恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

11/7(日) 扇辰日和@東和センター

2021年11月08日 | 噺とか
足立区にある東和住区センターで行われた、入船亭扇辰師匠の独演会です。
もともと春先の実施のはずが、コロナの影響で延期に延期を重ね、
立冬の今日、やっとのことで実施に至りました。
30名限定とのことでしたが、早々に完売になり、
当日は若干の人数を追加しての実施となりました。
もともと春に予定されていた時に予約を入れており、
延期が決まった際にご丁寧にも主催者の方からお電話をいただき、
予約開始と同時に申し込みをさせていただきました。

子ほめ   辰ぢろ
扇辰    悋気の独楽
-仲入り-
扇辰    井戸の茶碗

開口一番はお弟子さんの辰ぢろさん。この方は初めてお目にかかります。
演目は「子ほめ」ですが、なんとも久しぶり。
かつては前座さんはじめ、これでもかという言うほど聞いていたのですが、
最近はあんまり聞かないような。
この辺も流行りがあるのか、はたまた私が寄席に行ってないだけか。
しっかりとした口調で安心して聞いていられました。
なんとなく初心者のお客さんが多いのか、笑いも多め。

たっぷりの「子ほめ」のあとで出囃子に合わせて扇辰師匠が登場。
なんでも奥様の実家が会場の近くにあるとかで、会場からもごく近くなのだとか。
奥様は作詞家として活動されている覚和歌子さん。
いろんな縁があるものですね。

会場の雰囲気に合わせてか、最初はいくつか小噺を披露されます。
寄席ではなかなかない光景ですが、行く先々の水に合わせる噺家さん。
個人的にはちょっと残念な感じもありますが、ま、仕方ありますまい。
たっぷりとマクラと小噺を振って「悋気の独楽」へ。
この噺も久しぶりに聞いたように思いますが、扇辰師匠からは初めて。
定吉の演じぶりがいささか臭すぎるようにも思いますが、
会場のお客さんは大喜びなので、これでいいのかな。
女将さんやらお妾さんを演じる姿もなかなかに味があっていいもので。
笑いたっぷりの高座でした。

仲入り後は袴姿に衣装を変えてご登場。
会場にお子さんがいるのにお妾さんの噺もないもんですね、と自虐しつつ、
おそらくその辺も計算通りなのだろうなぁと。
今度はマクラもそこそこに「井戸の茶碗」へ入ります。
なんとなくこの噺はトリネタでよく聞くような印象ですが、
やはり扇辰師匠からは初めて。
(そもそもそんなに扇辰師匠を聞いてないのかもしれませんが。)
二人の武士に翻弄されるくず屋の清兵衛さんをはじめ、人物の描写がおもしろい。
先ほどは始終ゲラゲラ笑っていた会場もすっかり引き込まれた様子で、
さすがいろいろな技を持つ技巧者だなぁと改めて感じさせられました。

2時間きっかりの独演会でしたが、扇辰師匠をたっぷりと満喫しました。
扇辰師匠ならではの珍しい噺を聞きたいなぁとも思っていたのですが、
これはこれでよかったのかなぁと思います。
なにより大きなホールで聞く落語より、コンパクトな会場で楽しむのが一番。
思うことはあれど、贅沢な落語会なのでありました。
こういうのを地域寄席で、しかも行政がやってるのっていいですよねぇ。

恐懼謹言。
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10/19(火)鈴本演芸場昼席(主任:三遊亭歌武蔵)

2021年10月20日 | 噺とか
久しぶりの鈴本演芸場は約半年ぶり。
情報としては知っていたのですが、木戸に自動券売機。
なるべく接触を少なくする工夫でしょうが、少し寂しくもあり。
感染者数が減ってきたとはいえ、
まだまだ客席での飲食や飲酒はNG。
まぁそれに慣れてしまえば純粋に落語が楽しめるのでいいのですがね。
平日の昼席は10名少々でスタート。

