恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2/22(土)西新宿ぶら~り寄席 三遊亭天どん独演会

2020年02月22日 | 噺とか
ミュージックテイト西新宿店で行われている天どん師匠の独演会です。
落語関係のCDを中心に扱うミュージックテイトさんにはこれで4度目。
20席程度のコンパクトな会場で楽しませてくれるこの会がけっこう好きです。
今回はDVDの発売記念ということで、この会でDVDを買うと限定CDが付くとか、
サイン会に参加できるなどの特典があるのですが。
結局私は購入しませんでした。すみません。
OGPイメージ

2020/2/20 三遊亭天どん 世界初!副音声付き落語DVD※限定6枚特典CDプレゼント!※直筆サイン入り!-落語くらぶ

落語くらぶ

 


「釜泥」    天どん
「二番煎じ」  天どん
-仲入り、余興-
「クラブ交番」 天どん

一席目ではDVD発売に至る経緯をあれこれと。
2年前に収録してから発売になるまではいろんなことがあったんだそうで。
大手の会社が関わるでもない限り、様々な事情でお蔵入りになることもあるのだそうで。
一之輔師匠の副音声も試みとしては世界初。ノーギャラだそうですが。
こういう天どん師匠と一之輔師匠のつながりも面白いですね。
本編はDVDに収録されている「釜泥」。
短い話でありながら、笑いどころも多い噺ですかね。

「二番煎じ」はDVDに収録するために撮影も済ませていたそうですが、
イマイチ客席が受けていなかったので見送りになったと。
ん、2年前の末廣亭での「二番煎じ」ってその場にいたような気がしますが・・・。
収録されなかったので、ここでやりましょうということで。

仲入りをはさんで、スケッチブックとマジックペンをもって登場する師匠。
私は初見なのですが、おなじみの余興なんだそうで、
マジックペンの一筆書きでお客さんのリクエストのものを描くという、
紙切りのマジックペンバージョン。
クオリティは推して知るべし、ですが、
ペン試しの「藤娘」をはじめとして様々な作品を描いていきました。

最後の一席は新作で「クラブ交番」でした。
テレビの放送でも見たことがありましたが、生で見るのは久しぶりかな?
今日はすべてイチャイチャする話というのがテーマだと最初にお話しされていたので、
これかなーと思ったら案の定。
出てくる人物のぶっ飛び具合が天どん師匠の新作らしくていいですね。

コロナウイルスが心配される中、いろいろな落語会が中止されていくようで、
心配は尽きません。
早く収束するといいのですが・・・。

※今回から「演目」 演者の順で記載してみようと思います。

恐懼謹言。
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2/15(土)第10回 ふう丈・辰乃助の四千万歩

2020年02月15日 | 噺とか
週末、どこか寄席に行こうにもいまいちピンとくるものがなく、
かわら版をめくってあれこれと思案して見つけたのがこの会。
お江戸両国亭で行われている二つ目さんの二人会。
会の存在自体、今回初めて知ったのですが、なんでも今回が10回の記念公演。
ゲストも駒治さんが出るというのもなかなか惹かれます。
ふう丈さんも辰乃助さんも寄席で何度もお見掛けしており、
これを機会に足を運んで見ます。

-オープニングトーク-
ふう丈「同窓会」
辰乃助「ベースボールカウンセラー」
駒 治「車内販売の女」
-仲入り-
辰乃助「鼓ヶ滝」
ふう丈「心の中」

オープニングトークでは、今回10回記念を迎えるにあたり、
過去にネタおろしした作品をネタ帳とともに確認するところから。
毎回新作のネタおろしをしてきたものの、
それぞれものになった作品は少なく、その多くがお蔵入りになったといいます。
たしかに、タイトルを聞いても知らないものが多く、
かろうじて辰乃助さんの「マオカラー」を聞いたぐらい。
それでも、10本に1本のあたりがあれば、100回やったら10の新作ができる、と。
とにかくそんな新作の完成する瞬間に立ち会ってほしい、と挨拶して締め。

