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■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

テルマエ・ロマエ

2012年07月04日 | 映画
タイムスリップのみならず西洋と東洋という空間も超越しての入浴コメディ(?)
いくつかの見所はTVプロモーション映像で目にしていて、その部分のインパクトは目減り、残念。
日本人がシラッと外人を演じて日本語を口にしながら「これはラテン語」となるあたり
同じくフジテレビ系映画の『のだめカンタービレ』の手法を思い出す。
古代ローマの大浴場シーンをスクリーンで観たら感動的かなと思ったのだが、それはまあそれなり。
それよりも、特にさほど意識もしていなかった『日本の風呂文化』を再認識、かな。
銭湯、家の風呂場、ショールーム・・・温泉宿のロケ地が良く知る懐かしい場所であった。
ともあれ、当初の鑑賞目的、単純にただ笑って楽しめる作品として期待通り。

原作の漫画は未読。
コメント (3)
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『八日目の蝉』

2012年06月22日 | 映画
少し前にNHKのドラマ版で知ったストーリーだが
それ以前に作られた映画版のほうがTVオンエアされて、見た。
先日、情熱大陸で小田和正を取材していた井上真央が
どのような『かおる』を演じるのかな、と。
役者も脚本も演出も、作品全体の長さも違い、別の世界が広がっていく。
同じ状況設定なのに全然別の人生に見える登場人物たち。
井上真央、よかった。
その友人役の小池栄子も印象的。
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『アバター』を初鑑賞

2012年02月17日 | 映画
話題作のTVオンエアということで、鑑賞の機会となる。
バーチャルな世界を超えて別の現実の実体にまで意識が入り込むというSF。
コングラで描かれた異世界は映像的にも綺麗だしアクションも迫力あって楽しめるが
その場所の世界観はナウシカとラピュタともののけの影響が色濃い。
けれどそれらを超えて素晴らしいメッセージを伝えているのかといえば、うーん。
もちろん作品としても面白かったけれど、アメリカ映画だ、やはり。
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源氏物語~千年の謎~

2012年02月01日 | 映画
生田斗真の映画出演作品をとても楽しみにしていたはずなのに
あの『人間失格』も含めことごとく観そびれてしまった。
予定では本作品は、新春気分もさめぬうち、博多座詣での高揚の前にと思っていたのだが
風邪で完全にダウンしてしまって、映画よりもまず博多座を逃さじということに。
そして帰京後にふと気づけば上映は今週いっぱいとなっているではないか!
というわけで、ようやく叶った銀幕での斗真鑑賞・・・長い前振り。

斗真による源氏ぶりも楽しみだったのだが
大画面に映し出される、かの時代の風景そのものを味わいたく、これに関しては満足。
そこここ御簾で仕切られた御殿の様子や自動ドアよろしく女官が左右からするすると上げる動作
衣擦れの音、牛車で行くときの従者の上げる声、華やいだ宴の席。
斗真演じる光の君の煌びやかな装束に身を包んでの舞、東儀秀樹が奏でる笙の音色。
そして最後の画面で正面に捉えた光の君の繰り返し何度も衣を調える所作。

藤原道長と紫式部との関係と、劇中劇としての『源氏…』の扱いは面白かった。
東山の道長は堂々と自信に満ちてよろしい。
紫式部が現代風ながら美女すぎるのが気になったが、ああいう設定ならまあ、いいのか?
が、しかし、他の女優陣もことごとくその役柄には合っていないように思われて
それゆえ『源氏物語』の世界を再現しているとは私には感じられず、大変残念であった。
合ってないと思うので感情移入できず「桐壺はあの女優、夕顔は誰がいいかなあ」と
画面を見ながら、いつのまにか適任キャストなどを考えてしまっていた。

エンドロールの殺陣指導に諸鍛冶裕太の名を見つけ
斗真の後では可能性は低いが、光一が源氏を演じたら? とも空想。
母の面影を一途に想いつつも気まぐれに恋にも落ちる・・・似合いそう。
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アンダルシア 女神の報復