「道灌」    まめ菊
「権助魚」   伊織
「奇術」    美智・美登
「元犬」    馬石
「歯ンデレラ」 きく麿
「漫才」    笑組
「鈴ヶ森」   志う歌
「武助馬」   藤兵衛
「浮世節」   橘之助
「ぐつぐつ」  小ゑん
-仲入り-   
「ものまね」   小猫
「普段の袴」  一之輔
「看板の一」  文楽
「紙切り」   二楽(ジェームズボンド・選挙・芋)
「稲川」    歌武蔵

全体的に笑いが少なく、おとなしい客席だったように思います。
女性のお客さんが多かったのも印象的で、小ゑん師匠やきく麿師匠の新作もヒット。
基本に忠実な噺が多く、奇を衒った話は少なかったかも。

個人的には仲入りの小ゑん師匠がご自身のTwitterで、
仲入りならではの話をやるようなことを書かれていたので、
「アクアの男」や「鉄の男」に期待したのですが、
ここはスタンダードな「ぐつぐつ」。
寒くなってきたここ数日、この噺が出ることも予想済みでしたが、
これはこれで名作。今季初のぐつぐつを楽しませていただきました。

きく麿師匠も代表作「歯ンデレラ」ですが、これも久しぶりに聞いてやはり面白い。
数ある新作の中でもこれが代表作ですよね。
後ろに座っていたご婦人が大いに笑っておられました。

歌武蔵師匠も先日末廣亭で聞いた「稲川」で、これもまぁちょっと残念ではありますが、
定番のマクラ「支度部屋外伝」からの本題への流れはさすが何度聞いても面白い。
客席の様子を見て判断されたのかもしれませんが。

コロナ禍で、かつ平日の昼席ということもあってのんびりとした時間が流れていました。
今のところ東京でのコロナ感染者が2桁が続いており、
このまま収束に向かい、心置きなく寄席に足を運べる日が来ますように。

恐懼謹言。
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9/19(日)国立演芸場(主任:三遊亭天どん)

2021年09月19日 | 噺とか
久しぶりの国立演芸場です。
調べたら2018年の5月以来。
本来だと9月中席の国立は円丈師匠の芝居なのですが、
諸事情あってお休みとのことで、
白鳥師匠・天どん師匠・彦いち師匠の3人でトリを分担することに。
当然ながら新作色の濃い顔付けになっていますが、
久しぶりに天どん師匠の噺を聞きたいと国立へ。
ちなみに、この日は天どん師匠の最終日なのでありました。

「寄合酒」      二之吉
「うしみつであそぼ」 ぐんま
「あぁ無情」     究斗
「漫才」       ニックス
「男の花道」     正雀
 ー仲入りー
「東急駅長会議」   清麿
「奇術」       ダーク広和
「横松和平」     天どん

前座の二之吉さんは初めて。
なかなかいい腕を持っているなぁと思います。
ところどころのいい間違いが少し気になってしまいますがね。

ぐんまさん、地元群馬の廃園となった「カッパピア」をもとにした新作。
こういう世界観の新作ってかなり強引な感じもするのですが、
その辺はさすが白鳥師匠のお弟子さん。楽しませていただきました。
高座の上であれこれと暴れ合わるのも安定の定番芸。

究斗さんもかなり久しぶり。ほぼこの国立ぐらいでしかお会いしないような。
17年ぶりにミュージカルの舞台に立つのだそうで、この日もその稽古の合間での高座。
いろいろなバックグラウンドのある噺家さんがいますが、
この師匠の前職というのもすごいですよね。
「あぁ無情」もまさに「レ・ミゼラブル」をうまい具合に落語に落とし込んだ噺。
教養がなくて申し訳ないのですが、こうやって聞くとミュージカルも面白そうと思ってしまいます。

