ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

地味すぎる自動車プラモデル 第5回

2014-01-31 13:44:35 | 車、プラモ、ミニカー
今回は、個人的にプラモデルの中で最も気に入っているこの商品です。

トヨタ ハイエースクイックデリバリー(タミヤ製)

タミヤ史に残る怪作プラモ!

ハイエース クイックデリバリーは、1982年に登場した配達用バンです。とある宅配会社がトヨタに依頼して設計してもらったという利便性をとことん追求した商用車です。その車名も、日本語に訳してみればズバリ「速 達」です(笑)。何だかシュールでカッコイイじゃないですか。
現在では生産は終わってしまったんですが、2代目、3代目と改良を重ねられ、2011年まで作られていたようです。
車に興味のない方には、あのクロネコヤ●トの異様に背の高いヴァンと言えばピンと来るでしょうか。もしくはスーパーの駐車場にたまに居るやきとり屋さんの車とか。

利便性に特化しているので、のっぽな外観は面白いですがデザイン性は全く無い地味な車です。かなりディープな車好きにしか注目されることも無さそうな車種・・・と思いきや、なぜか80年代にタミヤから模型化されていました。

前回紹介したカリーナEDのプラモもかなりヘンテコでしたが、こちらのクイックデリバリーのプラモはさらに異様。その車種選択の珍しさももちろんですが、まず説明したとおりのバリバリの商用車なのに、なぜか「スポーツカーシリーズ」で登場(笑)。
「いやいや、この車、むしろスポーツカーの対極に位置する車なのでは!?」と当時の全てのタミヤマニアにツッコまれていたことでしょう。・・・ホント、この企画よく通ったよなぁ。
そしてその組み立て方法。通常の車プラモは、あらかじめボディの形に成形されたパーツが付属しているんですが、このクイックデリバリーはボディがバラバラ。側面、後ろ、天井などいくつもの大きなパネル部品に分かれていて、それを組み合わせることで外観を作っていくという変わった方法なのです。実車の四角いスタイリングを活かした独特な方式です。

正確さで定評のあるタミヤクオリティのため、細かな場所も忠実に再現されていて完成度も抜群。世界的に見ても、ここまで忠実なノーマル仕様の商用車プラモも珍しいらしいです(!!)。あるHPで、このプラモを紹介していたページがあったんですが、そこに外国人の方が「Amazing! I want to get this hobby!!」と書き込みしてました(笑)。
まさにその謎だらけの車種選択、完成度といい伝説的プラモデルといったものでした。


しかし・・・。当時は某宅配会社(かつての飛脚マークが有名)のバージョンで発売されていたんですが、90年ごろに絶版になって以来、20年以上も再版される気配がありませんでした。噂によると、宅配会社からロゴマークの使用許可が得られないという問題があったためという事ですが、一部では「異色すぎるプラモのため、タミヤも歴史上から抹消したいのでは??」とも囁かれていました(笑)。
意外と人気のあるプラモらしく、全国で再販を望むディープなマニアも多数。商用車&ヘンテコプラモ好きの僕にももちろん魅力的な商品で、ずっと手に入れたい存在でした。
で、欲しくても普通に売っているはずも無く、多くのオークションサイトではプレミア価値が付きまくっていて2万円(!!!)で売っており、手が届くはずもありません。本当の意味で伝説の存在になっていたわけです(笑)。


いつか絶対に手に入れたいプラモとして、再販されないかと待ち望むこと数年・・・。ついに奇跡が!(←またこの展開かよ)

2013年6月頃、よく拝見しているプラモ好きの方のブログを読んでいたところ、「クイックデリバリー7月再販!!」との情報が!


・・・ついにこの時が来たか!
と、PCの前で変な声を出してしまいましたが・・・(汗)。


どうやらリニューアルされて「タミヤ仕様」として再版されることがめでたく決定したようです♪
嬉しすぎてドキドキしたまま、即行でアマゾンの予約ボタンをポチッと押しました(笑)。
・・・いやぁ素晴らしき2013年!というのも、前回のカリーナED、そしてかなり以前に紹介したインフィニティQ45(フジミ製)のプラモといい、2013年は数年間探していたプラモが全て入手できた歴史的な1年だったんですよ!(←大げさ)。

そして7月下旬、無事に手元に届きました。
「飛脚仕様」から変更されているので、箱絵をどんなふうに対処しているのか。密かに楽しみにしていたんですが、なるほどそう来たか・・・(↑最初の写真参照)。
箱の縦レイアウト、そして写真入りというのは珍しいですね(色的に「しんかい6500」とか「はやぶさ」といった科学プラモっぽいイメージがします)。

