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じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 近大付属 八尾翠翔

2019-07-20 16:10:20 | 高校野球

✳投手

大阪桐蔭:早稲田摂陵戦では2年生左腕藤江選手5回4失点、3年生の右腕縄田選手、左腕高野選手各1イニング無失点で3年生は自分に出来ることはやったと思います。攻略はされてしまいましたが、打線の援護もあり、中田、新井両3年生右腕を使わずに凌いだ事は、執念でもぎとった温存に感じました。翌日の大冠戦では中田投手が2失点完投。序盤は初戦より上体が一塁側へ流れる事が多く、ひとつ完投してほぐれたことの功罪に見えました。回を追うにつれ、良い意味で勢いが陰って見えました。

近大付属:本格派右腕のエース梅元君、春はスリークォーターに見えましたがこの日は完全なオーバーハンドに見える。ストレートの走りは春よりよく見えましたが、春より力みが感じられた事が、ガツンといかれたりしぶとく合わされたりする場面が目立った要因に見えました。  

八尾翠翔:オーバーハンド右腕エース澤田選手、試合前の正確な遠投が印象的。マウンドに上がっても体全体を柔らかく使い、その力の全てをボールに伝えることが出来ていました。 

 

✳打力

大阪桐蔭:一線級の投手と当たってないとはいえ、摂陵戦、大冠戦共にしっかり引き付けて打てていたケースが目立ったこと、中野主将に当たりが出ていた事が収穫かと思われます。

近大付属:春先と印象は変わりません。甲子園クラスのエースを打てるかどうかかと思われます。

八尾翠翔:非力さは否めませんがどこからでも得点が獲れる打線に見えました。ベンチワークを駆使した攻めには良い意味で嫌らしさがありました。

 
 
 

✳大阪桐蔭

走塁は前の試合より2試合とも良かったと思いました。守備は初戦に続きこの週の2試合共に出来は良くなかったように感じました。打球への反応やカバーリングの遅さ、飛球に対する距離感のまずさ、そしてほんまに単なる凡ミス等がピンチを招き、失点につながっていました。エースの期待値、打線の厚みが春より増して見えるだけに、見る日によってな守備走塁が今後の浮沈の鍵に感じるのは、初戦から変わりないかと思います。

 

✳近大付属

守備は動き、集中力等非常に良かったです。守備がこれだけチームとしてきれっきれなら普通、打つのももっと出来るはずです。梅元投手が柏原戦で5失点は気になりますが今後の梅元投手の出来、他の投手の出来、本来もっと打てるはずの打線の出来が、2年連続甲子園への鍵かと思われます。

 

✳八尾翠翔

共に勝ち進めば5回戦で近大付属とのこと。思いの外エースが良く、攻撃も嫌らしさがあり、ジャイアントキリングでベスト8進出の可能性を感じさせるものがありました。鍵は内外野の守備にあり、相手が強豪私学特有の鋭い機動力を出してきたときに、対応出来るかどうか、なのかもしれません。


第101回夏の高校野球大阪大会3回戦から5回戦展望

2019-07-17 19:35:10 | 高校野球

✳ 今大会のダークホースと目される大商大堺、金光大阪が共に勝ち進めば5回戦で潰しあうだけでなく、大商大堺と3回戦で当たる春の大阪覇者の大商大高、さらにはその勝者と近大泉州ー大体大浪商の勝者が4回戦で潰しあうブロックは最激戦ゾーンかと思われる。投打のバランス、スケール感でこのブロックの本命と目される大商大堺は初戦で控え投手が打ち込まれたのはやや気がかり。背番号10の右腕中島選手は力強いストレートを投げる。制球が鍵。この投手とエース番号を背負うことになった東選手の出来が、ベスト8進出の鍵か。金光大阪は主戦投手が相変わらず打っても中軸を担っていることから打線はやや気がかりではあるが、初戦の箕面東戦の戦績見る限りでは、秋よりしぶとさは増していることも推察される。推察通りなら、大商大堺と並ぶこのブロックの本命に推すことも出来る。大商大高はこのくじでは絶対エースの右腕上田選手を休ませづらく、勝ち進んだとしてもその後の彼のスタミナ等が気がかり。初戦で興国との強豪対決を制するも、相手投手を攻略出来ていないのも懸念材料。近大泉州には2年生の好左腕中尾選手を擁するが、投打のバランスでは浪商に分があるかと思われる。