ふう丈さん一席目は「同窓会」という、設定そのままのお話。
小学生時代の女子同級生の日記帳を核に噺が展開します。
なんとなくありがちな展開ではありますが、練りこんでいけば面白い噺になりそう。
今日の新作の中では比較的わかりやすくて、寄席でもいけるのでは?
などと感じておりました。

続いて辰乃助さん。
悩みをカウンセリングにくる患者さんたちがニュースで話題の人物たち。
それに対してなんでも野球を例えに出して回答するお医者さん。
どちらかといえば時事ネタに偏っているようにも思いますが、
これもその時々で変えていけば通用するような噺になると思います。

ゲストの真打は古今亭駒治師匠。
何をやるのかと思えば「車内販売の女」でした。
数ある鉄道落語の中でも私が聞いたことがなく、かつ聞きたいと思っていた噺。
池袋のトリにも行こう行こうと思っていてついに行けず残念に思っていましたが、
ここで聞けたことがまさしく幸運というべきか。
新作派の会なのにどうも客席がついてきていないことをあれこれ突っ込みつつ、
安定の駒治師匠の鉄道落語が展開されていきます。
比べてしまってはいけませんが、やはりこの安定感はすごいなぁと。

仲入りをはさんで辰乃助さんの2席目は古典で「鼓ヶ滝」。
こういう噺も新作の間に挟まって聞くと安心しますね。
ネタおろしで聞く新作はいいにつけ悪いにつけドキドキするもの。
知らず知らずのうちに心が古典を求めていたのかも。

トリのふう丈さんは、人の心の中を巧みに描いた「心の中」。
胸の痛みを患う患者が医者へ行くと、心の問題であるという。
心の問題を解決するためには自ら心の中へ入っていかねばならず、
心の中にある垢や闇と向き合っていくという。
一見すると難解でとっつきにくいのですが、これも練りこんでいくと名作になる予感。

コンパクトなお江戸両国亭はほぼ満席という盛況ぶりでした。
細かいことをいうのであれば、気になったのが最前列で座席を荷物置きにしているお客2名。
ガラガラで空いているのであれば構わないと思いますが、
席が足りなくなってきてあちこちで席を探す人がいる中で、
堂々と最前列の良席のイスを占拠しているのはちょっといただけません。
2名のお客の話の様子からそれなりに寄席などに行っているようですし、
今回の演者さんのファンのようでもあるのですが、
そのあたりのマナーというのも守ってこそのファンなのでは、と思ってしまいます。

恐懼謹言。
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2/11(火祝)葛西イオン寄席(春風亭昇吉・林家楽一)

2020年02月11日 | 噺とか
建国記念の日の今日、末廣亭では松之丞改め伯山襲名披露の話題で持ち切りでしょうが、
そんな喧騒とは打って変わって、葛西にあるイオンでの無料寄席へ足を運びました。
この会にはこれで4度目ぐらいの参加になります。
かつてはアイススケートのリンクがあったとは思えない4階のホールで、
二つ目さんを中心に毎月行われている落語会です。
紙切りの楽一さんが出ることと、新作も古典も手掛ける昇吉さんが出る、
ということもあっていってきました。

開演1時間ちょっと前に着くとすでに前方の席は抑えられており、
地域に認知されている落語会なんだなと改めて驚きます。
無料ということはあっても、開演時にはほぼ満席で立ち見も出ている。
んー、すごいことで。

昇 吉「安いお店」
楽 一「紙切り」(東京オリンピック・チコちゃん・ピカチュウ・アリエル・似顔絵)
昇 吉「片棒」

昇吉さん、特に予備知識もなくいったのですが、東大卒なんですねぇ。
高学歴落語かもいろいろと出てきておりますが、
この人は行ってみればその元祖みたいなもんでしょうか。
一席目は「安いお店」という新作落語。
ビールなどの飲み物は安いものの、それ以外がバカ高いという、
なんとなく現実にありそうで、かつぶっ飛んでいる新作。
寄席などでもよくかけるのでしょうか、短い尺で疲れさせず、
そして笑いどころもきっちりと用意されている新作でした。