あぁ・・・ついにコイツが手元に・・・!」なんて感動しまくりでしたが、この時はあいにく栃木の派遣バイトが決定していたので作るのは後回しに。
バイト後の楽しみとして取っておき、10月ころ、カリーナEDを作った直後にすぐ制作しました。


さて。念願叶ってついに手に入れたクイックデリバリーのプラモ。どんな感じで制作しようかかなり迷いました。
そのままタミヤ仕様に組み立てるのもちょっとな・・・。あまりにもカッコイイし、クイックデリバリーっぽくないし。クロネコヤ●トバージョンもあまり好きじゃないしな~。飛脚仕様もあまり似合わないし。

ということで、商用車特有の生々しさを出したくて、個人的に最もクイックデリバリーに似合うと思った色で塗装しました。
・・・また前置きが長くなってしまいましたが、どうぞ。


食品会社仕様(イメージ)♪

昔の「タミヤニュース」に載っていた「冷凍マグロ」仕様のクイックデリバリーが素敵だったので、少しマネしました。
地味な雰囲気を出したくて、わざわざ「あずき色」のスプレーを購入。(どうしよう、こんな色ほかに使い道無いよ・・・と思っていたんですが、結局「お祭りキャリイ」に使いましたw)



側面のドアは開閉選択式で組み立てられます。両方出来るように改造する人もいるようです。(この写真は撮影用に適当にくっつけたもので、現在は閉じた状態に固定してしまいました)
・・・後ろの方、あずき色のラインがハミ出ているのはご愛敬ということで(笑)。

制作中は、自作で荷台のシールを作って「弁当・惣菜・仕出し・・・●●食品」なんてロゴを貼ろうと考えていたんですが、意外とこのままでも十分な雰囲気が出ているのでやっていません。
まぁ街中で見るクイックデリバリー、けっこう無地の個体も多いし違和感は無いでしょ・・・(←本当は作るの面倒くさかっただけ)


このプラモの一番の特徴である分割ボディ、組み立て中の図。ボディパーツはこのように分かれております。決して僕がバラバラに解体したわけではない。
きちんと組み合わせてから塗装するのが普通らしいですが、塗装前にベタベタ触って汚れとかホコリが付くのが嫌だったので、先に塗装しました。
やはり巨大な平面パーツなので結構気を使います。・・・というかこのプラモ、全ての部品が真っ白なので塗装が大変!(初心者にはツライかも・・・)


密かに一番こだわったのは、あずき色のラインが中央でカーブを描くこのデザイン。商用車にはこんなデザインになっているのが結構あって、なんだかアレが商用車っぽい重要な要素だなぁと思いまして・・・。
ナンバーの数字は自由に組み合わせ出来るデカールが大量に付属していました。ということで、このプラモが再版された2013年を記念してこの数字にしました(笑)。もちろん「札幌」ナンバーで、ひらがなの「ほ」は「ホルマリン」の「ほ」ですw


24分の1の大きさ故に組み立てるとかなりデカイです。
異様な車高の高さの割に後ろのタイヤは小型ですが、これは積載スペースをフラットにする工夫だそうです。このアンバランスな見た目がまた素敵なわけで・・・。鉄ホイールの小径ダブルタイヤを組み立てただけで「おぉぉ~!THE・商用車だ!」とやけに興奮してしまいました(笑)。


珍しく内装写真。荷物バーの部品がきちんと再現されています。配達車らしいスカスカな車内がまた興奮します♪
運転席部分から立って移動できるように、仕切りはスライド式のドアになっています。


こっちもスカスカな運転席。巨大なガラスと高い車高で見晴らしは良さそうですが、操作性、居住性は悪そうです。こんなクルマ怖くて一生運転したくないw
こぢんまりした助手席は何と折り畳み式です!
ダッシュボード上には「書類入れ」の小物部品が再現されているのがポイント高しです♪


今回のプラモは初期型がモデルになっていますが、街中でよく見るのは2代目、もしくは3代目ですね。(この初期型は2~3回しか見たことが無い。スーパーに止まっていたボロボロのクレープ屋さんとか、あとは廃車とかw)
2代目以降は車高が高くなり巨大化したイメージがあるので、今回の初期型は小さなタイヤのおかげでかわいらしいです。