 

✳大阪桐蔭が入ったゾーンには阪南大高や大冠といった私立公立の骨っぽいのが同居することになったが、それでも大阪桐蔭が優位かと思われる。ややリスクはあるが、ベスト8以降の戦いを見据え、本格派右腕エース中田選手の負担を出来る限り最小限にとどめたいところかとも思われる。阪南大高は秋は履正社、春は大阪偕星打線を封じたディフェンスで大阪桐蔭に食らいつきたいところかと思われる。

 

✳履正社は3回戦で春準Vの箕面学園と激突。関大一とも同じブロックになったが、優位は揺るぎないかと思われる。ここもまた、エース左腕清水選手の負担を最小限にとどめたいところかと思われる。3回戦は清水投手で、4、5回戦はそれ以外の投手で凌ぐ投手起用も有りうるか。

 

✳このブロックの本命と目される初芝立命館は強豪との戦いを避けることができたくじを引いたが初戦でエースをたてながら5回コールドも4失点は気になる。太成学院、星翔といった私立だけでなく、汎愛に勝った桜塚、大塚といった公立勢の躍進も考えられ混戦も予想される。

 

✳東海大仰星はエースのみならず背番号10の右腕山口選手もなかなかなストレート投げる。打線も振り、動きそのものも鋭く初戦の59得点は伊達ではない。このブロックの本命であるだけでなく、優勝争いそのものにも絡んでくる可能性を感じさせるものがある。大阪学芸ー上宮太子の勝者が対抗か

 

✳近大付属も強豪との戦いを避けることができたかと思われる。ただ、ここまで2試合共エース右腕梅元選手を先発にたてているのは気になるかと思われます。優勝争いに絡むためには、ベスト8以降の戦いを見据え、梅元選手の負担をどこまで軽減出来るか、春以降打線がどこまで上がっているかかと思われます。

 

✳関大北陽の売りは打線。それだけに投手陣の出来が20年ぶりの夏の甲子園への鍵かと思われます。秋のエース松村選手は下手気味のサイドからなかなか伸びのあるストレートを投げていた。彼を10に追いやったエースの力量が本物なら、このブロックの本命のみならず、優勝争いにも絡んでくる可能性も出てくる。3回戦で対戦する関西創価ー春日丘の勝者が対抗か。

 

✳大阪偕星は秋活躍した本格派右腕坪井選手がエース番号を獲れていないのは気がかりかと思われます。辻野選手等個々は力のある打者を揃える打線につながりが出てくれば面白い存在になってくる。3回戦で大産大付を倒した桜宮ー大阪学院の勝者あたりが対抗か

 

商大堺と金光大阪等が入ったブロック以外は3回戦までの抽選に続き強豪がばらけた印象。今夏の大阪は例年以上に、本当の戦いは準々決勝以降、の様相を呈してきたかと思われます。


大阪桐蔭 東海大仰星 東淀川

2019-07-15 22:04:42 | 高校野球

✳投手

大阪桐蔭:本格派右腕エース中田選手が3失点完投。秋から進化した。というよりは、ようやく本来の力を出しつつある。という春からの印象に変わりなくさらにその印象が強まったこの日の投球だったと思います。ストレートの走りは春よりさらに良くなってますしスライダーも良く切れてました。将来プロで活躍する可能性を大いに感じさせる投手であるというこれまでの印象も変わらずさらに強まった感じ。本人に将来そこでという気持ちがあるのなら、高校の時点でプロ志望届けを出すべきと感じました。理由があるから打たれ、あわや攻略されかけたのですが、それについては、まずは相手を誉めるべきと思います。

