ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

札幌穴場スポット 第10回 北24条バスターミナル

2015-11-25 15:29:37 | 好きです札幌
北24条のカオス空間!
(北区北23条西3丁目)






過去に、札幌市東区のショッピングセンター光星という昭和物件を紹介した。
改装工事を行っているのは知っていたが、この前久々に通りかかったところすっかり真新しい複合ビルになってしまっており残念であった。
特徴的な形の中央階段の面影は無く、スカスカだった一階部分には大手スーパーが入店。最後まで残っていたわずかな商店たちはフロアの一画に仲良く集まり、快適なショッピングストリートを形成。昔ながらの看板を変わらず掲げる商店も見受けられ、このエリアに「ショッピングセンター光星」の名前が辛うじて残っているのが喜ばしいところか。
ともかく「ショッピングセンター光星」が無き今、あそこを越える昭和物件はもう存在しないかと思われたが、北24条にそれはあった。「北24条バスターミナル(ターミナルハイツ24)」である。
そもそも、北24条というエリア自体が昭和の雰囲気残る素敵なスポットであるのだが、このターミナルビルは地下鉄駅からも直結している北24条の玄関口であり、バス乗り場の上階に名店街、大規模なマンションの広がる複合ビルである。


外壁や入り口には、ビル内に入居している各店舗や医療施設の看板がズラリ。
写真を見て頂ければ一目瞭然であろうが、この物件の特徴は各店舗の自己主張の強さである。
若干の狂気すら感じられるのは僕だけであろうか。


1階・バス乗り場はややおとなしめであるが、昭和の雰囲気そのままといった感じだ。それぞれに「○番ホーム」と名付けられているのもまた時代を感じる。
ここから名店街、マンション、定期券売り場、地下鉄乗り場へと続く連絡通路がいくつも延びており、またそれぞれが複雑に繋がり合っているため巨大迷路のような魅惑的な構造になっている。
それがこのビルのもう一つの魅力であるのだが、くわしく見ていきましょうか。




待合所から、ビル2階の名店街へと続く階段。
名店街と言っても、ビルの2階部分に飲食店や旅行代理店、不動産事務所などがいくつかあるのみ。


お次は地下鉄乗り場へと通じる連絡通路を降りてみる。丸窓や微妙なタイル装飾が良い。
いくつかある連絡階段はそれぞれ踊り場で別の階段と繋がっており、昇ってみるとビル外の服屋さんにいきなり直結したりと予測不能である。階段を上ったり下りたりして散策していると本気で迷ってしまう。
そして踊り場の壁にベタベタ貼られているのは、手作り感あふれる各お店の張り紙たち。異常なまでのアピールだ。


とある階段からドアを抜けると、薄暗く閑散とした連絡通路が。「定期券うりば」の案内があり、確かに遠くにカウンターが見える。壁には使われなくなったバスの運行掲示板が残っており、かつて待合所として使われていた空間であろうか。




昭和の雰囲気がプンプン残る定期券売り場。ガラスの向こうには別の連絡階段を望むことができ、なんとも独特な設計だ。
そして売り場の横の細い通路を抜けると再び別の階段と繋がっており、地下鉄乗り場へと直結している。この建物がいかに複雑な構造をしているのがお分かりだろう。


バス乗り場から扉をひとつ抜けると、もうそこはマンションの一画。
しかし、案内看板には「ターミナルショップ 3階各店入口」の文字が。本当に入っちゃっていいのか??お店があるようには見えないが…。


建物の奥につながる複雑な階段を3階まで上ると、なんと普通のマンションの通路に歯医者や床屋さんの看板が!どうやらここだけ「3階ターミナルショップ」となっているようだ。
各テナントは一般住居と仲良く並んでおり、表札が貼られたドアから普通に住民のおばさんが出てきた。
少し緊張しながら挨拶するも、あちらは平然とした顔。部外者にももう慣れているのだろう。

…なお、4階より上は完全に住居スペースとなっているようで、住民以外の立ち入りは禁止されているようだ。
一歩間違うと一般住居に迷い込んでしまうというキワどさ……たまらん。


北24条バスターミナル(ターミナルビル24)…2015年11月訪問
コメント (3)
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オタモイ海岸 最終警告

2015-11-17 23:04:29 | 北海道内の旅行・風景
オタモイ海岸が大好きです。
今まで3回ほど訪問したことがあり、当ブログでも何回か紹介しています。

