恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

7/17(土)末廣亭昼席(主任:三遊亭歌武蔵)

2021年07月17日 | 噺とか
久しぶりの更新になります。
家庭状況の変化やら社会状況の変化やら、いろいろあって2か月ぶりの寄席です。
4度目の緊急事態宣言が発令され、
連日1000人以上の新規感染者が出ている東京都。
そんな中でも寄席は開いています。
演芸を楽しむ客も「命がけ」などと称されますが、
今日も土曜とあってそれなりにお客さんが入っていました。
本来ならば柳家はん治師匠がトリですが、この日は歌武蔵師匠の代バネ。

「手紙無筆」    菊一
「たらちね」    小はぜ
「庭蟹」      こみち
「曲ごま」     紋之助
「おすわどん」   小八
「宮戸川」     左龍
-換気休憩-
「漫才」      とんぼ・まさみ
「漫談」      若圓歌
「夕立勘五郎」   志ん輔
「奇術」      アサダ二世
「大師の杵」    正雀
「家見舞」     小袁治
-仲入り-
「アニバーサリー」 花いち
「太神楽」     仙志郎・仙成
「ぜんざい公社」  小団治
「あくび指南」   鉄平
「紙切り」     正楽 (梅雨明け・自転車)
「稲川」      歌武蔵

こみち師匠の「庭蟹」は女性バージョン。
女中のお清さんが洒落好きという設定。
「洒落番頭」ならぬ「洒落女中」という演題のほうがいいのかな?

小八師匠は久しぶり。「おすわどん」もあまり聞かない話ですね。
梅雨明けして夏にふさわしい、ちょっとした怖い噺の部類ですかね。

若圓歌師匠も久しぶり。漫談ではあるのですが、なんかタイトルがあったような。
「笑いが一番」とかでしたっけ?

花いちさんも本当に久しぶり。この方の新作の作り方がとても好きなのですが、
どうもなかなかお会いする機会がなく。
久しぶりに聞いた新作でしたが、さすがですね。
貧しい噺か夫婦が居酒屋で繰り広げるストーリー。
現代版の「だくだく」ともいうべきか、はたまた「長屋の花見」というべきか。
扇子や手拭いが多数誕生する型破りな新作は白鳥師匠、天どん師匠、彦いち師匠のよう。
花緑一門、本当に個性派ぞろいですね。

歌武蔵師匠、末廣亭だとだいたい「支度部屋外伝」で終わってしまうのですが、
この日はトリということもあって相撲にまつわる噺を。
マクラではあれやこれやと北の富士親方のぶっ飛んだ解説についてあれこれ。
もうこれだけで漫談としても成立していますね。
本編は10分少々の軽い噺ですが、たっぷり楽しませていただきました。

世の中の状況もあり、気軽に寄席演芸が楽しめない昨今ですが、
一日も早く心置きなく演芸が楽しめる日が来ることを願うばかりです。

恐懼謹言。
コメント
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