楽一さんは鋏試しをいつもより多めに「馬」と「土俵入り」から。
そういえば正楽師匠も寄席以外だとそんな感じでしたね。
一昨日に二楽師匠の会に行ってきたわけですが、
間断なく喋りまくるに楽師匠とは対照的に、
どちらかというと寡黙に、でもしっかりと間を心得て繰り出すワードが絶妙。
小さい子から優先的に注文を取るのもいいですね。

昇吉さんの二席目は、師匠・昇太の結婚式でのエピソードから。
お弟子さんが総出で受付などのお手伝いをしたそうで。
結婚式につきもののご祝儀の噺のあれこれからケチな人の噺へ。
本題は「片棒」なのですが、10分少々でやってのけました。
もちろんいろんなところはカットして短くしてあるのですが、
「片棒」を10分少々でやる、というのは初めて見ました。
いや、天どん師匠が「芝浜」を10分ちょっとでやったのも見ていますが。
短くしたとはいえ、噺のエッセンスは飛んでおらず、
むしろ無料寄席に来ているお客さんの層には歓迎される尺かもしれません。
このあたりのチョイスもやはり頭の良さがあってのことなんでしょうかね。

無料寄席でこれだけ楽しめたら満足かな、というのが正直なところ。
館内放送が遠慮なく流れたり、チラチラと通行人が目に入ったり、
マナーをわきまえないお客さんがあちこちにいたことを考えても。

恐懼謹言。
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2/9(日)二楽劇場in高円寺@長善寺

2020年02月09日 | 噺とか
もうこれで4年連続になりましょうか、この時期の恒例となりました。
高円寺演芸まつりの一環として行われているイベントの一つで、
夏に内幸町ホールで行われている「二楽劇場」のスピンオフ企画。
お寺の本堂で80名限定の紙切りのイベントですが、
今までになく大勢の人出があって、ほぼ満席状態でした。
木戸銭も1000円とお手頃ですもんね。

八 楽「初天神」
二 楽「紙切り」(松之丞・チコちゃん・名残雪)
二 楽「紙切りSTORY」

八楽さんの落語は「からぬけ」だけかと思いきや、「初天神」もあるのですね。
途中までいい調子かと思いきや、途中から何やら迷走。
まだかけ始めたばかりなのかしら。

二楽師匠のリクエスト紙切りは鋏試しに「ウルトラの豆まき」。
ここのところ寄席でやたらと声がかかるので10回以上切ってるとか。
たしかにウルトラマンファンからしたら面白いですよねぇ。
その後、チコちゃん以外の作品にはウルトラ怪獣を入れるサービス。
んでもって、一通り切り終わると弟子の八楽さんとともに紙切り。
八楽さんが「虎」を切り、二楽師匠が「寅さん」を切る。
八楽さん、まだまだこれからの活躍に期待です。

短い休憩をはさんで「紙切りSTORY」になります。
夏に見たはずなのですが、うろ覚えなところもあるのでこれはこれでよし。
内幸町ホールとは違って狭い環境ながらも音響はしっかりしているので、
紙切りの影絵と音楽が相まってとても良い雰囲気になりました。

笑いもありながらほろっと来るところもある二楽劇場。
コンパクトな会場で楽しませていただきました。

恐懼謹言。
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2/3(月)鈴本演芸場夜席 節分豆まき(主任:春風亭百栄)

2020年02月04日 | 噺とか
昨日の黒門亭に続いて寄席の豆まき目当てで行ってきました。
ここ数年、節分の日には鈴本に足を運んでいます。
というのも、平日だと仕事があるので、昼からやっている末廣亭や池袋だと、
もう夕方から行っても立ち見に近い状況になるから。
これで最初に池袋に行った時には痛い目に遭いました。
というわけで、今年も仕事をさっさと切り上げて鈴本へまいります。
昨年のトリは鬼丸師匠でしたが、今年は変わって百栄師匠になりました。
もともと独演会にも足を運んでいるような師匠なので、
豆まきを抜きにしても楽しみなのは言うまでもありませんが。

