メニエール病と難聴・耳の閉塞感で鍼灸治療を受けている患者さんがお見えになりました。病状は安定しているそうです。
病院で聴力検査の結果、左右の聞こえの差は無くなり目まいも完全に治まり。現在は薬も服用していないとのことです。
この夏は旅行や遊園地に遊びに出かけ、回転系のアトラクションでも目まいの症状が出なかったそうなので一安心ですね。
今回は全体治療後に完骨・聴会・耳門に鍼をして最後に申脈・後谿に鍼をしてみました。
治療後に今後の生活の仕方についてについてお話したのですが
『引き続き体調管理の為に定期的に鍼の治療を受け妊娠できる体造りをしたい。』
と患者さんからご相談がありました。
現代医学的にはメニエール病は、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れることで起こり、内リンパ液の過剰生産により、音を伝える「蝸牛」、平衡感覚を司る「半規管」「耳石器」に内リンパ液が溜まって腫れ上がる「内リンパ水腫」が原因だと考えられています。
内リンパ液の過剰生産の原因は不明ですが、一般的には、ストレス、疲労、あるいは睡眠不足などが引き金になって起こることが多い様です。また神経質とか凡帳面な人に多く見られます。
また東洋医学的には耳は「腎」と密接な関係があります。「腎気」が衰えると難聴や耳の閉塞感が起こります。
妊娠するためには「肝・腎・脾」の3臓が重要な要素を占めますし、これからも「腎気」を補う治療を続けることは「妊娠しやすい体を造る。」上で良い効果をもたらします。
また鍼灸治療はストレス、疲労の改善に効果がありますので定期的に鍼灸治療を受けて「妊娠」を目指すことは賛成です。