ニックスの漫才ももはや鉄板芸。
寄席の色物さんってこうあるべきだなぁというお手本。

正雀師匠は「男の花道」という講談をもとにした噺で、初めて聞きました。
もうこの話がトリでいいんじゃないかとは、後の天どん師匠の言葉ですが、
鳴り物も入って圧巻の人情噺なのでありました。
新作派ばかりのこの芝居にあって、ぐっと引き締まる。
この話を聞けただけでもこの日国立に来た甲斐があったなぁと。

清麿師匠の「東急駅長会議」ももはや名作。
久しぶりにうかがいましたが安定の面白さ。
清麿師匠の代表作でしょうね。
コロナ禍における電車内での一幕に関するマクラも秀逸。

ダーク広和先生の奇術も、国立の素晴らしい音響だとまたちょっとグレードアップ。
たびたび寄席でお目にかかりますが、そのたびに新ネタが入っていたり、
常に楽しませてくれる色物さん。
今日も手から塩が無限に出てくる奇術(?)は初めて拝見しましたよ。

トリの天どん師匠。まさかの出囃子を間違えられるハプニング。
途中から修正が入りましたが、こんなことってあるんですねぇ。
トリを3人で分けているから気楽だと話しつつも、
師匠である円丈師匠のことを意識しつつこの日は「横松和平」。
4年ほど前に日本橋で聞いているのですが、もはやうろ覚え。
聞いているうちにだんだんと思い出していきました。
売れない夫婦漫才師がレポーターに挑戦する噺ですが、
これも立松和平を知っていないと面白さは半減かも。
私ぐらいの世代でたぶんギリギリ。
末廣亭のレポートのシーンでは最近の時事ネタを入れてくるあたり、さすが。
ここでもやはり国立の音響と照明をフルに活用しておりました。
本来ないはずのオチの部分も天どん師匠はうまーく回収していきます。

久しぶりに来た国立、コンパクトながら満足度が非常に高い、そんな一日になりました。

恐懼謹言。
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8/11(水)第九次 第五回 圓朝座@谷中・全生庵

2021年08月11日 | 噺とか
鈴々舎馬桜師匠が手掛けている落語会です。
落語中興の祖である三遊亭圓朝の祥月命日である8月11日、
谷中の全生庵では法要と落語会が行われているとのことで、
今回が初めての参加になります。
馬桜師匠の落語会に参加するのもかなり久しぶりになります。
ゲストには文菊師匠が出るということもあり、事前に予約を入れて谷中へ。

「牛ほめ」          ごはんつぶ
「緑林門松竹・天城豪右衛門」 馬桜
 -仲入り-
「鰍沢」           文菊
  
前座は天どん師匠門下のごはんつぶさん。
彼も見習の頃から拝見していますが、かなり貫禄が出てきましたね。
系譜として、圓朝→品川の圓蔵→六代目・圓生→圓丈→天どん→ごはんつぶ
ということで、一応は直系筋にあたるようですが、まぁその辺はあまり、ね。
前座噺ながら「牛ほめ」をたっぷりと。
ところどころオリジナルのくすぐりを入れてくるのと、
独特の間が師匠譲りだなぁと感じました。

発起人の馬桜師匠は「緑林門松竹」という連続モノ。
不勉強なのですが、「みどりのはやしかどのまつたけ」と読むのですね。覚えられん。
昨年の公演の際に前の部分のところをやられたそうですが、
あまりにも人が死ぬ惨たらしい噺とのことで、落語界に珍しくR15にしたんだとか。
その辺の前段のところをさらっとあらすじにして本編へ。
予備知識など一切なく今日に臨んだのですが、それでも面白いですね。
笑いのほとんどない話ではありますが、世界に引き込まれるというか。
しかしまぁ、毒殺のくだりが出てくるのですが、
「鰍沢」と本来はつくような気もします。
こういう落語会ではあまり気にしないものなのかもしれませんね。

