恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

蕎麦喰いという「粋」

2006年02月22日 | 日記とか
神田須田町にある明治17年創業の蕎麦屋、神田まつや
交通博物館近くに一軒だけその趣を異にした建物があったことは知っていましたが、
その堂々とした風貌からかなりのお高いお店なのだろうと思い込んでおり、
気になりつつも暖簾をくぐるまでに至らなかったこの店、
インターネットでリサーチしてみるとそこまで値の張る店でないことが発覚。
外食といえばラーメンやカレーといったいわゆるB級グルメが多い中で、
たまにはこうした店に足を運んでみるのも一興、と一念発起し、
本日の昼食はこちらで戴くことに。

私がいつもそばを食べるといえばだいたいは立ち食いそばの店が相場。
なんというか、そばを食べるというのはサクッとお腹を満たしたいという、
ファストフード的な存在だと思っていました。
が、考えてみればそばは日本の伝統ある食文化の一つであります。
それに江戸の「粋」を語る上ではこのそばは外せないものでしょう。
現住所がかつては下総の国に属していたとはいえ、
私は祖父の代から3代続けて東京に住む、れっきとした江戸っ子を自負しております。
そんなこともあって一度ぐらいはちゃんとしたそばを食べておかねば、
というそんな考えもあってのことだったのです。
如何にこの店の佇まいが厳かであろうと、そばは庶民食。
これと言って気を張ることなく入店いたします。

12時前に訪れたにも関わらず、既に店内は満席という盛況具合。
店の外で5分少々待って席に通されます。当然ながらテーブル相席。
着席した目の前に座ったご老人にふと目をやると、
もりそばとともに日本酒を一献やっているのを見て、
これぞ江戸の粋、なんてことを感じてしまいました。んー、かっこいい。
ついついこれにつられて私も酒をオーダーしてしまうわけですが。
これとともにそばを味わう上での基本であるもりそばを注文。
酒とお通しで出された絶品のそばみそを味わいつつ待ちます。
昼から酒をかッ喰らうなんていいご身分ですな。

5分ほどして注文したそばがやってまいります。
そばに対してはあまり詳しくない私ではありますが、
そば、つゆともに「これが本物のそばか」という味わいでございました。
薬味はネギだけでワサビがつかないというのも一つの「粋」なんでしょうか。
もりそばのお値段も550円と至って安く、この質でこの値段なら申し分ありません。
学校から至近距離にこういう店があることをもっと早く知っていればなぁ、と。
そば初心者だからこそ贔屓目に見てしまっている面もあるかもしれませんが、
これはリピ確定ですな。
そば通を気取っていろいろと店を巡ってみたいものです。

話題一転、夜に都内某女子高から専任採用の予定があるのだが、
面接を受けないか?とのお話を戴きました。
個人宛てに電話がかかってくるのは初なのですが、果たしてどうしたものかと思案中。

恐懼再拝。
コメント (2)
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