2011年07月13日 | 映画
楽しく鑑賞して満足なのだけれど
何故かスケールでかー・・・な感じを受けなかった。
海外舞台なのに。
アクションシーンなども半端なくよかったと思うのに。
キーパーソンがことごとく日本人だからなのか?
報復動機に説得力を感じなかったから、なのかも知れない。

それにしても予備知識ゼロで誘われたスキー場の世界が魅力的。
ああ、スキーリゾートに行きたいな
という気持ちを強くして映画館を出た真夏日の昼下がり。
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プリンセス・トヨトミ

2011年06月08日 | 映画
原作は知らない。
劇場での予告映像で興味を惹かれての鑑賞。

大阪国という設定のファンタジーに期待し
予告映像のセーラー服の少女にも期待していたのだが。

会計検査院トリオの仕事ぶりとその周辺を楽しむのがメインになってしまった。
肝心の大阪国の設定、表現あたりから突っ込みどころが目に付き
リアリティってこんなことではないだろうと思ったり
ここでウケて欲しいのか? と、ある演出は過剰だなあと思ったり
キャストの顔ぶれがとても豪華なのに、とても勿体なかった、残念だった。
トリオ(堤真一、綾瀬はるか、岡田将生)の出張職務中は楽しかったが
中井貴一、和久井映見、玉木宏、菊池桃子、平田満、江守徹・・・
そして予告で注目の沢木ルカ、もっと生かせると感じた。

「映像化」とは単なる「文章の絵解き」ではないということを
よく考えてみて欲しいなあと
誰にともなく言ってみたくなるのであった。

観賞後、耳に入った女子高生の前向き言葉
「映画って観ると何か別の映画も観たくなるよね」
「すっごくお好み焼き食べたくなったー」
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SP革命篇

2011年04月06日 | 映画
試写会で野望篇を見せていただいた以上は
それを受けての革命篇を見に行かないわけにはいくまい・・・というわけで本日鑑賞。
映画館という暗い箱の中でひとつのスクリーンに皆が集中するという行為は
やはり自宅でのビデオや読書などよりもはるかにフィクションの世界に浸りやすく
そのことだけでも、この時期、行ってよかった。

いや、もちろん作品そのものも素晴らしく出来が良くて面白くて
すぐにその世界に引き込まれ、楽しませていただいた。

もう今さらではあるが岡田准一をはじめとするSPメンバーのアクションのグレードの高さ。
そして描かれたSPチームの誇り高き仕事への意志の気持ちよさ。
結末は・・・そうか、これしかないか、でも・・・。
全然違うけれども『ガリレオ~容疑者Xの献身』も思い出したりもして。
というのが遠きネタバレ。
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SP野望篇(試写会)@東京国際フォーラムC

2010年09月29日 | 映画
『オワラナイ日々』のために購入中のぴあ応募ハガキにて当選。
上映前の舞台挨拶つき完成披露試写会である。

ステージに黒塗りリムジンがゆっくりと乗り入れてきてセンターに停車。
中から岡田准一、堤真一、真木よう子らSPの面々が降り立つ。
最後に彼らが警護してきた人物が・・・麻生太郎(元総理)が現れた。
SPに守られつつ麻生氏は客席へ。
ステージに戻った出演者にマイクが渡されコメント、そして写真撮影。
岡田准一は昨日カリとジークンドーの師範の資格を得たばかりとのことで
この映画ではアクション設計も担当したのだそう。
共演者らはさっそく、岡田のことを「師範が」と呼び、苦笑いの岡田。

映画は完結せず『革命篇』に続く形となって終わったが
分けずともよかったのでは? と感じてしまった。
90分という上映時間の短さゆえだけではなく話の展開的にも。

しかし、岡田准一のアクションシーンが凄い。
スタントなし、車の屋根の上を何台も走り続けトラックに飛び乗り格闘し・・・
思わず身を固くしながら見続けてしまい、軽く筋肉痛かも。
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恋愛戯曲(試写会)@九段ホール