きよひこ「初天神」
馬 久「厄払い」
夢 葉「奇術」
駒 治「鉄道戦国絵巻」
一 朝「芝居の喧嘩」
楽 一「紙切り」(馬久と一花・チコちゃん・宝船)
文 蔵「時そば」
文 菊「あくび指南」
-仲入り、豆まき-
笑 組「漫才」(のち南京玉すだれ)
甚語楼「町内の若い衆」
小 菊「粋曲」
百 栄「桃太郎後日譚」

前座のきよひこさん、依然見た時からちょっと印象が変わりました。
眼鏡がトレードマークだったと思いますが、それもなく。
「初天神」も通常のものとはちょっと違って細部がいじってある。
なかなか達者な前座さんですね。

馬久さんは以前堀船の地域寄席で聞いた時と同じ噺。
まぁ確かに今日が節分ですから季節の噺ではありますが。
以前聞いたとはいえ、普段あまり聞くことのない話なので、楽しく聞かせてもらいました。

駒治師匠はおなじみの「鉄道戦国絵巻」でした。
1月下席の池袋での取りに行きたかったのですがかなわず、
ここで久しぶりに駒治師匠の鉄道落語で楽しませていただきました。

一朝師匠から「芝居の喧嘩」を聞くのは初めて。
これも先に述べた堀船の地域寄席でつる子さんから聞きましたが、
一朝師匠の小気味よい江戸弁で聞くとまた印象も変わっていい感じ。
やはりどこで聞いても一朝師匠の腕はすごいなぁと。

文蔵師匠もおなじみの「時そば」でした。鈴本での遭遇率が非常に高い。
昨日「時そば」を聞いたばかりですが、どうもこの文蔵師匠の「時そば」を聞くと、
それがスタンダードになってしまうので、他が物足りなく感じてしまうという。
いや、文蔵師匠のが特異な方だとは思うのですが・・・。

文菊師匠は久しぶりに「あくび指南」でした。
無駄な部分はそぎ落として噺の面白さが凝縮されているというか。
この噺、個人的にはそんなに嫌いではないのですが、
演者によって演じ方の違いがあるので、それを見るのもまた楽しみ。

文菊師匠ののち、節分の豆まきへ。
今年からルールが変わったと見えて、
・座席の移動禁止
・立ち上がるのも禁止
というように、以前とは少し違った豆まきとなりました。
今年は残念ながら招待券ゲットならず。
豆を少々と文蔵師匠・甚語楼師匠の手ぬぐいをいただきました。
んー、昨年に比べると減少しましたねぇ。贅沢言うな、という感じですが。

仲入りののち甚語楼師匠は「町内の若い衆」。
権太楼師匠のそれが基礎になっているとは思うのですが、
やはり細部の部分であれこれと改良があり、明るく楽しい一席でした。
久しぶりに高座で拝見しましたが、やはり手堅く面白い師匠です。

トリの百栄師匠は、最近落語に関する番組が少ない、という話題から、
某有名人の不倫騒動でまた一つ落語のテレビ番組も打ち切りの危機にある、
なんていう時事ネタをマクラに本編へと入っていきます。
「桃太郎後日譚」は以前に一度聞いたことがあるはずなのですが、
かなりご無沙汰なので、これはこれで楽しく聞かせていただきました。
酒に酔ってくだをまく犬やサル、
そしてなんといってもキジのキャラクターが脳裏にこびりつきます。
気弱な桃太郎や苦悩するおじいさんやおばあさんなど、
どれをとっても面白い、そんな一席でした。

2月下席にはいよいよ念願の池袋で初トリをとる百栄師匠。
時間を作り出して足を運んで見たいところです。
節分の一日、今年も寄席で楽しく過ごすことができましたよ、と。

恐懼謹言。
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2/2(日)黒門亭 一部 (節分豆まき 主任:台所おさん)

