年が明けると先輩の卒業は直ぐです。送別会が有りコンパです。
この頃になるとサークル内でもカップルが出来、集いが終わると各々組になって解散です。外に出ると皆さっさと消えて行きます。今までのように送って来てくれる人がいません。
?、今日はどうしたのでしょう。
何時もは私と先輩、同期生の3人を誰かしら近くの駅へ送るか、タクシーに乗せてくれたものです。
今日は如何したんでしょう。いつもと勝手が違うと私は思います。
外で私がポツンと待っていると、出てきた同じ学校のサークル員の人が聞きます。
あれ、junさん、誰とも組になってないの?
私がそうだというと、まだ残っていた人に声をかけてくれます。
junさん1人なんだって、誰か残ってない?
困ったなぁ、もうみんな組になっちゃって(ラストなので)らーさんしか残ってないよ。と、私とらーさんが引き合わされます。何時もはめーさんか部長さん、若手の部員の人が送ってくれるのですが、ほとんど話した事が無いらーさんの名前が出たので困惑してしまいます。
再び同じ学校の人が言います。
「しょうがないよ、残っちゃったんだから、今まで私、らーさんと付き合ってたからよく分かるけど、らーさんいい人だから宜しくね。」
そう言うとさっさと行ってしまいました。
お店から、らーさんが出てくると、にこやかに対応してくれます。
私も表面にこやかにその場を収めようと思います。でも、どういうわけかさっきの(紛らわしいので、Aさんとします、さっきの私と同じ学校の女子学生です)Aさんが戻って来てらーさんに何か囁きます。
じゃぁね、とにこにこして今度は本当に行ってしまうようでした。
二人で仲良くね。
何だか、 そう言われるとらーさんと私の間にはお互いにバツの悪い思いがこみ上げて来ます。
あまり者同士くっ付くのを、お互いのプライドが許さない、そんな感じでした。