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【衛星DX】『もう一つの楽しみ方』無線通信の魅力の一つは「遠くの局と交信できる」であり、短波帯を中心とした「DXCC」は「どれだけ遠くの局と交信したか」（交信が困難なところと交信したかを含む）を競うものでしょう。衛星通信の場合でも衛星の可視範囲同士の局が離れていればいるほど「衛星DX通信」と言えると思います。衛星の軌道高度にもよるので一概に言えませんが、可視範囲ぎりぎりのところで交信の可能性にチャレンジしている局がいます。スペインのEB1AOロドリゲスさんは、2月13日AO-91を使って2局間6,133㎞の交信に成功したようです。スペインとブラジル間です。従来の記録を10㎞伸ばした形です。6千㎞は日本列島のほぼ3倍の距離ですからAO-91ではかなり広範囲に交信可能となります。ハム手帳2019年版の82ページにDXCCエンティティリストがあり、JAから各エンティティまでの距離が出ています。6千㎞以下の距離を拾ってみると例えばネパールは5,174㎞、ベトナム4,289㎞、キルギスタン5,507㎞、アラスカ5,594㎞、西キリバス5,391㎞です。これらのエンティティとは交信可能となるはずです。ハワイは6,227㎞なのでチョッと無理でしょう。もちろんスケジュールを組んでの交信だと思いますが、このようなチャレンジの仕方もあるということです◆以下、QRZ.COMで紹介されていたEB1AO局のRecords内容ですが、最大でAO-7を使い7,606㎞となっています。東京からだとサモア7,462㎞、モルディブ7,563㎞あたりと交信出来る可能性があることになります。
【EB1AO My Records On Satellite】
FO-29 : 7459km with Clayton W5PFG at 11/03/2017 Grid: EM21HS
AO-07 : 7606km with David W0DHB at 12/03/2018 Grid: DN70KC
AO-85 : 5751km with Burt FG8OJ at 04/04/2016 Grid: FK96IG
AO-73 : 5299km with William AA2TT at 06/11/2017 Grid FN30br52aq
AO-91 : 6123km with Gustabo PU8MRS at 17/03/2018 Grid GI77um73ud
AO-91 : 6133km with Gustavo PR8KW at 13/02/2019 Grid GI77um73sc
↑ new record on AO-91 2019-02-13 14:23UTC
【次のFox-1シリーズ衛星】「Fox-1E」（RadFxSat-2）Orbital Launches of 2019によれば「RadFxSat-2」（5機目のFox-1シリーズ衛星）は2019年の「1Q」に打ち上げられることになっています。1Qは3月までの訳ですが、一向に情報が伝わって来ません。伝えられている限りの情報では、この衛星はFM衛星でなくLinear Transponderを積んだV/Uモードの衛星のようです。2ｍで上げて430MHz帯で降ろすJモードです。帯域30kHzで1200bpsのBPSK Telemetryを降ろすとしています。今の所「打ち上げの見通し無し」の衛星となっています。
【AO-92】「Fox-1D」09:08 ◆JR7の局から呼ばれました。当局のリストでJR7とくればJR7RFF（気仙沼市）とJR7WXR（湯沢市）の2局だけですが、どちらかの局だった可能性があります。次回お願いします。
【AO-92】「Fox-1D」10:42 ■交信（FM：Tone67.0Hz）JA6PL JA4GVA JR6AZ JA6EGM ◆Payloads:40
【AO-91】「RadFxSat」11:38 ■交信（FM：Tone67.0Hz）JA6PL JA6EGM JA7SLS JA2NLT ■受信（Call）JJ0TUC⇐58のレポートをもらい59で返しましたが、その応答確認出来ませんでした。◆Payloads:79
【FO-29】16:11 ■交信（SSB）JA2NLT ■受信（SSB）JG1XUZ JA3IKC （CW）JA2MYA ★-30Hz
【AO-92】「Fox-1D」21:16 ■交信（FM：Tone67.0Hz）JR6DI JR2NPC JR6RMK JQ1RTA JA2NLT JA1AZR JH1NCT JA7JSK ◆Payloads:76
