Jun日記(さと さとみの世界)

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花束

2016-08-30 22:31:27 | 日記

  結局、ちょっと待っててとらーさんがAさんの後を追っていき、私は店の前で佇んでいました。するとそこへ先輩が戻って来て、同期生が戻って来て、同じ下宿組が3人揃いました。

らーさんを待っていると言うと、もう戻って来ないということで何時ものようにやって来た向こうの部長さんに送ってもらい4人で駅へ向かいます。

 繁華街を駅へと歩く道すがら、もう仕舞いかけた花屋さんがありました。

部長さんがちょっと待っててと花屋へ行き、店員さんへ話しかけ、花束を一つ貰ってきました。

真直ぐこちらへ歩いてきます。

おや、これは期待できる展開です、あの花束を私はもらえるのでしょうか。

部長さんは私の目の前で止まりました。

  実は、最初の顔合わせ会が終わって、下宿の同期生に私は誰が好きかと聞かれたので、最初めーさんと言ってあったのですが、何回かコンパを重ねる中、部長さんが好きだと言ってありました。

何回かしつこく聞かれる中、本当に好きな人を隠して置きたくなったのです。カムフラージュですね。

とはいえ部長さんもしっかり面倒見が良くやはり好きな人でした。

  今にも花束が私の目の前に差し出され、と、花束はスイッと横に逸れ、そこにいた先輩の目の前に差し出されます。

先輩は、「私に、ありがとう。嬉しい。」と言って受け取ると、少し横の私を気遣うように見て、 部長さんに目を戻すと2人でにこやかに話しはじめました。

 『またか!』

 過去の最低の件の再現のよう。何で私はこんな目にあうんでしょう。

でも、2度目なので花束がきちんと目の前に来て私の物とハッキリする迄手を出さなくて良かった。バツ悪く、変な恥をかかずに済みました。

ただ、今回は部長さんがはっきり私の前にいて、横の先輩に花束を渡すという不自然さが気になりました。

同じような事が重なるなんて、とても奇妙に思え、誰かが陰で糸を引いているような気がしてなりませんでした。

 

 


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