ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

家族で大阪旅行 その4

2023-08-21 23:58:20 | 旅行(道外)2020~
2日目 午前11時 ~淡路島上陸~

島へ渡る前に、公園内の「橋の科学館」へ。

定年まで建設業にいた父が楽しんでくれるだろうと、「海上舞子プロムナード」と共に楽しみにしていた場所……(*^_^*)。

記念館前には、橋のケーブルを模したベンチが。

直径1.1メートルとの事です。
こういうつり橋のケーブル、てっきり太い鋼の一本で出来ているのかと思っていたのですが、明石海峡大橋の場合、直径5.23ミリの亜鉛メッキ鋼線を123本束ね、その束をさらに290本集めて太い一本にしているそうです。断面を見てみるとその構造(プレハブストランド工法)がよく分かります。
面白いですね~。

入場料300円を払い、館内へ。

明石海峡大橋をはじめ、瀬戸内海に架かる橋の歴史や保全技術などを紹介しています。
実際に使用された明石海峡大橋の風洞実験模型(長さ40メートル)が目を引きます。


明石海峡大橋の建設の様子は模型や当時の写真、パネルなどで分かりやすく展示。
アンカレイジと呼ばれる基礎を双方の陸地に造り、海底地盤から支える主塔基礎→主塔架設と建設、ケーブルを架設した後に道路が通る桁を取り付ける工程。
1988年5月に着工し、開通は10年後の1998年4月。なお建設中に阪神淡路大震災で地盤がずれたものの工事継続に問題は無く、建設中の死者はいなかったとの事です。

一緒に博物館などへ行くと、いつも私より早く見学を終えてしまう父なのですが、今日ばかりは専門分野であるため興味深げに見入っていました。父に解説してもらいながら楽しく回ります。
そして今日初めて知ったのですが、なんと父、同じつり橋である室蘭・白鳥大橋(全長1380メートル)の主塔基礎工事に携わったのだとか(1980~90年代)。
何度も自家用車で通っていたのに知らなかった……。

かつて「なぜ建設関係の仕事を選んだのか」と聞いた時、「自分の携わった建造物が半永久的に残り、人々の役に立つのが嬉しいから」と答えてくれた父。
改めて、すごい仕事をしていたのだなぁ……という事を再認識しました。
工事の様子を説明しながら先を行く父の背中は心なしか誇らしげでした。


正午。

橋の科学館の見物を終え、いよいよ橋の向こうへ見えている淡路島へ向かいます。
明石海峡大橋は高速道路しか通っていないので、舞子公園からすぐ近くの高速舞子ターミナルから高速バスを利用することになります。
ターミナルで時刻表とにらめっこし高架5階の乗り場へ出ると、橋へと延びる高速道路本線がすぐ目の前に現れ、なかなか壮観な眺めでした。

午後0時5分発 五色バスセンター行きへ乗車!

長大な橋から瀬戸内海を見下ろす車窓も中々楽しいです。
さて、島と言っても東京23区と同じくらいの面積、約592平方キロメートルという大きさの淡路島。
うず潮で有名な四国側の鳴門海峡が魅力的なのですが、距離にして約52キロ……。
その他、阪神淡路大震災でずれた断層が保存されている「北淡震災記念公園」や、手作り秘宝館もあるナゾのパラダイス(珍スポット)も気になりますが、時間的にパスします。
ここは大人しく淡路島の玄関口かつ観光拠点の淡路インターチェンジを満喫します。
舞子のすぐ次の停留所で、片道420円です。

午後0時10分、淡路インターへ到着!

高速道路のインターチェンジに併設して、お土産屋さんや飲食店などが入った淡路ハイウェイオアシスがあり、バス停からてくてく歩いて「オアシス館」へ入館~。


淡路牛、淡路ポークや旬の海鮮などが食べられるフードコートは天井のガラスから日が差し込み、いかにもリゾート風で良い雰囲気。なかなか賑わっています。
父と軽くしらすおにぎりを頂きました。
また、お土産屋さんを回り、夜にホテルで食べる用&母、妹へのお土産を選びました。
父のチョイスでタマネギせんべいと、お洒落な神戸プリンに決定~(神戸行ってないけど)。


タマネギせんべいを買いましたが、どうやら淡路島はタマネギが有名らしく、館内にはご当地キャラの淡路タマ子さんの巨大オブジェがありました。
「なんか黒柳テツ子に似てるな~」と思ったら……明らかに意識している掲示物が(^_^;)笑

そしてここ淡路ハイウェイオアシスには、是非体験しておきたかったアトラクションが。

世界初!タマネギスープが出る蛇口!

淡路島産タマネギ100%使用のスープを、なんと無料で頂くことができます。太っ腹~。
蛇口をひねってみるとかなり熱々!でも良い香りのコンソメスープで美味しい~。
常に行列ができており、大盛況でした。


次回!2日目ラストです。
ゴジラ出現!
続く。
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家族で大阪旅行 その3

2023-08-08 00:55:01 | 旅行(道外)2020~
2023年6月3日 ~男2人旅~

おはようございます。
夜のうちに前線が遠ざかってくれたようで、昨日の大雨が嘘のような気持ちの良い青空です!
よかった!!


