恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

3/27(月) 浅草演芸ホール夜席

2017年03月27日 | 噺とか
仕事を早めに切り上げて浅草の夜席へ。
平日の浅草は招待券の関係もあり、カオスな状態になっているわけですが、
自分もまたその利用者であり、それは覚悟のうえで。
本来ならばさん喬師匠がトリですが、本日は小里ん師匠の代バネになっています。

朝 七「子ほめ」
喬の字「動物園」
さん助「しの字嫌い」
あずみ
市 馬「長屋の花見」
扇 遊「引っ越しの夢」
一風千風
燕 路「出来心」
鬼 丸「権助魚」
正 楽「分福茶釜・桜・高校野球・鬼平・トランプ」
雲 助「粗忽の釘」
---仲入り---
喬之助「寄合酒」
南 喬「鮑のし」
にゃん子金魚
喬志郎「三年目」
小ゑん「鉄の男・序」
仙三郎社中
小里ん「試し酒」


・全体的に柳家に色が強いというか、正統派の古典のラインナップでしょうか。
 さん喬師匠でなく、知らなかった客から嘆息も聞かれましたが、
 それを打ち破るレベルで小里ん師匠がよかった。
 余計なことを入れるなく、しっかりと正統派の芸を楽しめました。

・喬志郎師匠、今まで1度しか聞いた記憶はありませんが、今日のはよかったなぁ。
 ひとつ前のにゃん金の漫才のムードから変わってしっとりと。
 あの飄々とした感じは他にはあまりないかも。

・一風千風さん、もっとがんばってほしい。客に引っ張られちゃだめだ!
 間延びしてしまうと飽きてしまう。

久しぶりの平日の浅草でしたが、やはり雰囲気は独特。
ベテランのお客さんから寄席の初心者まで様々。演者は大変だろうなぁ。
そして、話の筋と関係ない笑い声がこれほど邪魔だと感じさせられた一日でもありました。
笑いのタイミングやセンスが合うことって大事ですね。ほんと。

恐懼謹言。
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3/17(金) 池袋演芸場 昼席仲入り~夜席

2017年03月17日 | 噺とか
日曜日に天どん師匠のトリを見に来たばかりですが、リピート。
今年の池袋3月中席は交代出演が多いため、前回とは出演者がかなり違います。
平日ということもあり、昼席の仲入りから夜の最後まで。

【昼の部 仲入り後】
三 三「長屋の花見」
小のぶ「時そば」
正 楽「ご隠居・時そば・鶴の恩返し」
左 龍「厩火事」

【夜の部】
朝 七「子ほめ」
わん丈「そうだ、寿限無聞こう(?)」
龍 玉「親子酒」
一風・千風
小せん「三人無筆」
文 蔵「道灌」
アサダ二世
白 酒「茗荷宿」
一之輔「館林」
―仲入り―
朝 也「そば清」
小団治「蝦蟇の油」
ストレート松浦
天どん「花見小僧」

・入っていきなり三三師匠とはかなりお得な感じ。
 というか、三三、文蔵、白酒、一之輔、天どんとか、豪華すぎます。

・小せん師匠の「三人無筆」は初めて聞きました。

・同様に一之輔師匠の「館林」もはじめて。やはり面白い。
 池袋だとこういう出会いもあるのかなぁ。

・ストレート松浦さん、この手の曲芸はパターン化されていると思いきや、
 そんな先入観が吹っ飛ぶ。
 舞台のめくりを顎で支えて持ち上げる、太神楽顔負けの曲芸を披露してみたり。
 リピーターもあれなら飽きないよなぁと。

・天どん師匠「花見小僧」は、2年ほど前に独演会で聞いたのが初めて。
 その時は後編にあたる、「刀屋」とセットだったため、
 今日の爆笑のあとで、そのまま続けて聞きたいなぁと改めて思ってしまう。
 細かい描写など、楽しませてもらいました。

平日の夕刻ながら席はほぼ満席。盛況でありました。

恐懼謹言。
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3/12(日) 池袋演芸場 昼夜通し

2017年03月12日 | 噺とか
久しぶりに寄席の昼夜通し。
開場30分前に余裕をもって行ったら自分が先頭一番乗り。
その後も行列ができることなく、かえって不安になる。
こういうこともあるのですね。

【昼席】
門 朗「元犬」
花ん謝「真田小僧」
三語楼「時そば」
マギー隆司
喬志郎「探偵うどん」
木久蔵「幇間腹」
ホンキートンク
圓 龍「田中角栄伝」
菊千代「松山鏡」
小円歌
小袁治「堪忍袋」
─仲入り─
喬之助「引越しの夢」
小のぶ「粗忽長屋」
正 楽「花見酒 桜と富士山 起きている猫と寝ている猫」
甚語楼「幾代餅」

【夜席】
緑 助「たらちね」
花いち「しあわせって・・・」
龍 玉「強情灸」
丸山おさむ
小せん「あくび指南」
菊志ん「宮戸川」
楽 一「天どん師匠と天丼 ポケモンGo 入学式」
柳 朝「宗論」
一之輔「蝦蟇の油」
─仲入り─
駒 次「カツノキセキ」
小満ん「長屋の花見」
ストレート松浦
天どん「雪女」

・圓龍師匠、はじめてお目にかかりましたが、大丈夫なんでしょうか。
 いろいろ心配になりました。

・小のぶ師匠、一部では幻の噺家みたいに言われていますが、
 これでお目にかかるのは3回目ぐらい。
 ちょっとはまるかもしれない。

・柳朝師匠、定番の「宗論」でネタをうっかり間違える。
 その後、弟弟子の一之輔師匠に盛大にいじられる。
 こういうのって寄席ならではですね。
 今日のハイライトだったように思います。

・一之輔師匠の「蝦蟇の油」、いやー、地噺のように語る部分も面白い。
 賛否あれど、くすぐりも絶品。きてよかった。

・駒次さんの「カツノキセキ」は競馬ネタ。
 鉄道ネタが定番の駒次さんの新ジャンル。
 その分野に詳しい人からしたら・・・でしょうけど、面白い。熱演でした。

・トリの天どん師匠、最初は古典かと思いきや、自作の新作ですね。
 爆笑というわけではなく、冬の名残を感じる、しんみりとする作品。
 そのなかにもちょいちょい天どんワールドを入れてくるのがさすが。
 長い1日を締めくくるにちょうどいい、しんみりと、そして笑える高座でした。

たまには1日寄席に籠ってみるのもいい。
明日腰が痛くならなきゃいいが。

恐懼謹言。
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3/5(日) 鈴本演芸場 昼席

2017年03月05日 | 噺とか
先週に引き続き、鈴本へ。3月上席・昼の主任は正朝師匠です。
おそらくこの日は顔付けのいい浅草に流れたのか、日曜ですが座席に少々余裕がある。
立ち見が出るような熱気よりも自分の両サイドが空いているぐらいがちょうどいいですね。

市 若「金明竹」
朝 也「壺算」
美智 美登
南 喬「鮑のし」
志ん陽「代書屋」
笑 組
はん治「妻の旅行」
歌 奴「初天神」
鏡味仙三郎社中
小袁治「夢の酒」
─仲入り─
小円歌
菊之丞「短命」
藤兵衛「まんじゅう怖い」
二 楽「夕焼け小焼け・植木市」
正 朝「祇園祭」

・志ん陽師匠、声量があって客の男の雰囲気がよく出ているなぁと思いました。
 初めて寄席に来たであろうお客さんにもうけていました。

・菊之丞師匠、先日は急病で代演だったので心配したのですが、
 いつもどおりで安定。よかったよかった。

・正朝師匠の「祇園祭」は、江戸の男が啖呵を切るところが小気味よくていいですね。
 上方の男の笑い方などのしぐさも、らしさが出ていて楽しめました。

とはいえ、本当なら浅草の顔付けがいいから昼から夜までいたいのが本音ながら、
土曜が仕事だと、日曜を一日寄席に費やしてしまうことに少し逡巡してしまうのが本音。
これでいいのだ、と自分に言い聞かせる。

恐懼謹言。
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