ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

関東横断ドライブ2022 その4(最終回)

2022-09-03 00:35:13 | 旅行(道外)2020~
7月22日 午前10時。

鳴沢氷穴から車で数分の場所に、先述した富岳風穴があります。
時間の都合上、こちらの見物は見送ろうかなと考えているのですが、入り口に土産物などを販売する森の駅があり、せっかくなので立ち寄りました。


……というのは口実で、実はこの場所、樹海を良からぬ目的で訪れた人の玄関口でもあるという裏の顔を持っています。
不謹慎ですが、負のイメージで有名なエリアを見てみたかったのです。
先ほどの森の駅や隣接するバス停は自殺者がよく利用するという噂。広大な駐車場は定期的に警察車両が臨場して騒がしくなるといいます。


そして深い森へと続く細い入り口には、あまりにも有名な看板が……。
逆に自殺者を増やすとかいう理由で数枚は撤去されているという噂ですが、まだあったのですね……。
道路沿いの目立つ場所にあり、一見小奇麗な観光地に異様なムードを加えています。


「森の駅」から富岳風穴の入り口までは5分ほど歩くようで、ご覧のように開けた遊歩道が整備されています。
風穴には入りませんが、樹海の雰囲気を味わいたかったので妹と少し歩いてみました。




とても歩きやすい遊歩道ですが、両脇を見るとお馴染みの木々が入り組んだあの風景。
青木ヶ原樹海は溶岩流が固まった地表に樹木が生い茂っているため起伏が非常に激しく、足元が悪いため不用意な探索は危険との事。
複雑な地形故に方向感覚が狂いやすく、人の手がほとんど入っていない事もあり遭難リスクも高いです。
実際、青木ヶ原樹海は自殺者の他に、面白半分で探索に入り出られなくなってしまった人の遺体も見つかっています。

心理学上、自殺者は遊歩道から左側の森へ入る」「実は遺体は道から見える場所でよく見つかる」など、思わず全くありがたくない樹海ガイドをひけらかしてしまいましたが、妹は距離を置かず付いてきてくれました(笑)。
なお、妹は「樹海ではコンパスが利かなくなる」というイメージを未だに持っていたようですが、ガセと伝えておきました(^_^;)。

富岳風穴の入洞口(350円)まで遊歩道を歩き、引き返しました。
天気も次第に良くなってきて、先入観が無ければ緑豊かな気持ちの良い散策路でしたよ。
富岳風穴はいつか本格的な樹海探索時の楽しみに取っておくことにします。


午前10時半。

樹海周辺には、富士山噴火の溶岩流によって分かれて出来た富士五胡が点在しています。
この旅が決まった時から、何となく富士山をバックに湖を撮りたいと思っていたので、撮影ポイントを探しながら近くの西湖河口湖をぐるりと回ってみることにしました。

興味のない樹海と洞窟探索に連れ出してしまい、妹の機嫌が心配でしたが、コンクリートジャングルの都心で毎日テレワークしている身には良いリフレッシュになったよう。
久々に自然に触れたわ~来れて良かったよ!」と意外にも楽しそうです。
路肩にニホンジカのペアが見えたようで喜んでいました(^_^)

西湖の湖畔でひと休み……。

富士山がバックになるように北側から回ってみましたが、山に囲まれてここからは見えないようですね……。
湖と一緒に記念撮影し合ってたら、湖面にはカワウと思しき数羽の鳥。
ちょうど食事タイムだったようで、垂直に潜ったと思ったらドデカい魚をくわえて浮上してきて、そのまま丸呑み!!決定的瞬間に2人で大喜びでした(*^_^*)。
……なお、西湖には未確認生物(UMA)のサイポゴがいる噂ですが、残念ながら現れず(笑)。
富士山麓はミステリアスですね。

西湖を外れて少し走ると、お次は富士五湖で2番目に大きい河口湖の湖畔に出ました。
晴れていて気持ちいい!
ここでようやく富士山が湖の向こうへ見えました。相変わらず頂上は雲の中だけれど(^_^;)。

午前11時10分、河口湖自然生活館へ寄り道。



ラベンダー畑の向こうに湖と山を望む。この辺は絶好のフォトスポットとして定番の場所らしいです。
……それにしても、全景は見えないですがこうやって富士山をしっかり拝むのは生まれて初めてかもしれません。就活の時に羽田空港からボンヤリ見えたくらいですからね(^_^;)。
駐車場に入るまでは少しだけ頂上が見えていたのにな……。やはり山の周辺は雲の流れが早いんですね~。

午前11時半、湖近くの「ほうとう不動」で昼食!