2020年02月02日 | 噺とか
毎年この時期がやってくると、寄席の豆まきの話題が気にかかります。
寄席や落語会に行くのはのんびりと寄席演芸を楽しむことですが、
多少の物欲もある私は節分のこの時期、寄席の豆まきへのアンテナが高くなります。
今まで鈴本や池袋など、寄席の豆まきに行ってきたわけですが、
先年、節分 : 時蔵のこんな話あんな話を見て、
なるほど、こういう時に黒門亭というのもありだと考えて、足を運んで見ました。

いっ休「道灌」
正太郎「鼻ねじ」
我太楼「時そば」
-仲入り、豆まき-
アサダ二世「奇術」
おさん「井戸の茶碗」

前座のいっ休さんは一之輔師匠の3番弟子とのこと。
特徴的なヘアスタイルで、高座返しをしているところは何度か見ているような。
落語を聞くのはこれが初めてですが、妙にこなれているというか。
いい意味でも悪い意味でも前座さんらしくない「道灌」で、
やはりくすぐりなどは一之輔師匠譲りなのでしょう。
兄弟子の喜いちさんや与いちさんとも共通するところがあるかもなー。

正太郎さんも久しぶりに高座で拝見します。
以前、埼玉での独演会でお見掛けして以来でしょうか。
結婚したばかりの馬久さんや一花さんの話などに触れ、本題へ。
まもなく節分で、春の噺を、と「鼻ねじ」。
この噺、聞いたのは初めてなので、調べてみると「隣の桜」とも言うようで。
なんとなく「たけのこ」とも似たような噺かなぁ、などと思いましたが、
学問を鼻にかける学者先生をぎゃふんと言わせる、
なんとなく楽しいお話なのでありました。
まだまだ知らない噺があるものです。

我太楼師匠もおそらく初めてお見掛けする師匠かも。
大きな体が印象的で、力強さを感じます。
旅の仕事で鹿児島に行ったり、はたまた夫婦で北海道に出かけたり、と、
旅の話をマクラであれこれとされていたので、そんな噺かなと思いきや、
スタンダードに「時そば」なのでありました。
うーむ、マクラが面白かっただけにちょっと期待度が上がっていたのですが、
本編はいたってシンプルでした。いや、よかったんですけどね。
黒門亭ならではの落語通の多い客席にはちょっと不向きだったかもしれません。

仲入りに豆まきが行われました。予定ではトリの後のはずですが・・・。
まかれるのは大入り袋に入った福豆のみ。
時蔵師匠のブログでは2年前まで手ぬぐいもあったようですが、なくなったのかな?
それでも我太楼師匠初め、トリのおさん師匠なども出て40人の客席は大盛り上がり。
福豆入りの大入り袋をいくつかいただきましたとさ。

仲入りをはさんで、アサダ先生は20分少々の長い持ち時間のほとんどを、
自らの芸歴を語るトークで客席を楽しませます。
東京かわら版に連載される話あれこれを中心にあれこれと。
こればっかりやってちゃいかんと、最後には「ちゃんとやる」アサダ先生。
寄席ではあまりやらないカードマジックで客席を沸かせていました。

トリのおさん師匠は「井戸の茶碗」をネタ出しされておりました。
先週、大田区で柳朝師匠からこのネタをうかがっていますので、
ちょっとネタの飽きてしまっているような気もしますが…
物の真贋を見抜く難しさから、ブルガリの偽物の腕時計をつかまされた話をマクラで語り、
本編へと入っていきます。
おさん師匠が演じると、より正直者のくず屋さんが際立って見えるというか。
もちろん他の人物描写も特徴的ではあるのですが、
あれこれと振り回されるくず屋さんの感じが何ともよくあっていたように思います。
たっぷりの熱演で、10分程度伸びての終演でした。

