折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

煙突のある風景 By空倶楽部

2020-12-09 | 抒情的金沢

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


 

金沢市大野、冬晴れの空。

 

 金沢市大野 2020.12.02 11:36AM     RICOH GR DIGITAL3   F5.6, 1/180SEC , ISO64

 

大野は日本海に面する漁港で

古くは北前船の往来で大いに栄えた町でもある。

そして、大野のもう一つの顔が醤油の町。

冒頭の写真は醸造蔵が建ち並ぶ路地から見上げた空だ。

金沢に住みながら知らなかったが

大野は銚子、野田、小豆島、龍野に次ぐ醤油五大産地のひとつに数えられるそうだ。

とは言え、

関東や関西など大都市圏を抱え

近代的な工場で大量生産する他の産地に比べると

大野の生産量はずいぶんと小さい。

ほとんどが地元で消費される大野醤油の醸造元は

いずれも家内工業的な規模でしかないからだ。

 

大野醤油の歴史は約400年。

醤油発祥の地、紀州湯浅から醸造技術を学び

加賀前田家の庇護のもと発展したとある。

「どんな特長?」と尋ねられても

他の醤油を知らないので答えようもないが

大野醤油をPRするホームページで調べてみると...

大野には今も18社もの醸造元があり、

それぞれの味に個性があるとのことだが

大野醤油を概して表現するなら

「濃口醤油ながらその色は比較的に淡くほどよい甘さとまろやかさが特長。

 それが、素材そのものの味や香り、色をひき立たせる。」

ひいては、「加賀百万石の食文化と共に発展してきた。」のだとか。

刺身によし。煮物によし。「金沢うどん」や「金沢おでん」にもよし。

石川県民にとっては万能の調味料として発展してきたということか。

 

あらためて大野の風景。

  金沢市大野 2020.12.02 11:36AM     RICOH GR DIGITAL3   F5.6, 1/620SEC , ISO64

 

建ち並ぶ黒瓦屋根の上に冬晴れの空が広がる。

その空に向けて「どうだ!」とばかりに突き出る煙突。

これまでは長閑な風景としか思ってこなかったが

醤油造りの歴史と蔵元の誇りを示す

象徴的な風景に見えてきたのだった。

 

 

 


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18 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
baraさん (juraku-5th)
2020-12-11 16:53:24
加賀料理。
昆布だしが基本で
そこに大野醤油で薄味付け。
おそらくは関西の方にも
違和感ないと思います。
金沢へお越しの際はぜひご賞味ください。
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nokoさん (juraku-5th)
2020-12-11 16:51:30
伏見ほど洗練されてはいませんが
なかなか趣ありますよ。
蔵でクラシックコンサートを催すなど
町おこしにも熱心です。
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chacha〇さん (juraku-5th)
2020-12-11 16:49:28
金沢は海にも写真スポットがいくつかあります。
田舎風景ですが
いつでもご案内しますよ。
港と星景写真のスポット探索中です!
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かず某さん (juraku-5th)
2020-12-11 16:46:37
なんてことのない煙突ですが
周りに何もないと
ついつい引き込まれてしまいます。
そんなことを思うのは私だけではないようで
大野を訪れた人は
みなさん写真を撮るようです(笑)
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lunayaさん (juraku-5th)
2020-12-11 10:33:02
確かに。
醤油の匂いが充満するとキツイかもしれませんね。
今気づいたのですが、
大野は醤油の匂いがほとんどしません。
なにか配慮をしているのかもしれませんね。
S子さんへのコメントにも書きましたが
仲のいいお二人にも相いれないものがあるようです。
決して「醤油」の話はしないように(笑)
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笑子さん (juraku-5th)
2020-12-11 10:29:08
学生時代、東京に住み始めたころ。
そばは食べられませんでした。
でも、今は大丈夫。
そばつゆはむしろ関東風の
濃い中にふくよかがあるつゆが好きなくらいです。

