恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2022/04/29 末廣亭昼席(主任:柳家小ゑん)

2022年04月30日 | 噺とか
前回からの続きのような。

4月に入ってからというもの、
新年度というだけあって忙しいのなんの。
耳の治療のための鍼も、ほとんど通えず。
暖かいときこそ治療にもってこいの時期のようですがうまくいきません。
ゴールデンウィークも治療院は休み。
こういう時に治療には専念したいものの、
やっていないのは仕方ない。
で、あれば精神的な休暇、ということで、
末廣亭へ行ってきました。

友の会チケットの期限が4月末。
前回は耳のことで入院、治療していたこともあって失効させてしまったので、
今回はきちんと使うことにします。
とはいえ、家のこともあるので開演からというわけにもいかず、
昼の部の仲入りから昼トリまで。

「ぜんざい公社」 小団治
 -仲入り-
「湯屋番」    柳枝
「漫才」     ロケット団
「熊の皮」    柳朝
「プリン」    しん平
「太神楽」    仙志郎・仙成
「鉄の男 全篇」 小ゑん

柳枝師匠は真打になってから初めて。
二つ目の正太郎さんの時には、
独演会にも足を運んでいたのですが、
本当に久しぶり。
湯屋番は色々な人から聞いていますが、
柳枝師匠のものはけっこう独自性が強いのかな?と。
いろんな型があるんでしょうけどね。

漫才のロケット団は相変わらずの安定。
際どい時事ネタを入れてくるのもさすが。

一之輔師匠の代演は兄弟子の柳朝師匠。
末廣亭のプログラムではしん平師匠の代演ととあり、ここはミスだったのかな?
日頃からブログを拝見している師匠で、
熊の皮のような軽い噺でもきちんと仕上げてくれて心地よい感じ。

しん平師匠はいつものごとく漫談のような楽しい話をあれこれと。
甘味を中心とした味覚に纏わるあれこれ。
パステルのとろけるプリンの由来は、
本当にそんなもんなのかなー、と。

トリの小ゑん師匠、「鉄の男」でした。
この噺、序にあたる部分は何度も書いているのですが、
今日この日に全篇が聞けたのはラッキー。
時間の関係で序と中で終わるパターもあるようで、
今回の末廣亭の芝居でもそんな時があったようです。
ご本人のTwitterを見ると、端折った部分もあるようですので、
本当の意味での全篇ではないにしろ、
前々から聴きたいなと思っていた噺だったので、とにかく幸運でした。
お子さんが客席にいたのと、雨で肌寒い1日だったので、
ぐつぐつでくるかなー、なんて思ったりもしましたが。
鉄道ネタに造詣が深くなくても、
おそらくは楽しめる作品で、
知っていればなおのこと楽しめる作品。

しかしまぁゴールデンウィーク初日とはいえ、会場は満席でした。
仲入りから運良く良席を確保しましたが、
久しぶりにすごい熱気でした。
座席の左右を空けたり、最前列を空席にするような制限もなく、
ある意味でコロナ前の寄席の姿でした。
感染数が減ってきたとはいえ、
まだまだ油断は禁物です。
マスクなしでも寄席を楽しめるその日を、
心待ちにしている次第です。

耳の状況はこの後も続きます。

恐懼謹言。


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突発性難聴 発症から3ヶ月

2022年04月16日 | 突発性難聴療養生活
前回からの続きです。

少し間が空いてしまいました。
新年度が始まったバタバタもあり、
更新する余裕もなく今に至ります。

早いもので1月に突発性難聴を発症して、3ヶ月以上が経過しました。
引き続きの薬の服用とあわせて、
鍼治療へ通ってはいるものの、
2月ごろから聴力に大きな変化はなく、
ほぼ横ばいというのが現状です。
本格的に仕事が始まったこともあり、
鍼治療へ通う頻度も減っており、
これも関係しているのかもしれませんね。

鍼の先生からは、暖かくなった春こそ、
耳の治療にはいい季節だから、
タイミングを逃さないように、
というようなことを言われていますが、
いかんせん仕事と家庭のことを考えると、
そこまで頻繁に足を運ぶこともできず。
耳を治すためなら出来ることはしたい、
という当初の思いは変わらないものの、
現実にはいろいろな制約があるもので。

右耳の聞こえの悪さに不便は感じつつも、
少しずつ自分がそれに適応しつつある、
というのも事実としてあるような。
騒がしいところでの人との会話や、
電話するときは必ずしも左で、とか、
時間と共に自然と対応はできるようになるものです。
不便であることには変わらないんですが。