予想通りのかなり変わったプラモで、作っていてとても楽しかったです。もう1台くらい買いたいところですが・・・。どうやら限定の再販だったようで、通販サイトでは再びプレミア化してしまっています(2300円で買えたのが、現在では5000円超えになっている!)
また再販されないかなぁ。

・・・書きたいことが多すぎて随分と長い記事になってしまいました。
完。


(おまけ)~ピンクのアイスクリーム屋さん~
 今回、このプラモを作っていて思いだしたのが、まだ僕が小さい頃によく家の前に止まっていたアイスクリーム屋さん。車種は違っていましたが(日産アトラスのバンだったと思います)ピンク色の異様にのっぽなバンは子供心にとても可愛らしく映りました。いつも間の抜けた音楽を流していて、それが聞こえてくると「あくみん!あくみん!」と興奮しながら(まだ幼いのでアイスクリームが言えなかった・・・笑)窓まで走って行ったのを覚えています。
 一時期からパッタリ来なくなってしまい、悲しかったですが・・・それから10数年経った高校のある日、帰り道をあるいていると、遠くの団地からうっすらとあの音楽が聞こえてくるではないですか!!
 一気に蘇る当時の記憶!あのピンクの車にもう一度会えるのか!?懐かしの音楽に誘われて団地の方へ行ってみると・・・。全然可愛くないあずき色のハイエースになっていてガッカリ。そんな話です。
 次にクイックデリバリーのプラモを買ったらピンク色に塗ったくってアイスクリーム屋さんを作ります♪
・・・というか「あくみん」ってなんだよwww
完。


5回にわたって行ってきたこの企画。今回で一旦休止します。
制作待ちのプラモ達を完成させたらまた再開します!(現在のところ時期は未定ですが・・・もしかしたら夏あたりになっちゃうかも?いつも更新を楽しみにしてくれていた方、ゴメンナサイ!)
読んでいただき、ありがとうございました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地味すぎる自動車プラモデル 第4回

2014-01-29 10:54:23 | 車、プラモ、ミニカー
ご無沙汰しておりました。
レポートに追われていたものですから・・・(←最近この言い訳ばっかりですね)

特に面白いネタも無いので、今回もこの企画です。それでは行きますよ。はいどうぞ。
今回は乗用車です。


トヨタ カリーナEDオートピスタ(タミヤ製)

タミヤの珍プラモ!~オートピスタって何ですか?~

この車を「地味すぎる~」と言ったら怒られるかもしれない。
カリーナEDという車自体は、1985年にトヨタ・カリーナに加えられたスポーティなモデルです。4ドア・5人乗りにもかかわらず、足回りはスポーツモデルのセリカと共通。車高もものすごく低く(全高1310mm)、「量産4ドア車では最も低い」と話題になり、そのスタイリッシュな見た目から人気となりました。
しかし後部座席はかなりの狭さであったらしく、「居住性を犠牲にした見た目重視のクルマ」などと揶揄されたようですが。

85年のデビュー以来、個性的で人気もあったカリーナEDでしたが、なぜか模型化には恵まれず・・・。
その唯一の模型が、かつてタミヤから発売されていたこのプラモデルです。
タミヤといえば、日本が誇るブランド模型メーカー。車好きには「スポーツカーシリーズ」が定番ですが、その中にはこんな珍しいラインナップもあったんですね。
しかも、一切模型化の無かった「カリーナED」のプラモというだけでも異質なのに、謎のドレスアップが施された「オートピスタ」バージョン。
(※オートピスタというのは良く知らなかったので調べてみたところ、80年代に存在した車のアフターパーツメーカーの名前でした。現在では無くなってしまいましたが、愛車をイイ感じに飾り立てるホイール、バンパー、リアスポイラー等の各種パーツが人気だったようです。)

タミヤの車プラモは、基本的にノーマル仕様が模型化される事が多いので、最初から装飾パーツ装備の、しかも特定のメーカー名が付けられたこのプラモはかなり異色。
さらに謎な事に、このプラモデルのような「オートピスタパーツを付けたカリーナED」の実車は全く目撃情報が無く、「本当にこんな車あったのか?」という声も多いようです。一体、なぜこのバージョンのプラモを出したのか。

唯一のカリーナEDプラモだけに「ノーマル仕様で出して欲しかった・・・」と嘆くファンも結構いるようです。


そんなわけで、ただでさえ異色な「カリーナED」のプラモ、しかもタミヤにしては珍しいドレスアップ仕様、さらに実車が存在したのかもよく分からないモデルという謎がありまくりの珍すぎるプラモです。
変なもの大好きな僕にとっては非常に魅力的なプラモデルで、存在を知った当初から作りたくて探していたんですが、90年代前半頃から絶版になっているらしく、そう簡単に見つかるものではありません。
現在でも再版される気配が無く、「いつか見つからないかな~。」と中古のホビー系ショップに行くたびに密かに期待してました。

で、それからかなりの時が経ち・・・ついに奇跡が!