不動ほうとう(税込1210円)をいただく。
今回の旅、せっかくなので山梨県名物のほうとう食べたいよね~と当初から話していたのですが、昨夜はライブが終わるのが遅かったために食べられず。
今日こそは!と口コミで良さげな店を調べてようやくありつけました!(*^_^*)
先客に団体がいたため品物が全然出てこないというトラブルはありましたが、コシのある味噌仕立ての太麺、たっぷりのキノコに山菜とかなり食べごたえがあり、待った甲斐がありました……。
ごちそうさまです。

午後0時半。

レンタカー返却までの移動時間を考え、名残惜しいですがこの辺で山梨県を後にすることにします。
ナビで最短ルートを検索しますが、第一希望だった圏央道ルートがETC専用だったためボツ(※ホルマリンは非ETC会員)
初日で懲りたのでもう東京都心は絶対走りたくないと思っていましたが、やむなく帰りも首都高ルートを使用することに……。m(__)m


……ナビによると、第1目的地・妹の自宅付近の到着予想時刻は午後3時半。
首都高で渋滞に巻き込まれる事を想定し、空いているうちに飛ばしておいて東京最終決戦に備えます(笑)。
妹が助手席で眠る中、安全運転を心掛けつつも100~120キロをキープ……軽くて重心の低いヤリスさんならもう慣れたものです。

八王子ジャンクション付近(確か)で案の定渋滞に巻き込まれましたがダラダラ進み、午後2時過ぎに中央道から首都高新宿線へ突入。
道路から東京都庁NTTドコモビルが見えて嬉しかったです(*^_^*)。


中央環状線の流れはそれなりで何とかクリアしましたが、荒川を渡る直前で事故渋滞に巻き込まれ……やれやれ。
浦和の某駅に到着したのは当初のナビ通り午後3時半で、結局プラマイゼロでした(笑)。
残念ですが、ここで妹とはお別れです。次は北海道に帰省した時に会おう!

無事に送迎完了し、あとは空港へ向かうだけ!

浦和の町中を抜け、お次は東関東道へ……。ここからさらに1時間半ほど掛かります。
ラジオから微かに聞こえる渋滞情報に気を揉んでいましたが、反対方向だと分かりひと安心。

道路の向こうにスカイツリーが!!

首都圏の通過は本当に予定外ウンザリといった感じだったのですが、こうやってスカイツリーや都庁などを横目で見られたから良しとするか……(^_^;)。

そして。

午後5時半、無事に成田空港へ到着!レンタカー返却!!

移動距離510キロに及んだ関東横断ドライブ、無事に完走です。
最初はどうなるかと心配だらけの旅でしたが、大きなトラブルに巻き込まれる事なく終えることができました。
図らずも、雑踏の首都圏を運転するというなかなか出来ない体験となり、自分の運転技術にも自身がついた気がします。
振り返ってみると楽しかったかな……?とは思いますが、来年以降またやるか?と聞かれたらもうやらないと思います(笑)。今回の旅で北海道から山梨へ行くのはメチャクチャ大変という事が分かってしまいましたからね……(^_^;)。
果たしてケヤフェスは来年以降も応募するのか?そもそも再び当選することはあるのか?
※旅行記のタイトルに「2022」と付けたのは単にカッコイイかな?と思ったためです。

今回の旅では運よく私も妹もコロナには感染しなかったので、このご時世にレンタカーを移動手段に選んだのは正解だったと思います。
ただ、中央自動車道→首都高新宿線→首都高中央環状線→東関東道を4時間ぶっ通しで爆走した翌日の仕事はキツかったな……(笑)。


2022年夏、
関東横断ドライブ2022


完。
お読みいただきありがとうございました。
コメント (2)
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関東横断ドライブ2022 その3

2022-09-01 00:03:27 | 旅行(道外)2020~
2022年7月22日(最終日!)

