ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

新幹線開業前の函館を旅する その4

2016-02-28 13:12:15 | 北海道内の旅行・風景
開業前の「新函館北斗」駅、外へ出てみます。

おぉ~!出入り口の表示は既に「新函館北斗駅」になっているんですね!(*^_^*)
ここから出入りできるとは…。何だかひと足先に、といった感じで来た甲斐があったというものです♪

駅前ロータリー

ホントに出来たばかりな雰囲気です。バリケードが作られていて奥には入れないようになっていました…。
ぐるりと迂回して、駅舎が見渡せる駅前の通りへ向かいます。
なお、通りは既に「新函館北斗駅前環状通」という名前が付いていて、真新しい標識が立っていました。


…これが新函館北斗駅だ!!
2階部分が新幹線のりばになっている訳ですね~。駅の向かって右半分には「北斗市観光交流センター」が併設しているようです。

そして駅前の光景。



…まだまだ再開発中のようで、周りを見回しても何もない。工事中のカーディーラーのような建物や金融機関のようなもの、そして一軒家らしき建築物がポツリポツリと見受けられるだけでした。植えられたばかりの丸裸の街路樹が寒々しさを際立てますね…(^_^;)
車通りは意外とあり、普通乗用車や資材を積んだトラックが何台か通っていました。いずれも工事関係者の車でしょうか。

嬉しそうに掲げられた「あと71日」の巨大看板。



再開発エリアのすぐ隣には、古くからこの場所に住んでいたであろう方々の住宅が見えました。年季の入った商店のような建物も見受けられ、勢いづいている駅前通りとのギャップに混乱してしまう。
少し前まで小さなローカル駅だった渡島大野駅周辺、数年間でこんな巨大ターミナルが出現するとは周辺住民もビックリでしょう。
新駅舎が建設されるにあたり、駅前から撤退した住宅や商店も多くあったようです。


空き地が目立つ駅前の光景。新幹線の開業後にはどのように発展していくのか楽しみですね!(*^_^*)
この閑散とした様子も今しか見られない貴重な光景。

「在来線」ホームから見た風景

現在は住宅と畑が広がる静かな場所です…(^-^)
札幌まで新幹線が延びるまでにはどのように様変わりしているのでしょうか。


8時24分 函館行き普通列車に乗車。

僕の他に、同じく駅を見に来た様子の男性が1人乗るだけでした。
やはりこの時期に駅を訪問するのは物好きだけなのですかね…(笑)。

午前9時、函館駅に戻る。


まだ時間も早いので、駅の周辺を少し散策。函館なんて修学旅行で軽く散策したのと、家族旅行で一度訪問した事があるぐらいですからね…いずれも7~8年以上も前のお話です。

市民の足「函館市電」

おぉ~!こんな古い路面電車が走っているのか!
札幌市電と比べてレールの幅が広いようで安定感がある様子。約90度の直角カーブを恐ろしいほどのスピードでクリアしていくさまが、札幌人にとっては恐怖でした(^_^;)。
ヨロヨロと低速で走る札幌の路面電車と比べると、何とも頼もしい限りですな。


さて!せっかくなので、これから函館観光をしようと思います!♪
どこへ行こうか?と観光情報を調べてみると、どうやら駅の近くに青函連絡船「摩周丸」が保存されているようで。(^-^)

…思い出しました。
中学の修学旅行で函館を訪問した際、「船なんて見てもねぇ…」という事で自主研修のルートから却下したのがココでした(^_^;)笑
あのときは「青函連絡船」なんて全く興味がありませんでしたが、今は違いますよ!

消えゆく「急行はまなす」で函館を訪れ、青函トンネルの新たな主役となる新幹線の駅を見学、そして往時の青函連絡船に赴き、津軽海峡における交通史を学ぶ。
新幹線開業前にこれほど素晴らしい旅行プランは他に無いのではないか!!
今すぐ行きましょう!

次回!!

連絡船の記憶。津軽海峡今昔物語。
続く。
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新幹線開業前の函館を旅する その3

2016-02-24 18:34:14 | 北海道内の旅行・風景
1月15日 午前5時30分。

函館駅改札口。やはり新幹線一色!