2015年現在、あの遊歩道は小樽市が原則立ち入り禁止にしており、常に崖崩れの危険性にさらされているため通行は非常に危険です。
2014年夏の最後の訪問時も「柵壊れてるし…」とか「崖の方からパラパラと音が…」という感じでかなり危うい状況だったのですが、あれ以降さらにヤバい状況になっているようなので、報告しますね。
僕のあの訪問記事のせいでトラブルに巻き込まれる人が出たら嫌ですので…(;一_一)


お友達のkiichiさんから情報を頂いていたのですが、2014年7月の訪問後、トンネルとトンネルを結ぶ橋のあたりで大規模な崩落があり、柵と落石防止ネットが破壊されてしまったようです。

↓ちょうどココです。

(2008年4月撮影)

(2014年7月撮影)

つい先日、崩落直後の写真をたまたま見て驚きました。

↓こちらの方のブログに詳しい写真が掲載されています。
夕暮れのオタモイ海岸に行く 3
またまた聖地オタモイ海岸へ」(←危険箇所の紹介)


どうですか…。衝撃的画像ですよね。
辛うじて橋は崩れ落ちなかった様子。よく残ったもんです。
さらに驚くべき事に…このブログの人、ココ越えて地蔵尊まで行ってる!!スゴイ(笑)。


そしてこのブログ記事を読み、僕は戦慄しました。

コメント欄に「お盆に行きましたが、トンネルを抜けてあまりにひどい崖崩れがあり先に行くのを断念しました」という2014年の書き込みがある。
ひどい崖崩れというのは画像の崩落現場と同じであろう。

僕がこの場所を訪問したのは2014年7月21日。


つまり……。

僕がココを通ってから3週間以内崖崩れが発生している…!


去年の訪問時、僕は想像以上に危険な状況にさらされていた!
下手すりゃ死んでた!


はぁ…おしっこチビッた。
皆さん、オタモイ海岸の散策はやめてくださいね。
生きている事に感謝。
コメント (6)
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おもしろ公園ぐらんぷり 第8回

2015-11-13 14:37:13 | 好きです札幌
今回は短いです!
そして一応クイズ形式になっておりますので、皆さんもぜひ考えてみてくださいね♪

第8回 ●●●●ちゃん公園
(札幌市東区伏古6条3丁目)

こちらも以前から紹介したいなと考えていた公園なのですが、いやホント、東区はおもしろ公園の宝庫ですな!素晴らしい!!
「●●●●」の中にはある単語が入ります。公園内にヒントが隠されていますのでお考えください。


前回の伏古公園からそれほど離れていない場所にある公園です(^-^)。
いくつか謎のオブジェが置いてあります…。


一応小さめのイスのようですが、この独特の形は何だろう…?


しかもこの謎イス、至るところに。(^_^;)

…そして公園内で一番目立つのが、イスと同じ形のコンクリ製すべり台。

なんじゃこりゃ!


ずいぶんと変な形をしていますが、近くで見てみると細かい縦のスジが再現されています。

皆さん。
これらが何の形なのかもうお分かりですよね?(*^_^*)
では、公園の名前をどうぞ。


「たまねぎちゃん公園」!!!

東区はたまねぎの名産地として有名です。丘珠空港あたりの郊外に行くと広大な農地が広がっており、「幻のたまねぎ」と呼ばれる「札幌黄」も多く収穫されています。そのためこのような公園が生まれたわけですね♪
ちなみに皆さんに思い出して頂きたいのですが、前回の伏古公園の記事に「タッピー」という東区のキャラクターがちょこっと出てきましたよね?
あの子は実はたまねぎの妖精なのです(^-^)
「たまねぎ」+「ハッピー」=「タッピー」というわけ。

なお、同じ東区には「玉ちゃん公園」(北24東21丁目)や「札苗たまねぎ公園」(東苗穂7条1丁目)などの公園が他にもありますが、たまねぎをモチーフにした遊具があるのはココの「たまねぎちゃん公園」のみです。

完。
コメント (2)
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レトロスペース坂会館・2015

2015-11-11 13:42:52 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
レトロスペース坂会館(2015年10月 再訪問)

(左)地味に看板が新調されている…。2階にズラリと並んでいたマネキンは片付けられてしまったようだ。(右)入口周辺。何やら劇画調のものすごい絵が…。(下)これが名物の「緊縛リカちゃん」だ!!壁一面に展開されたその光景には圧倒される。目隠しされていたり貼りつけにされていたり、あらゆるプレイ内容を楽しめる…(笑)。

