茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記25年7月19日「不妊症とストレスの関係。」

2013-07-20 06:46:51 | 日記
不妊症の原因は冷えとお血とストレスです。

西洋医学では、体の冷えや冷え症が「病気」という概念はありません。東洋医学では「冷え」があらゆる病気(ガンなども)引き起こす体の病的変化と捉え、予防のための治療をします。すなわち「未病」が東洋医学の原点です。例えばガンなどの痛み、月経痛も気血、津液の流れが滞る事によって生じるものなので(=不通即痛といいます)その流れをよくしてやることにより痛みも取れ、その病気も良くなると考えられます。

不妊症の治療について当て嵌め考えれば、東洋医学で「冷え」を取り、その上で西洋医学の的確な治療を行うことにより、副作用の少ない、体に優しい、より効果的な治療が可能になります。

例えば、排卵があり、体温が二相性にならない場合で、黄体機能不全の治療をしても改善しない場合、東洋医学的な鍼灸治療の出番になります。

体温が二相性にならないことを東洋医学的に分類すると
①生命力(自然治癒力)が足りなく、体温を上げることが出来なく二相性にならないタイプ。
(このタイプの治療については以前ブログに書きましたのでそちらを御覧下さい。)

②自律神経のアンバランスがあり体温が二相性にならないタイプがあります。

人間には、自律神経という自律調整機能が働いています。

自律神経は自分の意思と無関係に働いています。体温の調節も自律神経の重要な働きの一つです。ですから自律神経のアンバランスが生じると低体温になったり、基礎体温が二相性にならなかったりすることがあります。

また自律神経の変調により、ホルモンのアンバランスを引き起こし、排卵機能の不全や黄体機能不全を起こすことがあります。

自律神経の変調の最大の原因は精神的なストレスです。

不妊症の患者さんの精神的なストレスは非常に大きく、極度の緊張状態が長く続くと、交感神経の緊張が増大し、自律神経の変調をきたし、様々な不定愁訴が現れます。

鍼灸治療は、交換神経の緊張を緩めます。不妊症にお悩みの方、一度、鍼灸治療を受け手リラックスして見ませんか、必ずリラックス効果が不妊治療を効果的にします。

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壽堂日記25年7月14日「腹腔鏡手術のその後。」

2013-07-15 07:47:24 | 日記
胆嚢の腹腔鏡手術による摘出手術から10日目の13日から仕事に復帰しました。
10日目を過ぎると腫れていた臍の縫合部も小さくなり始めましたが体を捩じる動作をすると縫合が引き攣れる感じがします。

退院時に痛みを和らげたり炎症を抑える、セレコックス錠というを処方され服用していましたが13日に薬が切れてしまいました。

14日の朝、縫合の痛みで目が覚め熱を測ると38.2℃ありました。手術痕の化膿が心配で休日当番医に行き診察を受けました。

CT検査を受けたところヘルニアもなく手術痕の化膿は無いと言う事でしたが十二指腸の荒れと炎症が診られると再びセレコックス錠を処方され更に十二指腸潰瘍の薬であるネキシウムカプセルを処方されました。

セレコックス錠には解熱作用もあり午後からの治療は通常通りに行いました。

退院後体が動くので忘れがちですが胆嚢の腹腔鏡手術も腹部の臓器を一つ丸々摘出する外科手術ですから、暫くは自重安静が必要でした。

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壽堂日記25年7月9日「胆嚢の腹腔鏡による摘出体験記。」

2013-07-09 19:12:41 | 日記
腹腔鏡による胆嚢摘出手術を受けて来ました。

入院期間は7日間で、水曜日に入院して初日はエコー、胃カメラ等の各種検査で終わり、2日目の木曜日の午後からの手術となりました。

Drの説明では血管の癒着等の状況で開腹手術になるか腹腔鏡手術になるか分からないと言う事でしたが何回も胆石発作を起こした私には切らないという選択肢はありませんでした。

手術室で先ず硬膜外麻酔のために腰椎付近を穿刺して麻酔のチューブを固定、その後に全身麻酔を受けた訳ですが、当然ながら手術の間全然意識がありません。

妻の話によれば手術は2時間程で終了し、その後に麻酔が醒めるのに1時間位掛かったそうです。
私自身は目が覚めたらICUのベッドに寝ていた訳ですので「あれ!もう終わった。」という感じです。

手術でメスを入れたのは胸骨体下端と臍の中間付近と胆嚢部と臍と右の帯脈穴付近の4箇所ですが、右の帯脈穴付近はドレンの穴らしい。

一番大きく切ったのが臍の部分で切除した胆嚢をそこから取り出しました。他の部分の切り口は本当に小さくDrに聞いたら縫合はしていないというのです。切り口が小さいと自然に塞がるらしいのですがシートが貼ってありました。臍だけは縫合してありますが溶ける糸だそうです。

