オ気楽ナ・・・毎日

休日のドライブや旅先で見つけたモノを紹介しています。
主に、山口県内。たいして珍しいものはないかも・・・

撲玉の滝(からたまのたき)

2007-07-04 00:39:26 | 山口県の滝
周南市の菅野ダムには、ダム湖に沈んだ幻の滝があります。
その名を『撲玉の滝(からたまのたき)』。

*(新聞報道では樸玉(あらたま)の滝と紹介されていましたが、『都濃郡史』や『防長風土記』などでは撲玉(からたま)の滝として記述があるので、こう表記させていただきます。)

昨年秋からの少雨続きでダムの水が干上がり、その『撲玉の滝』が、今年12年ぶりに姿を現しました。
3月に、新聞やテレビのローカルニュースで流れましたので、地元の方はご存知かもしれませんね。
報道当時は、日に何十人も見物客が集まったみたいですが、その後どうなったのか気になって、先週の土曜日に行ってみました。



滝のすぐ下まで水が来ていましたが、ギリギリ、滝として存在しておりましたよ。
そういや、春以降も雨があまり降ってないもんなぁ。
前日が雨だったせいもあって、水量もまずまず・・・でしたが、日曜夜からの雨で、もう水没しちゃったかな?

ワタシが、この滝の出現に気がついたのは、今年の1月28日。
その時はまだ、堆積した砂に埋もれて、落差は5~6mぐらいでした。
面白そうなので、1月に撮った写真と、その後の写真を比べてみましょう。

まずは、正面から。




上が1月の写真。下が報道で有名になった頃の3月の写真です。
流れ落ちる水が砂を削って、滝として成長(?)しているのがわかりますか?
落差で、2mほどは違いが出てるはずです。

次は、道路上から撮った遠景。




上が1月の写真。下が今回6月の写真です。
堆積していた砂が、ごっそり無くなってますよね。川原には草まで生えちゃって、いかに長い間水から出ていたか、わかるようです。
端っこにゴミが溜まってるのが、ちょっと悲しい・・・・。

この滝が出現するには、単にダムの水が減っただけではダメで、砂を削って排除するだけの長い間、陸上に出ないといけないみたいです。
元は落差が20mもあった豪快な滝だったそうですが、今は、頑張って頑張って10mほど。
水没すると、また砂に埋もれていっちゃうんだろうな。
次に現れるのは、何年後なんでしょうか。



接近して横から見ると、水しぶきが綺麗なんですけどね。