MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

夕菅(ゆすげ)という花

2015年06月20日 | Weblog
これは、百合(ゆり)科、ワスレグサ属(ヘメロカリス属)の夕菅(ゆすげ)という花である。この夕菅(ゆすげ)という花は、山野などに生え、夏の夕方に開花し、翌朝にしぼむ花である。したがって、この花のネーミングは、その辺から来ているのではないかと思わのである。夏の夕暮れに、細長い葉の間からまっすぐ1m以上に長く伸ばした花茎の先に、鮮やかな黄色の花が斜め上を向いて咲き、翌朝にしぼむのである。この夕菅という花は、くっきりしたレモン色の綺麗な花であり、香りもある。
夕菅の別名は、「黄菅(きすげ)」


  今日の誕生日の花:テッポウユリ    花言葉:純愛、淑女

  今日の一首:テッポウユリの束をかついで大股の男がひとりぐいぐいと行く    鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

凌霄花(のうぜんかずら)という花

2015年06月19日 | Weblog
これは、凌霄花(のうぜんかずら)科、ノウゼンカズラ属の凌霄花(のうぜんかずら)という花である。開花時期は、 6/25 ~ 9/15頃、言うまでもなく此れは真夏の花である。凌霄花(のうぜんかずら)は、中国原産、古くから薬として使われるため、日本には平安時代、9世紀頃に渡来した花である。
詳しいことは忘れましたが、とても寿命の長い木で豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったといわれるものが金沢にあるそうである。また、この凌霄花は、茎や花が甘いらしく、よく蟻(あり)が群がっているようです。
江戸時代の貝原益軒さんが「花上の露、目に入れば目暗くなる」と記述して、いかにも有毒の花というイメージがついているが、実際には毒はなのである。
「凌霄花に 秋の通ふか 風見ゆる」   恒丸


  今日の誕生日の花:ハナショウブ    花言葉:優しい心、あなたを信じる

  今日の一首:あざやかに今日を生きよとハナショウブ霧の中からあらわれにけり    鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


半夏生(はんげしょう)について

2015年06月18日 | Weblog
これは、毒痛み(どくだみ)科、ハンゲショウ属の半夏生(はんげしょう)という一見、花と見間違いそうな葉の植物なのである。この半夏生(はんげしょう)は、花とともに葉っぱが白く変色する時期は、7月初めである。
半夏生のネーミングは、恰も白く半化粧したような様を捩って「半夏生」になったものと思われる。(片白草(かたしろぐさ)など、いろんな呼び名がある。)その花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために虫を誘う必要から、このように進化したのではないか、といわれている(白くて目立つ)。
花は、葉と同じく白で、紐状。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分は色落ちして、ふつうの緑色っぽくなる。
暦の上で、夏至から数えて11日目の日を「半夏生」と呼ぶ。(半夏生(はんげしょう)とは雑節の一つで、夏至から数えて11日目にあたる7月2日頃のこと。)7月上旬といえば、梅雨も後半となる頃です。農作物を育てる上でひとつの目安となる時期であるため、各地では様々な行事や習慣があるが、そのひとつに、関西では豊作を祈ってタコを食べる習慣がある。これは、作物がタコの足のように、大地にしっかりと根を張ることを祈願するといった意味が込められている。が、また、タコには、アミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれていて、蒸し暑さが強まり疲労が増してくるこの季節にタコを食べるのは、栄養面からみても理にかなっているといえそうである。そのころになると、魚屋が盛んに半夏生の宣伝を始めるのである。



  今日の誕生日の花:ノアザミ    花言葉:私をもっと知ってください

  今日の一首:ノアザミは残して畦の草刈りしひとところあり稲田ひろがる   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)