豆まきがなかったらおそらく来なかったであろう今日の黒門亭ですが、
それでも期待以上の噺が聞けるのは何ともいいものです。

恐懼謹言。
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1/25(土)季節寄席@大田文化の森ホール

2020年01月27日 | 噺とか
連雀亭のワンコイン寄席から移動して大森へ。
天気も悪くなかったので、15分程度の道のりを散歩程度で会場まで。
過去にこの落語会には3度ほど足を運んでいますが、
いずれも車で出かけたこともあって電車で来るのは初めて。
本当は会場の目の前までバスが出ているようですがね。
到着するとすでに地元ご常連が集まっておりました。
いずれも高齢者が中心ですが、地元密着の会であることがうかがえます。
木戸銭が前売り1000円とお値打ちなのもいいですよね。
私のように東京東部からくる人間は稀でしょう。
開場時間になって列をさばくのがボランティアの皆さんなので、
多少の混乱はありましたがここで文句言っちゃいけませんね。
開演時間にはほぼ満席になる盛況ぶりでした。

杏 寿「元犬」
柳 朝「井戸の茶碗」
-仲入り-
ロケット団「漫才」
柳 朝「磯の鮑」
-抽選会-

前座の杏寿さんは高座返しで見たことはあっても噺を聞くのは初めて。
世之介師匠のお弟子さんで、以前にこの会に来たときは姉弟子の乃ゝ香さんで、
その時もネタは「元犬」だったように思いますが。
発声もよく、安心して聞いていられるのですが、移動の疲れもあって少しウトウト。
失礼いたしました。
しかし杏寿さん、沖縄の出身なんですねぇ。

柳朝師匠の一席目はマクラもそこそこに「井戸の茶碗」へ。
2席やる中でいきなり飛ばしてきたなぁという感じ。
軽い噺で来るかなぁと思いきや、ダレることなくたっぷりと。
改めて柳朝師匠の語りの軽妙さと、意外なことに顔芸の面白さを堪能しました。

仲入りをはさんでロケット団がゲスト出演。
通常の寄席での出番と違ってたっぷりと時間があるためか、
今まで聞いたことのあるネタを中心にゆったりと、
かつパワフルにネタを披露しておられました。
高齢者がネタを理解するのに時間がかかるためか、
ボケがあってから笑いまで少し間があるため、そういう配慮もあったのかも。
ホンキートンク(旧)が寄席から姿を消し、ロケット団の漫才はやはり安定そのもの。

柳朝師匠の2席目は「磯の鮑」でした。
この噺自体を聞くのが初めてだったのもあって、新鮮な気持ちで聞きました。
与太郎さんの繰り広げる吉原でのドタバタがなんとも楽しい噺ですね。
高齢者も多い中で、こういう噺は好まれるのかもしれません。
師匠の一朝師匠や、弟弟子の一之輔師匠ともまた違った魅力のある柳朝師匠。
時間があればぜひともまた足を運んでみたい地域寄席でした。

※座席のご近所さんが噺の中でいちいち頷いたり合槌打ったり、
はたまた過剰な笑い声や拍手でいたことが少し難点。
座席選びも重要ですね。特にこういうところでは・・・。

恐懼謹言。
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1/25(土)連雀亭ワンコイン寄席

2020年01月26日 | 噺とか
この日は池袋演芸場の駒治師匠を見に行こうと心に決めていたのですが、
前日の段階で顔付けが出たところで、天どん師匠や楽一さんが代演で出ないと知り、
気持ちが変わってしまいました。
結局、大田区で行われている「季節寄席」に行くと心変わりをしたのですが、
開演が14時半というちょっと遅い時間でもあったため、
乗り換えがてら連雀亭のワンコイン寄席に行くことにしました。
トリの吉緑さんは、独演会にも足を運んだことが何度かあり、
期待を込めての連雀亭ワンコイン寄席です。

鯉 津「犬の目」
志ら鈴「替り目」
吉 緑「締め込み」

鯉津さんは新年のお正月中継の話をあれこれと。
数年前に高座返しをしていたら爆笑問題の太田に体当たりされたのが全国放映され、
ちょっとした有名人になってしまったエピソードをあれこれと。
初めてお目にかかるお方ですが、なかなか面白いですね。
本題は「犬の目」でした。
これも落語協会の師匠でよく聞く噺ですが、芸協の方がやるとちょっと印象も違います。
古典といえば古典なのでしょうが、気楽に聞けるこの噺、結構好きです。