2013年春、とある中古ホビー店に行ったところ、思いがけず「ゲリラ・プラモデルセール」が開かれているではないか!
タミヤのレアな絶版モデルがかなり有り、それだけでもテンションMAXだったんですが、その中にあの「カリーナEDオートピスタ」が・・・!
ドキドキしながら値段を見てみると・・・なんと1200円!!プレミア感ゼロじゃん!
同じ棚には、同タミヤの「フォード・シエラ」が3000円超えで売っていたのに対し、こんな安い値で売られていたのは、やはり謎すぎるプラモなのでみんな欲しがらないのかな?

まぁそれはともかく、値段を見るや否や即レジに直行(笑)。今思えば、2013年で最もいい買い物をしたのがこの時です。
(それにしても、この某中古店、僕が長年探している物が全て見つかる最強スポットです。前回の「オルティア」のプラモを見つけたのもこの店だし、ずっと探していたある絶版ミニカーも通常の値段でGET。DVDコーナーでもずっと探していた商品も格安で購入できました。普段の品ぞろえはショボいが、定期的に確認しに行かないと気が済まない場所なのです。)


買った当初は大学やら自動車学校やらでなかなか時間が無く、「レアなプラモだからじっくり制作しないとな~。」と思い、焦らず保存しておきました(笑)。
で、結局作り始めたのは買ってから約5ヶ月後の2013年9月です。例の栃木県バイトから無事に生還した直後、旅行記と並行してチマチマ制作してました♪

・・・なんだか前置きが随分と長くなりましたが、ご覧ください。




イイネイイネイイネ~♪
もちろんノーマル仕様には改造せず、こんな珍プラモを発売したタミヤに敬意の気持ちを表し、そのまま組み立てました(^_^)ノーマル車が好みの僕にとっては珍しい事ですよ。

黒いモール部分など、結構キレイに塗装出来たのでホッとしています♪
ただ、後ろの方は接着剤はみ出し、マスキング漏れなどで汚くなってしまい残念ですが・・・。


本当は、箱絵のような薄気味悪いグリーンメタリック(←失礼)で塗装したかったんですが、適した色のスプレーは売っていないので自分で調色する必要があります。
お分かりのように、僕はまだプラモ素人なのでそんな事は出来ず、普通にホワイトで我慢しました・・・。


バンパー、ホイール、ステッカー、さらにはハンドルやシート等が「オートピスタ」パーツのデザインになっていて、かなり徹底した内容です。
なにしろ20年も前のプラモなので、デカール(シール)がヌルヌルになっていて(←笑)、使用不可能かと覚悟していたんですが、厚いシール地のおかげで普通に使えました!さすがタミヤ!
こういうのが、タミヤが国内最高の模型メーカーとも言われる所以ですよね。


貴重なプラモなので、とりあえず無事に完成させることが出来てよかったです。
ちなみに制作中、ネットで細かい場所のカラーリングを調べていた時に「アマゾン」で売られていたこのプラモを偶然見つけたのですが、プレミアが付きまくっていて1万円でした・・・。
それを見て以来、完成までものすごく丁寧に作ったのは言うまでもありません。

恐らく、いままで制作したプラモの中で一番の貴重品、そして一番の年代物でした。(箱の中がカビの香ばしい香りで素敵でした・・・w)



(おまけ。)
年代物のカリーナEDプラモ、箱の中には模型史的に貴重なものがいくつか入っていました(笑)

↑きちんと車名が入った紙製ラベルで止められた袋。現代のプラモでは見かけません。

そして・・・コレ。

接着剤ィィィ!!!