小海老草(こえびそう)という花

2015年06月17日 | Weblog
これは、狐の孫(きつねのまご)科、コエビソウ属の小海老草(こえびそう)という花である。この花のネーミングは、見た通り花の形が海老の尾のように曲がっている様をいうのである。(下向き。鱗(うろこ)状で斑点模様。)この小海老草(こえびそう)の原産地はメキシコ、1931年頃に渡来した比較的新しい花である。この花は、我が家でも知人からいただいて栽培したことがあったが、低温下ではあまり育たないということを知らず、枯らしてしまったことがある。
小海老草(こえびそう)という花をと云ったけれど、実際の花は苞の間から出ている小さな唇形をした白花である。 花の下唇には紫色の班があるのである。小海老草と呼ぶが、実際は草でなく木(低木)である。しかも、常緑で、長期間、花(苞)が咲くので、鉢植えの観葉植物や、切り花としても珍重されるようである。




   今日の誕生日の花:オオマツヨイグサ   花言葉:ほのかな恋

  今日の一首:日の暮れてひとりあなたを想いおり大待宵草ほわっとひらく    鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

夾竹桃(きょうちくとう)の花

2015年06月16日 | Weblog
これは、夾竹桃(きょうちくとう)科、キョウチクトウ属の夾竹桃(きょうちくとう)という花である。この夾竹桃の、開花時期は、 6/10 ~ 10/15頃で今咲き始めたところで夏じゅう咲き続けるのである。この花のネーミングは、葉が竹の葉のように細く(狭く(夾))、そして花が桃の花に似ているところからだということである。この花は、ピンク色が鮮やかであるが、白いのもある。もっとも多いのは、ピンク色で八重のものである。
この夾竹桃は、インド原産。彼の地では、インド北部の河原に生え、乾燥、洪水、猛暑、寒風に鍛えられた花で、日本には、江戸時代に中国経由で渡来したそうである。この花は、見た目はきれいだけど有毒植物。大気汚染に強いので工業地帯や道路沿いの並木や公園樹としてよく植えられる。
広島に原爆が投下されたとき、向こう何年かは九s気も生えないだろうと言われたが、その翌年に夾竹桃だけ花が咲いたという。
 「病人に 夾竹桃の 赤きこと」 高浜虚子



  今日の誕生日の花:タイサンボク  花言葉:威厳、自然の愛情

  今日の一首:おおらかなタイサンボクの初花よひとつが天をあおいでひらく   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

波斯菊(はるしゃぎく)という花

2015年06月15日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ハルシャギク属の波斯菊(はるしゃぎく)という花である。この波斯菊(はるしゃぎく)は、花壇でよく見かける花である。花は黄色で、真ん中が赤いのが特徴である。が、中には、真っ赤な品種もあるようである。この花の原産地は北アメリカであるが、何故かネーミングに「波斯」ペルシャ(中近東)になったのである。何故か「波斯菊」でなく「春車菊」とも書くこともあるようである。
なお、波斯菊(はるしゃぎく)の別名は、「孔雀草(くじゃくそう)」「蛇の目草(じゃのめそう)」「蛇の目菊(じゃのめぎく)」などである。
この波斯菊(はるしゃぎく)は、暑い夏を象徴する花の一つである。  




 
  今日の誕生日の花:ウツボグサ    花言葉:協調性

  今日の一首:ウツボグサの花をつまみて吸いたりき幼き日々の淡い甘さよ   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)



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梔子(くちなし)の花

2015年06月14日 | Weblog
これは、茜(あかね)科、クチナシ属の梔子(くちなし)の花である。この花の開花時期は、丁度、今頃、 6/15 ~ 7/末頃までである。この写真の梔子(くちなし)の花は、八重であるが、一重ものは早咲きで、八重ものはやや遅咲きのようである。この梔子の花は、いい香りで、遠くからでも香ってくるのである。一般的に梔子の実(み)は、オレンジ色で、薬用、染料になる。無毒なので、布以外にも、きんとん、たくあんなどの着色料にもなるが、此の八重咲きものは実がならないのである。この梔子のネーミングは、オレンジ色の実の口が開かないところから「口無し」が梔子の名になったそうである。梔子(くちない)の漢字は、漢名に由来するそうである。
5月6日、7月2日の誕生花 花言葉は「洗練、優雅」「喜びを運ぶ」梔子(くちなし)の別名は、「せんぷく」
 「口なしの 淋しう咲けり 水のうへ」 松岡青蘿(まつおかせいら)
 「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」  正岡子規
 「山梔子(くちなし)や 築地の崩れ 咲きかくし」 堀麦水(ほりばくすい)