駅のホールにはこんな垂れ幕がドド~ンと。自信満々ですなw
…そういえばここ最近、新幹線開業に関するCMがたくさん流れていますが、PR大使は我らが鈴井貴之(『水曜どうでしょう』の「ミスター」)。
来るべ!来ちゃうべ!北海道!」という北海道弁をムリヤリ取り入れたキャッチコピーは若干痛々しい気もしてしまいますが(笑)、本州でのオンエアはされているのでしょうか?

構内にあったプラレールのジオラマ!

おぉっ、新函館北斗駅はオリジナルですか、素晴らしい!(*^_^*)
「はやぶさ」や「はやて」など主役の新幹線たちが居るのはもちろんですが、その一方で「カシオペア」や「スーパー白鳥」など廃止予定の列車の姿も…。
これは…マニアが描く理想郷を具現したジオラマなのかもしれない…(;O;)。笑

はぁ~るばる来たぜ函館。

時間は既に6時を回りましたが、まだ真っ暗です。…そして結構な吹雪。
寒いので中で待機しますか。

「急行はまなす」の到着が大幅に遅れたため、すぐに始発列車の時間になり人もチラホラと。
構内のコンビニで朝食を買い、ベンチに座って次の列車を待ちました。

7時17分発 大沼公園行き普通列車

函館の観光情報を調べたりして時間をつぶし、ようやく列車の時間に(*^_^*)。ホームへ出てみるとすっかり明るくなっていました。
これからあの建設途中の駅に行っちゃいますよ♪

新幹線の軌道が見えてきましたよ~!!


午前7時45分、下車します。

他の乗客に「え?降りるの?」といった目で見られましたが、自分の他にもカメラを持ったおじさんが2人ほど下車しました。

函館本線 渡島大野(北海道北斗市市渡808番地)



新幹線の線路に隣接して、真新しいホームと立派な駅舎が。しかし人はほとんどおらず、静まり返っています。
…そうです。この「渡島大野」駅、3月末に新幹線停車駅となり、
新函館北斗」駅に変わります!

そのため、新しいホームに付けられた駅名表はシールになっていて、駅名変更の際に簡単に剥がせるようになっていました(^_^;)。


時計や電光掲示板は保護フィルムが貼られたままで、まだ動いていませんでした。
現在は1両編成のディーゼル車が数本停まるだけのローカル駅ですが、新幹線開業後は「スーパー北斗」「北斗」などの特急列車(12往復)が全て停車する事になり、函館駅からのアクセス列車として新たに運行が始まる「はこだてライナー」(16往復)も停車。
そのためにホームも長めに作られているんですね(^O^)。

階段を上り、駅舎の中へ。

新駅舎ですが、もう部分的に入れるようになっているんですね~。新しい建物の匂いがプンプンします。そして工事中の部分を避けるようにして、正面入り口までの通路が設けられています。
…関係者が誰もおらず非常に静かなのですが、まだ作業前なのでしょうか?

壁にこんなパネルが。

これは親切ですね(*^_^*)。概要や各行事についてくわしく書かれています。

細くてひたすら長い連絡通路を抜けると、ようやく出口に続く階段が。やはり新幹線との乗り換え客を想定しているため、幅が広く立派です。
そして踊り場を曲がると見えました…!


おぉ~!
あっちが新幹線のりばですか~!!

そして歩いてきた通路には「在来線」の表記が。

うむうむ。ついに道内でも「JR」を「在来線」と呼ぶ時が来たか。
この表記には妙~に感動してしまいました…(*^_^*)。


…これほどオープンに見られるとは思っていませんでした。あの真新しいエスカレーターが新幹線の改札口に続いているわけですね~♪

そして外へと回りこんでみると、さらに気分の高ぶる光景が。


新幹線 改札口」の表記が!
確かに見えます!!

北海道で「新幹線」と書かれた案内板が見られるとは…まだあまり実感がわきませんね。
これぞ新時代の幕開けを感じさせる光景ですね。矢印が示す向こうには「新幹線 改札口」とともに「未来」が待っています!(←ちょっと格好つけてみたw)

次回!駅前通りへ。
まだまだ再開発中!なにも無~い!