 札幌に長らく住んでいる方にはお馴染みの「坂ビスケット」というブランドがある。「しおA字フライ」「ラインサンド」など、味はもちろんのこと、その昭和感漂うパッケージまでもが魅力的な商品を道内に提供し続けており、札幌人ならば一度は食べた事があるだろう。
 坂ビスケットの本社は札幌市西区にある。甘い匂いの漂う工場と、そこで生産された商品をじかに購入することができる直売所も併設しているのだが、それだけではない。建物の一角は、坂ビスケットの経営者・坂一敬氏が趣味で集めたコレクションを展示している怪しげな博物館「レトロスペース坂会館」となっているのだ。館長の独特なセンスで展開された膨大な量の展示物により、北海道を代表する「珍スポット」として全国のマニアにも知名度が高い。

 2009年以来の久しぶりの訪問であったのだが、今回はお友達の佐藤さんに連れてきてもらいました。
佐藤さんの超絶クールな愛車(外国車)で南区まで迎えに来て頂き、そのままレトロスペースへ…。本当にありがとうございました(^-^)♪



展示物でビッシリな館内は迷路のような状態。独特な明かりに照らされ、何の説明もなしに並べられる館長のコレクションたち。注射器などの医療器具、ビーカーにフラスコ、歯の模型、昔の薬たくさん、将棋の駒、シビン、アダルトビデオ(SM系)、マネキンの頭たくさん、ビン入りのスズメバチの巣、ネックレス、手袋、日本刀……う~む、何でもありますな。



食器、湯たんぽ、軍靴、まくら、ガスマスク、消しゴム、竹ぼうき、エロい形の置物、春画が描かれた湯のみに徳利…。たくぎんグッズは今や貴重だ。展示物のあまりの量に圧倒され、どれを見ていいのか分からなくなる…これが坂ワールドだ。

ズラリと並ぶ大量のこけしに日本人形、どれも見るからに年代物だ。館長は全国を回り、取り壊される家から不要な品々を貰って来たのだそうだ。また近年は展示物を寄贈してくれる人もいるらしい。




戦争関連、学生運動関係の品も多い。昔の女性向け週刊誌やSM系の雑誌も充実。その周りにはハッピ、消防服、制服、軍服、甲冑、ミニカー、牛乳パック、香水のビン、値札シール、造花。たばこ、マッチ、ライターのコレクションは綺麗に並べて飾られており、古い銘柄や絶版品もたくさん。壁には昔のヌード写真や日本酒ラベルのコレクションが大事に飾られていた。
この部屋では展示替えをして企画展をよく行っているようで、この時は「生ける骨展」というのをやっており、動物の骨がたくさん…(汗)。

スピーカー、おもちゃのトラック、古銭、古紙幣、ポケットティッシュ、鉄道記念グッズ、切符、駅名表、電車のヘッドマーク、テレホンカード。ズラリと並んだフィルムケースにカメラ、看板、万博記念グッズ、新聞の切り抜き、エロい日めくりカレンダーにトランプ。
最近は心無い見学者による展示物の盗難に悩まされているという。この時も、ガラスケース内の古紙幣がゴッソリ無くなっていて、館長による被害届のメモが貼られていた…。


あまりの見ごたえにそろそろ頭が痛くなってきたが、展示コーナーはまだまだ続く。まち針たくさん、ビクター犬の置物、少女雑誌の付録、山口百恵のポスター、仏像、スプレー画、三味線、ヤシの実、黒電話、石器、薬箱、弁当箱、昆虫標本。外から見える展示スペースには床屋さんのイスに薬局の看板、店頭に立っていた昭和アイドルの等身大パネルなど…。

文房具たくさん、短くなった鉛筆、大量のガラス製コップ、ぬいぐるみ、マネキンの手、戦争遺跡の写真、なめねこカード、観光地のキーホルダー、ガラス細工、ミシン、灰皿、巨大な大皿、マグカップ、シルクハット、石けん箱、箸、牛乳瓶、中身が中途半端に入った洗剤の入れ物まで。隣には未開封の調味料や、コーンやカレー粉などの缶詰各種、味の素、使いきったハミガキ粉。なんでこんな物まで…(^_^;)。

館内の隅にある小さなスペースがスゴい。あらゆる女性下着のコレクションだ。いやらしく光るマネキンに装着されたものから、ピンで留めて額縁の中で大切に保管されたものも…(笑)。なかなか過激なデザインの物も多い(^_^;)