仲入りを挟んでトリに文菊師匠。
この会場ではめくりも出囃子もないのですが、いつもの調子でゆったりと高座へ。
おそらく文菊師匠目当てのお客さんも多かったのかな?
冬の噺の定番である「鰍沢」を蝉の声が聞こえる座禅堂で聞く、
というなんとも不思議な環境ではありましたが、
始まってしまえばもう冬の世界へといざなわれてしまいます。
文菊師匠の所作やお熊の演じ方など、さすがといったところ。
あっという間に時間がたってしまいました。

本来ならば120のキャパのところを80に絞っての公演だったこの会ですが、
祝日であるはずがオリンピックの影響で祝日が移動し、
平日になってしまったことや、コロナの感染者が未曾有の数になってることもあり、
比較的ゆったりとした環境で楽しむことができました。

まだまだ大手を振って落語を楽しめるような情勢ではありませんが、
一日も早く観戦が終息してこういう落語会を気軽に楽しめるようになってほしいものです。

恐懼謹言。
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7/17(土)末廣亭昼席(主任:三遊亭歌武蔵)

2021年07月17日 | 噺とか
久しぶりの更新になります。
家庭状況の変化やら社会状況の変化やら、いろいろあって2か月ぶりの寄席です。
4度目の緊急事態宣言が発令され、
連日1000人以上の新規感染者が出ている東京都。
そんな中でも寄席は開いています。
演芸を楽しむ客も「命がけ」などと称されますが、
今日も土曜とあってそれなりにお客さんが入っていました。
本来ならば柳家はん治師匠がトリですが、この日は歌武蔵師匠の代バネ。

「手紙無筆」    菊一
「たらちね」    小はぜ
「庭蟹」      こみち
「曲ごま」     紋之助
「おすわどん」   小八
「宮戸川」     左龍
-換気休憩-
「漫才」      とんぼ・まさみ
「漫談」      若圓歌
「夕立勘五郎」   志ん輔
「奇術」      アサダ二世
「大師の杵」    正雀
「家見舞」     小袁治
-仲入り-
「アニバーサリー」 花いち
「太神楽」     仙志郎・仙成
「ぜんざい公社」  小団治
「あくび指南」   鉄平
「紙切り」     正楽 (梅雨明け・自転車)
「稲川」      歌武蔵

こみち師匠の「庭蟹」は女性バージョン。
女中のお清さんが洒落好きという設定。
「洒落番頭」ならぬ「洒落女中」という演題のほうがいいのかな?

小八師匠は久しぶり。「おすわどん」もあまり聞かない話ですね。
梅雨明けして夏にふさわしい、ちょっとした怖い噺の部類ですかね。

若圓歌師匠も久しぶり。漫談ではあるのですが、なんかタイトルがあったような。
「笑いが一番」とかでしたっけ?

花いちさんも本当に久しぶり。この方の新作の作り方がとても好きなのですが、
どうもなかなかお会いする機会がなく。
久しぶりに聞いた新作でしたが、さすがですね。
貧しい噺か夫婦が居酒屋で繰り広げるストーリー。
現代版の「だくだく」ともいうべきか、はたまた「長屋の花見」というべきか。
扇子や手拭いが多数誕生する型破りな新作は白鳥師匠、天どん師匠、彦いち師匠のよう。
花緑一門、本当に個性派ぞろいですね。

歌武蔵師匠、末廣亭だとだいたい「支度部屋外伝」で終わってしまうのですが、
この日はトリということもあって相撲にまつわる噺を。
マクラではあれやこれやと北の富士親方のぶっ飛んだ解説についてあれこれ。
もうこれだけで漫談としても成立していますね。
本編は10分少々の軽い噺ですが、たっぷり楽しませていただきました。

世の中の状況もあり、気軽に寄席演芸が楽しめない昨今ですが、
一日も早く心置きなく演芸が楽しめる日が来ることを願うばかりです。

恐懼謹言。
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4/25(日)末廣亭昼席(主任:初音家左橋)

