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OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

ランニング・ブームとレースへのエントリー

2009年07月07日 | ランニング
ランニングのブームは、世間で思われているほど、
突然やってきたのではなく、ジワジワと、流行ってきていたと思いますが、
爆発的ファン人口増加に決定的だったのが、
「東京マラソン」であるとういう点では、多くの皆さんと、同じ意見です。

「東京マラソンに加熱、集中しすぎでは?」と
思うぐらいです。

「東京マラソン」、魅力的な大会なのは間違いないでしょうが、
あのような倍率になるほどにすごいのか分かりません。
フルマラソンに出たいという人が、あれだけの人数になる
という人数の裾野の広さにも驚かされますが、
他の大会と比べても、不思議なほどの応募数だと思います。


「楽しい大会、良い大会に出たい。」よりも、
「人気の大会に出たい。」というのが、
先行してしまいがちなのかなぁ、とも思ってしまいます。

3回目の東京マラソンに初めて申し込んで外れましたが、
「当たったら出てもいいかな。」ぐらいで、
「二年連続で、当選して出場した」という話を聞いても、あまり羨ましいとも思いませんでした。


もちろん、
東京マラソンだけが人気なのではなくて、
どの大会も軒並み前年より出場者増、応募者増なのですから、
一つ、東京マラソンだけに集中しているとは思いませんが、
ブームになった大会ほどさらに人気をより集中させているように見えます。


全体として、ランニング人口、大会出場希望者のインフレ需要に対して、
大会数と参加可能人数の供給が追いついていないということもあると思います。


レベルも経験もまだまだで、生意気な口をきける立場ではありませんが、
私自信も、知り合いには
「走ってみるといいですよ。」
「せっかく走るなら、大会に出てみるといいですよ。10キロから
始めて、ハーフへと進めてみては。」と、言っていますので、
競技人口、ランニング仲間が増えることは、ファンの一人として
嬉しいことです。

が、「申込み開始、直後に待ち構えてエントリーしないと
すぐにいっぱいになる。」
「あの大会も、2日で締め切られた。」
ランナーが集まると話題になる大会というのがいくつかの
大会に決まって集中する、
というのは、行き過ぎという印象の状況かな、と思います。

海外のフルに行く人も多いですが、
那覇も人気ですし、湘南国際がすぐに定員で締め切られたことは
ランナー仲間の皆さんご存知のとおりですし、
フルではない手賀沼も、かなり早くに定員に達しました。


反面、どの大会も、運営や参加者の満足度向上に一生懸命に
なってくれていて、女性ランナーが特に増加している昨今では、
「ご当地名産」(すいか、さくらんぼ、ぶどう、、、)大会も
人気を集めていますね。


私自身が、実際に今年出場して楽しかった「横田駅伝」も「こんなに混雑するのか。人気あるな。」と思いましたが、来年も人気で混雑するとしても、
また、出たいとは思いますので、人気の大会に出場希望するランナーの方が多いことは、気持ちとしては、共感できる部分もあります。


もっと、自分のトレーニングの調子もみながら余裕を持って、
申込み期限設定日ぎりぎり近くにエントリーできるのが理想だと思うのですが、
そんな悠長なことを言ってられない現状です。

さて、
「炎症はよくなってきた。うまく練習できていないが、そろそろフルに
挑戦してみたいが、人気の大会は、すぐに締め切られてしまうし
今から、秋にどれぐらい身体を作れるところまで走りこめるか
分からないけれど、どれかはターゲットにしないと。」と、
悩んでいました。
ところ、


いろいろな出会いがあった、パラカップ2009
(本当は、前から目をつけていた、その1週前の東日本国際(相模原米軍基地)
を申し込もうとして、締め切り期限を過ぎていて唖然してしまい、
たまたま見つけたのがパラカップでした。)も
インターネット Runnet で検索して見つけました。

Runnetからは、メールでの大会情報も届きます。

「第1回 しまだ大井川マラソンinリバティ 富士山静岡空港開港記念」
の案内がメールで届いたのを、きっかけに、
「これは、秋のエントリー、のんびりかまえていられないな。」と
検索、検討を開始いたしました。

結果、面白いのを見つけることができました。


一つは、
「第15回小金井公園5時間走・フルマラソン大会」
です。
これまでの出場者の感想や、実施して下さる団体の
小金井公園走友会さんのホームページなども参照しました。


