試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ103-747+モハ102-2004[ラシ323F-1] 車体更新 (モハ102-856 回着,モハ103-579[ラシ320F] 改番,部品交換施工)

2019-03-02 21:48:33 | 国鉄/JR103系
[関スイ]。

KATO製103系量産冷房車の車両更新,車体更新が進むラシ323F-1(Tc71)はモハ103-747+モハ102-2004が未更新で残る。
モハ103-747+モハ102-2004は塗装変更車体だけが問題で製品の基本構造を守っていた。
そのためグリーンマックス製床板を転用したモハ103-746+モハ102-2003,モハ102-2005より更新順位が下がっている。


JR103系モハ103-747(ラシ323F-1)。

モハ102-2004用更新種車にはモハ102-856(中古製品:黄色5号)を抑えられていた。
しかしモハ103-747向けの種車が確保できずラシ323F-1は1ユニットだけ塗装変更車のまま残る予定だった。
更新第一陣のサハ103-328,サハ103-329は在籍編成でのメーカー統一に関連する入場であった。
TOMIX製旧サハ103-328,旧サハ103-329(元ラシ323F-1)の捻出はラシ320F(Tc733)をTOMIX製旧製品で揃える狙いがある。
ラシ320FからはKATO製モハ103-579+モハ103-735が離脱予定であり取り敢えず現状を確認した。
するとモハ103-579:[関スイ]電略標記車,モハ102-735:[千ツヌ]電略標記車とLOTが異なっていた。


入工中のモハ103-579,モハ103-747 (ラシ320F,ラシ323F-1)。

モハ103-579+モハ102-735は離脱後の処遇が決定しておらず他編成で行われる車両異動を待つ状態になる。
現状での異動は異LOT混結ユニットが解消されないため気が進まなくなった。
折しもモハ103-747+モハ102-2004の車体更新が持ち越しとなりそうなところでモハ103形旧LOT製品に出会した。
ユニット相手を失うモハ102-735だがサハ103形への編入も容易であり単独保留車に廻しても問題ない。
そこでモハ103-579をモハ103-747用更新種車に起用しラシ323F-1の車体更新を進める。
これでラシ323F-1のKATO製量産冷房車はサハ103-328を除き[関スイ]電略標記車で統一される見込みとなった。


灰色Hゴム再現へ復帰した側扉窓支持(1-3位側)。

モハ103-579は現行LOTベンチレーターへ振替えられており側面窓セル窓サッシ印刷の状態も良かった。
本来なら動力ユニットをモハ103-747から流用し改番を行うのみで更新が終えられた。
ところがラシ320Fのプロトタイプを1997年7月に定めた関係でモハ103-579は側扉窓支持が黒Hゴム化されていた。
ラシ323F-1は側扉窓支持Hゴム交換開始前の1993年10月をプロトタイプとする。
よってモハ103-579の側扉窓支持は灰色Hゴムへ再変更しなければならなかった。
黒Hゴム支持化はマッキーで行ったため灰色油性ペイントマーカーでの上塗りは見合わせている。


旧モハ103-747,モハ103-747。

窓支持再現の修正事例はKATO製モハ103-560+モハ102-716(ラシ336F-2:Tc433)だけに限られる。
両車は車両更新工事施工車仕様の金属押え面支持でモールドには油性ペイントマーカーを塗布していた。
インクの剥離は途中から磨きクロスが取り入れられ完全な除去に結び付けている。
但しモハ102-716ではメーカー印刷の灰色Hゴム支持再現まで削がれた記録が残っていた。
モハ102-2004はモハ102-856で車体更新を行うため同等の見附を維持するべく消しゴム式に戻した。
マッキー剥離は約50分に及ぶ作業となったが大凡狙い通りの窓廻りへ辿り着けた。




モハ103-747(モハ103-579 改番,動力ユニット搭載,屋根板交換,側扉窓灰色Hゴム支持復旧施工)。
※車体更新。


モハ103-748(ラシ323F-1:車体更新車)。

改番車のモハ103-579だったが車両番号標記インレタにはTOMIX製High-Grade製品付属品が起用されていた。
モハ103-746以下6両の改番,形式変更はグリーンマックス製インレタで統一しており節約式改番の採用には至らない。
[モハ103-579]標記は全て除去され[モハ103-747]の全桁転写となる。
車両番号標記印刷消去工程は省略された一方でペイントリムーバーの影響による塗装被膜修正を行った。
ラプロス式印刷消去車と同等の塗装被膜に改められた車体へ車両番号標記インレタを転写する。
起用した古インレタは組標記が少なく転写力も弱い。
転写崩壊を繰り返しながら1-3位側:[モハ]+[103-]+[7]+[4]+[7],2-4位側:[モハ103]+[-]+[7]+[4]+[7]の組み合わせで凌いでいる。


入工中のモハ102-856,モハ102-2004 (中古製品,ラシ323F-1)。

モハ103-747の更新工程は専ら側扉窓の灰色Hゴム支持化が大半を占める結果となった。
続行して入場するモハ102-2004は再び多数の部品交換を伴う作業へと戻る。
種車のモハ102-856が履くDT33非動力台車は黒染車輪へ交換されていたがラシ323F-1向けには状態が良過ぎた。
良好な黒染車輪は銀色車輪へ格下げとなったKATO製101系元サハ103-769(廃車←サハ100-38)に転用する。
そのためモハ102-2004向けの劣化した黒染車輪を用意する必要に迫られ元モハ101-262(廃車)が抜擢された。
準備万端で取り掛かったモハ102-2004の更新作業だったが一つだけ見落としがあった。