2010年09月13日 | 映画
遠い知人から試写会ハガキが舞い込んできて
なんとなくナリユキで、見ることになり・・・。

結構、各所で笑いが巻き起こっていたのだが
その気分に乗り切れなかった私は負け組?
いや、ちゃんとそれなりに面白く鑑賞はしたのだけれど。

前日に見た新堂本兄弟がいけなかったのだろうか
主演の深田恭子さんはレギュラー出演者だし
助演の塚本高史さんがゲストとして出演していたし。

それにしても深キョンは何を演じても深キョン。
架空の登場人物になりきっているとは感じられるのだが
でも深キョンなのだ。
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覇王別姫

2010年05月25日 | 映画
2年前に東山紀之さんの舞台を見たときには未見であった映画版の『覇王別姫』を今頃。
舞台と映画とでは表現方法が全く異なるのだけれど、ストーリーは同じなので、復習の気分少々。

映画の方の主役であるレスリーチャンのことは、名前以外は作品もほとんど知らない状態。
でも2001年6月のKinKiアジアツアーがらみの番組内でKinKiふたりと共演していたことは覚えている。
剛さんが彼の大ファンなのだということで面会かなってギターを弾いていたような・・・。

映画は、よかった。
レスリーチャンも、その少年時代を演じた少年も、風情がよい。
作品としての出来上がりも、もちろん。

映画を見て、東山さんのあの舞台をもう一度見てみたいなあと思った。
充分に感動し素晴らしい出来映えと鑑賞してはいたけれど
見逃した何かをもっと受け取れたのではないか、などと、今さら無理な希望ではあるが。

そして今度は文化大革命のことなど考える。
何という愚行があったことか。
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のだめカンタービレ最終楽章(後編)

2010年04月21日 | 映画
ドラマの再放送、そして映画(前編)オンエアと、PR作戦にまんまと誘導されて映画館へ。
原作未読だけれども、結末を知りたくてというよりも「音楽の世界」を楽しみたくて。
コンサートへ行かずともクラシックの名曲をいくつも味わえるのが嬉しい。
作品にかぶる楽曲説明ナレーションもほどほどのさじ加減で、玉木宏の声も耳馴染みがよい。
アーティストの進む道という大きなテーマがしっかり感動的に伝わってくる作品だった。
昼間のシネコンは満席、上演時間間際に行ったのでスクリーンを見上げる席となってしまった。
夕方上演の座席は昼の時点ですでに残部僅少表示の人気。

映画といえば・・・。
とても楽しみにしていたはずの『人間失格』を見逃してしまった。
どうしても太宰気分になれなかったのである。
映画館で大スクリーンで集中して見たかった耽美世界、なのに。
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THIS IS IT

2009年11月04日 | 映画
ツアーの始まりを待たずに逝ってしまったマイケルの記録だ。
リハーサル映像といっても、演奏中のものは、ほぼ完璧なものとしてしか見えない。
但し、観客はスタッフであるし、全曲を通しての演奏でもない。

ステージに対する妥協を許さぬこだわり。
自分のイメージする世界を追求する姿。
それをスタッフや共演者に伝えるための努力。
とても具体的な的確な表現で、である。
もちろん「何となくニュアンスで」などという曖昧さなど一切ない。

素敵な素晴らしい世界を観客と共有したいという思い。
でも、押しつけではない。
自分がやりたいことではなく観客が心地よいと感じられる音を探っていく姿。

ある曲のリハで、言葉はこの通りではないが
「レコーディングの状態と同じにするんだ。
観客の耳は、その音を予測しているんだから」というマイケルがいた。
何度も何度もCDで聴いてくれて好きだと感じている観客は
それこそが一番心地よいはずだとの言葉に、はっとする。