醤油談義。
コメントを拝見するとLさんと真逆ですね。
仲の良いお二人が醤油の話をすると
ひびが入るかも(笑)
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hitsujigumo3942さん (juraku-5th)
2020-12-11 10:20:20
ずいぶんと昔になりますが
仕事で鹿児島へしょっちゅう出かけていました。
刺身用の醤油が甘口と辛口が2種類あって
ブレンドして使ったことを覚えています。
九州の方にとっては
関東ほどでないにしろ
辛く当たるかもしれませんね。
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hirorinさん (juraku-5th)
2020-12-11 10:16:27
大野の醤油。
子供の頃からこんなものだと思ってますから
美味く表現できないのですが
仙台出身の長女のダンナは甘すぎて口に合わないようです。
また、長男が福岡にいたころ
九州の醤油は甘すぎるので大野の醤油を送ってくれ、と言ってきました。
甘いのか、辛いのか、どっちなんでしょう(笑)
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サイモンさん (juraku-5th)
2020-12-11 10:12:07
加賀料理に濃厚イメージありましたか。
雪国という土地柄でしょうか。
日本海の魚介や加賀野菜など豊富な素材を活かすのが特長だと思っています。
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こんばんは (bara)
2020-12-10 00:46:33
煙突のある情景、お醤油屋さんの煙突が誇らしげですね~

青空に映えて加賀百万石を支えた味として今も受け継がれているんですね。
その土地土地でお醤油の味が違うのでどんな味なのか気になります^^
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Unknown (noko)
2020-12-09 22:22:12
関西の伏見の酒蔵の街並みに似ています。

醤油五大産地のひとつとは知りませんでした。
遠縁が奈良で醤油を作っています。
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Unknown (chacha◯)
2020-12-09 21:33:32
醤油五大産地のひとつとは、知らななかった。
秋晴れの綺麗な空に白い煙突
良いアクセントになってますね!
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Unknown (かず某)
2020-12-09 21:16:38
こんばんは〜
醤油の産地、、知りませんでした〜
その地方地方の醤油はやはり特徴が有りますね。
どんな味なんだろう!?試してみたくなりました。

御写真、、スッキリとした広角構図がたまりません!
煙突がとても良い仕事をしているな〜って思いました。
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Unknown (lunaya)
2020-12-09 20:15:52
juraku-5th さま

お醤油会社の名前入りの煙突が本当に
誇らしげに屹立しています。
真っ青な空、黒瓦、役者が揃いましたね。

子供の頃、ひと時住んでいた近所にお醤油工場があり
辺り一面に広がるお醤油の匂いが子供心に苦手で
いつも息を止めてその場所を通り過ぎていました!
今もダメです。。。(苦笑)
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Unknown (笑子)
2020-12-09 20:12:04
お醤油やさんの煙突が威風堂々(*^-^*)
誇らしく見えます♪

お醤油は本当になくてはならない調味料ですね
私の住むあたりも割と濃い感じです
関西から来た人は真っ黒いうどんのつゆに
ギョッとするらしいですね

お醤油の焦げた匂いも大好き、お醤油をつけて
お団子やお餅を焼いて食べたいです★
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Unknown (hitsujigumo3942)
2020-12-09 18:56:38
こんばんは!
醤油の街なんですか!
醤油の味は‥そこそこ違いがありますよね。
九州は甘口でどろりとした舌触りです。
関東、関西にいる息子達は醤油だけは慣れないそうです。
金沢の醤油はどんな味なんでしょうね!
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きれいな青空 (hirorin)
2020-12-09 18:45:12
とってもきれいな鮮やかな青空ですね。
黒い屋根瓦と青空の対比がステキ!
でも私は、ヤマト醤油の味が気になります。
辛いのかなあ?
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Unknown (サイモン)
2020-12-09 15:30:12
こんにちは☆
足掛け10年、北陸に居ましたが知りませんでした。
加賀料理は濃厚な味のものが多いと思って居ましたが、雪国と土地柄と共に、醤油が担っていたのでしょうね。
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