ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その13

2019-07-30 01:24:41 | 旅行(道外)2018~2019
2日目 午後3時。

岡山限定「きびだんごクレープ」でひと休み。
美味しそうだったので、自然のふしぎ館となりの津山観光センターで購入。
…そういや岡山はももたろうの町ですもんね。バニラアイスと共に丸いきびだんごが入っていてうまし。

屋外のベンチでゆっくりした後、すぐ裏の小山にある津山城跡へ行ってみることにしました。




津山城は1616(元和2年)年に、本能寺の変で討死した森蘭丸の弟である森忠政が築城。
近世の典型的な平山城で、往時には五層の天守閣がそびえていましたが、1873(明治6)年の廃城令によってすべて解体。しかし城内には高さ10メートル超の立派な石垣が今も残ります。
明治33(1900)年に鶴山(かくざん)公園として整備、昭和38年に国指定史跡となりました。
日本の名城100選」に選ばれたほか、「さくら名所百選」として県内有数の桜の名所となっているようです。

受付のおばちゃん曰く、つい昨日まで桜まつりが行われていたらしく「後片付け中ですがご了承くださいね~」とのこと。

石段を登り天守閣を目指します。

祭りの後の静けさ…といいますか、確かにあちこちに片付け中のテントが置かれていて閑散としていますね~。
桜は一応まだ咲いていますが、だいぶ散っていてピークは過ぎてしまった感じですね…。北海道ではまだ咲いてすらいないのに(^_^;)

小山のてっぺんに建つ備中櫓



2005年(平成17年)に津山城の築城400年記念行事の一環として復元された建物です。
津山城の本丸御殿とは廊下でつながっていたといい、城主もしくはごく近い間柄の女性の生活空間であったと考えられています。
内部へ入ってみると外観は通常の櫓でありながら、1、2階ともに畳敷きで居間のようになっています。このような櫓は全国的にもかなり珍しいのだとか。
城内の櫓の中でも最大の大きさで、天守に次いで重要な設備だったと推測されています。

天守台にいよいよ到着。



登ってみると、津山の街並みが一望できてとても気持ちがいいです(*^_^*)。
天守閣は地上5階建てで、石垣を除いた高さは約22メートル。一般的な五層の天守としては最大規模のものであったといいます。
1875(明治8年ごろ)には既に取り壊されたそうですが、その後、1936(昭和11)年の「産業振興博覧会」で3分の2のサイズで復元。しかし空襲の目標になることを懸念され、こちらも昭和20年に解体。

涼しい風を感じながら、ここでしばらく風景を楽しみながらくつろぎました(^_^)。

津山の町中から眺めた津山城跡


津山城跡の観光後、少し歩いたところに町並保存地区があるというので行ってみることにしました。
城下町らしい古い町並みが残っているということで期待が高まります(*^_^*)。

城下町の出入口であったという「大橋」を渡ります。


・城東町並保存地区



旧出雲街道に面するこちらの津山の東側一帯は、茶屋、豆腐屋などの商人や大工などの職人の家が並ぶ町人街だったそうです。
1.2キロに及ぶ街道沿いには、近世以降に建てられた多くの伝統的建造物が現存しています。
平成25年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

このあたりは映画『男はつらいよ』のロケ地になった事もあるそうです。丸型のポストはもちろん現役でした。
味わい深い町並みをのんびり歩いてみると、何年か前に友人らと散歩した京都の町屋街を思い出しました。




午後4時半。

本日の宿泊予定地である岡山市中心部へ向かうため、津山駅へと戻ってきました。
列車の時刻を調べてみると、発車までちょうど1分前!階段を駆け上がりホームへ急ぎます(^_^;)。


駆け込んだ列車は、思わぬことに北海道でもよく見慣れたキハ40系車両でした。
扉が両開きであることなど、北海道型と多少は異なりますが、まさか岡山まで来てこの車両に乗るとは…(^_^;)。

地元の専門学生と思しき素朴な女子たちに混じって乗車。
ディーゼルエンジンを響かせ、列車は夕暮れの山間いをくねくね曲がりながら進みます。

なんと味わい深い列車旅だこと…」な~んて感動していると、何やら聞き覚えのある駅名アナウンスが。
もしやと思い、停車時に窓の外を見てみると…やはり!

・亀甲駅(岡山県久米郡美咲町原田)

…ご覧のとおり、なんと駅舎がカメの形をしています(目が時計の形になっているのがナイス)
その外観から珍駅として有名で、書籍やテレビで何度も見たことがあったのです。
まさか通り道だとは思わなかったので見られて嬉しい!!

「亀甲(かめのこう)」の駅名は、近くにカメの甲羅のような形をした「亀甲岩」から由来。
駅構内は他にも銅像や看板などカメだらけだといいます(笑)。
いつかこの町も散策してみたいところです。


午後6時、岡山駅へ到着!

列車に揺られ続けてようやく到着です。それにしてもすごい人だこと。
駅ナカの定食屋さんで夕食を食べ、本日のお宿を探しに夜の街へ。


遠く離れた北海道民からしてみると、岡山市ってイマイチ何があるのかイメージしづらい…(市民のみなさんスミマセン)
観光ガイドを見て初めて知ったのですが、岡山は点字ブロックとマスキングテープ発祥の地だそうです(笑)。

ホテルですが、ちゃんとした個室のホテルに泊まろうと思っていたものの、なんと中心街で一泊1800円のカプセルホテルを見つけたのでそちらにしました。
ボロかったですが特に問題はありませんでした。大浴場と朝食付きだったし。

2日目、完。


次回!3日目!
広島編スタート!まずは念願の自動車博物館へ!