展示室から繋がっている直売所。商品のデザインもそれぞれ味わい深い…見学の後は購入をお忘れなく。なお、こちらにも到る所に鉱石や化石が飾られており、なんとも独特……さすが坂ビスケットだ。


郷土人形とシルバニアが並ぶ幸せ…。

残念ながら今回も館長には会えなかったが、充実した時間を過ごさせて頂いた。
つい最近「建物に車が突っ込んで閉館した」というデマ情報が流れたものの、無事に続けられているようで安心である。
ただ、館内で読んだ情報によると、現社長はレトロスペースを閉館させたい考えなのだそうだ。
この先もぜひ残ってほしい札幌の珍名所であるが、その存続は危ぶまれているのが現状だ…。

レトロスペース坂会館…西区二十四軒3条7丁目2の22(地下鉄東西線二十四軒駅より徒歩約10分)
日曜祝日休み。入館料無料です。
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おもしろ公園ぐらんぷり 第7回

2015-11-08 16:50:25 | 好きです札幌
今さらですがツイッターを始めました。
基本的にブログの更新情報しかツイートしないつもりですが、これでブログ訪問者が少しでも増えてくださると良いな~と思っています(^-^)
@XQNDDpnavful7G4」ですので、ツイッターやっている方がいらっしゃいましたらフォローお願いします♪


さて。今回は皆さんから好評を頂いておりました「おもしろ公園ぐらんぷり」シリーズです!!ホント久しぶりですね。
ネタはあったのですが、就活やら旅行シリーズやらで後ろ倒しになり続けること約5カ月…。
雪が降る前にさっさと撮影しなければ!という事で、急いで行ってきました(笑)。

第7回:パラレルワールド?
(伏古公園 札幌市東区伏古1条2丁目)


札幌市東区にある伏古公園です。テニスコートや野球広場が完備のかなり広い公園です♪
…同区在住のSさんの情報によるとゲイのハッテン場という裏の顔があるそうですが…(^_^;)



実を言うと、かつて僕はこの公園で少し違った恐怖体験をしています…。
高校時代、サイクリング中に立ち寄ってこの広場でひと休みしていたところ、遠くのベンチから一人のおじいさんが。
そして僕の前に来たと思ったら、ものすごく真剣な表情で
今日って13日の金曜日でしたっけ…?」と聞いてきたのです(!!)。

ぜんぜん違う曜日だったので「違いますけど…」と答えて逃げるも、近くの広場では悪ガキどもが通行人に水を噴射して遊んでいるし…。
なんだか色んな意味でヤバい公園のイメージが強かったですね、ココは。(^_^;)笑


…ちなみに、今回登場する恐怖の広場を見つけたのも、この時です。
「いったい何なんだこの公園はぁぁぁ!」と逃げ帰って以来訪問していなかったのですが、勇気を出して行ってみましょう(笑)。


問題の広場は、このゲートをくぐり抜けた所にあります。
テッペンにくっついているキャラは「タッピー」という東区のキャラなのだそうです。

さあ。ゲートを抜けてしまうと…もうそこはパラレルワールドだ!!


甲殻類首脳会談中www


やけにカクカクしたカニが5匹と、巻貝を背負ったヤドカリが3匹、貝に閉じこもったヤドカリが2匹。


広場の隅にはモロッコヨーグル的なゾウ(笑)や親子のクマ、ライオンにトラ。
すぐ隣の小学校の生徒によってペイントされているのでしょうか、いずれもペンキがぶちまけられています(^_^;)
最初にココを訪問した時はちびっ子の芸術センスが炸裂しまくりで、トラに至っては小さな手形が大量についていてサイコな光景だったのですが、残念ながら塗りなおされてしまったようです…。


ポケモンにこんな奴がいたような…。パラセクトだっけ…。

この生き物たちはまだ良いんです。微妙~に可愛らしさも残っていますからね。
問題は周辺にニョキニョキ生えているコイツらですよ!




子供怖がるだろコレ…(汗)。

あの…、これ一応ベンチなのですが、ちょっと前衛的すぎやしませんかねぇ。座面だけ平たくツブれているのがまたエグいです(^_^;)
座ったら絶対呪われるでしょうよコレ…。


トーテムポールとか魔よけのお面とかを思い出しますね。いったい誰のデザインなのでしょうか…。
手塚治虫のマンガ『火の鳥 鳳凰編』で、主人公がこんな泥人形をいくつも作る場面がありました…。


結局、色んな意味で夜には訪問したくない場所、それが伏古公園です…。

完。
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