結果、
9月26日の
「第15回小金井公園5時間走・フルマラソン大会」
11月1日の
「第1回 しまだ大井川マラソンinリバティ 富士山静岡空港開港記念」
の 二つのフル・マラソンに 
6月25日にエントリーをいたしました。

フルに出場したことがなく、故障の少ない走り方への
フォーム改善中で、月間距離も少ないという時期なのに、
いきなり二つのフルは、かなり無謀なのは覚悟してエントリーしました。


9月26日の
「第15回小金井公園5時間走・フルマラソン大会」
は、「始発でいけるかな?」から調べました。
何とか前泊なしでも始発に乗れば行けそうです。
公園を周回するコースで路面も走りやすそうですし、木々が多いのも良さそうです。手作り感がたっぷりな、大人数大会でないのも良いと思いました。
エントリー・フィーも格安です。
ランナーの皆さんが、9月のフルは、「まだ、暑い」と敬遠しがち
なのは知っていますが、当日の気温や天気は分かりませんし、
公園内であれば、走りやすいかな、と思いました。
フルマラソン未経験者にはきつい、5時間制限があります。
(5時間 時間内どこまで走れるか と、同時開催のうちの、
フルに申し込みました。)
未経験の距離(前回はハーフのラストで失速というのが現状のレベル)
なのですから、フルを甘く見ているということは決してありませんが、
「最初のフルでサブフォー(4時間切り)狙い」などと気負わずに、
「5時間で、完走できるかどうかが明確なターゲット」
にできる点からも、このレースを初フルに選びました。


「第1回 しまだ大井川マラソンinリバティ 富士山静岡空港開港記念」
は、「フラットなコースです。」と紹介にありました。
制限時間もゆるいコースです。
5週で二つのフルマラソンを走れるのか不安ではありますが、
「第1回」という点が気に入りました。
前泊するか、当日朝、移動するかはまだ決めていません。
駐車場券を申し込みました。

記念すべき第一回 ですから、開催サイドの方々も
力を入れて成功させようとしてきてくれるはずですし、

先に長々と書いたように「どうして同じ大会にみんな集中しすぎるのか」
と疑問に思っていたこともあって、
「こういう、今年から始まる、穴場(?)大会も、ちゃんと
あるじゃないか。」というのを探せた、と思いましたので、
あまり迷わず、エントリーを決めました。


昨年、初のハーフに出場した地元開催の
「川崎国際多摩川マラソン(昨年から等々力競技場をゴール、
スタートにこの名称に変更、一昨年までの「多摩川ハーフマラソンin川崎」)
の日程は、二つのフルにエントリーの時点では知りませんでしたが、
さきほど、主催者の川崎市スポーツ振興課に、電話で確認させてもらった
ところ、11月15日(日)開催 (申込み受付開始が7月末日)と、
昨年と同時期開催であることが分かりました。
この大会は例年、湘南国際と重なっていましたが、湘南国際が今年から
スケジュールが前に変わったので、重ならなくなったということです。

がむしゃらに、いくつかのコースを決めて、
「できるだけ長く走る。同じ距離なら、前回より速く走る。」と
トレーニングの記録をファイルにつけて、ストップウォッチの数字だけ
気にして走っていましたが、

この春に、アキレス腱が痛む中で パラカップ2009ハーフに出場を
決めて、大会前の練習会で会ったトップギアのコーチの皆さんや、
同じく練習会に講師として来て下さった、スポーツアロマオイルマッサージの
プレミナのスタッフ、
トップギアの練習会で知り合った皆さんなど、
トレーニングについての情報量、アドバイスが増えましたし、
前までとはアプローチを変えました。

トップギアのコーチ陣のご指導で、
ショートストライド&ハイピッチ走法へのフォーム改善に取り組んでいる最中で、短い距離でならやっとそこそこのスピードが出せるようになってきました。
「後ろにかくように走る。」癖を直していますので、走る度に痛くなっていた
アキレス腱炎もよくなってきています。

筋肉トレーニングは嫌いではないですが、身体が硬いのが弱点なので
ストレッチにも積極的に取り組んでいます。

もっとスピードを出して、長く走れる持久力と、それで痛めない
エコ&セーフな走りができるよう練習を続けることと、
コンディショングとケアが、この夏の課題です。

あまり走っていなにのに、珍しくハムストリングス(大腿裏)が痛いのは、
日曜のパラファーム2009の「草刈」が、ハードワークだったため
のようです。体勢もきつく、たっぷり汗もかきました。