  今日の誕生日の花:アジサイ     花言葉:移り気、乙女の愛

  今日の一句:紫陽花はでんでん虫と仲良しだひとり言う子のクレヨンうごく   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用).m

紫オキザリスという花

2015年06月13日 | Weblog
これは、酢漿草(かたばみ)科、(紫カタバミ)カタバミ属の紫オキザリスのピンク色の花である。このOxalis(オキザリス)は、ギリシャ語の酸っぱいというのが語源であるとのことである。即ち、葉や茎に蓚酸(しゅうさん)を含み酸味があることから名付けられたのである。オキザリスは、葉は3枚、葉の形は、白詰草(クローバー)に似ている。花は「かたばみ」にそっくりだが、オキザリスは、「かたばみ」に比べて花が大きく、品種も多いのである。 
オキザリスは、春から夏にかけて開花する。開花するのは昼間だけで、夜は閉じるのである。
オキザリスには、品種はいっぱいある。この写真の花は、「紫酢漿草(むらさきかたばみ)」であるが、よく見かけるのは「紫酢漿草」と「芋酢漿草」だが、両者区別しにくい。両者ともピンク色の花びらである。
オキザリスは、10月1日の誕生花 花言葉は「喜び、母親の優しさ」




  今日の誕生日の花:センダン    花言葉:意見の相違

  今日の一首:ご意見のちがいはちがいセンダンの花たかだかと梅雨空に咲く   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

萼紫陽花(がくあじさい)という花

2015年06月12日 | Weblog
これは、雪の下(ゆきのした)科、アジサイ属の萼紫陽花(がくあじさい)という花である。此の萼紫陽花(がくあじさい)は、日本に自生する原種の花で、栽培品種であるアジサイ(狭義、特定の種) のもとになったもの(原種)である。この花は、中心部のツブツブが一般的に言う花であり、オシベもメシベもあるが、周囲に咲いているのは装飾花である。この装飾花が真っ白いものであれば、あの有名な「墨田の花火」というはなであるかもしれないがが、これは全体に赤い色を帯びているので、其の花ではなかったのである。
この花のネーミングは、周囲に花が縁取るように咲くことから「萼紫陽花」と呼ばれるが、この萼紫陽花(ガクアジサイ)が日本に昔からあるタイプの紫陽花(アジサイ)で、半球状に咲く紫陽花は、萼紫陽花がヨーロッパに渡り品種改良して出来たものなのである。
斯くいう此の萼紫陽花(がくあじさい)は、紛れもなく紫陽花の花の一種なのである。




  今日の誕生日の花:マイヅルソウ   花言葉:清純な少女の面影

  今日の一首:少女らのおもかげありて舞鶴草白くさやかに咲きひろがりぬ   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用).

石竹(せきちく)という花

2015年06月11日 | Weblog
これは、撫子(なでしこ)科、ナデシコ属の石竹(せきちく)という花という花である。此の石竹の原産地は、中国で古く万葉時代に渡来したといいう花である。この花は、ピンクの濃い色の花であるが、花の中心部分の色が違うものもあるようである。なお、石竹には、花の周辺部はギザギザで、花の中央部から白いひげ状のものがひゅるるると伸びているのもあるが、不思議な感じである。この花の葉は、細長く先端がとがっているのが特徴。この花のネーミングは、竹のように尖がって居るところから名付けられたという。この花と撫子(なでしこ)によく似ていて、見分けがつきにくい品種もあるようである。撫子(なでしこ)科の花には、カーネーションなど沢山の種類がある。
石竹の別名は、「唐撫子(からなでしこ)」



  今日の誕生日の花:ヤマボウシ   花言葉:友情

  今日の一首:ゴンドラの下にひろがる山法師箱根の山を友らと行きぬ    鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)