イチローの怒り

3球目だった。カウントは2-0。問題の3球目をイチローは自信を持って見送ったものの、主審の右手が上がる。イチローは一瞬驚いたような顔を見せ、やがて主審と一言、言葉を交わした後、持っていたバットで「ここを通った」とベースを外れた外側を示した。その直後、プロ野球人生初の退場を宣告された。
　メジャーの場合、抗議そのものは侮辱的な言葉を吐かない限り、暗黙の了解で認められている。すべてを退場にすれば、試合が成り立たないからだ。しかし、バットでボールの軌道をグラウンドに描く行為は、その瞬間に主審への侮辱行為と見なされ、自動的に退場となる。
　直後、テレビに映された映像では問題の球はストライクゾーンを外れていたが、それでも非はイチローにあるということになる。ダッグアウトをすぐに飛び出したドン・ワカマツ監督も、イチローと主審の間に入っただけで、ほとんど抗議らしい抗議をしなかったのは、行為に対する抗議の余地はないと判断したからだろう。
審判も人間　イチローも人間
間違えることもありますが、お互いに分かり合えたらいいですが、そこはなかなか・・　　
「失敗を恐れない」という姿勢では弱い。
「必ず成功させるのだ」という強い意志を持て。