昔のプラモデルには、このような使い捨てのセメダインが付属していたようです。
(この小さな1本でプラモを完成させることが一人前の証、という考えもあったようですw)
・・・これ、今も使えるのかなぁ。怖くて開けられません。

完。


※1月の更新メインになっているこのシリーズ、ネタはまだあるんですが何しろ完成させていないので(←オイ)、次回で一旦区切りをつけようかと思います。
第1シーズン最終回の次回は、同じくタミヤ製の・・・伝説の宅急便バンのプラモを紹介します。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地味すぎる自動車プラモデル 第3回

2014-01-18 11:32:51 | 車、プラモ、ミニカー
最近はいろいろな方のコメントも増えてきて嬉しい限りです。
みなさん、本当にありがとうございます!
これからも、気軽に読んで楽しくなってくれるようなブログにしていきたいな~と思います。

ですが、今回は極めてマニアックなこのシリーズ、第3回目をやります(笑)。


ホンダ オルティア(アオシマ製)

~さらに地味に制作するマニアもいます。~


ホンダ オルティアとは、1996年に発売された車です。

・・・・・・。

・・・すいません、僕の興味の対象なのは1990年以前の国産車なので、どっちかというと90年代の車には詳しくないんですよ(汗)。
とにかく、可も無く不可も無くと言った感じで、極めて平凡なステーションワゴンといった感じだったようです。

そのため、アオシマ社からこのプラモが発売された時は「どうしてこの車なんだ?」といった疑問の声もあったようです。
現在では絶版になっていますが、とあるブログでは、タミヤの2代目シティと共に「絶版でも全く価値の無いプラモ」と書かれていました(笑)。
恐らく、同アオシマ社の初代ノアや、フジミ社のトヨタプラッツと共に一生再販されなさそうな自動車プラモのラインナップにも入れても良いかと思います(笑)。


・・・ちなみに実車の話題に戻りますが、当時のホンダには、このオルティアをベースにした「パートナー」という商用車モデルがありました。
現在でも会社の営業車として見る事も結構あります。

(↑パートナー。画像はウィキペディアからの拾いものです。)
基本的にオルティアを廉価版にしただけなので、外観はほとんど同じです。そのため、物好きのプラモデル制作者の中には、今回のオルティアのプラモをパートナーに改造する方も結構います。
プラモ投稿雑誌やブログなどで完成作品を見る事が出来ますが、そのあまりの地味さ&営業車特有の生々しさに感動してしまいました(笑)。


「地味車プラモ」としてたまに紹介されるこの商品、高校生の時にぜひ制作したいと思って探していたのですが、やはり絶版モデルなので簡単には見つかりませんでした。
「やっぱり無いか~。」と半分あきらめていたんですが、2011年秋ごろ(多分)に、ある中古ホビー系ショップで売られていた商品についに遭遇!値段も980円とお手頃価格で、嬉しくなりながらレジに直行しました♪

で、年が明けて2012年の冬休みに制作。
正直、見せるのも恥ずかしい失敗作になってしまったんですが、御覧ください。





もちろん「パートナー」に改造(笑)。



似合わないRV風のガード部品を取り付けず、ひたすら地味化をめざしました(笑)。
どうですか?商用車っぽいリアルな雰囲気が出ていますでしょうか?
よく見るとグリル部分や側面のアンテナなど、実車と異なる部分がいくつかありますが、素人のお手軽改造という事で多めに見てください・・・。


足回りのホイールはキット付属のカッコイイ物は使用せず、「やっぱり商用車には鉄ホイールだろ!」と言う事で付け替えることに。
同アオシマ社の「オートザムAZ-1」のプラモから流用して取り付けるのが一番簡単な方法らしいですが、わざわざ部品取りだけのために2000円超えのプラモを買うのもアレだなぁ・・・と思い悩みました。
そんな時、ふと過去に作ったハイエースのプラモに鉄ホイールの部品が付いているのを思い出し、ホコリまみれで放置してあった過去作品からもぎ取って装着しました(笑)。
なかなか接着面の大きさが合わず、ひたすら裏側をヤスリでガリゴリ削る作業が大変でした…。
ムリヤリ接着したのでタイヤは回転しません。あしからず。

タイヤの方はキット付属の物をそのまま取り付けましたが・・・。このキット、実車よりタイヤの比率が大きめで作られているようです。大きめのタイヤのせいで、実車よりやけにたくましい雰囲気になってしまったのが残念。もうちょっと頼りない雰囲気が出ていれば大満足なんですが。



オルティアとの相違点は主に後ろの部分なので、改造点もそれなりに。
まずテールランプをカッターで切断し短くする(この辺は簡単に改造可能でした)。
テールランプ横に四角く付いているバックランプは、過去に制作したものの部品取り車として解体したトヨタセンチュリーのプラモから、板チョコ状のテールランプをバキッと折って装着(ごめんねセンチュリー様・・・)。
トランク側面の窓には、ガラスを荷物から守るバーが付いていますが、それはシャーペンの芯を両面テープで貼って再現。
このように素人臭さ満点の改造が満載になりましたが、どうぞ笑って流してください!

