定期的に開催されている新作派の両師匠の会です。
ゆったりと椅子席で楽しめるのと、ほどほどのキャパが何ともいい感じ。
今月は何かと忙しくて、ちっとも寄席に足を運べておらず、
この会でその辺のフラストレーションを解消させていただくつもりで参加。
きよひこ「鮑のし」
小ゑん「注文の多いらーめん屋」
彦いち「臼親父」
-仲入り-
小ゑん「鉄寝床」
彦いち「愛宕山」
小ゑん師匠の1席目はネタ出しで「注文の多いらーめん屋」。
新作落語台本で入選した作品なんだそうです。
3月下席の池袋で行われている新作落語の会でも2度ほどかけたようで、
ある意味で満を持して、という感じでしょうか。
前半部分は面白いものの、後半部分が面白くなかったそうで、
小ゑん師匠が後半部分はかなり手を入れたそうです。
なるほど、前半部分は最近のラーメン屋さんのあるあるネタに近く、
麺の固さやらスープの濃さ、野菜の量などにこだわるラーメン店への皮肉。
後半部分はそこから内容は急展開するものの、
小ゑん師匠の持ち味であるマニアックな内容でぐいぐい世界に引き込まれます。
あれがあってこそ小ゑん落語の神髄という感じですが、
おそらく原作の原形はとどめていないのかもしれませんね。
彦いち師匠も1席目からネタ出しの「臼親父」。
まったく内容の想像がつきませんでしたが、
ネタの中に「猿蟹合戦」を思い起こさせるような描写から、
あれやこれやとパラレルワールドの世界へ。
全然関係ありませんが、先日一之輔師匠のマクラで「猿蟹合戦」の話題があったので、
そんなことと結びつけながら楽しませてもらいました。
蟹の所作はともかく、イガグリとか牛の糞の所作はちょっとないですよねぇ。
これこそ新作落語の自由さと面白さかもしれませんが。
仲入りをはさんで小ゑん師匠。ネタは鉄道落語の「鉄寝床」。
本日の会場では3月末の末廣亭での余一会のチラシが配布されており、
そこには小ゑん師匠のがネタ出しで「鉄寝床」を出しています。
仲入りの最中に何気なく見て気になっていたのですが、まさかここでかけるとは。
基本の筋は古典の「寝床」ですが、登場人物がみんなマニア。
鉄道のみならず、天体ネタや熱帯魚ネタ、料理ネタなどもうすごいですね。
客席でどれだけ理解していたのかわかりませんが、
その熱量たるや他の噺家とはレベルが違うような。
2席目もたっぷりと楽しませていただきました。
トリは彦いち師匠の「愛宕山」ですが、タイトルとは裏腹に古典ではないのです。
登場人物こそ旦那と一八ですが、噺の舞台は京都ではなく、カナダのユーコン川。
入りだけは古典と思わせつつ、中身は改作(新作)なのは小ゑん師匠と同じですかね。
これまた彦いち師匠の所作がもうすごい創造力でして。
扇子と手ぬぐいでマシンガンの所作をするって、もう、ね。
今月は仕事の忙しさに追われていましたが、こういういい会に参加できるのも幸せなもので。
客席も満席でなく、ゆとりがあってアットホームなのもいい感じ。
次回は6月8日の土曜日に開催されるそうです。
恐懼謹言。
ゆったりと椅子席で楽しめるのと、ほどほどのキャパが何ともいい感じ。
今月は何かと忙しくて、ちっとも寄席に足を運べておらず、
この会でその辺のフラストレーションを解消させていただくつもりで参加。
きよひこ「鮑のし」
小ゑん「注文の多いらーめん屋」
彦いち「臼親父」
-仲入り-
小ゑん「鉄寝床」
彦いち「愛宕山」
小ゑん師匠の1席目はネタ出しで「注文の多いらーめん屋」。
新作落語台本で入選した作品なんだそうです。
3月下席の池袋で行われている新作落語の会でも2度ほどかけたようで、
ある意味で満を持して、という感じでしょうか。
前半部分は面白いものの、後半部分が面白くなかったそうで、
小ゑん師匠が後半部分はかなり手を入れたそうです。
なるほど、前半部分は最近のラーメン屋さんのあるあるネタに近く、
麺の固さやらスープの濃さ、野菜の量などにこだわるラーメン店への皮肉。
後半部分はそこから内容は急展開するものの、
小ゑん師匠の持ち味であるマニアックな内容でぐいぐい世界に引き込まれます。
あれがあってこそ小ゑん落語の神髄という感じですが、
おそらく原作の原形はとどめていないのかもしれませんね。
彦いち師匠も1席目からネタ出しの「臼親父」。
まったく内容の想像がつきませんでしたが、
ネタの中に「猿蟹合戦」を思い起こさせるような描写から、
あれやこれやとパラレルワールドの世界へ。
全然関係ありませんが、先日一之輔師匠のマクラで「猿蟹合戦」の話題があったので、
そんなことと結びつけながら楽しませてもらいました。
蟹の所作はともかく、イガグリとか牛の糞の所作はちょっとないですよねぇ。
これこそ新作落語の自由さと面白さかもしれませんが。
仲入りをはさんで小ゑん師匠。ネタは鉄道落語の「鉄寝床」。
本日の会場では3月末の末廣亭での余一会のチラシが配布されており、
そこには小ゑん師匠のがネタ出しで「鉄寝床」を出しています。
仲入りの最中に何気なく見て気になっていたのですが、まさかここでかけるとは。
基本の筋は古典の「寝床」ですが、登場人物がみんなマニア。
鉄道のみならず、天体ネタや熱帯魚ネタ、料理ネタなどもうすごいですね。
客席でどれだけ理解していたのかわかりませんが、
その熱量たるや他の噺家とはレベルが違うような。
2席目もたっぷりと楽しませていただきました。
トリは彦いち師匠の「愛宕山」ですが、タイトルとは裏腹に古典ではないのです。
登場人物こそ旦那と一八ですが、噺の舞台は京都ではなく、カナダのユーコン川。
入りだけは古典と思わせつつ、中身は改作(新作)なのは小ゑん師匠と同じですかね。
これまた彦いち師匠の所作がもうすごい創造力でして。
扇子と手ぬぐいでマシンガンの所作をするって、もう、ね。
今月は仕事の忙しさに追われていましたが、こういういい会に参加できるのも幸せなもので。
客席も満席でなく、ゆとりがあってアットホームなのもいい感じ。
次回は6月8日の土曜日に開催されるそうです。
恐懼謹言。