続く。
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兵庫、岡山、広島珍スポットラリー その12

2019-07-11 00:09:14 | 旅行(道外)2018~2019
2日目 午後1時半。

第10室「両生類・爬虫類」。
なぜかこの1室だけガラス戸で仕切りされており、ガラガラと開けて中へ入ってみると…。

うわぁ…。
鼻につく強烈なホルマリン臭が…(^_^;)。

どうやら奥にある巨大ガラス水槽から発している模様。
ズラリと並ぶウミガメにまずは圧倒されます。


独特な臭いに包まれながら室内をぐるり…。説明するまでもなく、この一室の顔ぶれも相当なもの。
アルダブラゾウガメ、ガラパゴスゾウガメ共に危急種(VU)。剥製なんてそう見られませんよ。
そして隣のガラスケースにはトカゲがズラリ…。この部屋、色々な意味で苦手な人が多そう…(^_^;)。

部屋のド真ん中にいるナイルワニ(全長5メートル)

ワニの剥製なんて初めて見ました。体重は220キロもあるそうです!
残念ながら触ることは出来ませんが、目の前でじっくり見ることができるのはこの博物館ならでは。

そして…この部屋のイチバンの見もの。

体長1.28mの巨大オオサンショウウオ!(右)



スゲェ顔!!! 目はドコ???(笑)
ホルマリンがなみなみと入った水槽に浸かっています。強烈な臭いはココの仕業でした(^_^;)。
世界最大の両生類で、一般的なサイズは70~80センチとのこと。国の天然記念物に指定されています。

ここに入っているのは種の中でもかなり大きい方で、推定年齢は116歳らしいです…。
なお、その他にも同種のオオサンショウウオが何匹か浸かっていますが、なんと魚をくわえたまま窒息死した標本もあります(^_^;)。

…水槽に近づいてじっくり観察してたら、刺激臭で頭が痛くなってきたので移動します(笑)。

オーストラリア周辺の動物

ヒクイドリ、オオフウチョウ、コクチョウ、カンガルー(これもスゴイ顔)など。
ずいぶんと発色の良いカモノハシだな~と思ったら、どうやらコレだけ館内で唯一の人口で製作されたレプリカなのだそうです。

第9室「極地周辺(北極・南極)の動物」



これまた大迫力!!
生々しい傷が波乱万丈の過去を感じされるミナミゾウアザラシのオスの剥製。体長5メートルもあり相当デカいです。
こんなのどうやって剥製にしたんだろ…と思ったり(笑)。横のアホウドリも相当レア。

そして向かいに対決するように配置されているのは体長3.5メートルのホッキョクグマ
リアルなジオラマのおかげで実際にありそうな光景ですが、ミナミゾウアザラシは南極なので生息地は真逆
ここでしか見られない対決!」とふしぎ館も謳う、いわばオリジナルの対決場面なのでした。
…周囲のトドやオオカミなども威嚇姿勢になっていて物語性を感じます(笑)。

第9室「中南米の動物」



本物の熱帯雨林さながらに樹木が生い茂っており、そのあちこちに珍しい動物たちが。
ジャガーピューマなどが目を引きますが、ナマケモノやレア(ダチョウの仲間)、コンドルの剥製はそう見られませんね。

アリクイとアルマジロ



第12室「西アジア・アフリカの動物」



…階段を上り、最後に現れる3階の一室がここになります。
ジオラマの大きさ、中にいる動物の量ともに館内でも最大級で言葉を失うほど。その雰囲気は欧州やアメリカ郊外の自然博物館を彷彿とさせます(決して大げさではない)。


極めて珍しいインドゾウの子どもの剥製。
その前にいるのはライオンキ●グでおなじみのイボイノシシ。


ライオンなんてもはや驚かない…とスル―しがちですが、アフリカライオンとレアなインドライオンが仲良く並んでいます。
隣にはヌーやエランド、アンテロープなどの草食動物たちがズラリ。


草食動物たちはひときわ数が多いですが、首だけの剥製が壁に並ぶのも欧州チック。
この一室のコレクションは大半が英国人のコレクターから入手したものだと聞いて、妙に納得します(*^_^*)。
なお、いずれの剥製も既に50年以上前に製作されたものだといいますが、その割にほとんど傷んでいないのに驚きです。

最後に…。館内に上皇さま訪問時の写真が。

昭和40年との事なので、まだ皇太子時代ですね~。
私費を投じた個人の自然史博物館というのは当時としては画期的で、その物珍しい展示物の噂を聞きつけご訪問されたのでしょうね。
まさか平成の最後(※注)に上皇さまの足跡が見られるとは思いませんでした(*^_^*)。
※訪問日は2019年4月15日。ギリ平成。


…ずっと来てみたかった城下町の摩訶不思議なワンダーランド。
平日という事もあってか滞在時にお客さんは殆どおらず、その楽しくも少し怖い雰囲気にずいぶんと長い時間浸っていた気がします(笑)。
館内で唯一見かけた年配のご夫婦が帰り際、スタッフに「大変すばらしかったです」と興奮気味に語っていたのが印象的でした。

私が今まで訪れた珍スポットの中でも1、2を争うぐらいに感動した場所でした。
是非また来たいです。





つやま自然のふしぎ館、見学終了。


おまけ・津山基督教図書館(現・森本慶三記念館)

森本慶三氏が町への貢献のため設立した施設のひとつ。ふしぎ館の向かいにあり、現在は慶三氏の生い立ちや江戸の暮らしに関する資料が展示されています。
大正15年建築で、1998年に国の登録有形文化財に指定。国内唯一の基督教図書館という事で、正面には聖書にちなんだ羊と山羊のレリーフが彫り込まれています。
時間の都合上、今回は内部は見学できませんでした…。


次回!
津山城跡&古の城下町探索!
続く。
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