12月も中旬になり朝晩冷え込む様になりました。
今回来院された方は「腰痛」と「冷え性」が酷く夜眠れないと言うご相談でした。
この方の「冷え性」は夏場でも夜足先が冷たくて眠れない程で、触診したら手足の先が氷の様に冷えていました。
「腰も足先から冷えが昇ってくる感じです。」とのことで、触るととても冷たく凝っています。
今回の患者さんの「腰痛」の原因は「冷え」が原因ですね。
具体的には五臓の気が虚しているのが原因で、今回は腎の気が虚している「腎虚証」とし証を立て治療しました。
鍼灸では「手足の症状には体幹部を刺し」「体幹部の症状には手足を刺す」というのが基本です。
今回は「冷え」の症状が強く、体幹部と手足の症状が出ているので「本治法」は積聚治療で五臓の気を補い局所は「澤田流太極療法」を使い治療してみました。
鍼を刺すと患者さんから「手足がじわ~として来ました。暖かい物が指先に動いていくのが分かります。」と言われました。
今回の症は「腎虚証」で取りましたので、背部の腎のツボに鍼と灸をして、更に「ビワの葉温湿布」をすると「腰がとても温まり痛みが治まりました。」と言われました、治療を終えると手足の先まで気血が流れ「ぽかぽか」との事でした。
鍼灸治療は気血水の滞りによる、各種の痛みや冷え性によく効きます。