1月10日の記事でハイデルベルクのAlte Bruecke ( 古い橋 )際に置かれた猿の彫像に顔を入れた熊本友の会ホーボルト会長の写真を掲載しました。
像の設置は1979年。それ以来、ハイデルベルクで最も人気のある被写体の一つとなってきました。
本日はこのブロンズ像に関係するお話2点。
まず、 手元にある1冊の本について
題名はその名も『 Der Heidelberger Brueckenaffe 』(『ハイデルベルクの橋の猿』)
発行者はWilm Weber (ヴィルム・ヴェーバー)氏
アルト・ハイデルベルク協会の会員で像設置の主導者の一人
この本によると、同協会では、昔あった猿の像を橋際に設置することとし、委員会を設け、コンテストを実施。
課された条件の一つが鏡を手にしていることであった。
77年12月16日、Gernot Rumpf ( ゲルノート・ルンプフ )教授の案が1位となった。 写真6:製作中の様子
2位は、Juergen Goertz ( ユルゲン・ゲルツ )写真4、3位はPeter Lehmann ( ペーター・レーマン )写真5
公費の補助はなく、経費はすべて私費でまかなわれた。すなわち、およそ250の個人、企業、団体、協会からの5~5,000マルクの寄付、ブロンズメダルの販売、78年8月には「橋祭り」を開催し募金を集め、目標額に達することができた。
以上が、多くの人になじみの深い観光名所の簡単な来歴紹介。
次に、この本の贈り主について
Nils Weber ( ニルス・ヴェーバー )氏
職業は弁護士。市議会で重きをなし、1990年熊本市が開催した水資源国際会議にハイデルベルク市代表団の団長として参加された。
1992年1月、熊本市議会の各派代表が友好都市締結の事前調査に訪れた際は熊本友の会の会員として歓迎の夕べに顔を出されていた。
本をいただいたのが90年と92年のどちらの機会であったのか記憶があいまいになっているが、にこやかな笑顔を浮かべていらっしゃったのは印象に残っている。
その時は何もおっしゃらなかったがお父様はWilm Weber 氏、本の出版者その人。
本末尾の寄付者名簿にもお父様の名と並んで Weber,Nils とあった
年月を経て今回ネットで検索したら、長い闘病生活の後、2014年9月26日市議会議員の身分のままお亡くなりになったことがわかった。
今後、アルテ・ブリュッケの橋際で鏡をかざすブロンズ像を目にする度に熊本とも縁のあるヴェーバー氏の名を思い出すに違いない。 (M.S.)
像の設置は1979年。それ以来、ハイデルベルクで最も人気のある被写体の一つとなってきました。
本日はこのブロンズ像に関係するお話2点。
まず、 手元にある1冊の本について
題名はその名も『 Der Heidelberger Brueckenaffe 』(『ハイデルベルクの橋の猿』)
発行者はWilm Weber (ヴィルム・ヴェーバー)氏
アルト・ハイデルベルク協会の会員で像設置の主導者の一人
この本によると、同協会では、昔あった猿の像を橋際に設置することとし、委員会を設け、コンテストを実施。
課された条件の一つが鏡を手にしていることであった。
77年12月16日、Gernot Rumpf ( ゲルノート・ルンプフ )教授の案が1位となった。 写真6:製作中の様子
2位は、Juergen Goertz ( ユルゲン・ゲルツ )写真4、3位はPeter Lehmann ( ペーター・レーマン )写真5
公費の補助はなく、経費はすべて私費でまかなわれた。すなわち、およそ250の個人、企業、団体、協会からの5~5,000マルクの寄付、ブロンズメダルの販売、78年8月には「橋祭り」を開催し募金を集め、目標額に達することができた。
以上が、多くの人になじみの深い観光名所の簡単な来歴紹介。
次に、この本の贈り主について
Nils Weber ( ニルス・ヴェーバー )氏
職業は弁護士。市議会で重きをなし、1990年熊本市が開催した水資源国際会議にハイデルベルク市代表団の団長として参加された。
1992年1月、熊本市議会の各派代表が友好都市締結の事前調査に訪れた際は熊本友の会の会員として歓迎の夕べに顔を出されていた。
本をいただいたのが90年と92年のどちらの機会であったのか記憶があいまいになっているが、にこやかな笑顔を浮かべていらっしゃったのは印象に残っている。
その時は何もおっしゃらなかったがお父様はWilm Weber 氏、本の出版者その人。
本末尾の寄付者名簿にもお父様の名と並んで Weber,Nils とあった
年月を経て今回ネットで検索したら、長い闘病生活の後、2014年9月26日市議会議員の身分のままお亡くなりになったことがわかった。
今後、アルテ・ブリュッケの橋際で鏡をかざすブロンズ像を目にする度に熊本とも縁のあるヴェーバー氏の名を思い出すに違いない。 (M.S.)
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