巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

イサイト様!

2006年09月13日 05時28分40秒 | Weblog
 日本の皇室に待望の男子誕生! このニュースはフランスでも大きく報道されました。で、新宮さまは「悠仁」(ひさひと)と命名されたとのこと。これを聞いた私は、「あららら、これはフランス人には決して発音できないお名前だなぁ」と咄嗟に思いましたね。
 フランス語では「H」を発音しないので、「HISAHITO」は「イサイト」になってしまいます。我々日本人は、外国人の名前でも、なるべくその言語に近い読み方をしてあげようと努力しますが、フランスではそんなことしてくれません。
 何が何でも「H」抜きです!
 フランス人に人気のスタジオ・ジブリ作品の登場人物の名前も「H」が多いって知ってますか? 『ハウルの動く城』のハウルは「アウル」、『千と千尋の神隠し』のハクは「アク」、ついでにチヒロ(chihiro)は「シイロ」ってな感じで、こっちではみんな発音しています。
 『HONDA』は「オンダ」だし、『HITACHI』は「イタシ」です。……そうそう、もう数年前ですが、スポーツ中継のテレビ番組のスポンサーに『HITACHI』がついてたことがありました。フランス向きのそのCMは子供から老人までのいろんな日本人が登場して「ひたち!」「ひたち!」とひたすら叫ぶもの。フランス人に正しい発音を覚えてもらおうというコンセプトで作られたものかどうかはわかりませんが、とにかく「ひたち!」を連呼してましたね。でもって、番組の最後のフランス女性のナレーションが流れたんですが「この番組の提供は、イタシでした!」とキッパリ! かわいそうに、制作者の努力も水の泡……。フランス語もフランス人もぜ~んぜん融通が利かないんです。
 新宮さまは、フランスにおいては、ず~っと「イサイト様」と呼ばれることになるでしょう。