志ら鈴さんも初めてお目にかかります。
昨年はわけあって二つ目から前座に降格させられてしまった不幸なお一人。
開演前の前説でも登場していましたが、実年齢よりお若く見えますね。
マクラでは立川流の新年会での話。
前座は余興をやらねばならないが、二つ目になるとそれからも解放され、
紋付を着ることが許されるのもうれしい、と。
そりゃ二つ目になっていきなり前座に落とされたらねぇ。
酒の話題から酔っぱらいのエピソードで「替り目」へ。
立川流だとちょっと細かいところの描写も違うんですね。

トリは吉緑さん。
酔っぱらって家に帰ったら鍵をなくして、鍵開けのレスキューを呼ぶエピソードをあれこれと。
この方、以前もマクラで自宅で救急車を呼んだ噺をされていましたが、
真偽はともかく楽しいマクラで場内を和ませます。
そんなところから泥棒への話へと入っていきます。
最初は「置き泥」かとも思いつつ、「締め込み」でした。
この二つの泥棒噺を比べると後者のほうが好きなので、個人的にはラッキー。
確か以前の本所での独演会でネタ出しされていたので、
その時のネタなのでしょうかね。
今日の3人の中でやはり一番笑いをとっていたように思います。
夫婦喧嘩のシーンなど、軽妙な言い立てが何ともいえずいい感じ。

ワンコインでコンパクトに楽しむのもなかなかいいもので。
満足しながら会場を後にして、大田区の大森へ。

恐懼謹言。
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1/18(土)日本講談協会初席@上野広小路亭(主任:神田松鯉)

2020年01月18日 | 噺とか
講談だけがかかる寄席、しかも定席公演には初めての参加になります。
蒲田で行われている粋歌さんの新作の会と迷ってこちらへ。
と、いうのも2月に真打昇進して6代目伯山を襲名する神田松之丞さんが出るのと、
その師匠で2019年に人間国宝となった神田松鯉先生の出演があるから。
まぁ言ってみれば完全にミーハーなわけなんですがね。
でなきゃ落語だけじゃなく講談の会もちょっと足を突っ込んでみよう、
というどちらにせよそんなものです。
東京はあいにくの雪が舞う悪天候の中ですが、
整理券の出る30分前にはすでに長い行列。
いっそのこと並ぶのをやめて蒲田に行こうとも思いましたが、
ここは並んで整理券を入手、上野広小路亭の中へと入ります。
ちなみにここに来るのも初めてなのでありました。近くには何度も来てるけど。

講談の演題はあまり詳しくないので、ネットの情報などを参考に書かせていただきます。

子太郎「三国志・桃園の誓い」
陽 菜「勇婦巴御前の働き」
紅 佳「振袖火事」
 紅 「日本号と母里太兵衛」
 紫 「奴の小万の生い立ち」
 蘭 「豊竹呂昇」
- 仲入り-
松之丞「鮫講釈」
昌 味「報恩出世俥」
松 鯉「出世の春駒」

普段講談を聞くとなると寄席の定席で落語の間に挟まって、という程度で、
ここまでたっぷり講談づくめだったのはこれが初めてでした。
人間国宝の神田松鯉先生は以前国立で拝見したことがありますが、
広小路亭の距離感で見るとまた印象も変わるというもの。
つい落語界の人間国宝と比べてしまうのですが、
なんとなく雰囲気作りがこの上なく上手で、柔和な人柄がにじみ出ているような。
「出世の春駒」自体は何度も聞いたことがあるのですが、
その間に入るエピソードのあれこれもほほえましいもので引き込まれてしまいました。