続く。
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新幹線開業前の函館を旅する その2

2016-02-20 03:06:23 | 北海道内の旅行・風景
1月14日(木) 午後10時。


急行はまなす、発車せず。
…どうやら稚内から向かっている特急「スーパー宗谷」がシカと衝突した関係でダイヤが乱れており、しばらく待機するようです…(;一_一)。
別に急ぎの用も無いし、外観をじっくり撮影できるので問題ありませんけどね。

のびのびカーペットカー

普通座席車を改造し、車内一面をフロアにした珍車両。脱力系のワンちゃんの絵が大きく描かれていて素敵ですね。
先ほど注意されてしまったので車内には入らず、よって写真は無いです…ご了承くださいm(__)m。

自分は「3号車」に乗車することに。

せっかく利用するんだから一番ボロボロの車両に乗ろうと決めていました(笑)。
普通座席車の全車両を品定めして…コイツに決定!

車内へ。そして怒られない範囲で探索…。



たばこのすいがらは入れないでください」の表記、これまた喫煙可能だった時代の名残でしょうか…。
そして車両どうしの連結部には、あのヘッドマークが!!こりゃイイ、間近で愛でる事ができますよ(*^_^*)。

各車両には洗面所が備え付け。

これは夜行列車らしい設備ですね♪もちろんトイレ(古くさい和式便所)も付いています。


午後11時。


…未だ発車せず。

あのですね…。やっと発車かと思った矢先にアナウンスが入り、今度は千歳の踏切で車と衝突事故を起こした列車がおり、再び待機するとのこと(^_^;)。
なんか本日はツイてないですね、JR北海道さん…。


駅にやってくる列車も少なくなり、すっかり静まり返った札幌駅ホーム。そこにポツンと居座り続ける古い列車。発車する気配は全く無く…。
ますますオバケ列車と言うしかない光景ですね(笑)。

…結局その後もしばらく待たされましたが、11時37分、1時間37分遅れで無事に発車となりました。
この様子だと函館到着は早朝になりそうですね。あまり早く到着しても行く場所が無いので、逆に助かるかもしれません。


混雑するかと思っていた車両ですが、平日のためかガラガラでした。同じ車両に乗っているのは3~4人ほどでしょうか?
静かな夜を過ごせそうなのでホッとします。

発車してしばらくは札幌近郊の駅に何度か停まります。窓から眺めていると、夜行急行にも関わらず地元民の利用が多いのが印象的でした。
やはり夜間に走る数少ない列車のため、仕事が長引いた帰宅者にも重宝されているのでしょう。
…そういえば、急行はまなすが無くなったら交通手段がなくなって困る人が大勢、という記事を読んだのを思い出しました。


しばらく起きていましたが、車内の乗客が増える事は無く。
夜が深くなってきたので車内アナウンスは必要最低限に抑えられ、車内も薄暗い照明に変えられます。
深夜1時ごろに登別あたりを走る頃には眠くなり、申し訳程度のリクライニングを倒して軽い眠りにつきました。


2~3時ころ、列車が停車する衝撃で目が覚めました。
やはり客車なので、減速する際は後ろの車両にド突かれるのでしょうか、結構な衝撃がありますね(^_^;)。
まぁ、これも普段の列車ならば味わえない感覚なので良いんですけどね。
…目が冴えてしまったので、自販機でジュースでも買ってきましょうか。



列車のほどよい揺れが心地良い。
窓の外を眺めていると、闇にポツポツと光る街灯が後ろに流れていきます。
静かな車内には、列車が走るカタンコトンという音が小さく響くのみ。

…これぞ夜行列車ならではの旅情ですかね。


午前5時23分。

約2時間半遅れで函館に到着!



