夏の終わりのハイウェイと空
「ハイウェイ」と切り出したものの、不思議とこの言葉は使われない
ふだん使う言葉のなかにどんどん外国語が入り込んでくる昨今
ハイウェイは誰もが知っている英語だが
首都高とは言うが首都ハイウェイとは言わないし、湾岸道があっても湾岸ハイウェイはない
そして、ここも北陸ハイウェイではなく、北陸道である
そのパーキングの一角に長距離バスが停まっていた
よく目にする光景ではあったが
まさに海に沈もうとする夕陽をバックにしたバスを眺めていたら
ふと、サイモンとガーファンクルの「アメリカ」を思い出した
デユオとしての最後のシングルカットにもかかわらず
どちらかというと地味でそうヒットもしなかったと記憶しているが
自分にとっては、彼らの作品の中では最も好きな曲
自称応援団としてはサイモンとガーファンクルの代表曲とさえ思っている
僕とキャシーの二人は長距離バスに乗り込み
意気揚々と旅に出る
当時、流行りのパイを買い込み
二人の将来を夢見つつ
おどけたり、冗談を言い合って
楽しく過ごすバスの中
しかし、次第に現実に引き戻され
いつしか深い喪失感に苛まれていく主人公
わずか3分半の楽曲にもかかわらずロードムービーさながらの展開
それも当時の世相を反映したアメリカン・ニュー・シネマを垣間見るようで
「真夜中のカーボーイ」や「イージー・ライダー」を彷彿とさせる
America Simon and Garfunkel
「恋人になろうよ!結婚して幸せになるんだ。
少しだけど財産もあるんだぜ。ほらこのカバンのなかに!」
そして、僕たちは少しの煙草とミセス・ワグナーのパイを買って
”アメリカ”を探そうと歩き始めたんだ
「キャシー!」
ピッツバーグで乗り込んだ長距離バスの中で彼女に話しかけた
「もうミシガンだなんて夢みたいだね。
昔、サギノウからヒッチハイクした時は4日もかかったのに...
実はその時も、アメリカを探そうとしたんだけどね」
バスの中ではよく笑い
ほかの乗客たちとゲームを楽しんだりもした
そうそう、こんなたわいない会話もあったっけ...
キャシーが、ギャバのスーツを着たヤツはスパイだなんていうものだから
僕は彼女に忠告したんだ
「気をつけろ!ヤツの蝶ネクタイは隠しカメラだぞ!」 ...ってね
「煙草をとってくないか。まだ一箱、レインコートの中にあったはずだから」
「もう1時間も前に二人で吸ってしまったじゃない」
仕方がないので、僕は外の景色を眺めることにした
キャシーはキャシーで雑誌を読んでいた
やがて、月が広い野原から昇っていった
「キャシー! 僕は何か大事なものを亡くしてしまったようだ」
彼女が眠っているのを知っていながら、彼女にそう話しかけた
「むなしくて、苦しくて...そして、どうしたら良いのかわからないんだ」
ニュージャージーのターンパイクで
向かってくる車を数えてみる
彼らも”アメリカ”を探しにやってきたんだ
みんなが、”アメリカ”を探しにやってくる
みんなが、”アメリカ”を探しにやってくる
北陸道、海を見ながら(助手席から)走ってみたいです。
バスと夕空、空の色が素晴らしいですね。柔らかな夕空・・癒し色です。
サイモンとガーファンクル・・映画、卒業の優しい歌声にストーリーと共に感動し涙した思い出が・・。
北陸道、走って能登の海を見たくなりました。
夕焼けもきれいですね。
日本では完全にハイウエイと高速道路を使い分けて居ますね♪
日本独自の文化として消化しているのでしょうね。
高速バスは安く快適に移動できるので、その時に応じて使い分けて使用して居ます。
ここは石川県白山市の徳光サービスエリアです。
海水浴場にも直接行ける、そして夕陽の名所でもあります。
下りのSAが海に隣接しますが、上りからでも連絡橋で海に出ることができます。
カメラを持ってぜひどうぞ。ルークの散歩にもおススメですよ。
nokoさん
こんにちは。
能登海浜道も昨年から無料となっています。
なぎさドライブウェイもいいですね。
どこからでも日本海に沈む夕日を見ることができる特典付き。
ぜひどうぞ。
サイモンさん
せまい日本そんなに急いでどこへ行く!
アメリカと違ってハイウェイ文化が定着しなかった理由は国土の大きさかもしれませんね。
一方で、商魂たくましさゆえの「道の駅」は日本の道路文化かも。
でも、作品が思い浮かばない~。^±^
残念無念。
見たことあるかもしれないですが。^±^;