写真は、今年撮影の、父島の村役場近くに咲いていたプルメリアです。
(昨年も同じ場所で撮影した写真を掲載しました。)
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島唐辛子とマイクロトマトの生育 状況報告 

2009年07月07日 | 植物栽培
昨日は、パラファームの「草取り」アクティビティーで、
「イネ」の栽培に関する報告をいたしました。

今日は、以前に、芽が出た時と、買ってきてプランターに
植え替えた時に報告いたしました、我が家の
植物栽培、「島唐辛子」と「マイクロトマト」の
現在の状況を報告いたします。


買ってきてプランターに植えた島唐辛子
 (以前に紹介したのは、5月16日の タイトル 「苗を買ってきた硫黄島
  島唐辛子栽培のその後。現在の写真」)
は、その後、葉をどんどん増やし続けました。
朝顔だと一番先が折れたらそれ以上に伸びませんが、
島唐辛子は、途中で幹が分かれた、そのそれぞれが伸びます。
長方形のプランターに2本、植えたのですが、
現時点で、葉が重なりあうことなくちょうど良い間隔と
いったところです。
そのうちの一本の方は真上に伸ばしていた幹は、
遊びに来た鳥のいたずらなのか、理由が分かりませんが、
折れてしまいましたが、斜め方向に分かれた別の幹をどんどん伸ばしています。

白い花が咲いたのに気づくより前に、
緑の実がいくつか小さくなり始めまているのがあるのに気がつきました。
小さな緑の実は、だんだん、細長く伸び、やがて、色がオレンジ色から
赤に変わっていくはずです。数もどんどん、増えると思います。
おそらく、硫黄島になっているものよりも、ふっくらした形になると
思います。
ここ、数日、花も目立つようになりました。
去年の「集い」でいただいた株の硫黄島島唐辛子よりの真っ白な小さな花よりも、
花の色が、ややクリーム色/アイボリー色がかっているような気がします。

暑くなると、どんどん、伸びる島唐辛子、どれぐらいまで
多くの実をつけるのか、
辛さはどれぐらいになるのか、楽しみです。

今年も硫黄島でたくさんの島唐辛子を摘んできました。
天日干しも終わりました。
生の状態で刺身を食べる醤油に入れてつぶして辛さ成分を
醤油にしみださせる食べ方については、「冷凍しておけば、
同じ楽しみ方ができる。」と、先輩に教えてもらったので、
持ってきてすぐに、冷凍しました。

摘んでから、すぐにビニールに密閉すると、しんなりなってしまうのも、
祈念館同部屋の、「帰島ベテランのリーダー」の人に、
紙の封筒などで、「持って帰るほうがいい。」と教えてもらいました。

硫黄島で摘んだのは、
例年通り、細身で、非常に辛い、硫黄島でしか採れない贅沢な硫黄島島唐辛子す。



一方の、種のまき方が不安 だったマイクロトマト。
 (以前に紹介したのは 5月15日の タイトル 「マイクロトマトの発芽」)

その後に、発芽したのもあって、植え替えの間隔などの
要領もあまり分からずにまだ不安なままでしたが、
ある程度の間隔に、いくつかのプランターに植え替えました。
小さい頃は、強い風に弱く、倒れそうになったことがありました、
ある程度の大きさになってからは、強く、葉っぱを増やし続けました。

さすがは、原産が肥沃でない南米のトマトの仲間です。
芽が出るか、伸びるか、葉が増えるかなどの心配は、無用でした。

2週間ほど前から、花を咲かせ始めました。
この写真の花がマイクロトマトの花です。

背丈は、根を張れる深さによって決まるようで、
浅め小さめのプランターに一本植えたものは低いのに、
深め大きめのプランターに一本あたり面積は狭く植え替えた方は
背が高く育っています。

こちらのマイクロトマトも、どれぐらい実がなって
収穫できるのか楽しみです。


島唐辛子もマイクロトマトも、雨の当たらない場所に
置いてあって、毎日、少量ずつは水をあげていますが、
どちらも、暑さにもへこたれないし、水をそれほど多く要求しない
強い植物だということ点で共通しています。

花の大きさは、島唐辛子の方が小さいですし、色は違いますが、
花の形は、似ています。


人間の方は、これからの季節、十分に賢く水分補給が大切です。
いよいよ、これから、梅雨が明ければ、真夏の暑さ到来です。
熱中症に気をつけて、日々の生活、ランニング、トレーニングを
頑張りたいと思っています。


