週末の仕事を終えた後、
いつもならそのまま金沢へ帰るのだが、
今回はもう一泊して東京での休日を楽しむことにした。
カメラ片手にふだん仕事では縁がない場所や、
縁があったとしても日中うかうかと写真など撮ってはいられない風景など
心おきなくファインダー越しに東京を眺めたわけで、
訪れた先のひとつは先に「午後の群像」(銀座の歩行者天国)として投稿している。
その他の様子は折にふれてご紹介するとして、最後に選んだ場所がここ東京駅だった。
Sony α99 Planar 50㎜(F5.6,1/250sec,ISO100)
東京駅に縁がないわけではないが、それはホームからホームなどあくまでも交通機関としてのこと。
風景としての東京駅を時間をかけて眺めるのはずいぶんと久しぶりとなる。
小春日和の昼下がり。
ふだんならビルの谷間で窮屈そうな東京駅だが、
傾いた陽がその谷間に深く射しこみ、
東京駅を取り囲むビルを照らしてくれたことで、
ごちゃごちゃとした背景の気配をいくぶんか薄めてくれたようだ。
東京の玄関口として浮かび上がる堂々たる存在感はまさに「The Station」。
世界に誇れる「駅の中の駅」だと感じた風景でもある。
もう40年も前のこと、「東へと向かう列車」で着いたのが東京駅。
「木枯らしのビル街、体に気をつけてね 」とのフレーズがそう思わせるのか。
冬の景色の中で東京駅を眺めると思いだすのがこの曲。
木綿のハンカチーフ(アルバムバージョン) 太田裕美