頭痛・肩こりの症状が酷いと患者さんがお見えになりました。
『強い頭痛で仕事が手につかない、妊娠を希望しているので薬を飲みたくない。』鍼灸で治らないかと言う事でした。
体を診察すると手足の先が冷たく、お腹もおへその下がヒンヤリしています。圧痛は曲骨上が一番強く出ています。
冬のこの時期は頭痛・肩こり・頸凝り・冷え症を同時に訴える方が多いです。
これには理由があります。体を陰陽バランスで捉えると陰の気が弱まることで体の上部に陽の気が昇り、上部に気が充満することで頭痛・肩凝り・頸凝りを引き起こすのです。
ですから大本の原因である「冷え=精気の虚」を補い陰陽バランスの崩れを調えると「頭痛」「肩こり」「頸凝り」も改善します。
今回は本治法で「腎虚証」で治療すると、頸部・肩部の凝りも緩み始め体が段々温まって来ました。
その後に標治法で頭の痛いところに鍼をして治療を終えましたが、治療後は『全然頭が痛く無い!』と感心していました。
頭痛に鍼はよく効きます。