夏真っ盛りの三国港。
昨年秋の高波で大きく損傷したエッセル堤の復旧も終わったようで
いつもの夏同様に穏やかな風景が戻ってきた。
エッセル堤が完成したのは明治13年。
港湾整備を急ぐ明治政府が招へいしたオランダ人技師エッセルが設計したことから
エッセル堤という通称で呼ばれるようになったとのことだ。
以来、140年以上にわたって外海から港を守っているのだが
単なる防波堤としての評価だけではない。
我が国の近代化に果たした役割と貢献は大きいとして
平成13年に国の重要文化財に指定されている。
つまりエッセル堤は防波堤にしてレガシーなのである。
そして、三国港に隣接するサンセットビーチ。
レジャーが多様化する中で海水浴客が年々減り、海水浴場の閉鎖も相次いでいるが
ここサンセットビーチはまだまだ健在。
地元はもちろんのこと関西方面から訪れる海水浴客も多いようだ。
しかし、さすがに日没に近い時間ともなると人も疎らになる。
傾いた光に照らし出だされた人々が渚に作り出す「間」は
夏の盛りにもかかわらず、すこしさみしさも漂わす。
その風景に見入り、空写真として繋ぎとめた次第だ。
「9」のつく日は空倶楽部の日。
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