おわら風の盆の起源は元禄の頃だという。
立春から二百十日、収穫の目前に吹く強い風を鎮めるために、
人々が三日三晩踊り歩いたのがその始まりだとか。
今年のおわらは三年ぶりの開催。
感染拡大の影響で縮小された開催となった上に、
地元の人によれば、これだけ雨に降られたおわらも珍しかったとか。
それでも、わずかな雨の合間を縫って町流しを見物できたことは幸運だった。
おわらといえば女性たちの嫋やかな踊りに目を奪われがちだが
今年は、どちらかというと男性たちの躍動感あふれる踊りに目が行っていた。
群舞による力強さ、そして、女性を気遣うようなやさしさなど。
様々な要素の表現を感じ取ることができたように思った。
さて、今年の北陸は盆過ぎから天候が安定せず、
おわらの天候をずいぶんと心配もした。
そして、おわらが終わった後に次々とやって来る台風。
強風を鎮める祭が皮肉にも強風を呼び込むことになった、などと思ったりもしたが
それも、おわらを楽しめた余裕があったからこそ...と、
「嵐を呼ぶ男たち」の写真にあらためて見入った次第だ。
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