2021年04月25日 | 噺とか
東京では3度目の緊急事態宣言発令となり、その初日。
寄席も含む劇場には「無観客開催」を要請したんだそうですが、
このたび上野・浅草・新宿・池袋の定席は休業しないことを決定。
寄席演芸が「不要不急」ではないとしたことが理由なんだそうで、
詳しくは調べると記事がたくさん出てきますので、そちらで。

そんな中、「友の会」のチケットの期限が迫っており、
どうしたものかと思案しつつ、一念発起して末廣亭に足を運びました。
開場間もない頃こそ客席は閑散としたものでしたが、
昼席のトリのことになると50%に入場制限された場内はほぼ満席に。
「空席以外はみな満席」というのはまさにこんな状況。
これこそ寄席演芸が不要不急でないことの証かもしれません。
感染対策もかなりしっかりしてますからね、
換気のし過ぎで近接の飲食店の匂いがしっかり入ってくるため、
後半の空腹時にはかなり堪えますが・・・。

「道灌」    駒介
「鰻屋」    小駒
「あくび指南」 小せん
「茗荷宿」   白酒
「漫談」    丸山おさむ
「生徒の作文」 駒治
「紀州」    萬窓
 -換気休憩-
「奇術」    伊藤夢葉
「無精床」   志ん彌
「鴻池の犬」  正雀
「紙切り」   正楽
「啞の釣り」  一朝
 -仲入り-
(演題不明)  ぎん志
「漫才」    笑組
「堀之内」   一之輔
「桃太郎」   圓太郎
「曲ごま」   紋之助
「寝床」    左橋

今回の昼席、全体的には中堅からベテランの技が光ったかな、という印象。
でもって、寄席の定番の噺を新たな視点で聞かせてもらったなぁと。

小せん師匠の「あくび指南」は寄席でたびたび聞く噺なのですが、
中身がかなり工夫されており、楽しい仕上がりになっていました。
前半部分はかなり省略されているものの、
稽古の中身の部分がかなり独自の内容に。こういうのを聞くと得した気分になります。

また、一朝師匠の「唖の釣り」と一之輔師匠の「堀之内」が今日の2大ヒット。
この子弟の力、おそるべしですね。
一朝師匠の奇をてらわず、かつコミカルな動きはさすがだし、
一之輔師匠のくすぐりや噺の構成力もさすがといったところ。

圓太郎師匠の「桃太郎」もこれまたかなり独自路線。
ご自身の小4のお子さんのエピソードを交えつつ、
「桃太郎」をここまで面白く描く技術はさすがだなぁ。

ぎん志師匠は真打になられてからたぶん初めて。
金馬師匠(金翁師匠)のことをイメージしたリハビリの噺でした。
また、師匠でもありトリの左橋師匠の「寝床」もたっぷりと楽しませていただきました。
左橋師匠は巣鴨のスタジオフォーでたびたびお目にかかりますが、
安定力がありますね。

夜席も魅力的な顔付けなのですが、ここは潔く昼で退散。
それでも十分に満足な末廣亭でございました。
コロナに負けず、今後も寄席は続けてほしいものです。

恐懼謹言。
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3/30(火)鈴本演芸場 三遊亭れん生 真打昇進披露興行

2021年03月30日 | 噺とか
こちらも久しぶりの鈴本演芸場です。
3月下席が始まるまで、約2か月休業していました。
おまけに夜席は当面の間休止で、月曜定休になるという。
そんな鈴本の真打昇進披露興行にどこかで行っておこう、
ということで仕事も比較的休めそうなこのタイミングで鈴本へ。
前日の正太郎改め柳枝師匠の興行は前売りで完売だったそうですが、
めぐろ改めれん生師匠の2日目の披露目である今日はそこそこ余裕がありました。
やはり平日の昼席はこれぐらいの余裕があるといいですね。