イネ、マイクロトマト、硫黄島島唐辛子 と、
これから夏にかけてが成長のピークになる植物の栽培について
紹介をいたしました。

昨日、パラファーム2009に参加の皆さんと、
「イネというのは、強い植物だね。」「そうでなけらば、主食とならなかったと
思うよ。」と、いう会話を交わしました。長い歴史で強くて美味しい種へと
品種改良されて今に至ったのだと思いますが、それでも、気候影響で、
不作だったりする年や、地域などがあります。

パラファーム2009の田んぼで育て始めたイネの品種は
「彩のかがやき」と、言います。

「彩のかがやき」を紹介してくれているホームページのURLです。
http://jahokusai.jp/sainokagayaki/top.html

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パラファーム2009 (2) 「草取り」に参加  田んぼに夢中!

2009年07月06日 | 植物栽培
7月5日(日)、パラファーム2009の2度目のイベント、第一回目の草取り
に参加してきました。
天気にも恵まれました。

集まった人数と作業量のバランスが取れずに一人あたりの
作業量が多く消耗戦の様相を呈しましたが、
田んぼで楽しく過ごしてきました。

(1)前回の田植えで水が多くて苗を植えると水没してしまう場所にも
とりあえず苗を挿してきましたが、やはり、植えられていなかった部分として
のこってしまっていたので、そこに植えました。
空いていた場所が埋まって、気分がすっきりしました。

(2)肥料、鶏糞をまきました。つかんでは投げるようにして
田んぼに撒いてきました。稲の間の目立つ大きな雑草は、
いくつかは、抜きましたが、その作業のメインは次回です。
(次回の 第二回目の草取り には、用事があって
参加できないのが残念です。)

(3)田んぼへの斜面の雑草刈り
これが、重労働でした。大量の雑草を刈ったり抜いたりして、
田んぼのまわりが、雑草だらけだったのをきれいにしました。


足腰と、握力のトレーニング。
有酸素運動でのカロリー消費。
バランス運動。

を、たっぷり、こなしたと思います。
田んぼに良いことをして、トレーニングにもなったので、一石二鳥でした。
が、腰や、脚、明日は、どれぐらいの筋肉痛が出るのか、心配です。


作業後の食事は、畑からとりたての夏野菜たち、
なすとピーマンの炒めものなど。新鮮な野菜が主役でしたが、
特に実がしまった新鮮ズッキーニが美味しかったです。
(三本、もらってきました。炒めてたべます。
ズッキーニは栄養価が大変高い野菜です。)

田んぼを貸して下さっている農家の作業場では、
トマトの収穫、箱詰めの作業中。
新鮮なとれたてトマトも、箱詰め出荷に向かない
形のものを、もらってきました。ありがとうございました。
完熟のものをさっき、水でさっと洗って、かぶりつきました。
スーパーでは買えない、「トマトの味」で、食べて、安心する
美味しさでした。


自分たちが植えたイネには愛着がわいて、これから元気に育つかが気になります。


田んぼには、カエルとおたまじゃくしが、たくさんいました。


写真は、田んぼを貸して下さっている農家の畑の近くの
昼食をさせていただいている場所の近くに咲いていたアジサイ。

近くには、見事な大輪の向日葵も咲いていました。
(どちらの写真を載せようか、迷いましたが、アジサイにしましした。)
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父島 海洋センターでウミガメと会いました(7) 絶滅危惧種のウミガメたちの産卵場所

2009年07月04日 | 硫黄島・小笠原村
写真は南島の扇池の手前の砂浜です。
ウミガメが這った跡を撮影することができました。

この場所は、昨年の同じ時期には、産卵された場所であることを示して、
踏まないように注意するようにという棒が立てられていました。

絶滅危惧種のウミガメが増えるのには、
ウミガメが産卵できる浜、安全に泳げるきれいな海が必要です。


アルビノのウミガメの赤ちゃんの写真・ニュースを
ナショナル・ジオグラフィックのニュース・ガジェットで見つけました。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009062601
(ナショナル・ジオグラフィックのニュース・ガジェットは、
当ブログの6月22日投稿記事「パラファーム2009 「田植え」に参加」
に、ブログパーツはりつけしていましたが、
こちらの記事にパーツ貼り付け場所を移します。この記事の一番、
下にありますので、ご覧ください。)