伯山を襲名する松之丞さんもこれで3度目ぐらいなのですが、
やはり人気者なのがわかる一席でした。
真打になるとこんな話はできなくなるので、なんて言いながらの「鮫講釈」。
元ネタが落語なのがよくわかるストーリーですが、
松之丞さんなりのアレンジでこれまた引き込まれる一席でした。
今日の広小路亭のお客さんにはおなじみだったようですね。

他の演者の皆様の話もあれこれと印象に残るところもあったのですが、感想は割愛。

仲入りに周囲での会話などを聞いていると、周囲には講談ファンが多かったようで。
落語を聞きに寄席に通い始めた時と似たような気持になりました。
講談の会に足繁く運んでいたらもっと笑えるところもあったのだろうなぁ、とか。
寄席には何度も足を運んでいても、落語と講談ではまた違った世界がありました。

恐懼謹言。
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1/11(土)末廣亭正月二之席

2020年01月11日 | 噺とか
末廣友の会に入会して久しいのですが、ここでいただける招待券の期限が1月末まで。
そんなこともあって、ここ3年ぐらいずっとこのタイミングで末廣亭に足を運んでいます。
正直なところ、初席や二之席は顔付けこそいいのですが、
顔見世興行ということもあって落ち着いて話が聞けないのが難点で、
積極的に足を運ぼうとも思わないのですが、まぁ、そこは目をつぶって。

11時ごろに着くと末廣亭の前にはすでに長蛇の列ができていました。ざっと60人以上。
この日は夜席に小三治師匠が出演するということもあるのでしょう。
私はこの日、昼席だけで帰る予定だったので関係ないのですが、
実際のところ、かなりのお客さんが昼から夜まで残っていたような。

彦 星「からぬけ」
天 歌「暴走族」
ストレート松浦「ジャグリング」
歌武蔵「支度部屋外伝」
勢 朝「勢朝作用」
鉄 平「三平小噺」
丸山おさむ「ものまね」
花 緑「倉庫番」
小ゑん「ぐつぐつ」
小さん「親子酒」
二 楽「紙切り」(ねずみ、カルロス・ゴーン)
歌る多「宗論」
円 丈「強情灸」
燕 路「幇間腹」
美智・美登「奇術」
伯 楽「みそ豆」
馬 風「楽屋外伝」
-仲入り-
歌る多一門「松づくし」
圓太郎「漫談」
正 蔵「漫談」
文 楽「漫談」
金 馬「不健康自慢」(?)
橘之助「浮世節」
圓 歌「B型人間」

天歌さん、頭が丸坊主になっていました。
お盆にプークで見た時はこんな感じではなかったような。
新作「暴走族」は軽いながらも面白い噺。もっと評価されてもよさそう。

花緑師匠は脳内を題材にした新作。
ラグビーがやたらと流行した昨年の世相をうまく入れ込んでますね。

円丈師匠はどういうわけか20分ぐらい高座にいたような。
いつものマクラをあれこれとやって、アンケートで降りるのかと思いきや、
まさかの古典「強情灸」でした。
とはいってもアレンジされていますし、サゲも通常のものとは違う。
そしていつも高座に置いている見台も途中で下げてしまう。
新作でなければ読む必要もないということでしょうね。
なかなか斬新な「強情灸」でしたが、長くやりすぎたと見えて、
この後出てくる演者が軒並み漫談で降りる事態に。

金馬師匠は今年で御年91歳とか。
体調を考慮してか出入りの際にはいったん幕が下りるようになっていました。
晩年の歌丸師匠なんかの時と同じですね。
体調不良のことについてはあれこれと聞いていますが、
話始めると元気だなぁと思います。
噺は新作でしょうか、不健康をお互いに自慢するというもの。
こういう軽い噺もいいですね。

トリの圓歌師匠の時には立ち見があちこち出るありさまになっていました。
なかなか落ち着いて話を聞く環境でもないかもしれませんがね。

桟敷席で4時間座っていると足にも腰にもお尻にも堪えます。
イス席に恵まれ、時間にも余裕があれば夜まで居たかったなぁ。

恐懼謹言。
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