃいシリーズその2.
マスクでメガネでパッツン黒髪で紺セーラー、最強。



来場者さんいらっしゃいシリーズその3.
女の子のドーラー美少女さん。いや、中には誰もいないか。
最近女の子のドーラー増えたね・
















「アンダーグラウンドイベント東京」(芸術新聞社さん刊)のブース。
タコも去年秋のデザフェス会場で買いタコブログでも一度紹介していますが、
東京のカルトアングライベントスポットを紹介、フェチやボンデージ、ジャンダー
フリーなどをテーマにムーブメントを拡大しつづけるコスプレやパフォーマンス
界のディープな趨勢をルポした画期的な一冊。
パフォーマンスイベントやライブステージの
現場で撮影したカッコイイ図版も多く、タコもオススメです。
コミケやデザフェスなども載ってるYO。写真はカメラマン・執筆を担当した
フクサコアヤコさん(右)とコンパニオンのおねいさん。
フクサコさんの撮る写真は色調がタコ好みのダークでかつ
パフォーマーたちの生命力が漲っており、とりこです。









上4枚はフクサコさんの本「アンダーグラウンドイベント 東京」の写真サンプル。
いいっしょ。
「コスプレシーンやアングラシーンに出いりしてるヒト、
シーンに詳しいヒトは、この本でおともだちさがしをして楽しめます!」との話(笑)。
さっそく自分も2~3人見つけました(微笑)。





























フリーザさんとスージーQさんのキャットファイトライブ中継。
冒頭でお客さん対象に技をかけられてる写真の撮影サービスを実施、その後
ハードなキャットファイトが展開。キャッキャウフフ感満点な
明るいボンデージサービスって感じ。







陽気でインテリなパフォーマー森翔太さんのブースというかベッド。
自分でシステムを開発した駆動方式による動く生首を持参。
しかし、これでどんなパフォーマンスをするのか?





留守中、ってここで一体何があったんだ?という異様な小道具の散乱状態。
森さんはいろんな映像実験を通して観るヒトを驚かせることを自分の表現活動と
している模様。パフォーマンスは本人の目力に、何か引きつけられるものがある。



女性顔の首をベッドに仕込んで一人演技とかできそう。



ルパン3世の1シーンみたいな、偽札w

フェチというジャンルの中でひときわ異彩を放つナイスパフォーマーでした。



体液売リマス









KARSWORKSブースにいらしたチャイナのおねいさん。










ドーラーさんも楽しそうwゼンシンタイツクラブの人たちとなごやかなひととき。
メインはハードコアなイベントながらここはなごやかなユートピアのような空気が
漂ってます。







なのあんさんの拘束具プレー風景。
この方のなんでもチャレンジする好奇心に乾杯。
スピリットを見習いたい、パワフルヒロインレイヤーさんdeath。



デザフェスでも大人気の東京棲んでるガールズさん。3月に大イベント開催だ!
展示とパフォーマンス両面で攻めの展開。ちょっと見たいな。



看板娘のひとり、いつもゲンキなひるこさんの新ROMも登場。



東京棲んでるガールズのライブ風景。いつもだと前で撮るけど、
今回はすごく混んでたのよグッスン。









来場者さんいらっしゃいシリーズその4.
ゾンビさん。顎の崩れ方がよく出来てます。「ウォーキングデッド」に
出演できるレベル。





来場者さんいらっしゃいシリーズその5.
ゼンタイクラブさんに加入してるけど、このカモ柄のゼンタイレイヤーさんは
シングルで会場内を漂っておられました。コス者の解放区って感じですね。





ゾンビ系の展示多い。こちらはゾンビガールの写真ROM。





キッチンでマニアックDVDを販売。シュールな光景。













口枷屋モイラさん。コミケでもおなじみの手作り感あふれるボンデージセンスが
ミリキの和風なごみビザール系インディーズアイドル。名刺は3年前くらいだったか
夏コミでいただいたタココレクション。黄色いアヒルのGAGボールやスク水や
赤いランドセル、セーラーを絡めたコーディネートは彼女が始祖的にコスプレシーンに
取り込んだフェチスタイルである。
今回は清楚な紺セーラーにパッツン黒髪ロングヘアー、白ソックス、
そしてふんどしという
目のやり場にこまる超極悪アレンジでいやがおうにも注目を集めてました。
撮影THANX・DEATH.



モイラさんのブーススタッフさんの掃いてたスリッパの絵。これはカワユス!















