ロッキーvol.15

鬼チーフとひとは言う


【車内】
今年の新人がマイクをにぎり説明をしいる。


声の大きさもいい、説明もわかり易い、ここまではいいだろう。
しかし、お客様への情報が決定的に不足している。
・空港での過ごし方
・飛行時間
・食事について
・飛行機内販売
・日本の免税範囲
etc....


おまけに国内線（おれたち）の説明は一切ない。
呆れるね。


これはこの新人のせいではない、この新人を教育している者が悪い。


夏の仕事でこの程度のインフォメーションをしていたらお客様から質問攻めにあうし、クレームもでるだろう。
まあこの新人教育にあたったスタッフもおれの後輩だと言うことはおれの去年までの教育も行き届いていなかったということだろう。
昨日のスキーガイドといい、今朝のバスガイドといい、おれの姿が映っているんだな。

空港でもおれ達は国内線へ搭乗するのに国際線で下ろされる。
「オイ、ここ国際線だろ、いい加減にしろ」
同乗していた２年目ガイドの耳元へ低く唸る。



ホントこんな奴らでやってるのかと思うと、、、、、




あー、バスに乗ったことを後悔している。
こんなふうに彼らを見てしまうのがわかったいたならタクシーで空港まで来れば良かった。
あー、気分悪い。



批評はここまで。お前らも頑張ってんだよな。








はるさん（仮名）は国際線チェックインカウンターへ、われ等は国内線チェックインカウンターへ。



意外とチェックインの列は短い、これくらいならすぐに終わるでしょ。

「パスポートと航空券を用意してください」

「あとあればマイレージカードね」

あっ、しまったおれがマイレージカード忘れた。






チェックインの列に並んでいると、
「横入りしないで後ろに並びなさいよ（怒）。」






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ロッキーvol.14

2/17　『カオル企画』本編始まる


♪タッタカターン♪ タッタカターン♪ ・・・・・目覚ましを消す。
なんかぐっすり寝た感じ、このホテルは高級な訳じゃないけどベッドは身体にしっくりくるなあ。

みんなの出発は6:30AM、おれは違う車で5:45am。
ひと足お先にバンクーバーへ戻って、ウチに帰りロッキー用の身支度に取り替えて。。。

8:30amにはランドマークホテル前にいく約束になっているので大忙しだ。
おれの車は意外に順調で7:45amにはダウンタウンへ戻ることができた。



荷物をとりにウチヘ戻りLukeとEricとしばしのお別れ。
スーツケースをゴロゴロと引きずりホテルへと向かう。





みんなを乗せた車もほぼ予定通り8:30amにダウンタウンへ到着。
おれのスーツケースを積み込み車は空港へと向かう。




【車内】
今年の新人がマイクをにぎり説明をはじめる。






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ロッキーvol.13

仕事するひと、しないひと


♪ぴ～ぴろぴろぴ～♪ ケータイ電話が鳴る。
一歩出遅れて取れなかった。
まあいいや大事な用事だったらまた掛かってくるだろ。



ピピピッーピピピッー、メッセージ着信。
東京の千葉（仮名）からだ。

「明日（2/17）の成田発AC004便が遅延となった、カルガリーへの乗り継ぎが困難なため一本遅らせる手はずを取った」だって。



ラジャー（了解です）。


でももうPC環境ないから仕事はできないっス。
そういうメールも各方面に出してきたしね（喜）。



あーそういえばはるさん（仮名）も日本から仕事の電話もらってたなあ、はるさん（仮名）は日本へ電話してたなぁ、はるさん（仮名）はエライ！



12時だ、明日も早いしそろそろ寝よう。








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ロッキーvol.12

どっぷりがっつり

そんなおふたりのご当地・福岡と言えば・・・・
昔の遠距離恋愛

パダワンの頃の甘酸っぱく切ない想い出のひとつを紹介しよう。





「いや～昔ね福岡のかわいい子と遠距離してたことあんですよ、カナダと福岡で」

「へぇ～どれくらい？」

「ん～3ヶ月くらい」


「博多の言葉っていいよね、手紙でもさ話し言葉になると「○○○ちゃ」とか書いてあって」

「天神のひとじゃない？」

「わかんない」


「離れるまでどれくらい一緒にいたの？」

「３日くらい」


「それってただの文通でしょ～（笑）」

「・・・・・・・・」




いいんだって自分が楽しんだんだから。
もうその時のおれはどっぷりがっつり付き合ってる気マンマンだったんだから。
楽しかった恋の想い出のひとつよ。



それから博多弁講座が始まる（ロッキーツアーが終わるまで）

「しぇいこ（仮名）、おかあさんアンタの嘘みぃんなわかっとっとよ。このばかちんが！」



コレ何点？



♪ぴ～ぴろぴろぴ～♪ ケータイ電話が鳴る。









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ロッキーvol.11

福岡と言えば・・・・

30分後にピザを取りに行ってみると案の定ピザは8ピースのまま、オーダー係が気付いたらしく「12ピースにしてやってくれ」と言っていたができるはずもなく16ピースでやってきた。


「16ピースにしておいたぜ」

「サンキュー」
こんな軽いのりです、ここの人たち。そこがまたいい！



部屋に戻ってカンパーイ！←何度目だ？



美味い、美味い、やっぱここのピザは美味い。
昼メシ抜きで滑ったいたkarl＆う～やん(仮名)の空腹具合は結構なものであっという間にＭサイズ2枚のピザはなくなった。

なんとなく腹は満ち足りてないんだけどこれでもいいかな？
でももうちょっと食べたいかな？
ビミョ～な感じ。


やっぱりもう一枚買ってこうよう、と言うわけで一番下っ端のわたしがパシリとしてピザ屋へダッシュ。

「HOT BANANA PEPPER（ホットバナナペッパー）」という怪しげなトッピングを加えてもらい今度はＬサイズのピザを16ピースに切ってもらう。
ビールとこのチョイ辛ピザの相性が良く、楽しい会話と美味しいビールで大満足。



しぇいこ（仮名）＆はるさん（仮名）は福岡からきてくれた。
はるさん（仮名）は去年（06年）『カオル企画』仏蘭西・シャモニーでも一緒に滑った。
今回も翌週のロッキーツアーは断念したもののこうしてカナダへ遊びに来てくれた。
ホント嬉しい限りです、今日は一緒に滑れて楽しかったです、どうもありがとうございます。



そんなおふたりのご当地・福岡と言えば・・・・
＠めんたいこ
＠とんこつらーめん
＠昔の遠距離恋愛







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ロッキーvol.10

プシュッ！ カンパーイ！！



ぅんめ～～！！

「karl、これ仕事じゃないでしょ？絶対仕事じゃねーよ」by隊長（仮名）
こんな声が聞こえてきそうなシュチュエーションですが、そうです仕事じゃないです！
思いっきり あ・そ・び です。遊びスキー最高！！


ビール飲みながらうだうだしているとすぐに時間が経っちゃうんだよね。
一応おれも旅行業の人間だし、顔出しておかなくちゃマズイところも幾つかあるんで「あー行かなきゃ」「あー行かなきゃ」を繰り返してもう本当に行かなきゃマズイところまできてようやく重い腰をあげる。



ツアーデスク、ヘリスキー、レンタルショップ、お土産屋、ホテル、同業他社、その他挨拶をして戻ってくる。
みんなはウィスラー最終日と言うことでお土産ショッピングに精を出している、いいの見つかった？


＜夜のビレッジも大賑わい＞


6:30pm ホテルへ集合。

いろいろと検討を重ねた結果今晩の晩御飯は「ピザ＆ビール」に決定。
最後の晩餐は意外なほどカナダちっくな内容になった。
そうなったらピザは当然「アバランチピザ」でしょう。


アバラ～～～～～～～ンチ


チーズたっぷりで一切れごとに山盛りにのったチーズが雪崩のようにピザが落ちる様から名前がついたほど。
ボリュームもありリーズナブル。

カナダのピザをなめたらいけません。
イタリアンピザとは違い生地は厚く、一切れでもかなりの食べ応えがある。
われ等は5人でＭサイズ2枚を注文、今のこの時の空腹にあわせて何枚ものピザを買いあまらせた経験も1度や2度じゃないはず。



karl「8ピースじゃなくて、16ピースにして（英語で）」

店員「は？」

karl「16個に切ってよ」

店員「16個になんかきったらこんなにちっちゃくなっちゃうぜ」

karl「食べ易いんだよ、いいから16個に切ってよ」

店員「12ピースに切ってやるよ、そのほうがいいて」

karl「OK、わかった任せるよ」


おれがこれまで何百回お客さんと食事に行ってると思ってんだよ。
しかもみんが集まってのパーティー形式の場合料理はひと口大がいいんだ、特に日本人には。

そんなところから生まれる「16ピースにして」は君達には理解できないだろうな。
それにしたって12ピースなんかに切れんのか？
アタマ使わなきゃ12ピースには切れないんだぜ～






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ロッキーvol.9

滑走無事終了

クリークサイドに到着。
疲れる＝滑った感（満足感）と言うところだろうか、みんなの顔に安堵と笑みがこぼれる。

ゴンドラに乗り再び山へ戻りウィスラービレッジへとラストランを開始する。いつもより遅めの夕方のゲレンデはより一層最後の一本の雰囲気を盛り上げてくれる。

ウィスラービレッジに到着。

無事に滑り終えたことに感謝。



明日からね自分の名前の冠がついたツアーがスタートするわけですよ。
そんな前日に怪我をするなんてそんな馬鹿な真似はできないからね、ホント無事に滑りきれて良かった。

みんなもねまだロッキーで6日間ガッツリ滑ってもらいますから、ウィスラーはこんなもんでカンベンしてください（笑）。



怖そうなお兄さんに
「シャッター押してください（英語で）」とお願いすると思いっきりの優しい笑顔で


「いいよ（英語で）」と押してくれる。こういう時の笑顔っていいよね。




部屋に戻って一番すること。

プシュッ！ カンパーイ！！







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ロッキーvol.8

ど～～ですか、お客さん！


そして最後は新雪残る大斜面へ、、

「どうですか、お客さ～ん？」

あるとこにはあるんです、もう3pm近いけどあるとこにはあるんです。ね、5人だけで滑ってたら一日中こんなんだったんだよ（アフターフェスティバル：あとの祭り）。



さあ気持ちよく行こう！

「ここどんどん加速していくから十分に気を付けてね、明日からのロッキーが本番だからね」注意を促す。


くっしー（仮名）が滑り出す。
どんどん加速していく。ターン弧も横広になっていく、でもスピードは上がってく。

転ぶなよー！


う～やん（仮名）がやっぱり加速して滑り降りて行く。転ぶと痛そーなスピードで、どんどん加速しながら小さくなっていく。


転ぶなよー！



ここからクリークサイドへ行こう。
去年もクリークへ行きたかったらしいが間違ってカイバーパスへ入ってしまい大変な目に遭ったからね、今年こそ正規ルートでクリークサイドへ行こう。


標高が下がれば雪質もさがる、ボッコンボッコンの斜面を滑り降りていく我等5人。他に滑っている人は皆無に近く専用バーンの様相。しっかし長い。

1000メートル以上の標高差を滑ろうとしているわけだからなかなかゴールが見えてこない。標高差ｘ6と言うのが一般的に滑走距離を計算する時に用いられる数字だ。例外はいくつもある。

まあこれをやったとして1000メートルｘ6＝6kmな訳だ、『カオルスペシャル』でコブあり、トラバースあり、大斜面ありのドキドキを終えた後の6kmはしんどい。気温もあがりジャケットの中は汗でグダグダになってくる。






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ロッキーvol.7

カオルスペシャル

トイレを済ませて滑り支度をする。
くっしー（仮名）たちはランチ後、滑りに行かずにずっとレストランでしゃべり続けていたらしい。と言う事で充電バッチリ。
はるさん（仮名）の最終滑走日でもある今日、ここからが本番です。
目指すはピークチェア。


＜2182メートル　いくぜえぃ！！＞


今シーズン初めてのウィスラーボウル。
散々滑られてしまっているのでボッコンボッコン。
降りたての雪は柔らかくコブになりやすい。
標高が高いため雪質は上等。



スヌープダディは柔らかめであるためコブも問題なく滑ることができる。
スルスルと滑り降りて行く。
向かうは「カオルスペシャル」。



00年に「カオルスペシャル」と名付けたコースを3本ずつウィスラーとブラッコムに用意した。
フツーのガイドでは行かないようなスリルと興奮を呼び起こすようなコースをチョイスして「カオルスペシャル」と名付けた。



実際お客様からの反響もよかった。
が、、、怪我人が出た！
ブラッコムの「カオルスペシャル」は封印し、ウィスラーの「カオルスペシャル」も1本封印した。




02年正月にほそみちさん（仮名）を「カオルスペシャル」に招待して、「ここだけは絶対に転ばないでくださいね」と念を押した瞬間斜度65度のその場所で数十メートル滑落していった。

幸い岩には当たらなかったけどマジでびびりました。
こんなガイドを続けているから『カオル企画』＝『怪我、事故』って印象になっちゃうんだな。



＜最大の難所　写真でこの怖さは伝わるかな？＞


今年の雪の付き具合がどんなかを確かめながら「カオルスペシャル」を滑っていく。
一箇所やっぱ危ないとこがあって口中に爆弾を抱えているくっしー（仮名）は手前の安全ルートを通ってもらった。

＜ジェダイマスター・ジャン（仮名）を見習いました＞

【おれのガイド観を変えた仏蘭西山岳ガイド・ジャン（仮名）】





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Exciting

4/19 ウィスラーへ行ってきた。
目的はバックカントリースキー。


11:08　ブラッコムグレイシアから出発

＜晴天でサイコー、日焼けしそうだ＞






11:20　バディのAtsushi（仮名）

＜一緒に滑るのは今日が初めて＞







12:58　天候が怪しくなってきた

＜焦らない焦らない、ひと休み＞






13:56　もう一度晴天、天候回復

＜山の天気は変わりやすい＞






13:56　もうひとりのバディDave（仮名）と。

＜英国人のスキーヤー、デイブ（仮名）＞






15:32　天候大荒れ、猛吹雪

＜晴れ待ちの最中にラーメンを作る＞







15:39　これが4月19日？

＜10分でこんなに真っ白に＞







15:52　パウダー、パウダー、パウダー

＜晴れなんか待ってたら明日になっちゃう＞





晴れ、くもり、ガス、猛吹雪、ラーメン。
いろいろ味わえた一日でした。



Exciting
（たのしかった～）