本日は女性陣、男性陣とで別行動日。
妹と母は一日いっぱいユニバへ。私と父は丸一日自由行動となります。

スーパーの懸賞で、2人ぶんのユニバチケットが当選した事がきっかけとなった今回の旅行。
女性陣にとっては本日が旅のメインとなるわけですが、さて男性陣はどうするか。

出発前、父と共に楽しめそうなプランを色々と考えました。
万博記念公園?日本最大の前方後円墳・仁徳天皇陵?う~ん。

色々考えながら、視野を大阪府外に広げたところで良い行程を思いつきました。

瀬戸内海を見に、兵庫県の淡路島へ行く。

旅番組の影響か、前々から「瀬戸内海を見てみたい」と言っていた父。
私も父と旅行の話題になるたび、かつての四国一人旅を思い出しながら「あの澄んだ海はぜひ見てほしいし、土木に携わる父なら瀬戸大橋や記念館も楽しめそう!」と話していました。
さすがに瀬戸大橋のある岡山県までは遠いのですが、兵庫県の淡路島なら大阪から1時間ほどで行けることが判明。
淡路島は私もずっと気になっていたものの未踏破の場所だし、島に渡る明石海峡大橋にも行くのは初めて。そして嬉しいことに、こちらにも橋の記念館があるではないですか!

これ以上最高のプランは無いですよね(*^_^*)。
ずっと思い描いていたものの、実現させるのは難しいと勝手に諦めかけていた旅。
素晴らしいタイミングでついに実現しそうです!

朝8時に4人でホテルを出て、近くの喫茶店でモーニング。

出発前にネットで調べたお店が閉店しており、別の老舗喫茶店に入ったのですが……。
接客の評判があまりよろしくなく、確かに店員さんが感じ悪い……(^_^;)。店内タバコ臭いし。
まぁ、モーニングセットは美味しかったし、私は9年前の京都でも最悪の体験をしてるので別にいいけど。関西にはこういう所もあると割り切ります(笑)。

途中まで方向が一緒なので、日本橋駅で近鉄奈良線・尼崎行きに乗車。

ユニバへ向かうJR「ゆめ咲線」の西九条駅で女性陣とお別れし、我々は兵庫県の尼崎駅まで行き阪神本線姫路行へ乗り換え。

車内はやや混雑していたものの、辛うじてボックス席に座ることが出来ました。
阪神甲子園や神戸の西宮(地下)などを車窓から眺めながら、1時間ほど揺られて……。

午前10時8分、舞子公園駅で下車!

淡路島へ渡る明石海峡大橋のふもとの駅です。島へ行くには近くの高速舞子ターミナルからバスに乗り換えることになります。
橋の記念館は徒歩ですぐの舞子公園内にあり、まずはここ舞子で景色と記念館を楽しもうと公園内へ進みます。
そして……。

ついに到着!明石海峡大橋!



世界最大級のつり橋と言われる明石海峡大橋。
完成したのは1998年で、長さ3991メートル、主塔の最も高い部分は298.3メートル。最大支間長は1991メートル(世界第2位)となっています。
橋の上には高速道路の神戸淡路鳴門自動車道が通っており、通行は有料。
想像以上の大きさ、迫力満点です。



海沿いの遊歩道から、青々とした瀬戸内海を父と眺めます。
父との夢がようやく叶いました。
せっかくの景色、雨だったらどうしようと出発の一週間前から心配していたのですが、文句なしの晴天に感謝です。父も感無量のご様子(^_^)。
橋の向こうにはこれから渡る淡路島が見え、いやが上にも期待が高まりますね。
なお、今回の旅まで知らなかったのですが、ここ舞子と淡路島の間の海底が阪神淡路大震災の震源地だということです(1995年発生なので当時橋は工事中)。

公園内に建つ重要文化財の「移情閣(孫文記念館)」

神戸の中国人実業家・呉錦堂(1855~1926)が建てた別荘です。
異国情緒あふれる特徴的な外観は本館と八角三層の楼閣(大正4年築)で構成。かの孫文が大正2年の来日中、本館の食事会に招かれたことにちなんで、現在は日本で唯一の孫文記念館になっています。
(今回は未訪問)


さて、公園から明石海峡大橋の途中まではエレベーターで昇ることができ、「舞子海上プロムナード」という海を見下ろす回遊式遊歩道があります。
実は今日の訪問でかなり楽しみにしていた場所……。
入場料金300円を払い、海面から47メートルの高さ(8階)まで一気に上昇~。


エレベーターを出ると、すぐに金網で覆われた半屋外の遊歩道に出ました。頑丈そうな鉄骨を間近に望め、これまた迫力満点。
橋を通る車の音、揺れがじかに伝わり意外とスリリングです。
全長317メートルあるようで、にぎやかなアジア系の観光客グループに続いて歩いていきます(ここにも外国人たくさん)。


先ほど散歩した舞子公園と移情閣を見下ろすことができます。
公園内には移情閣の他にも「旧木下家住宅」「旧武藤山治邸」といった歴史的建造物が保存されており、散策すると楽しそうです。


望遠鏡完備の屋内展望台やお洒落なカフェレストランを経由し、遊歩道の折り返し地点まで来ました。
休憩用のベンチがありますが、金網しか遮るものが無いので悪天候の日などは怖そうです。
車の音と揺れも相変わらず凄いし。


なかなか間近で見れない橋桁の構造に見入ってしまいますね。
メンテナンス用の通路や階段が続いているのが見えますが、高所恐怖症の自分は絶対に歩けないだろうな……(^_^;)。


ぐるりと環状につながっている遊歩道、途中には舞子プロムナード名物の「丸木橋」がありました。
陸地から明石海峡へ150メートル突出している遊歩道なので、ガラスのはるか下に海を見下ろすことができ、絶好の記念撮影スポットです。
私は恐る恐る歩いたのですが、父は高所は余裕そう。記念写真を撮り合いました。

次回!記念館&島上陸!
続く。
コメント
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