顔面騎乗ライブその2.途中で心拍数が高くなると酸素ボンベで呼吸をサポート
したうえでプレー再開する懇切進行。嬢って本当はやさしいんだろうネ。






アダルトショップなどで人気の萌えダッチワイフ。腕はぬいぐるみ風の仕上がり。
この娘の服が普通のアニメショップにあって、なんのキャラのコスなんだろう?と
つねづね謎だったのですが、フェチフェスで判明しました。



その名も宇佐多エア。「コスプレ好きなちびっこレイヤー」なのだそうです。







引き続き、フリーザさんとスージーQさんのキャットファイト
ステージライブ風景その2.
実質1ステージ、完全収録になってます(笑)。
結局撮影自由のところはほとんど載せた感じ。

































この種のイベントでは毎度おなじみのドーラーさん。
キャットファイターの方たちとツーショのカメコをしてあげました。





しかし1日で日本のあらゆるモンドビザールシーンを一マンションに圧縮して
視覚・聴覚・触覚からデータをぎっちり注ぎ込まれた感じ。楽しかった。

このほかセクシーアイドルの範田紗々さん、デザフェスでもインパクトのある
ステージパフォーマンスを展開してタコブログでもルポを紹介した
コスプレイヤー、藤崎ルキノさんもおられました。

最近グローリークエスト社さんでフェチ系では超右翼とされる
超過激なビザールビデオに出演し話題を呼んだ小司あんさんには
舞台裏などお聞きできました。
「ビデオに出演したとき高めの熱が出ていたのだが一番出たい
作品だったので気合入れた」のだそう。小司さんは小柄でふわゆるキュートな
キャラだけど職人気質の方みたいですね・

今回はソフトコアな「都会の赤頭巾ちゃん」的なイメージ
ROMを販売してました。ソフトでプラトニックな「萌え」のセカイと
ビザール・モンドなセカイの間をいったりきたりする
オールレンジ攻撃可能なセクシーアイドルさんも増えてきましたね。
それだけフェチというキーワードでくくられる
個人の趣味嗜好も幅広くなり、一人のアイドルでもいろんな形で
ファンの見たいものを見せていこうという流れになってきたのでしょう。
かならずしもエロ目線でなく、アイドルとして応援したい層のヒトもいますし
セクシーアイドルのセカイも多様化してきたんでしょうね。

いろんなことがわかり、日頃から幅広くアングラカルチャーを考究している自分には
勉強になり、新たなときめき、ひらめきを得られることも多かった一日でした。
会場には女性の来場者さんも多く、フェチというくくりで集められた幅広い
ユニークな表現活動を好奇心に胸をときめかせながら
あたかもエロティックな万博でも廻っているかのように楽しんでいる
ヒトたちも目につきました。フェチのセカイでも女の子のほうが元気カナ。
一見怖そうだけど、気兼ねしないで遊びにいけるイベントですよ。







OMAKE。

フェチフェスが終わってすっかりデータ酔いになりながら原宿まで坂を下りてきた
ところに突如出現した、模型!!の未使用ショットも。

フェチフェス、次回も楽しみdeath.

(フェチフェス2014ルポ おしまい☆皆様多大なる取材協力THANX!
年明け以降、いろいろ記事がたまってますが、随時更新してます
上5個あたりの記事は同時進行で作業進めております。よろしくです)

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2 コメント

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Unknown (メガたぬき)
2014-02-03 22:02:06
どうも、こんばんは!

仮面ライダー初期の作り物の
おどろおどろしい感じは、
東映の異常性愛路線とかあっちの
独特な感覚が形を変えてなだれ込んで
いった結果なのかなと思います。
手術台のシーンや照明の感じなんか
まず不気味さ、怖さを感じるのですが、
やはり、あれにはエロがありましたね。
ドクガンダーの繭とかメイクの
ねっとりした感じは日本人形の不気味さに
近いものがあって、今ではそういう作り物の
後ろ暗さみたいなものはすっかり
なくなってしまったような気がします。
今や空想上のものを着実に具現化できる
ハリウッド的なメイクが主流に
なったのかなと思います。

このルポを読みながら、そんなことを
考えていました。
返信する
Unknown (タコペッティ)
2014-02-04 10:22:28
>メガたぬきさん

おはようございます。

東映は60年代後期の一時期
犯罪実録モノの映画を作っていたりしたんですが
サイケ感のもとをたどると「プレイガール」あたりで
スタッフが「映像的おしゃれ」として取り込んだ
アメリカンヌーディキューティー映画を源泉にたどった
映像づくりがあったように解釈しています。

特撮ヒーローもの、ジャリ番組を手がける前は
もっとアダルトな作品を作っていた映画スタッフが
テレビに流れてきて、ライダーやバロム1などを
手がけたのでサイケでモンドな映像感覚に
なったのでしょう。そういえば
バロム1のウデゲルゲのきぐるみがプレガで
サンドイッチマン役で登場していました。

ライダー1号・2号の途中までは赤いライトや
毒々しいセット美術にその大人向けの映画やドラマの
作業の名残りが残っていて、子ども心にインパクトのある
視覚効果としてトラウマ力を放っていました。

元の映像感覚がハリウッドのストリップ小屋の
前座でかかるうさんくさい犯罪映画とか
脱ぎのあるサスペンス映画
だったので、東映も映画が斜陽になっており、
ぶっちゃけなりふりかまってられなかったような
ところがありました。そのうさんくささをプレイガールも、
同時期の仮面ライダー初期作や
バロム1なども海を越えてモンドな映像感覚を
輸入してこの時期に取り込んでいたという
感じでしょうか。
今観ると、オシャレ感も漂っている、ハイセンスな映像も
多いですものね。
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