改造していないのがトランク上部。パートナーにはひさし(?)は付いていないのですが、ボディ部品を切断する技術も道具も持ち合わせていなかったので、やむなくそのままにしました。
そのためやけにカッコいい商用バンみたいになっています(一応黒く塗ってそれっぽくしましたが・・・)
その他、車名のステッカーや「最大積載量」の表示シールも付けていないので、こう見るとずいぶんと中途半端ですね・・・。まぁ許してください。


一番大変だったのがボディの塗装。なにしろ元々モスグリーンの成型色だったボディを、隠ぺい力の薄いホワイトで上塗りするんですから相当な作業です。(今思えば、サーフェーサーで下塗りすれば良かっただろうけど。)
しかもこの時使用した白のスプレー、近所の小さな模型店でホコリかぶってた売れ残りを買ってきたもんだからガスが抜けまくっていて、吹いても煙しか出てこない。

そんな最悪な状況の中、部屋中を真っ白にしながら根気強く塗りまくりましたよ。(そのため厚塗りしすぎてボコボコな箇所も結構あります・・・)


他の人が作った素晴らしい作品とは比べ物にならないほどの酷い作品になってしまったような気がしますが・・・。
機会があればリベンジもしたいところですが、やはり絶版品なのでどこにも売っていないです・・・。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成人式だ!お祝いだ!わっしょい!

2014-01-15 22:18:46 | 車、プラモ、ミニカー
テストに追われていたので、間が空いてしまいましたが・・・。
去る1月13日に成人式に行ってきました。

友人たち数人と某所の会場へ行ったんですが、まぁ懐かしい顔ぶれが多いこと。会場内のあちこちで感動の再会の連続でした。
中学卒業以来、5年ほど会っていない元クラスメイトもたくさんいたんですが、みんな全然変わってないじゃん!!
男の子も女の子も、みんな思いのほかに僕の事を覚えていてくれて嬉しかったですよ。

成人式の後は仲の良い友人たちと宴会して、夜中までカラオケ三昧で・・・なんとも楽しい一日でした。


それにしても、僕と同じく新成人となった方々、芸能界では随分とスターが居て華々しいですね。
ウチの女性陣がハマっている平成ジャンプ(ジャニーズ)のメンバーも4人いるし、武井咲とか志田未来とか、まゆゆとかぱるるとか山本彩さんとか渡辺みゆきさんとか。(←後半はAKB系ばっかり・・・)
みんな同い年とは思えないぐらいです。僕もしっかりしなくては。



・・・本題に移ります(笑)。今回もプラモネタです。
いやぁ、最近は冬真っ最中なので出かけてないし、テスト期間もあるという事で、旅行ネタを書きたくても素材が無いんですよ。許してください。

さて、お正月の数日間の休みで無性に工作がしたくなったので、プラモを1個作りました。前回紹介したアオシマ製キャリイ(軽トラック)がベースの「移動販売シリーズ」のうちの1つです。

お祭りわっしょい(アオシマ製)

車高ありすぎ!まさかの「箱絵が縦」!!

・・・前回でも述べましたが、80年代に販売されていた「屋台シリーズ」プラモは、大げさな看板とデコトラ要素のおかげでどっちかというと「おもしろ系プラモ」、いや、トンデモ系プラモとしての位置づけでした。
そして、ただでさえトンデモ系なのに、シリーズの中でもさらに異彩を放っていたぶっ飛んだラインナップが2つあり、それが「ゲームセンター」バージョンと、今回紹介する「お祭り」バージョンといわれています。

「ゲームセンター」バージョンの方は去年の夏に既に再版されていましたが、個人的にそれほど興味を魅かれるものではなく「はは~ん。面白いプラモだな~」ぐらいの感想でした。
ところが「お祭り」の方は、他人の完成画像をたまたま見たとたんにあまりの外観に衝撃を受けて欲しくなってしまいました。
・・・だって、軽トラの上にお祭りやぐらですよ!?車高ありすぎて笑っちゃいましたよ!
ということで、つい最近に突如再版されたので、早速買いに行きました。


今回は、レポートも溜まっているし、テスト勉強もしなきゃならんということでわずか4日で制作。・・・我ながらよく頑張った。
くだらん正月特番そっちのけで作業に没頭しましたよ。おかげで充実した正月を過ごせた気がしますよ。

多少ですが自分なりのアレンジを加えました。どうぞご覧ください。



こりゃもう軽トラじゃないな!!

