試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ103-560+モハ102-716[ラシ336F-2] 車体改修 (側面窓セル窓サッシ印刷補修施工,簡易式改番廃止試行)

2018-08-16 21:35:43 | 国鉄/JR103系
一時中断。

KATO製JR103系サハ103-346,サハ103-359(ラシ336F-3,ラシ336F-2)の改修が完了した。
簡易式改番は微妙な仕上がりではあるものの廃止された。
更に車両更新工事施工車だったサハ103-346では側扉窓金属押え面支持再現が劣化していたため修正を行った。


JR103系モハ103-560(ラシ336F-2)。

ラシ336F(Tc433)の入場は本来TOMIX製旧製品モハ103-534+モハ102-690の捻出が主項目であった。
回着したモハ103-332+モハ102-488(→モハ103-534+モハ102-690)では側面窓セル窓サッシ印刷の補修に迫られた。
車両更新には至ったがサハ103-346,サハ103-359の入場を呼び込む。
ここで簡易式改番の廃止まで踏み込んでしまい後戻り出来なくなってしまった。
仕様統一が主工程へ変わりKATO製モハ103-560+モハ102-716も改修対象に上がっている。


入工中のモハ103-560。

モハ103-560+モハ102-716(ラシ336F-2)はサハ103-346(ラシ336F-3)と同時竣工している。
そのせいか側扉窓金属押え面支持再現も油性ペイントマーカーの輝きが無くなっていた。
車両更新工事施工車の特徴が失われかけており車体改修を行う。
工程はサハ103-346に倣うが施工方式に若干の課題を抱えていたため見直しを並行した。


クロスによる拭き上げでHゴムに戻した側扉窓支持(2-4位側)。

サハ103-346では側扉窓金属押え面支持の油性ペイントマーカー除去に消しゴムを起用した。
両側とも一気にインク除去を行ったがその後の消しゴム残滓付着が激しく清掃に追われている。
先発入場したモハ103-560では1扉毎のインク除去へ変更する。
1-3位側から作業を開始したが結果は余り変わらなかった。
どうしてもHゴムモールド周囲に消しゴム滓が残る。
効率が悪く2-4位側では消しゴムの使用を中止した。
直接クロスで擦り取る方式へと切り換えたところ消しゴム式とほぼ同等の結果に辿り着いた。


車体改修を終えたモハ103-560

金属押え面支持化再施工時のモールド平滑化に重点を置いており概ね納得出来る答を得た。
モハ102-716では本格採用に向けクロス式インク除去を採り入れる。
また車体清掃も並行したため[モハ103-560]は除去した。
転写糊の拭き取りも行え車両更新工事施工車は分解した時点でインレタ剥離を行った方が良いと思える。
側面窓セル窓サッシ印刷の補修は滞りなく終えられた。


[モハ103-560]:1-3位側。

事前に[モハ103-560]の転写跡を消しゴムで均しており塗装被膜はある程度の状態に回復していた。
うっすらと原番号の[モハ103-333]が浮き出ており塗装被膜は厚いと考えられる。
よって全桁改番車と同一方式で[モハ103-560]を消去した。
簡易式改番車の印刷消去は3両目にして納得が行く擦過痕に至った。


[[モハ103-][5][6][0]]:2-4位側。

インレタの組み合わせはまたも両側で異なる。
1-3位側:[モハ103-]+[5]+[60],2-4位側:[モハ103-]+[5]+[6]+[0]で引き続き2-4位側はバラ標記転写となった。
最近の改番車では先に1-3位側を転写する機会が多い。
そのため残り物に頼らざるを得ない2-4位側は煽りを喰らう。
しかしバラ標記転写も破綻する機会は減少しており以前ほど見苦しい車両番号は減ったと思う。




モハ103-560(車体改修・側面窓セル窓サッシ印刷補修施工,簡易式改番廃止試行)。


モハ103-534(ラシ336F-2:全桁改番車)。

モハ103-560は側扉窓金属押え面支持も復活し竣工当時に近い状態まで復旧された。
簡易式改番も廃止され見附は更に向上したと思える。
なお種車のモハ103-333は回着時から車体裾に塗り斑があった。
全長に渡る帯状の張り出しは改修対象から外したため原形のまま残されている。


