「くじらあります」

先日、長崎市内のホテルに泊まったところ、そこのレストランの入り口に「くじらあります」という看板を見てびっくりしました。そこで、大阪人特有のつっこみ、「どこにクジラがありまんのん」。真面目な顔をしたフロントマン、「えーっと、それは・・・・・・・」。口ごもったまま答えが続かない。しばらく沈黙して、「あのー。あの看板は県の方から言われて出しています」。「へー、そうでっか。それで、ほんまにクジラおりまんのん」。「いえ、クジラは居ませんが、クジラの料理を出してます」。何とも変かな会話。それでも、わたしは納得。
いろいろ聞くと、現在長崎県では、宮崎県の地鶏にあやかり、クジラ料理を売り出し中とのこと。クジラで有名になりたい長崎県。県をあげて売り出すほど、クジラが大量に捕れるようになったのだろうか。もしそうだとすると、小学生時代にクジラのベーコンが大好きであったわたしにとっては非常な朗報。脂身の湯通し「オバケ」の酢みそ和えは、それに代わるものがないだけに魅力的。家内は、おでんの具として「コロ」が絶対という。今や、クジラは庶民の食べ物から高級珍味と成ってしまった。