恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

ご縁があったら

2006年02月27日 | 日記とか
というわけで先日お話いただいた高校へ面接に伺います。
事前に面接に加えて模擬授業をしてもらうという話がありましたが、
大学4年間の怠け癖がついてしまったせいか、たいして下準備もせずに行きます。
ある程度どこをやるかは聞いていたので、弟から借りた教科書をパラパラと見た程度。
果たしてこんなんでいいのかなぁというのが所感ではありますが、
下手に自分を偽っても仕方ないので、今の自分をそのままぶつけていく覚悟です。

女子高の門をくぐるなどということはおそらく英検の面接で訪れて以来。
なんとなくスーツ姿の若者が入っていくには気が引けるものです。
受付で面接にきた旨を伝えると、仰々しい応接室に通されます。
事務員の方が深々とお辞儀をしてお茶を出してくれるわけで、
気分としてはなんとなくお偉いさんになった気分。
とはいえ、担当者が来るまでの間は気が気じゃなかったような。
約10分後に三名の方々が待機していた応接室へやってきます。
自己紹介によると、それぞれ校長・教頭・教務担当者の重鎮三名。
いやーこれだけの面々が一同に会して私一人に向き合うというのは緊張ですね。
就活をしなかった私にとってはまさしく未知数の緊張感。
ここからは普通に履歴書と志望理由書の確認をおこない、
それを元にいろいろと質問が行われることとなりました。

中でも異色の質問だったのは「実家暮らしか、一人暮らしか?」というもの。
私は公には実家暮らしということになっているのでそのように答えると、
校長は「それを聞いて安心しましたよ」というお答え。
ははぁ、そういうことですか。実はかなり重要な質問だったようです。
これも女子高という事情なのでしょうがね。
唐突に大真面目にこんな質問されるとうまいこと答えられませんよ。
もちろんそんなものは論外であると否定いたしましたが。あたりまえです。
その他の質問に関してもこれといって事前に回答例を考えてこなかったので、
うまく自分の意を相手に伝えることが出来ずに、
校長に「つまりはこういうことですよね(笑)」とフォローされる始末。
んー、やはり経験不足なのか。それともモチベーション不足か。

面接が一段楽したところで、次は予告通り模擬授業へ。
教科書の2ページ程度をその場で指定され、15分ほど時間を与えるから、
その間に授業準備をしてくださいというもの。
確かにまったく知識が無いというわけではないのですが、
さすがにその時間で授業準備をしろというのもなかなか無謀な話ですよね。
教壇に立って授業をするのが約半年ぶりというのと、
生徒役が先ほどの校長・教頭・教務担当・壮年の現役社会科教師ということで、
そんな普段からは考えられない状況にかなりの緊張感を覚えます。
ま、いざ始めてしまえば過去の3週間の経験から何とかやってけるんですけどね。
それでも生徒役の校長が唐突に質問してきたのは参りました。
その他にも途中で社会科教師から誤字を指摘されたりと、
何かにつけてタジタジになってしまいました。そりゃあの準備時間じゃ、ねぇ。

それで険悪になるかといえばそんなこともなく、
「君は落研の人だったっけ?」とか「塾でバイトしてるの?」といったような、
捉えようによっては前向きな評価はいただきました。
実は私以外にも候補者が1人いるようで、その人の面接が済んだ後で比較し、
合否を今週中に連絡するということで面接は終了。
心ばかりの交通費を頂戴し、丁重に礼を述べて退席させていただきました。
「ご縁があったら」なんて言葉、就活してない私ははじめていただきました。
結果を待つというのはなかなか歯痒いものではありますが、
今の自分にやるだけのことはやったはずです。おそらく。
これこそ果報は寝て待て、ですかね。

恐懼再拝。
コメント
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