ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

<パン屑> 詩編23:4

2008-06-01 06:51:54 | バン屑
死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない。あなたが共にいてくださる。詩編23:4

「死の陰の谷」という意味を長い間、単に「死ぬかも知れない危険な場所」というぐらいに理解していたが、実は、人生そのものを意味しているのではないだろうか、と思い始めた。人間は、生まれた瞬間から、常に、例外なく「死の陰」を身に帯びて歩いている。言い替えると、人間は毎日「今日は空しかった」という思いを秘めて生きている。毎日、忙しく時間を過ごしたからといって、それでその日が一日充実していたわけではない。そういう思いに脅かされて生きている。そういう思いが「死の陰」であり、「災い」である。
詩人は「わたしは災いを恐れない」という。神から与えられた今日の一日は、ただ生かされているというだけで、「丸儲け」である。「あなたが共にいてくださる」一日は、わたしにとって、無意味な一日であるはずがない。

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