試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR103系習志野電車区335F [M213] (動力ユニット搭載車変更,クハ103-461,726,サハ103-144,342 車両更新)

2019-04-30 23:43:08 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
増強。

KATO製,グリーンマックス製2社混結で組成していたJR103系ラシ335F-2(M213)の改修が完了した。
車両更新によりKATO製旧クハ103-461,旧クハ103-726,旧サハ103-144,旧サハ103-342(塗装変更車)は廃車されている。
代わりにTOMIX製旧製品が組み込まれTOMIX製旧製品,グリーンマックス製の2社混結編成へと改められた。




JR103系ラシ335F (1992/10)。
[ラシ335F-2]:Tc461-[M212]-[M'367]-T144-M213-M'368-T342-M215-M'370-Tc726
◆車体改修,クハ103-461,クハ103-726,サハ103-144,サハ103-342 車両更新。

旧ラシ335F(M213→ラシ335F-3)は2014年11月に初出場を飾った古参編成である。
グリーンマックス製未塗装103系のリリースにより自力でのモハ103形,モハ102形初期形冷房改造車竣工が可能となった頃だった。
長い津田沼~習志野区103系の歴史で全モハユニットが初期形冷房改造車で揃う編成は1本に限られた。
1992年10月~1994年4月間のラシ335F(Tc461)をプロトタイプに選定しKATO製,グリーンマックス製にて仕立てている。
当初はサハ103-342が車両更新工事を受けた後の1993年10月に設定されていた。
後にサハ103-342(未更新車)が投入されラシ335F-2(T342),ラシ335F-3([T342])の11両体制へ改められる。
しばらく続いた11両体制はサハ103-342(車両更新工事施工車)がサハ103-328(ラシ323F-1:Tc71)へ改番異動し解消となった。
その結果ラシ335F-2は自家塗装車,塗装変更車だけで構成される極端に状態の悪い編成と化してしまった。


モハ103-213(KATO製動力ユニット搭載施工車)。

グリーンマックス製モハ102-368はTOMIX製旧製品モハ102形用動力ユニットを搭載する異端車であった。
TOMIX製旧製品動力ユニットの捻出とグリーンマックス製103系に於ける仕様統一を狙いモハ102-368は電装解除が決定する。
代わりにモハ103-213がKATO製モハ103形量産冷房車用動力ユニット搭載車となった。
採用したKATO製動力ユニットは不動のジャンク品を再生させたものである。
折しも国鉄103系モハ103-338(ツヌ324F-1:Tc217)よりKATO製動力ユニットの本格整備を開始していた。
またモハ103-341(ツヌ318F:Tc107)の入場から間もなかった事も重なり復活に結び付けられたと思う。
モハ103-368への再生動力ユニット搭載は施工時期に恵まれたと言えよう。


サハ103-144(車両更新車)。

クハ103-461,クハ103-726,サハ103-342はTOMIX製旧製品で置き換える方向に定まる。
グリーンマックス製103系はTOMIX製旧製品組込に備えKATO製103系現行LOTベンチレーターへ換装した。
唯一のKATO製一般形だったサハ103-144はグリーンマックス製サハ103-144への車両更新となった。
床板はクハ103-107(ツヌ318F)の床板振替実施で捻出を図ったKATO製サハ103形量産冷房車用とした。
その出自から2エンド側台枠は座席部品の押さえが効かず2エンド側プラ板式車体高嵩上が採用される。
これは後の再入場で両エンドプラ板式車体高嵩上に踏み切ったモハ102-368へ繋がる施工だったと思う。


モハ103-212(車体改修施工車)。

グリーンマックス製モハ103-212+モハ102-367,モハ103-215+モハ102-370(自家塗装車)は小規模な車体改修で留められた。
初出場以来車体には殆ど何も手が加えられておらず断面の塗料除去を行った。
何れも薄塗りで仕上がった初期竣工車でありこの清掃が側面窓セルの嵌合精度低下を招く。
側面窓セルの固定化はモハ103-368から部品を転用したモハ102-368にて3点止めへと改めていた。
従来からの1点止め妻面窓セルとを併せ車体剛性が高まりグリーンマックス製103系での標準化項目に挙がっている。
なおTR-200床板は1エンド側金属ワッシャー式車体高嵩上が施工済で改修対象には含まれなかった。


サハ103-342(車両更新車)。
※TOMIX製旧製品。

TOMIX製旧製品ラシ335Fが回着しKATO製量産冷房車の車両更新が本格化する。
ジャンク車両が種車となったが第一次整備で起用に差し支えない状態へ復帰させた。
但し全て濃色成形窓セル装着車だったため透明成形窓セルへの交換を行っている。
インクのはみ出しが課題だった側扉窓灰Hゴム支持化はサハ103-342にて一応の解決策を見い出せた。
クハ103-461,クハ103-726(ラシ335F)の入場を前にして弾みをつけられた施工であった。
その他リブ有カプラーポケット付TR62非動力台車とモハ103-215(TR-200床板装着車)の曲線通過性能に不安を抱えていた。
車体との嵌合猶予抑制策を採ったTR-200床板装着車であれば特に不都合は生じないと判明した。
むしろモハ102-368(KATO製床板装着車)との連結面間隔が狭まる意外な結果が出ている。


