茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記25年7月24日「腰痛の鍼=留気の訣。」

2013-07-25 07:11:11 | 日記
先日治療した患者様が来院「お加減如何ですか?」と尋ねると『先生この前の治療の時廻す鍼をして貰ったら痛みがスーと消えました、今日もあれお願いします。』と言うのです。

当院では刺さない鍼による「積聚治療」と刺す鍼の「澤田流大極療法」を症状に応じて使い分けていますが。この患者様は「澤田流大極療法」で全体治療をしています。

カルテを見てみると廻す鍼=「旋撚刺法」はしていないが置鍼後「雀啄」をしている事が分かりました。

「雀啄」と言うのは鍼の手技の一つで明代の高武編著「鍼灸聚英」に採録されている八法の「子牛搗臼」のことです。
すなわち臼をつく要領で鍼を上下動させることで強い刺激を与えることが出来ます。

この患者様は凝りが強かったのでこれも八法の「留気の訣」=置鍼後に雀啄術を施しましたがそれがとても気持ちが良く症状が改善した様です。

「雀啄」=「子牛搗臼」の手技は効果がありますが強刺激なので当院では初診の患者様には使用しません。

当院は伝統鍼灸の治療院なので「子牛搗臼」や「留気の訣」の他にも「焼山火」や「透天涼」などの医学の古典籍に採録されている手技を良く用います。

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