アルビノの赤ちゃんウミガメ、元気に育つといいですね。
下の水槽に、赤ちゃんたちがたくさん、写っているのも見えます。


アルビノの成長したウミガメは、父島の小笠原海洋センターにいて、
会ってきました。元気に泳いでいました。
(コータくん ほど、やんちゃでは、なかったです。)

ナショナル・ジオグラフィックのこのニュースを見て、思ったことは、
「タイには海軍が運営するウミガメ保護施設があることが
分かる。各地で保護をしている人たちがいるのは心強い。」
ということでした。

今年、海洋センターでウミガメたちに出会って、
絶滅危惧種の保護ということに興味を持ち検索して調べてみると

沖永良部島ウミガメネットワーク
など、小笠原とならぶ日本のウミガメ生息地
南西諸島(沖縄、奄美諸島)での、保護活動の状況などが多く報告されているのを
見つけることができました。

小笠原だけでなく、沖縄で、奄美で、タイで、保護活動がされています。
ウミガメが棲める美しい海、浜を守るということは、
絶滅危惧種のウミガメを危機から救うことのためだけではなく、
ウミガメが棲める自然環境を保護していくことは
他の希少生物を含めた生態系全体にも大切なことだと感じました。


ウミガメが産卵に戻れる浜を含めて
植物も固有種が多い小笠原の貴重な自然の姿を後世に残そうと
守っていこうとなさっている小笠原の皆さんと、


「今は帰ることができない硫黄島に戦前は豊かな島民の生活
があったことが忘れされれて風化してしまうことがないようにして、
墓参訪島への参加や「集い」などのを通じて、一日も早い帰島の
実現に向けて活動を続ける」私ども硫黄島島民 
には、
「以前にはあった。今は活動しないと消えるかもしれない。後世に
残す努力が必要。」という点が共通していると思いました。



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父島 海洋センターでウミガメと会いました(6) 保護と教育

2009年07月04日 | 硫黄島・小笠原村
今回、書いている ウミガメ シリーズは、ほとんど、
6月16日の海洋センター見学の時に、
父島在住の、ブログ「エンジョイ!島ライフ」の「青い鳥@小笠原」さん、
が、案内して教えて下さった内容です。

卵から子ガメが孵るのは夜だそうです。子ガメたちは、砂浜から、「暗い方ではなく明るい方へ」という選択で、海を目指すのだそうです。
「自然では、夜は、陸と海では海の方が明るいから。」と、教えてもらいました。
確かに、真っ暗な陸地よりも海の方が、月明かりもあったりで、明るいはずだと
思います。
ところが、照明の灯りなどで、(大昔からのウミガメたちの生活、繁殖行動の歴史の全期間の中では、島に照明などがない期間が大半だった) 「明るい方へ」という、生まれたての子ガメの本能行動が、「内陸方向へ」ということになって、陸に迷ってしまう場合もあるそうです。

海洋センター ニュース
http://bonin-ocean.net/cgi.script/sfs2_diary/sfs2_diary/
に、ありますように「カメ110番」が、発見時の緊急連絡先になっています。
生まれたばかりのカメばかりでなく、産卵のための親ガメも迷走してしまう
そうです。

写真は、海洋センター ニュースでも紹介されている
「カメ注意」の交通標識です。

海沿いの都道にありました。特別にこの標識を探そうとしなくても
普通にスクーターで走っていれば、必ず目に入って分かる地点に
ありましたので、スクーターを停めて小休止して撮影しました。


海洋センターには、
ウミガメの体内から発見されたビニール袋など
(前回の記事で紹介のソニーのホームページで
写真家の方が書いて下さっている沖縄のカメの様子のご報告にも
ウミガメがビニールを食べてしまう、という話が載っていました。)
の異物が、展示されていました。

カメたちが海藻と間違えて食べてしまって、危険なことに
なるそうです。
小笠原に観光で行かれる方は、ビニールなどのゴミを
海に捨てたりしないようしていただく必要があります。

ゴミが多い海では、カメたちは生活できませんから、
きれいな海の小笠原を守って、カメたちが、安全に生活、繁殖できて
ウミガメが増えるようにしていかないといけません。


父島では、「カメ110番」「カメ注意の標識」「産卵場所の調査から
卵の保護」「パトロール」などのさまざまな保護の活動をして
下さっていますし、
小学校5年生の卵を育てる実習を含めて、ウミガメについて、
多くの教育をしてくれています。