旧ラシ320F。

クハ103-461,クハ103-726クハ103-779,クハ103-790(ラシ320F)に続くTOMIX製旧製品クハ103形の更新入場となった。
更新工程も似通ったものとなりKATO製A形防護無線アンテナ,前照灯・表示器用プリズムは廃車発生品を再用している。
その関係から旧ラシ320Fで設定されていた[09C 千葉]表示が復活した。
少数派の[西船橋]表示は消滅が惜しまれたがTOMIX製旧製品クハ103形組込編成そのものが増備,更新過程にある。
現在習志野区仕様TOMIX製旧製品黄色5号編成はラシ308F(Tc807):[三鷹]表示,ラシ320F(Tc779):[御茶ノ水]表示に設定している。
一方2社混結編成はラシ322F(Tc733):[千葉]表示,ラシ323F-2(Tc379):[武蔵小金井]表示,ラシ331F-1(MM'7):[中野]表示とした。
但しラシ322F,ラシ323F-2,ラシ331F-1は組成メーカー単純化が絡み異動予定が組まれている。
そのため[千葉]表示編成のラシ322Fをラシ335F-2で代替する手法を採った。


ラシ308F,ラシ335F-1 (排障器未装着編成,排障器装着編成)。


ラシ320F,ラシ335F-2 (最終LOT床板装着編成,中期LOT床板装着編成)。

中期LOT台枠が維持されたクハ103-461,クハ103-726はジャンパ連結器付ダミーカプラーを有する。
そのためKATO製クハ103形用ダミーカプラーへ交換したラシ320Fとは若干趣が異なる前面見附に仕上がった。
初期LOT品で固められたラシ308Fに近い雰囲気だが透明成形前面窓セルはラシ335F-2だけの特徴である。
無骨な排障器はキハ58系用(PZ-900)で代用している限りTOMIX製High-Grade製品には適わない。
ラシ335Fの回着当時から悩まされた車体傾斜は屋根板の歪みが最も作用していると判った。
弛めていた締結ビスを締め直し出場直前まで修正を続けた結果かなり改善されたと思う。


モハ102-368+サハ103-342 (グリーンマックス製+TOMIX製旧製品)。




サハ103-144+モハ103-215 (KATO製床板装着車+KATO製動力ユニット搭載車)。

モハ103-213と全高が揃わなかったモハ102-368はよもやの両側プラ板式車体高嵩上施工へ至った。
依然として微妙な車体高差を残したままで打ち切らざるを得なくなり今後の課題となった。
再入場に併せモハ102-368には室内灯取付台座断面,妻面側の黒色化を行っいる。
車内に突起物が存在しないTOMIX製旧製品,グリーンマックス製TR-200床板装着車との差が気になり始めた直後だった。
そこで一部車両にて採用済だった室内灯取付台座黒色化を施し編成見附向上策とした。
サハ103-144もKATO製床板装着車でありラシ335F-2の出場前に追加施工した。


ラシ335F-1,ラシ335F-2 (TOMIX製High-Grade製品,TOMIX製旧製品)。

TOMIX製High-Grade製品ラシ335F-1(MM’47)はラシ335F-2の前身に当たる編成である。
ラシ335F-1の特徴はモハ103-47+モハ102-47(非冷房車)にありラシ335F-2との競合は無い。
車両更新によりクハ103-461,クハ103-726は新旧TOMIX製品の顔合わせとなった。
設計時差こそ隠せないもののメーカー塗装車同士の並びは新鮮に感じられる。
在籍する習志野区仕様はJR以降直後をプロトタイプに指定した編成が多い。
これまでTOMIX製High-Grade製品,KATO製が主力を占めてきたがTOMIX製旧製品も増強対象に含めたい。




ラシ335F-2サイドビュー(クハ103-461:側扉窓灰Hゴム支持車)。
※TOMIX製旧製品。


ラシ320Fサイドビュー(クハ103-779:側扉窓金属押え面支持車)。
※TOMIX製旧製品。


ラシ308Fサイドビュー(クハ103-807:側扉窓支持再現未加工車)。
※TOMIX製旧製品。

クハ103-461,クハ103-726でも座席部品遮光ブロック押え立ち上がり部の黒色化を踏襲している。
よって当該側扉窓周りは独特の表情となりKATO製旧クハ103-461,旧クハ103-726の雰囲気とは異なる。
また同様の施工を行った側扉窓金属押え面支持車のクハ103-779,クハ103-790(ラシ320F)とも一味違う側面見附になった。
原形を保つクハ103-807,クハ103-807(ラシ308F)に比べ側扉窓支持の存在感は向上したと思える。
今後のTOMIX製旧製品投入時もラシ326F(Tc291:動態保存編成)更新用を除き採用する方向である。
7両がグリーンマックス製103系で構成されるラシ335F-2ではTOMIX製旧製品所要数が3両だけで収まった。
他編成には量産冷房車が組み込まれており異例の車両更新に繋がったと思う。
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