「狸の札」     扇ぽう
「奇術」      アサダ二世
「ざいぜんごろう」 玉の輔
「初音の鼓」    正朝
「漫才」      ロケット団
「松山鏡」     正蔵
「高砂や」     市馬
「浮世節」     橘之助
「棒鱈」      菊之丞
 -仲入り-
 口上
「無精床」     権太楼
「同棲したい」   喬太郎
「紙切り」     正楽
「にわとり」    れん生

真打昇進披露興行に来るのも久しぶりでしたが、
全体的におめでたい雰囲気がいいですね。
出演者も大物が名前を連ねており、贅沢な顔付け。
円丈師匠はなんでもここのところ体調がすぐれないらしく、
口上には参加せず、手紙で参加して玉の輔師匠が代読されました。
定席でそれぞれ別のパターンを用意されているようです。
なお、口上には玉の輔(司会)・喬太郎・権太楼・正蔵・市馬の各師匠が登場。

全体的にとても落ち着いていましたが、
やはり喬太郎師匠(一之輔師匠の代演)の破壊力はさすがといったところ。
久しぶりに拝見しましたが、やはりすごいですねぇ。
「濃厚接触」の小噺も時節柄ヒットしました。
「同棲したい」は有名どころながら初めて聞きました。

れん生師匠はマクラで名前の由来をあれこれと。
円丈師匠から提示されたのが「めぐろ家小ばち」だったそうな。漢字は不明ですが。
「めぐろ」の名前を10年近く使っていたからそれを捨てるのはもったいない。
そして、寄席のトリに出てくるのではなく、居酒屋のお通しの小鉢のように、
最初に出てくるような芸を、とのことらしいですが、
当然ながら不満を伝えると、続いて「めぐろ家千住」を提案されたそうな。
出身の目黒と、師匠の住む足立区の千住に由来し、
「中目黒と北千住を結ぶ日比谷線のような芸人」になるように、
というよくわからない理由を提示され、これも却下。
その後、弟弟子のわん丈さんとふう丈さんの提案もあり、
「れん丈」になりかけたそうですが、古典の腕前もなかなか、ということもあり、
圓生師匠の「生」を入れて「れん生」が候補に上がり、
どちらとも決めきれず、最終的にはタロット占い師に決めてもらったそうで。
ともかく芸人の名前を決めるっていうのも難しいもんですよね。

本題は以前に聞いたことのある「にわとり」でした。
鶴の恩返しのようなストーリー展開で、軽めの噺といえます。
れん生師匠の独特の世界観が伝わってくる楽しい噺で、
これからも楽しい新作をたくさん聞いてみたいと思うのでありました。
久しぶりの平日の昼席、そして披露目を満喫しました。

恐懼謹言。
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3/27(土)池袋演芸場 落語協会新作台本まつり

2021年03月27日 | 噺とか
3月下席の池袋は恒例の新作台本まつり。
寄席の定席でありながら、まるで新作の会の様相を呈しています。
この池袋に約3か月ぶりぐらいに足を運びました。
この芝居、日替わりで顔付けも変わるのですが、足を運べるのは今日ぐらい。
にもかかわらず非常に魅力的な顔付けで、期待は高まります。
それなりに席も埋まるかなとも思いましたが、
ちょうど左右一席ずつぐらい空けて座れるぐらいのちょうどいい感じ。

「つる」         ひこうき
「1パーミルの恋人」   丈二
「龍馬伝」        圓歌
「はじめての確定申告」  天どん
「太神楽」        翁家和助
「糖質制限初天神」    馬るこ
「寝かしつけ」      きく麿
 -仲入り-
「時の過ぎ行くままに」  清麿
「フィッ!」       小ゑん
「粋曲」         小菊
「旅のかかし」      はん治

こうしてみると前座さん以外すべて新作。すごいもんですね。

丈二師匠はすごく久しぶり。
この師匠の新作はどれも素晴らしい出来なのですが、なかなか出会う機会がなく。
この「1パーミルの恋人」も間違いなく代表作の一つ。
久しぶりに聞くいことができてよかった。