昨年2月の「北斗星で東京へ行く旅」を思い出しつつ、終始ワクワクしながら乗車させていただきました。
名残惜しいですが、今回の目的地は函館なので…ここでお別れです。

ここで赤色の電気機関車へ付け替え。

これは「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」でも恒例の行事でした。札幌~函館間は非電化区間が含まれるので青色のディーゼル機関車で走りますが、この先の青函トンネル内は電化区間なので、この赤い電気機関車に付け替えるのです。

…なお、この赤い機関車も「はまなす」の引退と同時に廃止される事が決定しています。青函トンネル内の電圧が新幹線用に変更されるため、走行できなくなるのがその理由だとか。


通常は函館駅での停車時間は30分ほどあり、乗客にとって恒例の撮影タイムのようです。しかしこの日は到着が遅れている関係により、付け替え作業の完了後にすぐ発車してしまうようです。
車内では「車内での待機をお願いします」としきりにアナウンスされていたので、ホームで撮影する乗客はほとんどいませんでした。
ここで降りる僕にとってはそんなの関係ナシ。のんびり撮影させて頂きます(*^_^*)。

…と思いきや、いきなり赤い機関車から「早く乗れ!」とばかりに思いっきり警笛を鳴らされてしまいました…(^_^;)。
あれ、怒られた!?


作業員の素早い付け替えのおかげで、列車はすぐに発車準備完了。ゆっくりと駅を出て行きました。
あぁ、終点の青森まで乗りたかったんだけどね。
…ということで。


ホルマリン、津軽海峡越えならず!!

さようなら、急行はまなす。
夜行列車ならではの高揚感、そしてあの雰囲気。
いずれ全国どこへ行っても味わうことは出来なくなってしまうのでしょうね…。

次回!

あの場所に行っちゃいました。

続く。
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新幹線開業前の函館を旅する その1

2016-02-18 18:59:43 | 北海道内の旅行・風景
2016年 1月14日(木)
北海道新幹線開業まで あと72

午後9時半 札幌駅。


1泊2日に及ぶ「宗谷本線秘境駅紀行」を終えた僕は、とりあえず新千歳空港のフードコートで夕食を食べ、快速電車で札幌駅へと戻ってきました。
とは言っても、家に帰ってひと休みする時間はありません。次に乗る列車がもうすぐやってきますからね。
このまま「2016年冬の鉄道旅 第2章」の幕開けです。

次なる目的地は函館です!

函館周辺は、いま道内で最もアツい場所と言えるでしょう。北海道史に残る新時代の幕開けを目前に控えた地域ですからね。
新幹線開業に沸く函館の熱気をこの肌で感じたい。工事中の新幹線停車駅も見ておきたい。
かねてより、開業の3月末までにもう一度函館を観光したいと考えておりました。


しかし、この旅の一番の目的は…。
新幹線と入れ替えに3月に廃止されてしまう憧れの列車に乗る事です。これから乗る列車こそがソレです。


…その列車との初めての出会いは忘れもしない2年前の8月、「札幌→稚内ママチャリ激走400キロ」の時でした。
稚内から特急列車で札幌駅に帰還し、さぁ~家に帰るぞと改札に降りようとしたその時、向かいのホームに停まっていたボロボロの客車に目が留まりました。
今どき珍しい青色の客車、ステンレス製の近代的な電車が並ぶ札幌駅のホームでは場違いともいえる雰囲気。
いったい何十年のあいだ酷使されていたのだろう、くすんだ車体の表面はサビ穴を補修した跡がいくつも見受けられ、窓ガラスも変色して黄ばんでしまっている。
列車全体からくたびれた雰囲気が漂い、さながらオバケ列車(笑)。
意外にも、車内は若者やサラリーマンで混雑していたのが印象的でした。


急行「はまなす」。

調べてみると、もはや全国のJRで唯一残る「急行」扱いの列車なのだそう。
そして機関車が客車を引っ張るという昔ながらのスタイルも「北斗星」「トワイライトエクスプレス」無き今となっては非常に珍しい。
夜行列車であるため、車内は普通座席車に加え、国鉄の特急座席を再利用した「ドリームカー」、指定席料金だけで横になって乗車できる「のびのびカーペットカー」、昔ながらの「開放B寝台車」とバラエティに富んだ編成。
札幌~青森間を定期運用で結んでおり、貴重な夜間帯での運行のために利用客が多く、繁忙期には車両増結が行われ、立ち客も出る程だといいます。
よって「北斗星」や「トワイライト」の廃止報道が出る中でしぶとく残っていましたが、ついに今年3月末をもって廃止が決定。その役目を新幹線に引き継ぐ形となりました。