小笠原の生徒たちは、
こちら内地の学校では教わることがない、ウミガメについての学習 
と、
中学校2年生での硫黄島についての学習と訪問を体験して
大きくなっていきます。
彼らが社会に出てから活躍するということは、心強い限りです。

今年の慰霊祭での中学生代表の言葉にも「この学習を忘れません。」という
力強い思いのこもった言葉がありました。

絶滅危惧種全般については、こちらの学校でも習っているでしょうが、
ウミガメが近くにいる環境で、ウミガメたちを育てたり観察したりながら
まなぶという機会を体験する小笠原の子供たちの、活躍を応援したいと思います。
(礼儀正しく、のびのびとして、物怖じしない生徒、学生たちが多いな、と
思います。)


いろいろと考えているウミガメ里子の名前について、
小笠原に一緒に行った二人にもアイディアを出し合うようにと
言ったところ、届いたのは、「たわし(亀の子)」というような
がっかりさせられるレベルの低い案、、、。
小笠原の自然の美しさを思わせるような雄大で、
ウミガメの繁殖と、
硫黄島に思いを寄せて平和を祈念するような名前にするべく、
頑張って、考えています。
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父島 海洋センターでウミガメと会いました(5) 卵の保護の様子 - 2

2009年07月03日 | 硫黄島・小笠原村
この写真は、海洋センターで、卵が生まれた場所から
保護のために海洋センターに運んできて砂に卵が埋めてある場所です。
場所、日時などが書かれた札が立てられています。

ここでなら安心ですね。元気な赤ちゃんが、たくさん生まれますように。


「里親」について、海洋センターに「希望、申込み方法問合せ」を
いたしましたところ、
スタッフの方からご親切な返信メールをいただきました。
このブログも、ご覧いただいたとのことです。
ありがとうございます。

申込み用紙の郵送をお願いしたところです。
今、里親になると、この前、海洋センターで見た1歳の子ガメたちの誰か、
どれも、ちょこちょこ泳ぎ回って、遊んでいた元気に遊びまくっていた
子ガメ
の里親になれるそうで、放流の時期が8月。
いろいろな父島のイベントの時に、代理放流をしていただけて
その写真を送っていただけるそうです。

自分が水槽を泳ぎまわっているのを見ることができた子ガメの
里親です!
8月に父島に行けなくても、代理放流の写真を送っていただいたのを
見るだけで、激しく、泣けそうです!


今、一生懸命に、名前を考えているところです。


海洋センタースタッフの方からのメールで分かった間違い訂正が一つ。
「コウタくん」ではなくて、「コータくん」だそうです。
過去記事も 「コータ」に直します。


「コータ君、にぎやかな愛くるしいおねだりポーズで楽しませてくれてありがとう。名前を書き間違えてしまっていて、ごめんなさい。
これからも、あの、元気な、「おやつキャベツくれくれ、ばしゃばしゃ
ポーズ」で人気を取って、たくさんもらって、たくさん食べて、
元気で健康に過ごしてください。来年も会いに行くからね。」
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父島 海洋センターでウミガメと会いました(4) 卵の保護の様子 - 1

2009年07月02日 | 硫黄島・小笠原村
海洋センターのウミガメの卵です。
暗くするためだと思いますが覆っている布があって、
カーテンを真ん中から開くようにして開けると見ることができます。

そろそろかな?いつ頃孵るのだろう?
学校(5年生総合学習。ふ化箱設置)からの卵は、
孵りそうになると海洋センターに届くと教えてもらいましたが、
それはいつなのかな?

夜に孵るそうです。
オスとメスの割合は、その時、場所の卵の場所の温度で決まると
青い鳥@小笠原 さん が、教えてくれました。
その温度によって外にみんなが出て行った後の
生まれた後の環境での、種としての数多く残し繁殖に最適な割合になるように
自然の摂理で、決定されているのかな、と思いました。

念のために調べようと「アオウミガメ オス メス」を
キーワードに検索したら、ソニーのホームページで
小笠原とならぶ日本での棲息地である
沖縄のアオウミガメの様子が写真と記事が紹介されているのを見つけました。
http://www.sony.jp/event/HiVision/okinawa/yokoi/02/index.html

