折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

川面の中の空 塩屋港

2024-08-14 | 風の風景 光の風景

これという撮影意図があったわけではないが

日没時間に向けて塩屋港へ向かった。

あえて言うなら....、

ずっとカメラのセンサーに付着したゴミが気になっていたのだが、

それをクリーニングしてもらったので、ついうれしくなってカメラを持ち出したというところだろうか。

カメラのことになると子供のようになる自分がすこし気恥ずかしくもある。

 

ともあれ塩屋港。

     

漁港ではあるが海に直接開けているわけではなく

大聖寺川という一級河川の河口に船溜まりがある。

かつてこの辺りは北前船の船主を多く輩出し、

北前船の停泊地としても大いに賑わったと聞くが

今は外から訪れる人も少ない静かな漁村だ。

 

ここへは年に何度か、とりわけ夏から秋にかけて撮影に訪れる。

冒頭に撮影意図があったわけではないとは書いたが

この時期になると、傾いた陽が港を背後から照らし

空と静かな川面がひとつになった風景を見せてくれる。

どんな表情を見せてくれるか。それはその場に立たないとわからないし、

当てが外れることも度々あった。

だからこの日もあまり結果を求めず、

「クリーニングしたカメラをただ持ち出したかった」程度の気持ちで向かったのだ。

 

さて。

その結果はまずまずといったところ。

     

雲の多い日で少し光が足らないかな、とも思ったが

水面に映る空はそれはそれでやさしい表情を見せてくれた。

そして、さらに日没が近づくと。

     

海から潮が上がって揺らぎ始めた川面に

傾いた陽が細かな陰翳を映してくれている。

思わぬご褒美。その光景に目を細めシャッターを切り続けていた。


折にふれての音楽。

自宅から塩屋港までは往復で約2時間。

その間のドライブでは十代の頃に親しんだ音楽を楽しんでいた。

その中から時節がらの一曲。

とはいっても、邦題と歌詞の中身はあまり関係はなさそうだから、

「時節柄」とも言えないかもしれない。

太陽は燃えている/エンゲルベルト・フンパーディンク
Love Me With All Of Your Heart /Engelbert Humperdinck 

 

 

 

 

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