…そんな「急行はまなす」の活躍を見られるのも残りわずか。
じっくりと目に焼き付けておこうじゃありませんか。

午後9時50分、いよいよ札幌駅に姿を現します。



オバケ列車、堂々入場。
帰宅ラッシュが落ち着き、人も少なくなった札幌駅ホーム。そこへ「北斗星」でおなじみの凸型ディーゼル機関車を先頭に、年季の入った客車達がズラリと連なります。本日は機関車1両・客車9両でした。

貴重な「急行」の文字。

…本当は青森まで完全乗車したかったのですが、この旅で使用している「北海道フリーパス」の使用範囲外に出てしまう事になりますので、函館までで我慢します…。
なお、普通乗車券で乗る場合には「急行券」が別途必要になりますが、フリーパスの場合は不要(自由席の場合のみ)。
札幌駅発車は午後10時、函館到着は午前2時52分、青森着は午前5時39分です。参考までに。

夜行列車ならではの旅情が…。



列車が入ってきた途端、駅構内は古き良き昭和の空気に。国鉄時代の札幌駅もこんな雰囲気だったのですかね…?
失われたあの時代の記憶が、ここにある。

車両は限界を超えています…。

この車体のくすみ具合を見よ!!1970年代に製造された車両のようですので、車齢は30~40年ほどでしょうか!?
よく壊れずにここまで…(^_^;)。えらいぞJR北海道。


国鉄時代は第一線で活躍していた「14系」と呼ばれる客車ですが、もはやこの青い姿を見られるのは貴重です…。鮮やかな「はまなす」のヘッドマークが誇らしげですね。
…それにしても、北海道民は何にでも「はまなす」という名前を付けたがる気がします(笑)。

今回利用する自由席

指定席やB寝台は別料金が発生してしまうので、一番安い自由席を利用することにしました。
あれ、意外と新しい…?と思いきや、これがオリジナルに近い状態なのだそうです。
座席は薄く、リクライニングもギコギコと浅くしか出来ない…さすが古い座席だけありますね(^_^;)。これで一夜を明かすのはなかなかツラいという話ですが、果たして…?

ややグレードの高い「ドリームカー」

こちらは特急車両から流用したゆったりめのシートのおかげで快適で、自由席より高額ですが人気の車両のようです。お客さんで混雑していたので座席の写真は無し…。かわりに車両の両端についているロビーの画像を。


漂う昭和感がこれまた素敵です…。ここで缶ビール持ち込んで宴会を開く乗客も居るそうです(笑)。
塞がれた灰皿は喫煙OKだった時代の名残ですね♪

北斗星でもお馴染みだった「B寝台車」

他の車両と異なり、金色のラインが豪華感を演出。
ちょっとだけ車内に失礼します…。


こういった昔ながらの寝台に乗れるのも、既に「はまなす」だけになってしまいました…。昨年、北斗星の「B寝台ソロ」に乗車する事ができましたが、こちらの開放型も体験してみたかったですね~。いつか寝台特急「日本海」でも復活しないかしら。


寝台を撮影していると、車掌さんが切符の検札に来ました。
利用者以外は寝台への立ち入りをご遠慮頂きたいです…」と軽く注意されてしまいました…。
あらら、ごめんなさい。
でも、ちょっと待って下さい、この寝台車でぜひ見たいものがあるんです…すぐ終わりますから。
で、急いで撮影したのがコレ。


センヌキ
「フタのカドをひつかけて 
 ビンを上へこじる」!!!


僕は数年間、コレが付いている現役の車両を見るのが夢だったんです!!
やっと出会えました…。
感動っす!


次回!トラブル多発で発車できず…!?
いきなり札幌駅で足止め&自由席での一夜はツラい!

