試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-808[ツヌ101F-1] 旧製品LOT側面窓セル交換,[西ムコ]電略標記印刷消去,[千ツヌ]電略標記インレタ転写施工

2019-11-03 21:32:53 | 国鉄/JR101系
三度。

KATO製国鉄101系クモハ101-193+モハ100-808(ツヌ101F-1:Mc193)には101系800番代LOT側面窓セルが取り付けられている。
種車はクモハ101-193,モハ100-809(ムコ10F:Mc194)であり製品仕様を保ち続けているように見える。
実際には側面窓セル交換を経ておりクモハ101-56+モハ100-806(ムコ3F-2:Mc56)との振替えで製品原形へと復帰した車両だった。


国鉄101系ツヌ101F 朱色1号混色編成(1984/X)。
[ツヌ101F-1]:Mc193-M'808(-T'c30+Mc109-M'103-T295-T'c35+Mc131-M'117-T'c53)。
※イメージ編成(1984/6)。

津田沼区では短期間の存在に留まった101系800番代は編成単位の投入に向いていない。
そのため現在に至るまで10両編成で導入したムコ10Fは1編成のみである。
ムコ10F(Mc194)は2013年9月の回着後直ちに旧ツヌ110F(Mc194ツヌ110F:Mc195)へ改装され消滅した。
これ以後は単独投入が主となり特徴的なHゴム支持色温度を持つ101系800番代LOT側面窓セルの確保に苦戦する。
分散配置された101系800番代LOT側面窓セル装着車は編成見附を乱すため先ずツヌ122F(Mc155)へ集約した。
しかしムコ予備00F(Mc60)の明灰色Hゴム支持車統一では遣り繰りに大幅な時間を要している。
交換予定の無かった103系サハ103形750番代(KATO製101系編入車)まで捻出車に持ち出し編成見附を揃えた。


入工中の元モハ101-262,モハ100-808 (廃車,ツヌ101F-1)。

更に101系800番代LOT側面窓セルを起用する予定だったツヌ109F(Mc202)では所要数が賄えず再生産品LOT品に変更した。
ムコ10Fは投入数が抑えられたため比例して保管品の101系800番代LOT側面窓セルも少ない状況にある。
その保管品も塗装変更車廃車による発生品が多く取り扱いの拙さを起因とする窓サッシ印刷劣化が激しい。
一応油性メタリックマーカー式での暫定修正を終えているが絶対数が不足する事実に変わりはない。
101系800番代LOT側面窓セル装着車では国鉄103系サハ103-772(ツヌ311F:Tc821←モハ101-107:ムコ10F)の老朽化が目立つ。
今後も同様の劣化が進行すると思われクモハ101-193+モハ100-808を明灰色Hゴム支持車に再復帰させる。


振り替えられる窓セル。

当初モハ100-808,サハ103-772,元モハ101-262(廃車:元ラシ107F)を同時入場させるつもりでいた。
元モハ101-262用側面窓セルをモハ100-808に充当しサハ103-772には元モハ100-808用側面窓セルが廻る予定だった。
ところがモハ100-808には[西ムコ]電略標記印刷が残されたままになっていた。
モハ100-808は1984年5月に津田沼区へ転入した正式配置車であり[千ツヌ]電略標記への変更が思い浮かぶ。
二度手間にはなるがサハ103-772の改修は先送りとし入場対象から外している。
そして主工程も窓セル交換から[西ムコ]電略標記印刷消去へと変更になった。
[西ムコ]電略標記印刷消去は施工時の車体剛性を確保するため床板を組み付けた後に行う。
よって元モハ101-262との窓セル相互交換を第一工程としたが101系800番代LOT側面窓セル特有の嵌合精度に悩まされた。
車体妻板を外側へ押し広げるだけで構わなかったモハ100-808は想定通りに撤去が行えた。
しかし元モハ101-262は生憎塗装変更車であり車体内側にも黄色5号塗料が吹き込んでいる。
線路方向の組み込みが窮屈になりがちな101系800番代LOT側面窓セルにとっては悪条件と言えた。
どうにか取り付けまで持ち込めたもののサハ103-772を介した三角交換にするべきだったと思う。


存置された[2]エンド標記印刷(1-3位側)。

対照的に元モハ101-262用側面窓セルが廻ってきたモハ100-808は難無く組み立てを終えられた。
[西ムコ 定員144]電略標記印刷消去にはクモハ101-202(ツヌ109F)以来となるユニクリーナー式を採用する。
事前にラプロス#8000で[西ムコ 定員144]電略標記印刷全体を擦る作業時間短縮策も踏襲した。
1-3位側は[2]エンド標記印刷を活かすため極細綿棒捌きの感覚が取り戻し易い2-4位側から印刷消去に取り掛かった。
ラプロス#8000を当ててもユニクリーナー式は完全消去までの時間が長くなる。
前回施工の2018年11月から約1年も開いてしまったためなかなか消えてくれない[西ムコ 定員144]電略標記印刷に不安を抱いた。
だがインクが崩れ始めてからは一気に溶解が進み朱色1号塗装を守りつつ[西ムコ 定員144]へと至っている。
続いて[2]エンド標記印刷を残す1-3位側の[西ムコ 定員144]電略標記印刷消去に着手した。
2-4位側の先行措置が奏功し焦る事無く[西ムコ 定員144]電略標記印刷だけを消去できた。




[[千ツヌ 定員144]]:2-4位側。

ちなみに1-3位側,2-4位側の電略標記印刷消去に要した時間は約15分であった。
施工例の多いラプロス式やペイントリムーバー式に対しユニクリーナー式は採用機会は限られる。
同じ電略標記消去工程でも黄色5号車両はラプロス式若しくはペイントリムーバー式で対応している。
ただ朱色1号車両ではムコ3F(Mc78):ペイントリムーバー式,サハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F):ラプロス式で各々失敗した。
そのためユニクリーナー式が唯一の選択肢になっているが詳細な記録を残していなかった。
クモハ101-193以降電略標記変更を行う朱色1号車両が登場するか微妙ながらも良い目安にはなると思われる。
なお[千ツヌ 定員144]電略標記インレタはツヌ109Fに引き続きボナファイデプロダクト製を起用した。




モハ100-808(ツヌ101F-1:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。


モハ100-256(ツヌ109F:再生産品LOT側面窓セル装着車)。

旧製品LOT側面窓セルが取り付けられたモハ100-808(ツヌ101F-1)は2016年6月~2018年5月間の仕様に戻され竣工となった。
ツヌ109F:再生産品LOT側面窓セル装着編成,ツヌ110F:101系800番代LOT側面窓セル装着編成で独自の側面見附に改められた。
武蔵小金井区,豊田区仕様に通ずる外観であるが側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーが津田沼区所属車を現している。
三度目の側面窓セル交換と同時に[千ツヌ]電略標記への変更も実現し現状が最終形態になると思う。
クモハ101-193に於いても[西ムコ 定員136]電略標記印刷消去が待ち受ける。
2-4位側の標記は昇降用梯子モールドに近接しているため1-3位側を先行消去する予定である。
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