検討中やリハーサル演奏中にまでも垣間見える
スタッフや共演者へのフォローの言葉やしぐさはさり気ないが優しい。
全ての他者を尊重していることがわかる。
彼の口にする『愛』という言葉が、より真実に思われる。

あらためて名曲と彼の歌唱力とダンスと
素晴らしいエンターティナーとしての才能を思った。
そしてその仕事ぶりに彼の暖かな人間性を感じた。

彼の不幸な死がなければ
このようなバックステージ映像をこんな大画面で見る機会もなかったのだろう。
海外公演だしプラチナチケットだし
コンサート映像としてもDVD化はあっても大画面では見る機会はなかったかも知れない。
見ることができて非常に嬉しい、でもそれは大いなる損失の代償なのだ。

もう永遠に完成されることのないステージ。
あくまでもこれはリハーサル映像。
観客と共に過ごしてこそ完成する世界のはずだった。
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20世紀少年<最終章>ぼくらの旗

2009年10月21日 | 映画
大ヒット上映中、とはいえ、そろそろシネコンでの上映会場も小規模クラスに移行。
1,2章はTVでだったので、最終章こそスクリーンで見られるうちにと、行ってきた。

登場人物の見た目(小泉響子が秀逸かと)も場面のアングルも原作そのままに再現されていたが
最終章に来て、原作とは別の、この映画作品としての世界もしっかりと構築されていて、よかった。
春波夫の『ハロ~ハロ~』と遠藤ケンジの『スーダララグータララ』
原作を読んだときにこのメロディを想像していたかのように錯覚させられるような出来。
特に『スーダララ…』はドラマ上で人々を大感動させる設定なので、名曲でなくてはならず
しかし名曲(ヒット曲)を狙って制作するのは当然とても難しいことであり・・・。

ところで、上映中、真後ろの席にいた女子ふたりの私語には困った。
自宅でTVドラマを見ているかのように「ともだちは誰か?」などと囁いている。
常磐貴子が出てくれば「結婚したのよね」と、WSネタにも至るし・・・。
映画には感動しているらしく、終盤には鼻をすする音も漏らしておられ
「よかったー、もう一回原作読みたくなっちゃたしー」と感想を言い合っていたが。
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斗真が太宰作品に

2009年05月13日 | 映画
来春公開予定の映画『人間失格』の主演に生田斗真くんが決定したとのこと。
映画化自体が初となるこの作品、生田の演技共々、非常に楽しみ。

昨年の岡本健一の舞台『人間合格』を、ふと思い出す。
いい舞台だった。

太宰の世界をジャニーズの俳優が、などと
ことさら『ジャニーズ』にこだわった物言いはもう古いとは思いつつ
やはりどこかで『世間』のジャニーズ評価を気にしている。
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映画『宇宙戦争(2005)』@TV

2009年04月10日 | 映画
素晴らしいコングラを駆使して
謎の侵略者の存在をリアリティいっぱいにスクリーンに展開。
しかし、肝心の『伝えるべきSFとしてのポイント』は逃しているのでは、と感じた。
ダイハードよろしく危機をいくつもクリアする様子を見せて
それこそがエンタテインメントだということなのか。
最後はお決まりのヒューマンドラマにして盛り上げて、ただ『事件』だけがSF風。
侵略者が自滅した理由などは
最後の最後にナレーションで説明しただけ、な印象である。

スピルバーグなのに・・・いや、だからこそ?

コングラの進化にともなって、『ハードに頼りすぎてソフトが置き去り』現象が
クリエイティブ・シーンのあちこちで見受けられるようになって久しい。
表現すべきテーマよりもハイテク映像を作ることが目的化してしまうのである。

この問題と、何でもかんでも家族愛に帰結させてしまうアメリカ映画問題と
ふたつのことを思いつつ、H.G.ウェルズの世界としては残念。
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