新種のデコトラみたい。
何ともおめでたい見た目で、お正月にピッタリじゃないですか。


前から見ると、完全に車じゃないですね(笑)。
キャリイの部分は、どうせ装飾で隠れてしまうだろうということで適当に制作し、すぐに完成。
やぐらとお祭りパーツ制作がメインになりました。
ちょうちんの塗装がめんどくさかったです。





なんといっても一番のポイントは、この屋根に付くやぐら部分。
最近の国産車プラモデルにしては珍しく、お祭り男のフィギュアがついていて、コレがまた良い感じです。


で、そのお祭り男。よく見てみるとリアルで出来もいいです。
・・・そして、なんとなくコイツだけ取り外し可能にしました。「コップのフチ子」みたいに色々な場所に座らせて遊べます(笑)。
この人形も他パーツと同じように数点の部品に分かれていて(しかもモノすごい分割方法です)、接着剤で組み立てる事になります。
当初はハッピだけ塗装する予定でしたが…。スズキの「♪はぁ~つ売りだ初売りだ♪(By北島三郎)」のCMを参考にしながら赤く塗装してたらマスキング漏れしてしまい、赤い塗料が脚の部分に付着してしまって血まみれで太鼓叩いてる人みたいになってしまったので、急きょ黒い塗料を上塗りして隠しました(笑)。


普通に組み立てると、荷台上部の派手なやぐらに対して下回りがやけに地味になってしまう感じがしたので、オリジナルで紅白のデコバンパーを厚紙で制作して取り付けました。適当な改造ですが、派手さが増して大満足です。
これにより、ウィンカー、テールランプ、ナンバー等が隠れてしまったので完全に公道走行不可能になりましたね(笑)。
・・・いや、それ以前に、こんな奇天烈なトラックの時点で走れるわけないか。
恐らくこのトラックは完全に架空のものでしょう。実在するワケがありません!

買った当初はやたらと暴走していて、「どうせならやぐら部分を増設して車高30センチぐらいにしてやる!装飾もゴテゴテにして運転席隠しちゃおう!!」などと滅茶苦茶な事を考えていましたが、作っているうちに冷静さを取り戻したので、比較的まともな作品になって良かったです(笑)。
(もしそのまま作ってたら、完全に頭おかしい人の作品になってたかもww)



こんなに多くの装飾パーツが付いているにも関わらず、値段はやけに安く、近所の模型店では1500円台で買う事が出来ました。この時代、こんなに安い料金で買える自動車プラモも貴重です。
僕がプラモ趣味から離れている間にいつのまにか値段が高騰していて、タミヤのホンダフィットを1500円で買ったのも懐かしい・・・。(遠い目)

・・・まぁそれはともかく、前回紹介したノーマル版キャリイは2000円越えですが、コイツに多くの屋台パーツを付けた「移動販売」シリーズの方が安いのはどういうことなんだろうな・・・。


最後に・・・。先ほど、この「お祭り」と並ぶブッ飛びラインナップに「ゲームセンター」があると書きましたが、そちらは『HITEQ JASMINEの偏った日常』というブログに素晴らしい完成作品が掲載されているので、興味のある方はぜひ行ってみてください。僕の作品とは比べ物にならないくらいに綺麗で、一見の価値ありですよ!!→Go!(ちなみに、このHITEQ JASMINEさんの作品を見て、今回の「お祭り」を制作したいと思うきっかけにもなりました。)

「お祭りわっしょい」、完成したのは良いんですが、あまりの車高の高さで棚に飾れないという事が判明(笑)。
・・・どうしよう・・・。

完。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地味すぎる自動車プラモデル 第2回

2014-01-11 11:18:37 | 車、プラモ、ミニカー
年を挟んでシリーズ第2回目です。

スズキ キャリイ(アオシマ製)

~元祖・軽トラのプラモ!!~

スズキのキャリイ(←ぱみゅぱみゅじゃないよ。偶然にもスズキのCMに出てるけど。)といえば、最近では「軽トラ野郎」のシブいCMが話題になりましたが、今回紹介するのは1980年代の古いタイプです。
このお顔、個人的にはトミカのラーメン屋さんのおかげで見飽きた感じがしてしまいますが、さすがに昔の軽トラックなので、街中で実物を見たことはありません。

