一口馬主とトライアスロンを楽しむ

一口馬主歴17年(現在は社台、サンデーのみ)。脱メタボで始めた運動が、今はトライアスロンを。お気楽な40代男のブログ。

第29回ストロングマンレポート(14)

2013-06-27 00:11:52 | トライアスロン
約1ヵ月間の中断を経て、ストロングマンレポートの再開です。

なんだかんだで、いろいろあってレポートを中団していました。

なんか複雑な事情があって書けなかったぽい書き方をしていますが、

ただ単に、サボりです。ほんのちょっぴり忙しかったのも有ったことは有ったんですが・・・


どこまで話が進んでたっけ?と思われている方は(ほとんどの方がそうだと思いますが…)、

前話の第29回ストロングマンレポート(14)を、良かったら読んでみて下さいね。

それでは、ひっさしぶりのストロングマンレポートの始まりで~す。



池間島から池間大橋を渡り、大集団から抜け出して、これ以上の気分は無いのでは?と思えるような追い風に背中を押され、狩俣の集落を過ぎて、対面のコースの復路を進みます。

すれ違う選手たちは、強い向かい風に四苦八苦していますが、こっちは楽チンチン!!

選手密度も一気に減り、周囲の選手の位置取りやドラフティングルールやマーシャルに気を遣わずにすみ、バイクのぺダリングに専念出来ます。

これは、かなり前の方でレースが出来ている人たちの特権?

いろんな意味で、気分良くレースを進める事が出来ます。

対面コースの復路から、左折して公認メカニックブースを過ぎて、東平安名崎の灯台を目指します。

しばらくはド平坦なコースですが、少しづつアップダウンが出現して、その振幅の度合いが強くなってくると、灯台が近づいてきているといったコースに入る。

強い横風を受けながらの走りとなったように憶えていますが、向かい風の印象が無いので、たぶん追い風だったんだと思います。

さすがに、時間が経ちすぎて、記憶が曖昧に・・・

先ほどの、大ドラフティング集団が嘘のように、前を行く選手も数十メートルおきに、まばらに見える程度。

後ろを振り返ってみても、追っかけてくる選手はほとんど見当たらない。

一人ずつ、前を行く選手を捉えては、交わしてゆく。

周囲に気を遣わなくて良い分だけ、いろんな事を考えながら走る。

補給は出来ているか?

水分補給はもちろん、補食も少し多めに摂るようにする。

サイクルメーターを頻回にチェックしながら、あまり突っ込み過ぎないように、かといってダレないように気を付ける。

要は、スピードが明らかに違う人に抜かれる分は仕方ないが、それでも、少しづつ順位を上げて行くように、スピードを維持する。

しかし、オーバーペースには気を付ける。

今までのレース運びについても、思い出しながら、これからのレースプランについても考えながら走る。

今日は、スイムが無かった分、第一ランは短かったとはいえ、明らかに自分としてはオーバーペース。

いまのところ、脚のダメージは全く感じないが、いつ出てくるか分からないから、これからのバイクも、あとのランの特に前半は、突っ込まないようにしないと・・・

といった具合で、いろいろ考えながら、前に見える選手を追っかける。

が、突然、第一ランの最後のあたりの記憶がよみがえる・・・

ちょっと待てよ・・・

そういえば、ピッてやつ、やっていない・・・

記憶をたどる。

バイクスタート時には、ピッてやつは通ったけど、

第一ランが終わった時には、ピッてやつは通過してない・・・

どういうことだ???

いつものスイムでは、海から砂浜に上がって、砂浜から階段を上ってシャワーブースに行く前のビーチの終わりの所に、時計とスイムアップの計測所があり、通過するとピッとなるやつ。

それを第一ラン終了時に通過していない・・・

でも、そんなのどこに???

そうだ、スイムアップのところの着替え置き場のあたりにあったのか?

あるいは、最初にチェックインしてから第一ランのスタートまで誘導された、ビーチを通るコースを逆回りするのか?

それなら、いつものスイムアップのチェックポイントを通過するわ・・・

な、なんという事だ・・・

自分が第一ランのフィニッシュのところでコースを訪ねたスタッフは、たぶんチェックポイントを理解してなかったんだ・・・

なんという不運・・・

なんというバカな事に・・・

自分は、恐らく第一ランのチェックポイントでタイムオーバーになって、失格になっているんだ・・・

ああ、どうしよう・・・

別に、ペースを上げているわけではないのに、心拍数が激しくアップしているのが分かる・・・

宮古島を目標してきた、今までの数ヵ月間は何だったんだ???

むなしさだけが心に残る・・・

宿泊しているKenさんちで、何年も行動を共にしているチームメイト達の顔が浮かぶ・・・

この日を、自分たちが悔いなくレースが出来るように、一生懸命におもてなしをしてくれている、Kenさんやヒロコさんの顔が浮かぶ・・・

みんな、僕が二桁でゴールするのを心から応援してくれているのにな・・・

涙が出そうになる・・・

ああ、どうしよう・・・

何てバカな事をしたんだ・・・

何で第一ランのフィニッシュの時に、チェックポイントを通過していない事に気が付かなかったんだ・・・

どう考えても失格だ・・・

だって、チェックポイント通過してないんだもん・・・

絶望感が自分の心の中で溢れ出し、埋め尽くしてゆく・・・


ってところで14話は終わり。

・・・つづく

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