東海大仰星:背番号10の右腕山口投手が先発。上手からなかなか力のあるストレート投げてました。この投手がエースの負担をどこまで軽減出来るかによっては、優勝争いに絡んでくるだけのものは感じましたし、その力はあるように見えました。       

 

✳打力

大阪桐蔭:気になる点はあるものの、春までより打線の厚みが増して見えたのは明るい材料かと思われます。

東海大仰星:体格のしっかりした選手が多く、思いの外打てる打線に感じました。

東淀川:各打者振り切ることが出来ていたことが、強豪相手に3得点につながって見えました。

 
 

✳大阪桐蔭

この日は走塁、守備には課題が残って見えました。走塁は打球を見すぎて先の塁が奪えなかった場面が何度かありましたし、守備は初回に相手4番にライトの頭上を越された影響か、以降深く守りすぎてポテンヒットを数本献上してしまうという場面が中盤まで目立ってしまう。相手がタイミング良く振り切った時にそうした打球が飛ぶこともありましたが、相手に飛ばす力そのものがあるようには見えなかったため、定位置で良かったように見えました。外野手がそれを感じる事が感覚的に難しかったとしても、それ以外のメンバーの誰かが気付く事は出来たかと思われ、早くチームとして修正対応していれば、もっと最少失点で済んだかもなと思いながら観てました。エースの期待値、打線の厚みが春より増して見えるだけに、守備走塁が本来の出来を安定して発揮できるようになってくれば、全員で優勝旗を甲子園に持って帰る。さらにはそれ以上もという期待度も増してくるかと感じました。

 

✳東海大仰星

攻守に動き鋭く迫力あり、優勝争いに絡んでくるだけのものを、観ていて感覚的に感じました。走塁鋭く守備は球際なかなか強かったです。

 

✳東淀川

思いきりの良いスイングだけでなく、守備でも外野が後逸のリスクを恐れずダイブし好捕など、攻守に思いきりの良いプレーの数々が、強敵を手こずらせた最大の要因かと思われます。ナイスチャレンジでした。


第101回夏の高校野球大阪大会優勝争い

2019-06-22 19:22:54 | 高校野球

✳本命

履正社:切れがあり強さも感じる球を投げる左腕清水を中心に分厚い投手陣と2年の小深田、3年の井上、左右のスラッガーを中心としたスケール感溢れる打線は共に夏の大阪を戦い抜くだけのものを兼ね備えており、現状、今期の大阪の夏を制するに一番近い存在かと思われ、同校初の春夏連続出場を目指す。

 

✳対抗

大阪桐蔭:こちらも投打のバランスでは履正社に勝るとも劣らないが、主戦投手陣の完投能力という点に不安が残る分、3年連続出場を目指すこちらが今期は対抗となる。先発投手の出来、継投のタイミングがポイントになってくるかもしれない。

 

✳ダークホース

大商大堺:投打のバランス、スケール感は先に挙げた2校に勝るとも劣らない。エースに次ぐ投手の成長次第では、悲願の春夏通して初の甲子園も、現実味を帯びてくる。エース右腕の制球もカギになってくるかもしれない。

金光大阪:昨夏からの複数の好投手が健在。夏の大阪を戦い抜くチームとしてのスタミナという点では、履正社、大阪桐蔭と比べても見劣りしない。打線次第では優勝争いに割って入る可能性もあるかと思われる。

 

✳その他

秋履正社を追い詰め春も好成績の東海大仰星は不気味な存在、関大北陽、大産大付は打線が良く投手次第、特に関大北陽は投手の頭数は揃っている。春に大阪桐蔭に勝った近大付、春Vの大商大高、秋3位の大阪偕星にはいずれも好右腕がいる。初芝立命館も侮れない。春に大阪桐蔭を苦しめた近大泉州の左腕も面白い存在で、今大会の台風の目、かも知れない。