サハ103-332Assy車体から移設した現行LOT屋根板。

モハ102-2004に取り付けられていた屋根板は旧LOT品でありモハ103-747と揃わない事態が発生した。
新旧LOT屋根板に於ける表面仕上げの差異は大きくラシ323F-1で拘ってきた箇所である。
流用には踏み切らず仕入れたばかりだったサハ103-332Assy車体(黄緑6号)からの転用を図る。
現行LOT屋根板はまだ2エンド側嵌合爪が撓なる状態を保っており原形のままモハ102-856へ装着した。
これにてモハ103-746以下8両の屋根板は全て艶が抑えられた現行LOT品で統一されている。
また旧LOT屋根板も保管品に廻すため現行LOTベンチレーターへの交換が決定する。


解体されたモハ102-2004。

モハ102-856の屋根板は既に2エンド側嵌合爪凹形成形部下辺が失われていた。
一瞬撤去は容易だと思えたが成形そのものが脆くなっている可能性があり慎重を期して作業に当たっている。
無事取り外しを終えられたものの強度に不安が残るため塗装変更車体を持つモハ102-2004への取り付けは憚られた。
そこで色温度の異なる極初期LOT屋根板を充当した元モハ102-502(廃車:黄緑6号)が部品保管車に起用される。
新たに元モハ102-502へ充てられた床板は老朽化が激しく車体と嵌合させる度に座席部品の欠片を生む。
結局モハ102-856が履いていた床板も元モハ102-502への移設が決定しモハ102-2004は解体処分となった。


再び繰り返された黒染車輪の移設劇 (元サハ103-769,モハ102-856)。

元モハ102-502へ床板を装着する前にDT33非動力台車の車輪を元サハ103-769が履くDT21非動力台車と交換した。
現在元サハ103-769に仮装着しているモハ101形用床板は短期間で黒染車輪へ復帰となった。
続いて流用される元モハ102-2004用DT33非動力台車と元モハ101-262の黒染車輪を相互に振替える。
更に元モハ101-262用DT21非動力台車を元クモハ101-202(廃車)へ移設しクモハ101形用床板の再用に備えた。
ラシ323F-1の車両更新開始当初からKATO製101系が履く劣化した黒染車輪に目を付けていた。
元サハ101-239,元サハ101-247(廃車)は銀色車輪を装着したままだが101系用DT21非動力台車の車輪状態を多少上げられたと思う。




[[モハ102-][2][00][4]]:1-3位側。

モハ102-2004の更新工程は車両番号標記印刷消去とインレタ転写の2項目となった。
車体状態が良いモハ102-856は車内の成形色露出部が少なく旧LOT製品の中でも若い部類に入ると思われた。
よってラプロス式印刷消去は平常通りに施工し失敗無く[モハ102-856]へ均し終えている。
車両番号標記インレタ転写の課題はモハ102-2005で尽きてしまったモハ102形2000番台用組標記の代替方法である。
開き直って[モハ102-]+[2]+[0]+[0]+[4]のバラ標記を組み合わせるつもりでいた。
ここで目に止まったのが使用されていない103系3000番代用組標記インレタだった。




モハ102-2004(ラシ323F-1:モハ102-856 改番,黒染車輪交換,現行LOT屋根板・ベンチレーター化施工)。
※車体更新。


元モハ102-2004(廃車,解体)。

これまでの転写例から古インレタは端部の粘着力が低下する傾向が強いと感じている。
その点台紙中央寄に位置する[クモハ102-3005]は使用に耐えうると思われた。
1組しかない[クモハ102-3005]を有効活用するため道連れでの剥離防止を狙い[モハ102-3005]だけを転写する。
[モハ102-2004]の空白部へ1桁だけ使い残した組標記を追加し[モハ102-2004]への改番に漕ぎ着けた。
変則的な[モハ102-]+[2]+[00]+[4]の組み合わせは1-3位側に続き2-4位側でも成功した。
差し込み転写となる[モハ102-2004]には注意を要したが慣れない4桁車両番号を上手く纏められたと思う。


モハ103-747+モハ102-2004 (ラシ323F-1:元モハ103-579+元モハ102-856)。


モハ103-748+モハ102-2005 (ラシ323F-1:元モハ103-699+元モハ102-856)。

竣工したモハ103-747+モハ102-2004は出自が異なるせいか黄色5号に若干の色温度差が見られる。
ただ塗装変更車体廃止を名目とした車体更新であり十分に満足出来る結果を得られた。
電略標記も[関スイ]で揃いモハ103-579をモハ103-747の種車に選択した甲斐があった。
側扉窓黒Hゴム支持車の面影は殆ど感じられずモハ103-746,モハ103-748に引けを取らないと思える。
その代わりに旧モハ103-747+旧モハ102-2004は廃車を迎えた。
部品管理都合で元モハ102-2004は解体され竣工前のジャンク車体へと逆戻りしている。
元モハ103-747も組み立てこそしたが傷の多い側面窓セルは転用に向かない。
活用出来るのは旧LOT屋根板とKATOカプラーBタイプ付DT33非動力台車程度だと思われる。

モハ103-747+モハ102-2004の更新完了でラシ323F-1はクハ103-71だけが塗装変更車となった。
しかし更新種車の手配が付かず改修は一旦中断せざるを得ない。
老朽化が著しいクハ103-71は走行に適しておらず暫くはラシ323F-2(Tc379)が主体になるだろう。
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