続く。
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宗谷本線秘境駅紀行 その11(最終回)

2016-02-15 04:07:52 | 北海道内の旅行・風景
2日目 午後3時半。

「宗谷本線秘境駅紀行」と言いつつも、駅巡りの最後に訪れたのは石勝線「東追分」駅。今年3月に廃止が予定されている過疎駅です。さっそく周辺を散策してみます。


駅から出ると保線小屋があるだけで人家はナシ。線路を覆う雪よけのシェルターがあり、これに沿ってしばらく細道が続いています。


無機質なシェルターは錆が浮き出ており、プラスチック製の窓が壊れていたりと不気味です。
これをただただ眺めながら歩いていくと、ようやくT字路にぶつかりました。来た道を振り返ってみると、駅へ続く道とはとても思えない雰囲気。


こちらも細い道ですが、なぜか肥料を運搬するダンプが何回も通っていました。今までの秘境駅とは違って家がいくつもあるのが見えますが、駅が廃止されるという事は利用している人がほぼ居ないといった感じなのでしょうね…。


そして人家が見える方向とは反対を見てみると…。
駅から見えた雪原へと続く踏切が。


…実はこの踏切、かつてサントリー『金麦』のCMに使われたロケ地なんですよ。女優の檀れいが出演しているあのシリーズです。北海道ロケもしていたんですね~(*^_^*)。

↓サントリー『金麦』「帰り道」編 (2010年9月)



参考:サントリー公式チャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=xJOgDIQTfi4)


せっかくなので、向こう側まで歩いてみる。



…何もナシ!!

寒いですがとても気持ちいいです!(*^_^*)
さすがCMに使用された景色だけありますね。丘のてっぺんには道路があるようで、車が地平線に沿って移動する姿が小さく見えたりします。こりゃ絶景だわ。

なお、この辺りは金麦だけかと思いきや ZONE『Secret Bace~君がくれたもの~』PVロケ地として使用された事もあるそうな!これは後に駅ノートを読んで知った情報です。
確認してみると、曲の終盤、男の子が古くさい路線バスを追いかけるシーンが確かに似ていました。

坂を上りきると分岐点が。



家々は遠くに見えるのみ。いずれもこの道を延々と歩かなければ辿り着くのは不可能です。
いや~、こんな場所にこれほどまでの隠れ絶景スポットがあるとは思いもしませんでしたね。
今度は夏にぜひ来たい場所です!(*^_^*)

丘の上から駅を眺める




またひとつ、いい駅で降りる事ができました…。
東追分駅、知られざるロケ地と隠れた絶景への最寄り駅でした。
3月の廃止が惜しいです。

午後4時5分、駅に戻る。


待合室には駅ノートと、綺麗に整頓された机が。

可愛らしいお花やクマさんが飾られ、無機質な待合室を明るくしてくれていますね。以前はベンチも何もない駅で、ノートも床に放り出されているような駅だったようですが、いったい誰が??

何冊にもなったノートを読んでみると、どうやらこのノートや小物類はJourny(ジョニー)さんという方が設置し、管理を行っているようです。
他の訪問者の記述に定期的に返事を書いていらっしゃるので、どうやら駅の近くに住んでいる方のようですね。僕がノートを開いた時に書かれていた最後の書き込み(1月12日)も彼のものでした。

過去のノートは紛失防止のためコピーが取られ、1枚1枚がきちんとファイルに綴じられた物も。整理されたノートや小物類から、駅に対する愛情が感じられますね(^-^)。
この駅の廃止を最も悔やんでいるのは、おそらく彼なのではないでしょうか…。



ノートを読んでみると、やはり廃止の報道を聞きつけて全国から訪問する方が増えているようです。
夏空の下、一面のとうきびに感動した学生の旅人。
強風と雷雨の中でひとり下車した猛者。
星を見ようと夜の列車でやってきた常連さん。
雪原を駆ける特急列車に汽笛で挨拶をされ、涙しながら喜びを綴った本州の社会人。

…この駅にも、人それぞれの思い入れがあるようでした。
僕も「Journyさん」が読んでくれる事を願って、彼へのメッセージを書きました。


午後5時半、迎えの列車が来る。

「秘境駅紀行」最後の列車です。
色々あり過ぎて2日間とは思えぬほどに長かった旅でしたが、まだ第1章が終わったばかり。目指す場所はまだまだある。これから札幌駅に戻り、そのまま別の列車に乗らなければならないのです!
休む間は全くありませんが、僕はとても楽しみでした。
今回の冬の鉄道旅での2つ目のメインとも言えるイベントが、もう目前に迫っていたわけですからね…。


「宗谷本線秘境駅紀行」、
完。



2016年 冬の鉄道旅
第2章へ続く。
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