毎月第4木曜日に開かれるドイツカフェ(午後2時からと午後6時半からの2回、各1時間)。
7月から受付、司会は国際交流会館に勤務するポーランド出身のマグダレーナさんが担当している。
8月25日の午後2時からの回には約20名が参加。新しい人も多いというので講師のアンナ・ザイツさんは自己紹介から始める。
「熊本市国際交流員として国際課での業務に従事する他、ドイツ相談(毎週水曜日)などを行ってます。
ドイツカフェではドイツの歴史、文化や生活を紹介し、毎回テーマは違います。」
8月のテーマは「若者の文化と言葉」
熊本市とハイデルベルク市との間では夏休み期間に高校生レベル15人程度の相互交流(1年ごとに派遣と受け入れを繰り返す)が行われている。
2019年にハイデルベルクからの訪問団と通訳などで行動を共にした際、アンナさんは「見た目、やること、話す内容に確かに違いがある」と感じ、
それは、日本とドイツの違いなのか、あるいは、個々人の違いなのか、との疑問を抱いた。
そのことが、今回のテーマを選ぶ理由の一つとなったそうだ。
講話はパワーポイントやホワイトボードを使いながら詳しくなされ、1時間を超えるものでした。
以下、思い切り簡略にまとめてみます。
1 「学校と日常生活」 まず、日独の違いを取り上げ、さらにドイツの具体例を挙げる。
2 「Jugendkultur (ユーゲントクルトゥア) 若者文化」を表すのに「ーSzene (スツェーネ) 英語の~シーン」がある。
これは、特定のグループを示すのに用いられる 例:Punkszene, Techno-, Cosplay-
3 「 15年前のユースカルチャーグループの例」7種のグループのコラージュ画像。
ここで、当時14歳だったというアンナさんからクイズが出されました。
「私もあるグループに属していましたが、画像のどれと同じ傾向のグループだったでしょうか?」
会場から答えが出ましたが、横文字の若者音楽ジャンルで聞き取れませんでした。
4 「現在のユースカルチャーのグループ」 ある調査によるとドイツの若者の70パーセントが何らかのSzene (グループ)に属していると感じている。
5 「過去と現在では関心のある分野が違う」 今の若者は生活、例えば環境問題への関心からグループを作り行動する。
「Eridays for Future」を行動例として紹介
6 「物事に対する価値観」これも変化している。
ここから、主題は「若者言葉」に移ります。
7 「Jugendwort des Jahres 2022」 2022年の若者言葉代表例10 〈実際には使われないものもあるそうだ〉
8 「若者言葉の由来」と「Kiezdeutsch (特定のグループや状況で使われるドイツ語?)」
言葉だけでなく発音も文法も変わっている」Kiezdeutsch の例文を標準ドイツ語と対照
9 「Kiezdeutsch の研究でわかったこと」 Kiezdeutsch はどのように評価されているのか、否定的それとも?
今回は参加者の中にドイツ在住の親子の3人組がいらっしゃった。毎年、一度は帰省されるらしい。
お嬢さんは「高校生」、息子さんは中学生だろうか。
アンナさんは参加者に質問を投げかけられるが、このご家族もおいでになり、カフェはいつもと違うものになった。
たとえば、7の「Jugendwort des Jahres 2022」ではお嬢さんがこれらの若者言葉を一つ一つ読み上げ、意味を答えられた。
ドイツの若者言葉を日本語に訳し、そのニュアンスを伝えるのは難しいだろうと思うのだが、
ためらうことなく「こんな感じ」と自分がつかんだイメージを発表された。
また、質疑応答・意見交換の場面では、「ドイツと日本の変化の背景や性質の違い」をお母さんが発言。
アンナさんも同感、深堀りしたい様子だったが、かなり時間がオーバーしていたので、
司会のマグダレーナさんの「お疲れさまでした」の言葉でお開きとなった。
次回(9月22日)のテーマは「『頭の中の壁』 ドイツの再統一と課題」
ドイツ再統一から32年。果たして、元東ドイツと元西ドイツは一つの国になってきたのでしょうか?
ニュースを見ると偏見、賃金格差、頭脳流出、右翼的過激派の強化など問題となる話ばかりですが、
" die Mauer im Kopf " 「頭の中の壁」は本当に壊せないのでしょうか?
熊本市の国際交流員のアンナが再統一直後と現在の状況、様々な出来事や課題を紹介します!
〔 9月 ドイツカフェのチラシより 〕 (M.S.)