浅い出番での圓歌師匠は久しぶり。
普段はすっとネタに入るのですが、
丈二師匠の血液型ネタから自分自身の「B型人間」のようなマクラへ。
すべて計算の上で高座に上がっている印象の圓歌師匠ですが、
このマクラはそんな感じでもなくかなり即興だったような。
そんなこともあってかかなり伸びてしまいました。

延びてしまった後の天どん師匠、こんなことは慣れっことばかりに、
本題「はじめての確定申告」へと入っていきます。
この噺、演題は見たことあれど、初めて聞きました。
時期的に確定申告で忙しいこの時期のお話。
税務署に確定申告にやってきた一見普通の主婦が実は殺し屋、という。
天どん師匠らしい楽しい一席でした。

馬るこ師匠はおなじみの「糖質制限初天神」でした。
マクラでは、最近デビューしたArakezuriなるアーティストのMVに出演した話を。
撮影の苦労話から笑い話までありましたが、
このあとちょっとMV見てみようと思います。

きく麿師匠も安定の「寝かしつけ」で楽しませていただきました。
また、マクラで披露された正雀師匠、はん治師匠、雲助師匠のモノマネが秀逸。
YouTubeでもどんどんやってほしいものです。
マクラと本題合わせて今日で一番笑ってしまったような。

清麿師匠から小ゑん師匠と新作のベテラン勢を経てトリのはん治師匠へ。
ネタ出しで「旅のかかし」という新作台本の選に入った作品。
これで口演されるのが3回目とのことですが、そこはベテラン。すっと噺に入ります。
演題だけではどんな話か想像つかなかったのですが、
なんとなく古典の世界にありそうな、そして昔ばなしにもありそうなほのぼのとした噺。
仕事はしたくない、でもおいしい思いはしたいというだらしのない男が、
流れ流れて各地を転々と移動しながら、ある畑に入って盗みを働こうとするところを見とがめられ、
とっさの嘘をつくところからストーリーが始まります。
自分は畑で盗みをしていたのではなく、かかしになっていたのだ、と。
実質15分程度のコンパクトな噺でしたが、
もっと寄席でもかかってよさそうな感じ。

期待も大きかったのですが、実際の満足度も非常に高い池袋でした。
座席も余裕とゆとりがあり、のんびりゆったりといい時間が過ごせました。
4月の上席、昼が天どん師匠、夜は一之輔師匠。
こんな感じなら1日いても苦にならないはず。

恐懼謹言。
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3/13(土)連雀亭昼席

2021年03月13日 | 噺とか
先週に引き続き、午前中の仕事ののち連雀亭へ。
この日、東京は春の嵐ともいうべき雷と大雨に見舞われたこともあってか、
客席も極めて少人数でありました。
いろんな落語会に参加をしていますが、おそらく経験する中での最少人数。
記事を書いたら特定されてしまいそうですが。

「野ざらし」    あお馬
「アブラカタブラ」 とむ
「寿限無女子」   だん子
「小言幸兵衛」   市若

あお馬さんは落語会や寄席でたびたびお目にかかります。
この日の4席の中で最も良い落語だったなぁと思います。
マクラもなく、余計な入れ事もなく、それでいて噺に引き込まれる。
なんとも幸先の良いスタート。

続く、三遊亭とむさんは、昨日女の子が誕生したというおめでたい話題から。
過去に芸人をしていたということは知っていたのですが、
その時のエピソードをあれこれ。
詳しくはwikiなどにも記載があるのですが、
小道具を使った一発ギャグがお得意だったそうな。
今回の新作もそんな芸人時代のギャグが元になっているようです。
面白かったのは面白かったのですが、どうにも詳細が思い出せず。
んー、こういうこともあります。

女流落語家の立川だん子さんは初めてお目にかかります。
これまたwikiの情報ですが、20年以上社会人経験をされたうえで、
談四楼師匠に入門された経歴を持つ落語家さん。
「寿限無」の改作なのですが、残念ながら同様の改作と比べると・・・。
円丈師匠の「新寿限無」やふう丈さんの「ライザップ寿限無」が秀逸なだけに、
もう一捻りほしいなぁなどと思うのでした。