手術後の痛みなのですが、手術当日は、臍の手術痕が引き攣れる感じが一番痛く感じました。

当初の予定通り手術の翌日の金曜日には歩いて一般病室に戻りましたが、Drから『出来るだけ歩いてくださいね。』と言われていましたが、硬膜外麻酔のチューブと尿道カテーテルが入った状態で点滴台を持って歩くのは少し難しい感じです。

熱も手術の翌日は37.6℃出たので、本格的に歩き出したのは尿道カテーテルと硬膜外麻酔のチューブが外れた術後3日目の土曜日からでしたが、その頃には熱も下がり痛みも治まり、偶に臍の縫合が痛むくらいでした。

術後4日目の日曜日は歩行も楽になり、術後5日目の月曜日に回診に来たDrから『もう退院しても良いですよ。』と言われましたので術後6日目の火曜日の午前に退院しました。

摘出した胆石を後で見せて貰いましたが、胆石と言うと丸いイメージがありますが、私の胆石は平たい板の様な感じで最大の物は一辺が6~7mm位ありました、その様な石が大小取り混ぜて10個位ありましたので胆石が出来やすい体質なのかも知れません。

ブログ上部の画像が摘出した胆嚢の中から出た胆石ですが見て分かるとおりゴツゴツした角があり胆管に落ち込むと痛そうです。

石が胆管に落ちるたびに胆石発作が起きる可能性があったので胆嚢摘出を手術して良かったと今では思いますし、腹腔鏡で手術出来たのは幸いでした。

腹腔鏡手術でなく開腹手術であれば入院7日「術後6日」で退院は無理ですし体の負担が全然違います、医学の進歩は素晴らしいと本当に思いました。





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壽堂日記25年7月3日「腹腔鏡による胆嚢摘出手術。」

2013-07-03 04:13:57 | 日記
7月3日に胆石症のため胆嚢摘出手術を受けるために入院します。
そのため7月3日から7月12日まで「ことぶき堂鍼灸院」は休診となります。

患者様には正直に「胆石症のため胆嚢摘出手術を受けるために入院しますので休診します。」とお話ししてあります。
治療者が長期間不在となると患者さまも不安ですからね。

すると患者様の周りにも「胆嚢摘出手術」を受けた方がかなりの数いるようで「ああ胆石ね。」と納得していただけました。

Drとの打ち合わせでは「腹腔鏡手術」になる予定ですが、実際はお腹を開いてみるまでは分からないらしい。
そのために手術が決まってからお腹の脂肪を減らすように努力して来ました。

「腹腔鏡手術」は一週間程度の入院で済むようですが、開腹手術となると日数は未定になります。

「腹腔鏡手術」は全身麻酔で行われ、臍の脇に穴を開けそこから空気を送り込み、胆嚢の周辺に小さな穴を開け手術をするとの事で、麻酔を受けて次に目が覚めるときは手術が終了している感じと体験者は語ってくれますが、退院しましたら「腹腔鏡による胆嚢摘出手術」についてレポートいたします。

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壽堂日記25年7月1日「腎虚証とは。」

2013-07-02 06:13:43 | 日記
治療を受ける患者様から「腎虚証とは?」と質問を受けることが多いので「腎虚証」について簡単に説明してみたいと思います。
「腎虚証」とは「腎」が虚している状態のことですが東洋医学の「腎」と西洋医学での「腎臓」とは異なります。

東洋医学では五行と気の思想が根底にあります。五行とは基本物質として「木・火・土・金・水」を考えます、また五行とは五種類の気でもあります。

東洋医学では五行の「木・火・土・金・水」に五臓の「肝・火・土・肺・腎」を配当して人体の諸機関および生理現象相互の関係を認識して、診断と治療に応用しています。

「腎虚証」の腎は五行では「水」に配当されます。「水」の性質は潤下で作用は寒涼・滋潤・向下性です。

東洋医学では「腎」は
①精を蔵する
②津液を主る
③骨を主る
④髪に反映する
⑤耳と二陰に開竅する
⑥液は唾である
⑦志は恐驚である
⑧納気を主る
⑨腎は五臓の本
⑩腎は先天の本
⑪腎は腰の府
とされています。

具体的に例を挙げると、腎の気が弱まると慢性疲労・体温低下・月経異常・不妊症・ED・浮腫・腰痛・腰膝のだるさ・耳鳴り・難聴・白髪・脱毛などの症状が起きることがあります。

当院ではどの臓が虚しているかは四診と呼ばれる診察法を使い「証」を決定して証に従い鍼と灸で治療を行います。

上記の①で「腎は精を蔵する。」と書きましたが、精とは人体を構成している素であり、全ての「気」の素となる基本物質です。
気・血・津液は「精」が生成変化したものです。そして「精」には「先天の精」と「後天の精」の二種類があります。

「先天の精」とは両親から受け継いだ「精」のことで、生命の素で「腎」に収蔵され、「腎精」と呼ばれます。

この「先天の精」は発育・生殖・老化という基本的な生命活動を行いますが「先天の精」は「気」に変化すると「原気=元気」となり「臍下丹田」に集まり生命活動の原動力となります。




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