お申込み&お問い合わせ 熊本市国際交流振興事業団 ☎ 096-359-2121 koza@kumamoto-if.or.jp
費用 500円(セルフドリンク付き)
7月から受付、司会は国際交流会館に勤務するポーランド出身のマグダレーナさんが担当している。
8月25日の午後2時からの回には約20名が参加。新しい人も多いというので講師のアンナ・ザイツさんは自己紹介から始める。
「熊本市国際交流員として国際課での業務に従事する他、ドイツ相談(毎週水曜日)などを行ってます。
ドイツカフェではドイツの歴史、文化や生活を紹介し、毎回テーマは違います。」
8月のテーマは「若者の文化と言葉」
熊本市とハイデルベルク市との間では夏休み期間に高校生レベル15人程度の相互交流(1年ごとに派遣と受け入れを繰り返す)が行われている。
2019年にハイデルベルクからの訪問団と通訳などで行動を共にした際、アンナさんは「見た目、やること、話す内容に確かに違いがある」と感じ、
それは、日本とドイツの違いなのか、あるいは、個々人の違いなのか、との疑問を抱いた。
そのことが、今回のテーマを選ぶ理由の一つとなったそうだ。
講話はパワーポイントやホワイトボードを使いながら詳しくなされ、1時間を超えるものでした。
以下、思い切り簡略にまとめてみます。
1 「学校と日常生活」 まず、日独の違いを取り上げ、さらにドイツの具体例を挙げる。
2 「Jugendkultur (ユーゲントクルトゥア) 若者文化」を表すのに「ーSzene (スツェーネ) 英語の~シーン」がある。
これは、特定のグループを示すのに用いられる 例:Punkszene, Techno-, Cosplay-
3 「 15年前のユースカルチャーグループの例」7種のグループのコラージュ画像。
ここで、当時14歳だったというアンナさんからクイズが出されました。
「私もあるグループに属していましたが、画像のどれと同じ傾向のグループだったでしょうか?」
会場から答えが出ましたが、横文字の若者音楽ジャンルで聞き取れませんでした。
4 「現在のユースカルチャーのグループ」 ある調査によるとドイツの若者の70パーセントが何らかのSzene (グループ)に属していると感じている。
5 「過去と現在では関心のある分野が違う」 今の若者は生活、例えば環境問題への関心からグループを作り行動する。
「Eridays for Future」を行動例として紹介
6 「物事に対する価値観」これも変化している。
ここから、主題は「若者言葉」に移ります。
7 「Jugendwort des Jahres 2022」 2022年の若者言葉代表例10 〈実際には使われないものもあるそうだ〉
8 「若者言葉の由来」と「Kiezdeutsch (特定のグループや状況で使われるドイツ語?)」
言葉だけでなく発音も文法も変わっている」Kiezdeutsch の例文を標準ドイツ語と対照
9 「Kiezdeutsch の研究でわかったこと」 Kiezdeutsch はどのように評価されているのか、否定的それとも?
今回は参加者の中にドイツ在住の親子の3人組がいらっしゃった。毎年、一度は帰省されるらしい。
お嬢さんは「高校生」、息子さんは中学生だろうか。
アンナさんは参加者に質問を投げかけられるが、このご家族もおいでになり、カフェはいつもと違うものになった。
たとえば、7の「Jugendwort des Jahres 2022」ではお嬢さんがこれらの若者言葉を一つ一つ読み上げ、意味を答えられた。
ドイツの若者言葉を日本語に訳し、そのニュアンスを伝えるのは難しいだろうと思うのだが、
ためらうことなく「こんな感じ」と自分がつかんだイメージを発表された。
また、質疑応答・意見交換の場面では、「ドイツと日本の変化の背景や性質の違い」をお母さんが発言。
アンナさんも同感、深堀りしたい様子だったが、かなり時間がオーバーしていたので、
司会のマグダレーナさんの「お疲れさまでした」の言葉でお開きとなった。
次回(9月22日)のテーマは「『頭の中の壁』 ドイツの再統一と課題」
ドイツ再統一から32年。果たして、元東ドイツと元西ドイツは一つの国になってきたのでしょうか?
ニュースを見ると偏見、賃金格差、頭脳流出、右翼的過激派の強化など問題となる話ばかりですが、
" die Mauer im Kopf " 「頭の中の壁」は本当に壊せないのでしょうか?
熊本市の国際交流員のアンナが再統一直後と現在の状況、様々な出来事や課題を紹介します!
〔 9月 ドイツカフェのチラシより 〕 (M.S.)
お申込み&お問い合わせ 熊本市国際交流振興事業団 ☎ 096-359-2121 koza@kumamoto-if.or.jp
費用 500円(セルフドリンク付き)
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