砂浜の温度で決まる。
ビニールを食べてしまう。
数は増えてきている。

父島の海洋センターで聞いた話と同じです。

また、コウタくんや、子ガメたち、卵の様子を
思い出してしまいました。



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父島 海洋センターでウミガメと会いました(3) 子ガメ休憩の姿勢

2009年07月01日 | 硫黄島・小笠原村
子ガメたちが元気に遊んでいる水槽には、この写真に写っているような
白いロープを輪にしたものが浮かべられています。
身体をもたれかけさせて休んだりするためのものだと、
ガイドをかって出てくださって、
青い鳥@小笠原さん が教えてくれました。

いろいろと説明してもらいました。
この写真の子ガメのポーズ、手を甲羅の方の部分の上に上げている
姿勢が、「泳ぐのちょっとやめ、小休止」のポーズだそうです。

こうしてみるとウミガメたちの手は、私たちが見慣れている
淡水亀(うちにもミドリガメが二匹います。こんごうたま と しらたま
という名前が付けられています。)と比べると、
相当大きいですね。ウミガメは、ミドリガメのように首と四肢の全部を
甲羅の中にしまうことはできないそうです。

「休憩のポーズがあの姿勢です。」と、青い鳥@小笠原さん
が教えてくれたので、観察していたのですが、
確かに、その小休止の姿勢になるので、この写真も摂れましたが、
ところが、見ていた限りでは、長い時間、休んでいる子ガメは
いなくて、長くても10秒以内ぐらいの短い時間休むと、
また、ちょこまかと泳ぎ始めて、遊び始めていました。

夜はもっと長い時間休むのか、
人間と同じで、子ガメは、休む間も惜しんで、遊ぶのに夢中なの
かもしれません。

小笠原 海洋センターのホームページにも紹介されている
保護した卵も見ました。水槽は布で覆ってありました。
同じように孵化の時を待つ卵が学校にも置いてあるのだそうですが、
孵化の時には、海洋センターの方に学校から運ばれてくるのだそうです。

海洋センターは研究、追跡もしている施設ですが、
ウミガメが成長する確率をあげるために、ここで育ててから
海に返す、子ガメ養育もしてくれているそうです。
生まれたばかりのカメは、ピンポン玉大の卵から生まれるのですから
まだ小さすぎて、いきなり海では、危険が多すぎるのを
ある程度の大きさ(あんまりかわいいので、一つ持ち帰りたい衝動に
駆られても、ポケットには入らないぐらいの大きさ。一歳)
にして、海で生き抜きやすい大きさにまで育てているそうです。
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父島 海洋センターでウミガメと会いました(2) 子ガメたち

2009年07月01日 | 硫黄島・小笠原村
コウタくんの「おやつくれくれアピール」(水面をたたく音が、ばしゃばしゃ と聞こえ続けています。) が、あんまりに可愛らしい仕草なので、なかなか、コウタくんの水槽を去りがたがったのですが、そのままではいつまでも、先に進めないので、ガイドをしていただきながら、進むと、保護された成長したウミガメの水槽などの近くに、子ガメたちが泳いでいる水槽がいくつかありました。水槽に近き、またまた大興奮です!

たくさんの子ガメたちが、元気に泳ぎまわって遊んでいました。
思わず、連れて帰りたくなってしまうほど、小さいけれど
元気に泳ぎ回る、かわいい子ガメたちでした。

甲羅の一部は、固体識別のために剥がしてあるそうです。
成長して大きく立派なウミガメに育っても、いつどこで生まれて
海洋センターで保護してから放した誰だかが、識別できます。

連れて帰ることはできませんが、「里子」にできると聞き、
見学当日は時間がなかったので、戻ってから調べて検討することに
しました。

海洋センターのホームページ
に「アオウミガメ里子」によりますと、7月(今日から7月)
に生まれた子ガメの里親になることができて、1月から6月まで
放流することができる そうです。

ということは、来年も、6月に硫黄島訪島には参加すると
決めていますので、里親になって、この手で海に旅立たせる
ことができる ということ!

急いで、問合せ、申し込みをしたいと思っています。

まだ、里親になったわけでもないのに、
「でも、海に放す時には、もう、たまらなくなって、
びゃーびびゃー泣いてしまうんだろうな。鼻水で顔がくしゃくしゃで、
いつまでも、旅立っていった浜を離れられないんだろうな。」などと
未来の様子想像にひたってしまいながら、
海洋センターで見た、元気に友達どうしで泳いで遊んでいた
子ガメたちの様子を思い出しています。
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