とはいえ、まだまだ諦めたくない。
いつも同じことを言っていますが、
望みは捨てずに治療に励んでいきたいものです。

続きます。

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2022/04/01 池袋演芸場昼席(主任:三遊亭天どん)

2022年04月03日 | 噺とか
満開の桜も徐々に散り始め、
4月のスタートは肌寒い1日となりました。
新たな年度のスタートの仕事も、
午前中で切り上げて池袋へ向かいます。
耳の調子も相変わらずながら、
気分転換も必要というわけで。
前回の寄席は鈴本でしたが、
マイクを使う関係もあって、
微妙に耳に違和感があり、
ならば、とマイクのない池袋へ。
3月の新作の会も行きたかったのですが、
残念ながら時間が取れず。
とはいえ、4月上席は天どん師匠のトリで、
なかなか見応えがありそうなので、
こちらも期待しつつ。

「狸の札」     ごはんつぶ
「星野屋」     わん丈
「時そば」     馬るこ
「音楽」      のだゆき
「弥次郎」     小せん
「熊の皮」     圓菊
「漫才」      ロケット団
「無精床」     歌武蔵
「幸せの黄色い旗」 茜
「太神楽」     翁家社中
「レプリカント」  小ゑん
 -仲入り-
「宿へゴースト」  花いち
「鹿政談」     龍玉
「紙切り」     楽一
「百年目」     天どん

前座のごはんつぶさんは秋から二つ目になることが決まっています。
狸の札の中でも色々と独自性を出して、
早々に会場の笑いを誘っていました。
二つ目になっての改名はどうするのか、
気になるところです。

続いてのわん丈さんは、
昨年11月に亡くなった円丈師匠から、
天どん門下に移籍するまでの経緯を、
マクラであれこれと。
こんなこともあろうかと早いうちから、
円丈師匠からは移籍先を考えておくよう言われたようですね。
名前が変わって「わんどん」にならなくてよかった、と。
続いて娘さんの幼稚園受験の話に移り、本題へ。
星野屋、あまり聴いたことのない噺なのですが、
わん丈さんの巧みさの光る一席でした。

くすぐりたっぷりで楽しい馬るこ師匠、
髪型を変えネタも進化したのだゆきさん、
淀みなく気持ちの良い小せん師匠、
襲名後はじめて聞く圓菊師匠、
毒と時事ネタたっぷりのロケット団、
久々に支度部屋外伝ではない歌武蔵師匠、
新作講談の茜先生はおなじみのネタで、
翁家社中は久々の夫婦共演をみました。
そして、仲入りは小ゑん師匠。

時間のある仲入りのこの出番では、
色々な噺をかけてくるだろうなと期待し、
久しぶりのレプリカントでした。
聞くのは2回目かなと。楽しい一席に満足。

花いちさん、新作落語ではかなりの活躍を見せていますが、
私はあまり聞く機会がなく、久々です。
田舎の宿に出てくる幽霊の噺で、
演題は公式HPに記載がありました。
本当にたくさんのレパートリーがあり、
機会を見つけてあれこれと聴いてみたいものです。

ヒザ前の龍玉師匠もさすが。
なんとなく軽い噺が多いイメージですが、
池袋だとこういう噺も聞けるのかな。
先日の鈴本のトリも非常に良く、
ここのところ個人的には急上昇。
話の世界に引き込まれますね。

紙切りの楽一さんは、
鋏試しの「土俵入り」に続き、
「奈良の鹿」「虎」を切り抜かれました。

トリの天どん師匠、前日のTwitterでは、
春の噺をやると予告されていたので、
「花見小僧」とか「刀屋」あたりかなー、
と踏んでいたのですが、「百年目」を。
この噺もなかなか聞く機会がないため、
すごく久しぶり。
天どん師匠の奇抜な新作もいいのですが、
愉快な人々を描いた古典もいいですね。
鳴り物もないって賑やかなシーンから、
最後の旦那が番頭さんと話すシーンも、
なんとなくしんみりしてていい感じ。

満足のうちに幕が下りて昼の部終演。
夜のトリはきく麿師匠で、
出演者もかなり豪華なのですが、
さすがにそこまで居残るわけにもいかず。
それでも昼の4時間、たっぷりと楽しませてもらいました。
マイクがない方が、耳にもよかったかも。
1日も早くストレスなく演芸を楽しみたいものですね。

恐懼謹言。
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