トリは柳亭市若さん。前座さんの頃こそよくお見掛けしましたが、
二つ目になってからは初めてかもしれません。
マクラで話されていましたが、オランダ生まれなんですねぇ。
オランダと五反田をネタにするのはホンキートンクと被りますが。
で、本編では「小言幸兵衛」をかけられました。
ところどころ滑舌が怪しくなるところが気になる以外は、
楽しく聞かせていただきました。
途中で大雨と雷の音が会場内に響き渡りましたが、高座には影響なし。
とはいえ、終演時間よりも10分弱早く終わってしまいました。
先週、希光さんが「あんまり早く終わってしまうとそれとなく注意される」といっていましたが、
その辺のところどうなんでしょうね。
大ネタをかけると時間の配分から延びることもあるのでしょうが、
逆に早く終わってしまうこともあるのかも。

これといって目当ての芸人さんがいるわけでもないながら、
ふらっと立ち寄る連雀亭ではいつもいろいろな発見があります。

恐懼謹言。
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3/6(土)連雀亭昼席

2021年03月06日 | 噺とか
午前中に仕事があり、どこかの寄席へでもと思い、
お手頃に楽しめる連雀亭のきゃたぴら昼席へ。
近頃、ぼんやりとYouTubeで視聴しているraku-bang
にも出演されている笑福亭希光さんも顔付けされており、
落語は拝見したことがないもので、そのあたりも楽しみにしつつ。
客席はなんとかつ離れしている状況で、
昼席前のワンコインのお客さんは3人だったとか。

「代脈」   あんこ
「堀の内」  萬丸
「一眼国」  花飛
「喧嘩長屋」 希光

開口一番は、あんこさん。
「代脈」という噺もあまり聞かないかなーという印象。かなり久しぶり。
それになりに笑いどころもあるんですが、どうも客席が堅いのもあって、
盛り上がりきらなかったような印象。

続く圓楽党から萬丸さん。
「堀の内」もよく聞く噺なのですが、
家を出てからお祖師様まで行く過程がかなり細かく描写されており、
家に帰ってくるところで切ってしまいます。
寄席なんかの短い出番ではこういう切り方もあるんでしょうが、
だとすれば序盤から前半の部分が冗長に感じるところもあり、
もう少し刈り込んでおけば気持ちよく最後まで行けたのかなぁ、などと。
ここでもやはり客席は堅めでありました。

続く花飛さん。この方も連雀亭でたびたびお目にかかります。
うっかりマスクをしたまま高座に上がりかけておられました。
テイストが変わって「一眼国」をかけられました。
この噺は扇辰師匠から聞くイメージが強いのですが、
たくさんの笑いを求めるというより、客席をぐっと話に引き込むイメージ。
無理に笑いを取りにいかず、自然体で語り、
かつ話にぐっと引き込まれる感じは、さすが花飛さん。

トリの希光さん。この日はやりたい噺があるものの、
10分程度なのでマクラたっぷりでご勘弁を、ということで、
約20分程度がマクラに費やされました。
コロナ禍での芸人さんのさまざまな苦労話を中心に、
YouTube動画に関するあれこれから、
芸術協会つながりの伯山先生のエピソードなどなど。
とても楽しく聞かせていただきました。
本題は「喧嘩長屋」で、これも元々上方の噺なのですかね。
あまり聞いた覚えのない話ですが、楽しい噺ですね。
ときどきではありますが、上方落語を聞くのもいいものです。

しかしまぁ仕事をしてからの落語はどうも睡魔との戦いになってしまいます。
まして昼食後のこの時間は危ない危ない。
人数の少ない連雀亭のような客席だと演者さんからも見えてしまいますからね。
落語を聞きに行く際にも体調は万全でないと。

恐懼謹言。
コメント
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