入工中のモハ102-716(ラシ336F-2)。

続いてユニット相手のモハ102-716が入場した。
LOTが異なるサハ103-346(ラシ336F-2)は後年の竣工であり側扉窓金属押え面支持の劣化は始まっていない。
従ってラシ336F(Tc433)では最後の入場車となった。
各種施工はモハ103-560の2-4位側に倣う。


連続で成功したクロス式油性ペイントマーカーインク除去(1-3位側)。

モハ102-716の側扉窓金属押え面支持は2-4位側の劣化が激しかった。
クロス式油性ペイントマーカーインク除去の効果を確認すべく改修作業は1-3位側から開始した。
まだ銀色部分の多かったモールドにも関わらずクロスの威力が満遍なく発揮される。
2-4位側は印刷再現のHゴム支持まで削がれる程であった。
クロス式インク除去は十分な効果が確認され今後の標準化が確定している。
金属押え面支持化も斑が少なく仕上がりモハ103-534+モハ102-690に引けを取らない。


劣化が激しかった窓サッシ。

側面窓セル窓サッシ印刷はモハ103-560より状態が悪い。
入場前から剥げが目立っていたが清掃により更に酷くなった。
銀粉に悩まされなかった代わりに全段が補修対象となる。
油性メタリックマーカーの取扱いにも慣れて来たため2-4位側では新たな試みを採り入れた。
印刷剥離による波打ち現象は窓セルモールドの上段で生じる。
これの予防策としてインクを縁に掛かるよう改めた。


空振りに終わった窓サッシ補修(2-4位側)。

新方式の窓サッシ補修は側面窓にインクを付着させるだけだった。
油性メタリックマーカーのペン先は1.2mmと太目である。
窓セルモールドに対しては無理があった模様で早々に中止された。
一度塗り終えた窓サッシだったが全て元に戻し従来方式で再修正を行っている。


[モハ102-716]:1-3位側。

車体改修中に[モハ102-716]を剥離したところペイントリムーバー式印刷消去の仕上がり具合が悪いと判明した。
[モハ102-489]の一部が残っており施工時の苦しさが垣間見える。
簡易式改番の弱点は見栄えの他に[○○XXX-XXX]を如何に保全するかにあった。
ペイントリムーバーではぎりぎりまで攻め込めずインレタ転写で誤魔化した車両が多い。
モハ102-716もその一例である。


[[モハ102-][7][16]]:2-4位側。

逆に[モハ102-489]の消去が十分ではなかったため全桁改番車と同じ方式が採れた。
従ってラプロス#4000→ラプロス#6000→消しゴム→磨きクロスの段階を踏んでいる。
モハ103-560+モハ102-716は印刷消去の不安定さが簡易式改番廃止に直結したと言えよう。
インレタは一連の入場では初めて両側が[モハ102-]+[7]+[16]で揃う組合せとなった。




モハ102-716(ラシ336F-2:車体改修・側面窓セル窓サッシ印刷補修施工,簡易式改番廃止試行)。


モハ102-267(ラシ336F-2:グリーンマックス製)。

改修が完了したモハ103-560+モハ102-716の竣工を迎えた。
ラシ336F(Tc433)のKATO製車両更新工事施工車は大凡同等の外観で統一された。
グリーンマックス製モハ103-142+モハ102-267の側扉窓金属押え面支持は劣化しておらず未入場となる。
ここは窓セル再現のHゴムモールドが味方したと思う。

モハ103-534+モハ102-690の竣工から車体改修へと進む予想外の展開に至った。
簡易式改番の廃止工程は個体差が大きいとも判った。
在籍車両数都合で全廃には時間を要するだろう。
KATO製量産冷房車は竣工時期により施工方法が異なる。
改修はラシ336F(Tc433)の再出場で中断し工程を組み直す方向である。
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