おはようございます。最終日です。
事前の天気予報では曇り時々晴れだったので「今日こそは富士山が見えるかな?」と期待していたのですが、起きた時には雷雨でした……。

さて、レンタカーの成田空港での返却時間は午後6時半。夜には飛行機で北海道へ帰ります。
お昼ごろまで富士山麓を観光して、妹の自宅と空港へ向けて移動開始かな~といった感じですかね。


せっかく訪れた山梨県、どこを観光しようか?と事前に色々と調べたところ、なんとここ富士吉田市の隣に、ずっと訪れてみたかったあの青木ヶ原樹海があるではありませんか。
いつか樹海訪問が目的の旅をしようと思っていましたが、これは思わぬチャンス!!

……とは言っても、今回は同行者がいるので踏み込んだ探索はせず、一般人でも楽しめる鳴沢氷穴と周辺の散策のみに留めることにします。
昨日とはあまりにも趣向の異なる行程になりそうですが「ちゃんと観光地化されてる場所だから……」と妹を説得して出発です(笑)。

午前8時半過ぎ、氷穴のある鳴沢村へ向け出発。

宿を出るころには雨は上がり、低い雲の切れ目から山々が見えたり隠れたりします。さすが山あいの町ですね。
嬉しいことに富士山も徐々に山頂付近まで見えてきました。

30分ほどで道路は市街地を外れ、密度の濃い黒々とした樹海が両脇に広がります。
雨上がりで地面からモヤのようなものが立ちのぼり「いかにも……」といった雰囲気です。

午前9時半、鳴沢氷穴に到着!(山梨県南都留郡鳴沢村8533)

綺麗な売店があり、広い駐車場にはすでに観光客の姿もちらほら(*^_^*)。
受付で入洞料1人350円を払いゲートをくぐると、すぐに地底への入り口がポッカリ口を開けていました。


現在は樹海となっているここ富士山麓一帯は、西暦864年の富士山の大噴火で溶岩が流れ込み、徐々に地形が形成されていきました。
溶岩が固まる際にガスが抜け、空洞化した洞窟が樹海周辺には数多くあるそうですが、中でも有名なのがここ鳴沢氷穴。近くの富岳風穴と共に昭和4年に天然記念物に指定されています。


鳴沢氷穴は地下21メートルまで潜る縦穴で、環状にぐるりと繋がっており全長は150メートルとか。
まずは大きく開いた穴から階段を降りて行くのですが、「氷穴」とだけあってひんやりした空気にすぐさま包まれます。


内部の温度は0~4度予想以上の寒さで2人でビックリ。
夏場なので大変気持ちが良いのですが、妹は昨日購入したケヤフェスのバスタオルで身体をくるんで寒そう。
洞内で最も低い場所は高さ91センチで、しゃがみながらでないと進めません。
これは期待以上に探検気分に浸れて楽しい(*^_^*)。
なお残念ながら気付けませんでしたが、洞内には玄武岩で覆われていて音が全く反響しない場所もあるらしいです。


低くて急な階段を168段分降り、最深部へ到着です。
天井の高い開けた空間が広がっていました。

さらに地底へ延びる?「地獄穴」

立ち入り禁止なので、最深部から柵越しに覗き込むかたちになります。
なんと未だにどこまで続いているのか不明といい、入ると二度と帰ってくることは出来ない恐ろしい穴らしいです。
ここに投げ込まれた花が江の島の洞穴まで流れ着いたという伝説もあります。


少し進むと、氷が積み重ねられ、美しくライトアップされた広い空間が。
ここは「氷の池」といい、冷蔵庫の無かった江戸時代にはここで氷をブロック状に削り出して保管し、医療用などに使用していたそうです。

さらに奥には氷柱が!!

温暖化の影響で、先ほどの積まれた氷は再現との事ですが、こちらの氷柱は天然モノ
洞内の水滴が寒さで凍ることで、夏~冬にかけて見ることができるようです。

実は私、北海道民でありながら氷柱を見るのは初めて。
感動したのももちろんですが、比較的涼しい北海道から猛暑の関東を経由し、本州ド真ん中のこんなところで氷の芸術が見られて不思議な気持ちになったのでした。



次回、最終回。
ほうとう食べて帰ります!

続く。
コメント (2)
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