前回のブログで、太った芸人を取り上げたんですが、すぐにオリンピックの開会式の演出問題で、そういったことが問題視されているというニュースが週刊誌で踊った。
開会式の責任者になった電通のCM演出家が、吉本の人気芸人の渡辺直美を豚になぞらえて、オリンピックの開会式で演出しようとしたということが、多くの委員の批判を浴びてしまったということらしいですね。
渡辺直美が檻に入った狂った豚として登場して、檻の中から脱出するなどのコンセプトが、電通の人気CM演出家の佐々木宏氏から提示されたということだった。
オール媒体で、数々の名コマーシャルを手掛けてきた、電通のCM演出家、佐々木氏。
狂った豚として、演出コンセプトが提示されたという芸人渡辺。
渡辺は、日本のテレビでは、ずっと豚のような恰好をしたり、極度に太った肢体を披露して、視聴者がそれをさげすんで笑いをとるような芸を続けてきたのは事実だろう。
ケンドーコバヤシ
直美は豚だよ。それ、なかったら、テレビに出る必要性はないでしょう。
おれが、下ネタ言わんかったらテレビでる必要性ない。
それとおなじやな。
また最近は海外の女性音楽アーティストのダンスをまねてパロディービデオを制作して、海外でも注目を集める活動を展開していたというのも現実だ!
海外音楽アーティストのパロディーダンスで笑いをとる渡辺。
週刊誌で発表されていた、佐々木氏の演出コンセプトをみると、檻に入った狂った豚である渡辺が変身して、海外アーティストのような踊る豚に変身するなんていうようなちょっと想像すると面白そうな案件であったりもするようだ。
渡辺が演じる狂った豚が、踊る豚に華麗に変身するという、佐々木氏のコンセプトがあったようだ。
文春が佐々木氏を告発したあとに、多くのメディアが追随して、佐々木氏をまるで馬鹿者であるかのように批判を続けた。
しかし、その中でも、アメリカ人のジャーナリストのデイブ・スペクターは、佐々木氏を擁護していたようだった。
アメリカ人ジャーナリストのデイブ・スペクター氏が擁護!
佐々木氏自身の経歴をみても、毎日流れる多くの人気コマーシャルの制作に携わっているわけだし、サントリーのボスやら、ソフトバンクの白戸家の人々など、いまも圧倒的な支持を受けるコマーシャルの制作者でもあるわけです。
また、新しくアパレルショップのユニーククロージングを展開するファーストリテーリングのCMを手掛けているといわれているようだ。
ハーバード大学卒のアメリカの名優、トミー・リー・ジョーンズを起用したサントリーのCMが人気だ。
佐々木氏は、ホリプロの人気女優、綾瀬はるかを起用したユニーククロージングのCMも制作したという。
こうしてみてみると、佐々木氏が、古い感覚の前時代人というわけでもないし、また国際的な評価も高いことから、全く世間知らずのドメスティックな人間というわけでもないようだ。
ただ、日本のテレビ全般に、こういった、太った芸人を貶めるような芸がいまも志向されているというのもまぎれもない事実で、そういったものを笑う感覚が多くのテレビ制作者に支持されているというのも現実なわけです。
そういった中で、佐々木氏から国際大会のオリンピックで、普段のドメスティックな感覚で、こういった肥満女性をあざ笑うコンセプトが提示されてしまったことが問題であったのだろうと思われますね。
肥満女性芸人を貶めてあざ笑うような番組が日夜テレビで放映されているのは紛れもない事実なんであって・・・。
デブりな豚として東京電力のCMに出演している肥満女性たち・・・。
多くは吉本興業所属だという。
佐々木氏の間違いは、そういった、吉本芸能のばかげた芸能に振り回されてしまったことだろう。
今のテレビ全般に言えることだが、こういったバカげた芸能が本当に視聴者の支持を受けているわけではないということだろう。
その証拠に、吉本の高視聴率番組は多いというが、吉本芸人がCMタレントとして出演することはそれと比べて多くはない。
世間が貶めて笑っているようなタレントを自社商品を推奨するようなキャラクターとしては使いたくないということだろう。
ということは、吉本芸能が人気だからといって、そういった番組にCMを出したがる協賛スポンサーが減ってしまっていっても仕方がないということだろう。
前回のブログでも日テレやフジが、個人視聴率を集めることを追求して、こういった吉本のようなエログロナンセンスみたいな番組を並べていても、協賛スポンサーが逃げてしまうという逆説的現象が起きてしまっているということを述べたと思います。
ただ、現在は、そういったことに危機感をいだいたテレビ経営陣も、報道情報系番組から徐々に芸能色を薄めていくような流れもあるようだ。
日テレもやっと正気になったか・・・?
あたらしい、日テレ情報番組の顔はアナウンサーの水卜。
佐々木氏の失脚と、日テレ転落とに共通するのは、やくざ芸能との関係だということがはっきりわかると思います。
女子アナとしても、今後どうやくざ芸能とかかわっていけばいいのかも、こういった事象から考えていかなければならないだろう。
安易に、芸能とかかわっていて、浮かれてしまっていたら佐々木氏みたいに大変なことになるかもしれないということだろう。
転落した電通。