第101回夏の高校野球大阪大会3回戦まで展望

2019-06-21 20:53:19 | 高校野球

✳北地区

万博:注目は今大会本命と目される履正社。切れと強さを感じるストレートに変化球を投げ込む左腕清水を中心に豊富な投手陣、2年の小深田、3年の井上といった左右のスラッガー中心に打線もスケール感があり、投打に高いレベルでバランスがとれている。春の大阪準Vで好投手のいる箕面学園と同じゾーンに入りさらに注目度が上がっているが、順当なら危なげなく勝ち上がるかと思われる。決勝までの日程を考えれば、出来ればここは清水を使わずに勝ち上がりたいところ、かも知れません。ジャイアントキリングの期待で見れるとしたら、むしろ関大北陽と主戦であたる摂津か。秋に観たときはスリークォーターの右腕を中心に、なかなか投打にバランスのとれた好チームだった。打力の良い関大北陽相手に点の取り合いに持ち込むことが、金星の条件かと思われ、ジャイアントキリングの基本であるロースコアとは逆になり厳しい戦いが想像されるが、楽しみはあるかと思われる。関大北陽は秋に大阪桐蔭を追い詰めた打力が売り。投手もサイドハンドのいいのがいる。投手陣の厚みが増せば、優勝争いに絡んでくる可能性も十分ある。

豊中、シティ:ここの注目は金光大阪。秋は大阪桐蔭にコールド負けも昨夏大阪桐蔭を苦しめた複数の投手陣が健在。秋は投手が3番を担わなければならなかった打力が上がってくれば、優勝争いに絡んでくる可能性も十分ある。

花園、南港:履正社と並ぶ注目校大阪桐蔭がここに入る。春までは投手力で履正社より劣って見えたがここにきて本格派右腕中田がようやく本来の力を発揮しつつあり、全員で優勝旗を返しにいく方向性が出来つつあるかと思われる。彼が覚醒すれば、夏の全国2連覇の可能性をも見えてくるが、現状はそこまでには至っていないかと思われる。同じゾーンに早稲田摂陵が入る。決勝までの日程を考えれば、出来ればここは中田を使わずに勝ち上がりたいところ。彼は打者としてもなかなか力強いため、そういう起用も観たいが可能性は低い。ただ、中田以外の投手で勝負となると、苦戦を強いられる危険性も出てくるかと思われる。他秋に履正社を特俵まで追い詰めた東海大仰星に打線の良い大阪産業大学付属もこの会場に入る。東海大仰星は優勝争いに割って入る可能性があるかと思われ、大阪産業大学付属も桜宮、昨夏準Vの大阪学院大学高校といったくせ者揃いのゾーンを危なげなく勝ち上がるようだと、優勝争いに絡んでくる可能性が出てくる。

 

✳南地区

南港、花園:春に大阪桐蔭を苦しめた近大泉州には下級生の好左腕がいるが打線に課題が残るだけに、浪商がここを勝ち上がる可能性も。だが同校も秋は決め手に欠けて見えただけに他の公立校にもチャンスがあるかと思われる。春に大阪桐蔭に快勝した近大付属は今期も投手中心の守りのチーム。打力が上がってくれば、2年連続の夏も現実味を帯びてくる。東大阪大丈夫柏原と同じゾーンに入ったが、まずはここをすんなり抜けられるかどうかかと思われる。

 久宝寺、シティ:この会場の注目は大阪偕星だが本格派右腕坪井が夏、投手として稼働できなければ厳しい戦いが予想される。見方を変えれば彼が投手として稼働でき、個々は力のある打者が揃う打線から淡白さがなくなれば、優勝争いに絡んでくる可能性も十分あるかと思われる。

住之江:春Vで好右腕がいる大阪商業大学高校と興国が初戦であたることに注目が集まっているが同じ3回戦までの山には大阪商業大学堺が入り、むしろここがこの山の本命かと思われる。春はエースの制球難から自滅したが、その右腕の力量も本来は高く、打線は秋よりスケール感が増しており、5回コールドで負けた大阪桐蔭戦も、9回までやっていれば4、5点は奪っていたかと思われる事から、投打のバランスでは履正社、大阪桐蔭に勝るとも劣らないものがある。控え投手が充実してくれば、悲願の春夏通して初の甲子園の可能性も出てくるかと思われる。他、初芝立命館も注目の一校かも知れない。