この「キャリイ」のプラモは、もともと80年代に販売されていた「屋台シリーズ」がベースになっています。「ハンバーガー屋さん」「おにぎり屋さん」「おでん屋さん」といった多くのバリエーション展開がされていたのですが、無駄に大きい派手な看板やデコトラっぽい装飾が所々に施されていたため、実在の車を精密再現という感じではなく、どちらかというとおもしろ系プラモデルといった位置づけでした。
僕の生まれるかなり以前に流行っていたシリーズなので実物は見たことが無かったのですが、珍しい軽トラックのプラモデルという事で興味があり、「いま売ってたら買うのにな~・・・」と思っていました。

そんな事を考えていた2011年の夏、いきなりの朗報が!プラモ雑誌を読んでいたら、なんとあの「屋台シリーズ」のキャリイのプラモがノーマル仕様に改造されて再版されるというではないか!!

「気になってたキャリイが再販!しかもまさかのノーマル仕様!商用車マニアにとってなんという素敵な事だろう!!」と異常に興奮してしまい、発売2ヵ月前から楽しみに待っていたのでした(笑)。


前回の「トヨタプラッツ」に続き、プラモ復帰&塗装に挑戦の第2作目となった「スズキキャリイ」、御覧下さい。2011年(当時高校3年)の制作です。


・・・軽トラック素敵すぎ。



「キャリイトラック パネルバン」として再版されたこのプラモ。荷台は扉などの再現は無く、あくまで雰囲気のみといった感じです。どちらかというと「保冷車」的かも。
荷台に貼る「●●食品」みたいなシールが付属しているのかと密かに期待しておりましたが残念ながら無く・・・。そのまま組み立てると何だか寂しいですね。自分でお好みの営業車に改造するのが一番いい作り方でしょうか。

シンプル(すぎる)パーツ構成で組み立ては簡単なものの、ボディーは「屋台シリーズ」のままなので、まず荷台の突起物を紙ヤスリで削って付属のプラ板を張り付けるという、プラモらしからぬヘンテコな作業があるために戸惑いました。
その他、部品も当時のままなので、「屋台」の名残と思われるちょうちんやおでん型のパーツが無駄に付属していたのが笑えた。

塗装は、座席の指定が「ライトブラウン」とありましたが、あいにく持っていなかったので適当にグレーで塗りました。(そのため、地味な見た目に拍車をかけてしまったような気がします・・・)
今回新たに設計されたという鉄ホイールの部品は、箱の絵や説明書では「黒」になっていましたが、やっぱり商用車のホイールは銀色でしょ!ということでシルバーで塗装。

シャシーの部品は、当時の「モーターライズ(電池を入れて走らせる)」の名残で簡単な構成となっていて、電池を入れていたスペースのためにやけに車高が高く、スカスカでオモチャ的なのが残念。
しかし、ボディー全体の再限度はかなり正確で、絶賛している車ファンも多いです。


先ほど述べた「トミカのラーメン屋」です。僕にとって「キャリイ」といえばコレ。かろうじて埃まみれでしたが残っていました。
それにしても、トミカの再限度もかなり高く、雰囲気が出ています。



プラモデルの雑誌で読みましたが、現代に復活したこのキャリイのプラモ、当初は再販の予定は無く金型を廃棄する話が出ていたらしいです。そこで危機を感じた1人のスタッフが「何とか残せないものか」と考え、今回の再販が計画されたようです。なんと素晴らしい話でしょうか!!
最近では「郵便車仕様」も発売され、さらに2013年には突然、あの「屋台シリーズ」も現代風にアレンジされて「移動販売」シリーズとしてどんどん登場しているので、キャリイもアオシマ社の定番になりました。

ちなみに同じく2013年には、同社から「軽トラプラモの傑作」と言われる「スバルサンバートラック」が新発売されましたが、商品化するきっかけはこの「キャリイのプラモ復活プロジェクト」にあったようです。
(どうでもいい話ですが、サンバーのプラモもこのブログで紹介したくて買ったんですが、大変そうなのでまだ作っていないです・・・。)


おまけ。
つい先日、お正月の休みを利用してキャリイの「移動販売シリーズ」を買ってきて作りました。地味すぎるノーマル版キャリイに「移動販売」のブッ飛び要素が加わると・・・


こうなります。

こちらは「お祭りわっしょい」という商品です。移動販売かどうかは微妙ですが(笑)。当初は買うつもりはなかったんですが、あるブログで完成画像を見て、あまりのトンデモなさにやられて即購入してしまいました。



・・・近いうちにコイツも紹介します。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする