恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

11/28(火)鈴本演芸場 夜席

2017年11月28日 | 噺とか
11月下席夜の鈴本は一之輔師匠がトリを務めています。
先週の水曜に続いて2回目です。
前回よりも会場に入ったのが遅くなりましたが、良席を確保。


きよひこ「狸札」
一 左「悋気の独楽」
ストレート松浦「ジャグリング」
藤兵衛「商売根問」
扇 辰「三方一両損」
小 菊「粋曲」
馬 石「堀ノ内」
一 朝「包丁」
-仲入り-
正 楽「酉の市の熊手・七五三・羽子板市」
小せん「犬の目」
ホームラン「漫才」
一之輔「文七元結」

・扇辰師匠、「三方一両損」を裁きの前まで。
 こういうやり方もあるもんですねぇ。

・馬石師匠での「堀ノ内」も初めてかな。
 そそっかしい人は目でわかる、というのがなかなかに面白い。

・一朝師匠の「包丁」も素晴らしいですねぇ。生で聴くのは初めて。
 この安定感と江戸っ子の啖呵がたまりません。

・トリネタは「文七元結」でした。もう冬ですねぇ。
 筋はわかっていてもやはりほろっと来るところもあるし、
 笑わせるところはとことん笑わせる。
 いやー、よかったよかった。

終わりのころにはほぼ満席でした。
もっとも、一之輔師匠は「超満員にならないところがいい」と言ってましたがね。

恐懼謹言。
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11/25(土)黒門亭 第3040回

2017年11月25日 | 噺とか
良い天気に恵まれた一日、ちょっと時間が取れたので黒門亭へ。
これといって誰が目当てとかそういうわけでもなかったのですが、
ゆったりとした時間を楽しませてもらいました。
いつもに比べて女性客が多いかなぁというのも印象に残りました。

市 朗「牛ほめ」
 始 「尻餅」
小傳次「七段目」
-仲入り-
馬るこ「蒟蒻問答」
右女助「妾馬」

・始さん、元気があっていいですねぇ。
 先日の若手応援町屋寄席で見かけて以来です。
 餅を搗く動作のあたり、癖になってしまう面白さ。

・小傳次師匠、右女助師匠や海舟師匠と同期でありながら、
 年齢が全然違うというマクラから入ります。
 右女助師匠が5歳上、海舟師匠に至っては15歳上という歳の差ながら、
 香盤では自分のほうが上だったりするもんだから・・・と苦笑。
 確かに右女助師匠のプロフィールみるとすごいことになってるもんなぁ。
 肝心の噺のほうもいい声で聴かせてくれました。

・馬るこ師匠は「蒟蒻問答」でした。久しぶりだなぁ、この噺。
 問答の際の顔と声の迫力がすごい。
 演じる人によって本当に話って変わるなぁと実感します。
 楽しませてもらいました。

・右女助師匠はネタ出しで「妾馬」でした。
 落ち着きのある話しぶりで、どんどん引き込まれていきます。
 サゲが通常とはちょっと違うバージョン?
 調べてみると、本当はとても長い噺なんですね。
 いろいろなバージョンがあるんでしょうね。

終演後、外に出ると暗くなっていました。
16時半とはいえ、この時期の日暮れは本当に早いもんです。
昼と違って肌寒くなった空気を感じると、もういよいよ冬ですねぇ。

恐懼謹言。
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11/22(水)鈴本演芸場 夜席

2017年11月22日 | 噺とか
春風亭一之輔師匠がトリを務める鈴本です。
仕事を早めに切り上げて会場直後の鈴本に向かうと、
平日とはいえ盛況の入りでございました。
最終的にはほぼ満席に近い状態だったんじゃないかなと。
とはいえ、良席を確保してゆったりと楽しむことができました。

きよひこ「狸の札」
一 蔵「のめる」
ストレート松浦「ジャグリング」
藤兵衛「たらちね」
扇 辰「雪とん」
ダーク広和「奇術」
馬 石「時そば」
志ん輔「豊竹屋」
-仲入り-
正 楽「紙切り(赤垣源蔵・勧進帳・一之輔師匠・時そば)」
天どん「タラチネ」
ホンキートンク「漫才」
一之輔「心眼」

・きよひこさん、この間の池袋と同じく「狸の札」でした。
 元気がよくていいですねぇ。

・扇辰師匠の「雪とん」は初めて聞く噺でした。
 雪の降る冬の描写や女性の色っぽさがいいなぁと。

・馬石師匠での「時そば」は初めてでした。
 細かい描写が通常のものとは異なっており、
 こういう風に演じるのかーと楽しませてもらいました。
 定番ネタではありながらも、馬石師匠らしさが出ていたなぁ。

・志ん輔師匠は一朝師匠の代演でしたが、
 会場の明るいムードとともに大盛り上がり。
 久しぶりにこのネタを聞きましたが、こういうばかばかしさがとてもたまらない。

・正楽師匠は風邪の引き始めということで、トークは控えめ。
 紙を切りながら、何が何だかわかりません、と。
 こういう日もあるんでしょうが、作品はいつもと遜色ない出来栄えでした。

・天どん師匠、相変わらずトリの一之輔師匠をいじりつつ、
 藤兵衛師匠が演じた「たらちね」からあえてかぶせる「タラチネ」。
 この流れが素敵ですねぇ。

・ホンキートンクは新ネタを披露。
 弾さんがまさかのセリフ忘れというアクシデント発生。
 いやーこういうのもたまらなく面白い。

・一之輔師匠は「心眼」でした。
 盲目の方が客席にいると、こういう話はできないというエピソードをマクラで語っていましたが、
 この話が妙に心に残りました。
 何でもかんでも配慮しすぎるっていうのも考え物なのかなぁと。
 世の中全体に言えることなんでしょうがね。
 噺自体、たっぷりと聞かせながらもしっかりと笑いもとる。
 一之輔師匠、さすがだなぁと感じる一席でした。

恐懼謹言。
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11/19(日)池袋演芸場昼席~夜席仲入りまで

2017年11月19日 | 噺とか
朝晩かなり冷える今日この頃、池袋演芸場の昼席はまるで新作落語会の様相。
円丈師匠がトリを務めているのですが、足を運ぶ今日は天どん師匠の代演。
いや、それはそれでなんと魅力的なことか、ということで池袋へ。

【昼の部】
きよひこ「狸の札」
ふう丈「ライザップ寿限無」
一 刀「たらちね」
小 菊「粋曲」
彩 大「島の学校」
金 時「水屋の富」
ひびきわたる「漫談」
清 麿「時の過ぎ行くままに」
志ん橋「出来心」
ホンキートンク「漫才」
小ゑん「フィ」
-仲入り-
丈 二「漫談」
文 生「桃太郎」
ダーク広和「奇術」
天どん「食い違い」

【夜の部】
きいち「子ほめ」
市 弥「湯屋番」
扇 蔵「親子酒」
ホームラン「漫才」
三 朝「唖の釣り」
文 蔵「千早ふる」
紫 文「粋曲」
圓太郎「粗忽の釘」
小満ん「大神宮」

しかしまぁ、なんとも池袋らしくない一日でした。
なんというか浅草っぽいというか。
演者に平気で客席から声をかけたりするのもどんなもんでしょ。
さらに気になった、やたらと笑い声が大きいのも考え物ですねぇ。
演者さんもいじってましたが、本来の芸ができなくなるという。
それをクリアしてこその芸人さんなのかもしれませんが、
きちんとして芸なり噺が聞けなくなるのは妨害ではないのかと。
「笑い袋」と称されたご婦人は昼の仲入りで退席されていましたが、
なんとも困ったもんだなぁと。

とにかく、池袋ではなく限りなく「浅草っぽい池袋」でした。

恐懼謹言。
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11/12(日)国立演芸場 桂小南襲名披露興行

2017年11月12日 | 噺とか
普段はあまり聞きにいかない落語芸術協会の興行です。
小南治改め小南師匠の披露興行で、
実弟の林家二楽師匠が協会の垣根を越えて出演する、
ということもあり、行ってまいりました。
こういう粋な計らいって素敵ですよね。

昇りん「たらちね」
鷹 治「強情灸」
可 龍「桃太郎」
遊之介「長短」
山上兄弟「奇術」
鶴 光「藪井玄意」
-仲入り-
披露口上
遊 吉「紀州」
歌 春「鍋草履」
二 楽「紙切り(小南襲名披露、布哇の雪」
小 南「布哇の雪」

・山上兄弟、今年から芸術協会の所属ということでしたが、
 てじなーにゃ、でテレビに引っ張りだこだったのって16年前なのね。
 時のたつ速さに驚くとともに、寄席のマジックとしてはかなり大掛かりで、
 それもそれでびっくり。

・二楽師匠、実兄の小南師匠のエピソードを交えつつの紙切りはさすが。
 春日部の家でとれるタケノコを芸協の師匠方に配る小南師匠。
 竹を取るよりトリをとれ、と言って兄の機嫌を損ねた話。
 今後襲名披露があるなら、二楽の正楽襲名かな、とか。

・小南師匠は古典をやるつもりだったようですが、
 直前の紙切りで「布哇の雪」が出た関係か、二日続けての演目。
 国立演芸場ならではの構造を生かして紙吹雪の演出。
 音声で喬太郎師匠のものを聞いただけなので、この趣向には感動しました。

普段は聞かない芸協の公演、いやー、これはこれで面白い。
先入観とか好き嫌いを持っていてはいけませんね。
秋晴れの一日、心地良い気持ちになって国立演芸場をあとにしました。

恐懼謹言。
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